常設展@愛媛文華館(2013/05/24)
木曜・金曜に愛媛の今治に出張に出かけてきた。昼食後に今治城の横を通りがかると普通の民家とは違うクラシックな雰囲気の建物に目が止まる。周りに目をやると看板があり、愛媛文華館という美術館らしいことが分かる。午後の仕事が始まるまで少し時間があったのでちょっと眺めていくことにした。
入り口ホールは明かりを消してあり本当に開館中なのかと訝ったが、目を凝らすと受付が見つかり、300円の入館料を払って中に入れてもらう。客は僕しかおらず、受付の女性が展示室に入って明かりをつけてくれた。うーん、シュール。
展示されている作品は東洋陶磁。ストイックに美の本質を追究した、という感じの作品よりも、最初の買い主だったろう貴族や豪商たちの美意識や気概を反映した作品が多く、これはこれで悪くない。作品の中で一番目だったのは唐三彩の馬の像。とりわけ大きな白馬の像は、この作品が当時置かれた部屋の雰囲気まで感じさせるようなものだった。
帰宅してネットで検索しても、公式サイトが無いのはともかく、どのような経緯で開設された美術館なのかが全く判らない。二宮兼一という人が1960年にコレクションを元に開いた愛媛で一番古い美術館らしいのだが、分かるのはそれぐらい。ちょっと隠れ里に迷い込んだような不思議な体験だった。
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