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2012年2月 8日 (水)

On Kawara - Date Painting(s) in New York and 136 Other Cities@David Zwirner(2012/02/01)

木曜日の昼間は妻とチェルシーのギャラリー街に。25th St.から19th St.までのギャラリーを駆け足で廻ったのだが、一番感じたのが「どの作品もデカい!」ということ。前回来たのは2年ちょっと前で、その頃はまだギャラリーで作品を買う習慣が無かった。なので「この作品を買えるかな」と考えながら見るようになったのは今回が初めてなのだが、その視点で見ると大手のギャラリーに並んでいる作品はどれもサイズが大きすぎる。狭い我が家にはもちろんのこと、いかなアメリカ人とはいえこの作品は自宅には飾れないだろうというものばかり。こういったギャラリーは個人のコレクターではなく美術館相手の商売をしていたんだなぁ、ということに今更ながら気づいた。

今回は展示換え中のギャラリーも多かったのだがいくつか面白い展示にぶつかった。Gagosianではマンハッタンの全3店舗(というか全世界の11店舗)でダミアン・ハースト展を同時開催中。森美術館で見た動物の胴体をぶつ切りにしたバッドテイストの作品の印象が強かったのだが、現在展示中の作品は白いキャンバスに単色の円を色を変えながら幾何学的に配置していくスポット・ペインティング。いかにも現代美術という作品だが、機械的に描けるよう描画の規則を決め、アシスタントに描かせているという点もまたスター作家らしい。

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Mary Booneでは艾未未のヒマワリの種を展示していた。これは数百万個のヒマワリの種を床に並べたものなのだが、実はそれぞれのヒマワリの種は景徳鎮の職人が手作業で作った陶器。また、ヒマワリは文化大革命時代に良き人民の象徴(常に太陽である毛沢東の方向を向く)であったとのこと。これほど強いメッセージを持っているのに作品自体はシンプルで、いかにも彼らしい作品だと思う。この作品の初出はロンドンのTate Modern。そのときの規模は今回の数十倍で、ヒマワリの種の上を歩くこともできたらしい。できればそちらで見たかったなぁ。

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で、今回一番印象に残ったのが、David Zwirnerでの河原温の個展。サブタイトルのとおり彼の日付絵画を並べたもの。よくもまぁ、というほどの数の作品が並んでおり、その中にはアポロ11号の月面着陸を受けて作られた3つの大判の作品が含まれている。日付絵画以外には、百年カレンダーに自分が生きた日と日付絵画を作成した日をマークしたものが展示されていた。フライヤーには世界中のコレクターから作品を借りてきたと書いており、美術館ならともかくギャラリーでそこまでやる努力に敬服。

日付絵画がずらりと並ぶとその迫力に圧倒されてしまうのだが、21世紀の目で見てみると「日付フォーマットは現地語、但し現地語がアルファベットでなければエスペラント」というコンセプトはかなり異様ではある。今だったら、日付ぐらいはフルローカライゼーション、そうでなければ英語は世界語だよね。このシリーズが始まった1966年、「欧米」という言葉に今と違ったリアリティがあった時代ならではのアプローチで、逆に今の目から見ていろいろなことを考えさせられる。

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