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2009年9月24日 (木)

ステッチ・バイ・ステッチ 針と糸で描くわたし@東京都庭園美術館(2009/09/23)

連休最終日は少し遠出して目黒に出かけてきた。まずは庭園美術館。「針と糸で描くわたし」というタイトル通り刺繍を用いた現代美術展で、今週末が会期末。庭園美術館で刺繍で現代美術?とちょっと懐疑的だったのだが、その不明が恥ずかしくなるような素晴らしい内容だった。

エントランスでは手塚愛子の作品が迎えてくれる。まずは香水壷の部屋の床に敷き詰められた作品を見てほぉ薄い布を使って刺繍の裏側の糸も見せる趣向かと思ったところで、カーテン状の作品の横を通り過ぎたところでガツンとやられる。そして最後の部屋にはパンフレットに使われた清川あさみの作品。こちらも写真に刺繍がなされた異様な質感は印刷では伝わるべくもない。どことなくフリーダ・カーロの自画像を思い出させる世界観の作品群だ。

もちろん途中の作品にも目を引くものが多い。特に面白かったのが伊藤存の作品で、刺繍の良い意味での質感を持たない糸の単調な線表現を用いることで、焦点の定まらないイメージを上手く表現していた。

特筆すべきは美術館の空間を上手く生かしたインスタレーション。刺繍を表現として使う現代美術作品はどうしてもデコラティブな側面が制作意図を隠してしまうと思うのだが、庭園美術館の空間を上手く使ってその効果を中和している。見事なキュレーションだと思う。

刺繍愛好家というより現代美術ファンにこそ勧めたい内容。どうやら巡回しないようなので(上に書いた理由で難しかったのだろう)、気になった方は今週末出かけて欲しい。

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