« Cao Fei: RMB City@Serpentine Gallery(2008/10/03) | トップページ | Nobuyoshi Araki: Bokuju Kitan@Hamiltons(2008/10/04) »

2008年10月 5日 (日)

Cold War Modern展@Victoria and Albert Museum(2008/10/03)

Serpentine Galleryからぶらぶら歩き、次に入ったのがV&A。今日の美術館めぐりの一番の目当てはここで開催されている企画展Cold War Modern。タイトルから想像が付くとおり、1945年~1970年の冷戦期のデザインに関する展示。欧米だけではなく東側ブロック、さらには中南米の作品なども展示されているのだが、日本や中国などのアジア圏はほとんど含まれていない。

V&Aというと工芸品というイメージがあるが、展示自体は芸術作品から報道展示までバラエティーに富む内容だった。この時代とテーマ、ぱっと見て面白い事を狙うのであれば大阪万博的なミッドセンチュリーデザインなり東側ブロックの濃い目のプロパガンダアートなりを中心に据えれば良いのだが、そこはあえてはずして渋めの展示になっている。冷戦期のデザインの流れを概観できる良質の展示になっていたのではなかろうか。こういう骨太の展示を見ると、日本の同時代を扱ったデザイン・工芸品展がビバ三丁目の夕日のレベルに留まっているのがちょっと悲しくなる。

日本人の視点から見て残念なのが、アジアの冷戦が全くスコープに入っていないこと。アジアは今でも冷戦真っ盛りなわけであり、先の北京オリンピックを見ても国威発揚のためのプロパガンダは現役だ。日本もその構造の一方の当事者であるし、朝鮮半島の状況はまたいろいろある。この種の冷戦構造と現在のデザインの組み合わせとを、欧米・ソビエト圏の冷戦時のデザインと比較できたらさぞ面白かったのにと思う。とはいえ、それはイギリスの美術館ではなく、日本人自らが取り組むべきテーマなんだろうが。

Marshall Control_room

|

« Cao Fei: RMB City@Serpentine Gallery(2008/10/03) | トップページ | Nobuyoshi Araki: Bokuju Kitan@Hamiltons(2008/10/04) »

Art」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Cold War Modern展@Victoria and Albert Museum(2008/10/03):

« Cao Fei: RMB City@Serpentine Gallery(2008/10/03) | トップページ | Nobuyoshi Araki: Bokuju Kitan@Hamiltons(2008/10/04) »