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2019/12/30

2019年RFID十大ニュース

今年のRFID関連のニュースは久々に豊作で、重要ニュースが10本集まった。技術分野ではAppleのUWB採用など実用レベルの技術での大きな動きがあり、ユースケースではフットウェアなどの新たな業界が注目された。ベンダー側ではAvery DennisonによるSmartracRFIDインレイ事業買収によりいよいよゴリラ企業が登場することになる。来年はこれらが更に面白い方向に展開してくれればと願う。


(1)UWBに注目集まる(iPhone 11のUWB採用)

今年最も注目度が向上したRFID技術は何といってもUWBだろう。UWBは超広帯域に低出力で信号を創出する技術であり、実は10年以上前から商用化がなされていてそれなりの歴史がある(RFID a GoGo!:UWB RTLS)。普及速度は早くなく、じわじわとユースケースを積み上げながら業界で標準化が進められてきたが(例えば標準化団体UWB Allianceが今年発足した RFID Journal:UWB Alliance Aims for Interoperability)、今年注目を集めた理由は何といってもiPhone 11での採用。入射角(AoA)技術を利用し、他のiPhoneや紛失防止タグAirTagの所在を±3°の測角性能と±10cmの測距性能で検出できるという能力はスマホの測位アプリの世界を変えることは必至で、注目を集める意味がある。iPhone 11に搭載されるUWBタグはアップルの独自開発だがNXPも同レベルの機能を開発しており(NFC World:NXP unveils NFC, UWB and secure element chipset)、Androidなど他社の製品への展開も期待できる。

(2) UHFパッシブRFIDを利用した高精度測位ソリューション

UHFパッシブRFIDタグの読み取り信号の高度な解析(例えばマルチパス信号の積極的な解析)を行うことで従来は特殊なアクティブRFIDタグを使わないと取得できなかった情報を取ろう、という動きは2018年から出ていたが、2019年はその分野でのフォーカスが測位に絞られてきた感じを受ける。MIT、ミシガン大、ワシントン大といった有名大学が基礎研究に軒並み取り組んでいる(動いている物体の位置をRFIDタグ無線技術で高精度に測定 MITが発表、ロボットやドローンに応用RFID Journal:University Research Tracks Everyday Activities via RFID)ほか、具体的な応用事例としてUHFパッシブRFIDタグを複数貼付した手袋(もしくはシール)をPC操作デバイスとして利用するという研究が出てきている(タトゥーのように貼り付けて使える指先入力デバイス! RFIDタグ搭載でバッテリー不要)。従来のパッシブRFIDとは少し違うジャンルの用途だが、RFIDの利用分野を広げるものだと思う。

(3) エコタグの普及

環境意識の高いアパレル業界での普及が進むにつれ、RFIDベンダーは「グリーンな」タグを供給することが求められるようになった。ここで言う「グリーン」とは、サブスレートにPETではなく紙を用いること、アンテナには銅などの重金属を用いないこと、製造プロセスをなるべく環境負荷の低いものにすること、などが含まれる。Smartrac、Stora Enso、SMLといった大手のベンダーが相次いでグリーンタグに対応しており(RFID Journal:Smartrac to Sell Its Smallest Green InlayRFID Journal:Stora Enso Releases Paper-Based Sustainable LabelsRFID Journal:SML Offers Sustainability With New Products)、世界的もこの流れが進んでいくのだろう。

(4) RFID業界にゴリラが誕生

RFID業界にはデファクトスタンダードを自ら作ることができる企業(ジェフリー・ムーアの言う「ゴリラ」)が存在しないことがキャズム越えを阻んでいると言われてきたが、Avery DennisonがSmartracのRFIDインレイ事業を買収することでまずハードウェア分野でゴリラが誕生することになった(Smartrac to Sell its RFID Inlay Business to Avery Dennison)。ただゴリラ企業の意義はトータルソリューションを提供することでマジョリティ企業を安心させること。Avery Dennisonはゴリラとしての地位を生かして他企業と提携しトータルソリューションを提供することが期待される。

(5) フットウェア業界へのRFIDの普及

業界としてRFID導入がもっとも進んでいるのはアパレル業界だが、今年はフットウェア業界でのRFIDの利用のニュースが目立った。NIKEが出荷したフットウェアのほぼすべてにRFIDタグを貼付するようになった(RFID Journal:Authentic Feet Manages Nike Stock via RFID)ことや、Pumaがニューヨークの旗艦店でRFIDを導入し在庫管理と顧客体験提供に活用している(Essential Retail:Puma flagship enabled by RFID and new retail technology)ことなど、大きな動きが一気に出てきた感じがある。在庫管理などの面でRFIDとの相性が良い製品ではあるだけに、このペースで普及が続いていくことを期待したい。日本でもシティーデジタルが偽造防止のためにRFIDを試験導入したというニュースが出てきている(シティーデジタル社のRFIDタグが、12月20日よりスニーカーショップ「アトモス(atmos)」にて試験運用開始!)。

(6) 航空業界でのRFID利用広まる

IATAによる航空手荷物追跡管理のためのRFID利用の義務付けが近づく中(RFID Journal:IATA Mandates RFID Use on Baggage for Airlines, Airports)、航空会社とベンダーは共にRFIDの利用を広げている。興味深いのは手荷物タグそのものではなく周辺分野での利用も広がっていること。ブリティッシュ・エアウェイズや中国東方航空、中国南方航空はタグ情報をBluetoothで描き込むことができる電子ペーパー搭載の再利用式手荷物タグを販売しており(RFID Journal:British Airways Offers RFID Luggage TagChina Daily:Two airlines to use e-tags at Daxing Intl Airport)、アメリカン航空はパスポート情報をNFC対応スマホで読み取り空港でのチェックインを行う機能の提供を開始した(アメリカン航空、アプリでパスポートスキャン可能に NFC活用、空港では直接ゲートに)。個人的にはこの種の動きが日系キャリアにも広がってほしいところ。

(7) コンビニRFID計画の進展

経産省肝煎りのコンビニRFID計画はいくつかの面で展開を見せている。2月にコンビニ・ドラッグストアで実証実験を行い、その結果を公開したこと(ICタグ(RFID)を活用したサプライチェ-ンの効率化に向けた実証実験の成果報告)、がコンビニRFID計画のサポートを拡大するとのプレスリリースを出したこと(Impinjがコンビニ、ドラッグストアの電子タグ導入推進サポートを拡張)、電子レンジ対応タグ、1枚4円(1ロット1億円の場合)の低価格タグの発表など。ただこの計画の肝はプリンテッドタグの実用化とそれによるソースタギングで、その部分については報道がほとんど見られなかったことは留意する必要がある。

(8) RFID対応超小型無人コンビニ

Amazon Go!とその中国版ワナビーのブームが終焉した裏で、RFIDに対応した超小型無人コンビニ(本体は自動販売機サイズ)への注目が密かに高まっている。世界的にはStora Ensoがヨーロッパや中国でトライアルを行っているが(RFID Journal:New Retail Kiosk Enables RFID-based Sales)、ビジネスモデルとしては日本の「600」の方がずっと洗練されていると思う(日経クロストレンド:超小型無人コンビニが東京でひそかに増殖 狙うは10兆円市場)。超小規模商圏のデータを取るために小型化し、そのオペレーションを可能にするためにRFIDを選ぶというアプローチはニッチを掴むための王道だろう。まだ普及期に入ったとは言えないだろうが今後の展開に注目していきたい。

(9) NFCのB2C展開の強化

AppleがNFCのリーダー機能の制限を解除したことを受け、決済以外のスマホでのNFC利用が広がりつつある。従来はこの分野でのNFC利用は勝手アプリ的に使われていたが、NFC Forumはこの分野での利用の標準化や広報に積極的に取り組んでいくと述べている(RFID Journal:NFC Forum Aims to Popularize Taps)。日本でもJR東日本やソニー、大日本印刷がアクアビットスパイラルズのタッチ対応サービスの共同技術検証を開始する(JR東日本など、NFCタグで各種タッチ対応サービスを技術検証--交通や決済で活用へ)するなど、メインストリームへの本格進出が期待される。

(10) NFC決済の日本での普及

その一方で、オリンピックを控え日本でのNFC(非Felica)決済も着実に普及を広げている。VISAカードの多くがタッチ決済機能を導入するようになり、店舗側では「すき家」などゼンショーグループ各店舗がNFC非接触決済を導入した(ゼンショーグループ各店舗で非接触決済が利用可能に!キャッシュレスの選択が広がり、お買い物がますます便利で快適に)。今まで対応の遅れていたスマホでも、三菱UFJの独自アプリに続きGoogle Payでも一部デビットカードでNFC決済が可能になった(ITmedia Mobile:Visaデビットカードが「Google Pay」に対応 一部カードでタッチ決済が可能に)。今後は一般のクレジットカードにもスマホでのNFC決済対応が広がっていって欲しい。

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RFID World Watcher Monthly November 2019

11月のRFID Journalで気が付いたのはサステナビリティ対応のUHFパッシブタグの記事が3社(Stora Enso、Smartrac、SML)含まれていたこと。この分野での変化が早くなっているだろうことに気づかされます。他にもUWBの記事やSIMを使ったIoTがらみの記事もあり、バラエティに富んだ内容になっています。

RFID World Watcher Monthly November 2019(PDF形式、230KB)

 

 

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2019/12/29

RFID Journal 抄訳 2019/12/27号

今回の記事で興味深かったのは携帯モデムを使ったプラスチック製クレートの所在管理ソリューション。このレベルのソリューションに携帯モデムが降りてきていたことが驚きでした。LoRaWANなどの普及を考えると今後の輸送部材管理ではクラウド直結型が増えてくるんでしょうね。

小ネタですが小規模ランニング大会で利用できるRFIDタイム測定システムも興味深いですね。日本でも扱うところが出てくるといいのにと思います。

識者投稿は2020年のIoTトレンド。技術的なものから大きなビジネストレンドまで幅広くカバーされています。

なお、元記事はこちらになります。

Retailers Track Reusable Crates via the IoT

輸送器材レンタルを行うSensize社は携帯モデムを使ってプラスチック製クレートの所在管理を行っています。同社が利用しているのはArm社の接続ソリューションです。このソリューションによりクレートの改修漏れや破損、紛失などを検出できると共に、接続したセンサーを用いて温度や振動などの追加データも取得できます。

Baby Atacadao Boosts Sales via RFID

ブラジルで子供用品店を営むBaby Atacadao社はRFIDを用いた店舗の商品管理を行っており、在庫管理や精算に利用しています。

Donaldson Provides IoT-Based Filter Management

濾過装置のメーカーDonaldson社は客先に納入した濾過機の稼働状況を携帯モデムを利用してリアルタイムで取得するシステム、iCueを導入しています。iCueはVodafone社の携帯ネットワークを活用しており、顧客は通信料を含めた月額料金で利用することができます。

RaceKit Pro Offers RFID Race Timing in a Box

Agee Race Timing社はSensthys社と提携して小規模ランニング大会で利用できるRFIDタイム測定システムを販売しています。ランニング大会向けのRFIDタイム測定システムは従来から存在していますが、参加者が千人未満の小規模なレースではコスト面や運用負荷の面で利用が困難でした。両者が提供している製品は安価で経験の少ないスタッフでも利用可能です。

RFID News Roundup

  • RFIDチケットのFineLine Technologies社がConsolidated Printing社を買収
  • Datamars社がRFID対応コインランドリーのソフトウェアを開発
  • ViewTag社が航空手荷物用のRFID-BLEタグにPowercast社のチップセットを採用
  • Telensa社とLIGMAN社がアジア太平洋地域でスマートな街灯・センサーを提供
  • Pulse Secure社とNozomi Networks社がセキュアな産業向けIoT接続で提携
  • KORE社がIntegron社を買収
  • IKEA社がZigbee Allianceの役員メンバーとして参加
  • Ergosense社とThingstream社がIoTによる施設管理ソリューションで提携

Opportunities for Label Converters

RFID業界はここ5~10年で大きく拡大し、特定の用途でのタグの利用ボリュームも大きく拡大しています。これは特定の用途向けにカスタマイズしたラベルを製造・供給することに大きなビジネスチャンスが生じていることを意味します。2020年のRFID Journal LIVE!でAvery Dennison社がこのテーマでの無料セミナーを開催します。

IoT Trends: What Will 2020 Bring?

2020年のIoTのトレンドとしては以下のようなものが想定されます。

  • MQTTがIoTメッセージングプロトコルの標準になる
  • 産業向けIoTの規模がコンシューマー向けIoTを凌駕する
  • IoTとブロックチェーンの統合ソリューションの利用が始まる
  • コンシューマー向けIoTの技術がオフィス利用に進出する
  • 5Gの登場により複数の通信手段が乱立する状況が強まる

Intelligent Packaging: On the Rise at Large Companies(有償記事)

スマートパッケージングの国際業界団体AIPIAは今年の総会AIPIA World Congress 2019をアムステルダムで開催しました。Carrefour社やCoca-Cola社、Nestle社などが登壇し、リサイクルや顧客体験などのソリューションについて発表を行いました。

 

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2019/12/21

RFID Journal 抄訳 2019/12/20号

今週目を惹いた記事はレコピック。やはり日本のベンダーの記事をRFID Journalで見かけると嬉しいですね。北野病院での事例を機に海外への露出を増やそうとしているようで、良い結果が出ればと思います。

Ynvisible Interactive社の超低消費電力の表示デバイス。RFIDタグからのエナジーハーベスティングと組み合わせ、リーダーが無い環境での状況表示に利用することが考えられているようで、面白い使い方が期待できそうです。

Ynvisible1

識者投稿はIoTプラットフォーム、三大ベンダーとしてPTC、Software AG、日立の名前が挙げられていました。海外記事でも名前が出てきてちょっと驚きました。

なお、元記事はこちらになります。

Japanese Hospitals, Stores Deploy RFID Smart Shelves

帝人はシート型のUHFパッシブRFIDアンテナを用いたスマートシェルフのソリューション、レコピックを販売しています。レコピックは病院や図書館などに導入されています。

Smart Display Solution Finds a Match in RFID

カナダのYnvisible Interactive社はエナジーハーベストで動作する超低消費電力の表示デバイスを開発しました。このデバイスはパッシブRFIDタグの電力供給機能で動作するため、RFIDリーダーが存在しない環境でタグの状態を伝えるために利用することが出来ます。

German Mail Carrier Tracks Letters via RFID, GSM Trackers

ドイツの郵便配達会社Postcon社は郵便の配送状況を確認するためにRFIDを利用しています。郵便物にUHFパッシブRFIDを貼付すると共に、リアルタイムの輸送状況を調査するためのダミーの郵便物にGSMモデム搭載の機材を入れることで、どこでボトルネックが発生し、どこで郵便袋の積み込み間違いが発生したかなどの調査を行うことが出来ます。

SML Opens U.K. RFID Ideation Space

RFIDベンダーのSML社はイギリスのコルビーにRFIDのアイディエーション施設をオープンしました。同社のアイディエーション施設としては本社のあるテキサス、そして上海に続いて3つ目になります。同社のアイディエーション施設はアパレルを中心とした小売りを対象にしています。

RFID News Roundup

  • Smartrac社が産業向け、家畜識別向けのLFタグの新製品を発表
  • STMicroelectronics社が小型・省電力の開発ボードを発表
  • CAP-XX社が村田製作所のスーパーキャパシタ生産ラインを買収
  • LORIOT社がLoRaWANのパブリックサーバーの設置を発表

The United States Explores Food Traceability Options

アメリカ食品医薬品局(FDA)は食料品トレーサビリティーの開発プログラム「A New Era of Smarter Food Safety」へのパブリックコメント募集を終え、来年中にプログラムを発表します。私はFDAが特定の自動認識技術を推奨するのではなく、データの標準化に集中すべきだと考えます。RFIDはその過程で自然に選ばれるようになるでしょう。

How to Implement an IIoT Platform in Your Manufacturing Plant

産業向けIoTを工場に導入する場合、運用管理やセキュリティーのためにIoTプラットフォームを利用するという選択があります。汎用的なIoTプラットフォームを提供するベンダーとしてPTC、Software AG、日立の3社があり、それ以外に特定業界向けのニッチな製品を提供する小規模ベンダーもいます。大規模ベンダーはセキュリティ機能に強くて標準的なデバイスを幅広くカバーしているというメリットが、小規模ベンダーには特定の業種やそこで固有のデバイスに強いというメリットが、それぞれ存在します。

RFID Journal LIVE! Europe 2019 Report(有償記事)

RFID Journal LIVE! Europeがロンドンで11月13日に開催され、200人の参加者を集めました。そこで発表されたプレゼンテーションの資料と動画を閲覧することができます。

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2019/12/15

RFID Journal 抄訳 2019/12/13号

今週はインパクトのある記事が多数並びました。

一番大きな記事はAvery Dennison社によるSmartrac社のRFID事業の買収。編集後記にある通りタグに限った分野ながらガリバー企業が登場することになるので、これがきっかけになってRFIDの普及が加速してほしいと思います。

気になった記事はNFCフォーラムの新しい事務局長就任。活動をB2BからB2Cの世界に広げていくそうで、決済以外のNFCの利用がより身近になってくれるといいですね。

細かな記事ですがはオンラインカジノでのサイコロの目をRFIDで読み取るソリューションも面白かったです。光学読み取りでは十分な精度が出ないという話にへぇと思いました。

なお、元記事はこちらになります。

Ten Million Egyptian Cars to be Tracked via RFID

エジプト政府はRFIDを利用して道路を走行する車両の特定を行うソリューションを導入します。これはUHFパッシブRFIDのステッカーをフロントガラスに貼付して行うものです。ソリューションはエジプト企業のGo+社がKathrein Solutionss社とWireless Dynamics社と提携して提供しています。

RFID Brings Precision to Dice Rolls

台湾のEPC Solutions Taiwan社はオンラインカジノでのサイコロの目をRFIDで読み取るソリューションを提供しています。サイコロの目をカメラで読み取るソリューションは光の加減で誤動作することがあり。読み取り精度は98パーセントに留まっていました。EPC Solutions Taiwan社は、サイコロの6面それぞれに超小型のUHFパッシブタグを埋め込み、下を向いた面のタグがどれかを読み取ることで、99.7パーセントの精度を達成しました。

Avery Dennison to Buy Smartrac's Transponder Business

Avery Dennison社がSmartrac社のRFID事業を買収します。Avery Dennison社はこの買収により、LFやNFC、あるいはオンメタルタグやセンサータグなどに製品ラインを拡大することができるほか、産業分野の顧客へのリーチも入手できることになります。

Blockchain and RFID Could Address a $180 Billion Problem

オーバーン大学RFIDラボとGS1 USは共同でサプライチェーンでのブロックチェーン利用に関するレポート「Why Retail Is Ready for Blockchain」を公表しました。このレポートによると、サプライチェンでブロックチェーンとRFIDを組み合わせて活用することにより、偽造品検出(980億ドル)や盗難抑止(470億ドル)など、合計で1800億ドルの効果が得られます。

NFC Forum Aims to Popularize Taps

NFCフォーラムは新しい事務局長にMike McCamon氏を選任しました。McCamon氏はBluetooth SIGでも事務局長の経験があり、NFC Forumの活動を現在の決済分野でのB2BからB2Cの様々な分野に拡張することをミッションとしています。具体的にはNFCロゴの広報、WiFiやBluetoothなど他の通信技術との連携の強化などが活動の重点分野となります。

RFID News Roundup

  • Xerafy社が生産現場向けのUHFパッシブタグ新製品を発表
  • iDTRONIC社が屋内外で使えるドア設置型のRFIDリーダーを発表
  • PREMO社が中距離用LF RFIDアンテナを発表
  • Sigfox社がIoT向けのプライベートネットワークを提供開始
  • Litum社とWipelot社がIoTソリューションを統合
  • ジョージア工科大学IoTリサーチセンターがデジタルトランスフォーメーションの白書を公開

Avery Dennison Doubles Down on RFID

Avery Dennison社がSmartrac社のRFID事業の買収を決めました。一部の企業がRFID事業からの撤退を行う中で同社がこのような買収を行うのは、同社が得意とするアパレル事業を通じて小売分野でのRFID導入の急速な拡大を予測しているからでしょう。同社はこの買収によりRFIDタグ業界においてキャズム理論で言う「ゴリラ」の地位を確立することになるため、リーダーやソフトウェアのベンダーと提携してホールプロダクトを提供することがRFID市場の拡大にとって重要になります。

Two New State IoT Laws Go Into Effect on Jan. 1

2020年1月1日からIoTのセキュリティに関する2つの米国州法が施行されます。カリフォルニア州とオレゴン州で定められた州法で、いずれもIoT機器が合理的なセキュリティ機能を実装することを義務付けるもので、パスワードに関しては機器ごとに異なるパスワードを設定して出荷するか、機器の利用開始時にパスワードを新規に生成する機能を持つことが義務付けられます。

RTLS Provides Wander Management at Senior-Living Facility(有償記事)

CenTrak社は高齢者介護施設向けに非常事態通知と徘徊防止を目的としたRTLSベースのソリューションTruViewを販売しています。このソリューションではアクティブRFIDとIRを用いたRTLSタグが利用されており、緊急時にタグのボタンを押して通知する機能も搭載されています。

 

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2019/12/01

RFID Journal 抄訳 2019/11/29号

今週興味深かった記事は特集と識者寄稿によるLPWAの国際ローミング。それぞれNB-IoTとLoRaWANと異なる通信方式で、これらによる国際ローミングがリーズナブルな価格で可能になるとIoTの世界が従来から大きく変わることになります。

編集後記はヘルスケア業界に関する過去記事紹介。先週のアパレル業界に続いてこちらもよくまとまっていて必読です。

なお、元記事はこちらになります。

Hyde Park Winter Wonderland Intros NFC-Enabled Season Pass

毎年クリスマスの季節に開催される期間限定の遊園地Hyde Park Winter Wonderlandは今シーズンからNFC対応のシーズンパスの利用を開始しました。これは事前にチャージした料金をそれぞれのアトラクションの入り口で支払うもので、現金決済と比較するとギフト需要の拡大と子供の支払いの管理の単純化が見込めます。ソリューションはConnect&Goが提供しています。

Construction Site Solution Pairs RFID and Video

建設現場向けカメラを製造するEarthCam社と作業員安全ソリューションのTriax社はRFIDとカメラを組み合わせたソリューションを販売しています。このソリューションは900MHzアクティブタグのバッジと回転木戸を組み合わせたもので、回転木戸を通った作業員を特定し、カメラで撮影した映像とリンクするものです。

Partnership to Bring Intelligence to Commercial Waste Bins

Ingram Micro社とNordsense社は共同でIoTを用いた業務用ゴミ箱の回収ソリューションを提供しています。このゴミ箱はレーザー光学センサーを搭載しており、ゴミの入り方が不均一でも正確にゴミ箱の充填率を計算できます。このソリューションを用いてゴミ箱回収を裁定することで収集コストを50パーセント削減することができます。

Vizinex, Barcodes Inc. Deliver Specialized RFID Tag for DOT Bridge

Vizinex社とBarcodes Inc.社はアメリカ運輸省(DOT)向けに橋の電気設備用の特殊タグを納品しました。これは金属のパイプに張り付けても確実に読み取れるようにというDOTの要求に合わせて開発されたものです。

RFID News Roundup

  • Teslonix社が天井取り付けのRFIDリーダーを発表
  • Xerafy社が資産管理向けの金属対応RFIDタグを発表
  • Allot社が5G時代のIoTの課題に関するレポートを発表
  • Objenious社のLoRaWAN対応製品がKerlink社の低消費電力IoTリファレンス設計に対応
  • Senet社とMeterSYS社が電気ガス業界向けのスマートシティソリューションで提携
  • Wyld Networks社とDelta-T Devices社が土壌センサー事業で提携
  • Zigbee AllianceがIoT器材向けにGreen Power Programを拡大
  • Accruent社とSynchronoss Technologies社がIoT分野で提携

RFID Applications and Use Cases in Health Care

過去にRFID Journalで取り上げたヘルスケア業界でのRFIDユースケースに関する過去記事をご紹介します。

Asset Tracking Around the World

LoRaWANの普及とコスト低下を受け、世界中に展開した機器の所在と状態をリアルタイムで直接取得するソリューションが、多くのグローバル企業にとって現実的なものになりつつあります。

Roaming Agreement Brings Global NB-IoT Functionality to Tags and Sensors(有償記事)

AT&T社とVodafone社はNB-IoTのローミング契約を締結しました。これにより、同一のSIMでアメリカとヨーロッパの両方のNB-IoTネットワークに接続することが可能になり、国際物流で利用される容器のトラッキングなどのユースケースでの利用が可能になります。

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