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2019/10/26

RFID Journal 抄訳 2019/10/25号

今回気になった記事はEECCのRFIDパフォーマンスレポートの変更。リサイクル対応とかセンサータグの評価とか、UHFパッシブタグの評価基準もいろいろ広がってきているんですね。

Smartrac社のアパレル個品向けNFCタグの記事も興味深いです。今後も利用が広がっていくのでしょうか。

なお、元記事はこちらになります。

RTLS Brews Up Benefits for Historic Czech Republic Beer

チェコの歴史的なビール会社Budweiser Budvar Brewery社は製品の生産、出荷管理のためにRFIDを利用しています。同社はパレットにUWBタグを貼付して工場内での所在の管理を行っています。同社は従来パッシブRFIDを利用してフォークリフトで読み取りを行っていましたが、充分な読み取り精度が無くタグの破損も多かったのでUWBの利用に切り替えました。同社が利用しているのはSewio社の製品です。

Colleges Take Rat Research to Waste Recycling Site With RFID

Fordham大学とColumbia大学の研究者はゴミ処理場の中でのネズミの行動を測定するためにRFIDを利用しています。ネズミ50匹にUID Identification Solutions社のLFパッシブタグが埋め込まれ、ゴミ処理場の観察ポイントにリーダーがカメラと共に設置されました。

Smartrac Launches Circus PRO Label for Secure NFC Interactions

Smartrac社はアパレル分野での偽造防止、顧客コンタクトを目的としたNFCタグの新製品Circus PROおよびCircus PRO Flexを発表しました。これらの製品は過去1年間トライアルが行われ、コレクター向けスニーカーのイベントSneakerConで利用されました。

Registration Now Open for World's Largest RFID and IoT Event: RFID Journal LIVE! 2020

世界最大のRFIDイベントRFID Journal LIVE! 2020の受付が開催されました。来年は4月28日から30日までフロリダ州オーランドで開催されます。

New Modules Aim to Bring Wireless Connectivity to Everyday Products

Silicon Labs社はBLEやZigbeeなどに対応したメッシュネットワーク機能を持つチップをリリースしました。これらの製品はIoT分野で利用されており、主要なアプリケーションの一つがインテリジェントな照明です。

EECC Study Expands Structure to Test IoT-based RFID Tags

European EPC Competence Center (EECC)はRFIDタグのパフォーマンスレポートを毎年発行していますが、IoT機能を持つRFIDタグをテストするためにテスト項目を拡張しました。このほかタグのリサイクル特性などの評価も追加されており、RFIDタグの機能が多様になってきたことを反映するようになっています。

RFID News Roundup

  • CAEN RFID社が小売・倉庫向けの固定リーダーを発表
  • STMicroelectronics社がペイメント向けSoCの新製品を発表
  • Industrial Internet ConsortiumがIoTスマートビルディングの実装コンテストの参加者を発表
  • BehrTech社とMAJiK Systems社がIoTの既存システムへの追加実装で協業
  • Impinj社が日本のRFIDタグ計画へのサポートを拡大

Online Retailers Have Supply Chain Issues, Too

オンライン小売業であっても不正確な倉庫在庫などのサプライチェーンの問題は発生します。その解決のためにはRFIDを利用すべきです。

How Barcodes and RFID Improve Productivity in the Maintenance Industry

設備の保守作業でRFIDやバーコードを利用すると生産性が大幅に向上します。対象器材の自動識別、記録や報告の自動化、作業員の所在の確認などが代表的なユースケースです。

 

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2019/10/18

RFID Journal 抄訳 2019/10/18号

今週興味深かった記事は凸版印刷のNFCボトルキャップ。こうして海外のメディアに取り上げてもらえると日本人としては励みになります。

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編集後記はMarks & SpencerがRFID Journal LIVE! Europeで講演するよ、という話。男性用スーツでのトライアルを行うという記事はしっかり覚えていますが、あれから15年になるんだなぁ…。しみじみしますね。

なお、元記事はこちらになります。

NFC Solution Fights Beverage Counterfeiting

凸版印刷とAmcor社は飲料キャップにNFCタグを組み込むソリューションを開発しました。このタグは開封を検知して偽造を防ぐ機能を持ちますが、開封後も読み取ることができて顧客への情報提供にも用いることができます。

Avery Dennison Targets Retail Deployments With Mobile Printer, Robomart Partnership

Avery Dennison社はモバイルタイプのRFIDラベルプリンタPathfinder 6059を発表しました。この製品はバーコードを読み取ってそれに対応するRFIDラベルを出力する作業を5秒以内に完了することができます。この製品はすべての製品をソースタギングすることができない小規模店舗や食料品店、あるいは小規模物流拠点などをターゲットにしています。

Pinea Wine to Speak at RFID Journal LIVE! Europe 2019

スペインのワイナリーPinea Wine社が11月13日にロンドンで開催されるRFID Journal LIVE! Europe 2019で講演します。同社はワインにNFCタグを付けて出荷しており、顧客への情報提供と偽造の防止を行っています。

SML RFID Opens Retail Ideation Space in China

SML社は上海にRFIDのアイディエーション施設をオープンしました。この施設は小売りでの個品タグ付けのユースケースを対象としたもので、同社のアイディエーション施設としてはテキサスに続いて世界で2番目になります。3番目の施設は2019年中にイギリスに開設される予定です。

RFID News Roundup

  • HID Global社がLUX-Ident社を買収
  • AT&T社が村田製作所とAltair Semiconductor社の製品をLTE-M/NB-IoTのソリューションで認定
  • Schneider Electric社が産業向けIoTプラットフォームを発表
  • Solace社とBoomi社がエンタープライズIoTアプリケーションのプラットフォーム統合で連携
  • Semtech社がスマートホーム・スマートビルディングのリファレンスデザインを発表
  • LoRa Alliance社がLoRaWAN-IoTのテスト拠点をインドに開設

Learning from Marks & Spencer

Marks & Spencer社は2004年に男性用スーツでのトライアルを行ってから15年間RFIDの導入に取り組んできました。同社は過去に何度かRFID Journal LIVE!に登壇しており、そのたびに重要な洞察を披露しています。彼らは11月13日にロンドンで開催されるRFID Journal LIVE! Europe 2019でも講演を行います。

How the IoT Has Ushered in the Fourth Industrial Revolution

IoTは第4次産業革命の中で非常に重要な役目を果たすため、逆に「IoT」という独立したコンセプトは個別のソリューションに溶け込んで見えなくなっていきます。IoTの初期に話題の中心だったセキュリティについて語られることが少なくなってきているのも、技術が成熟し個別のソリューションに合わせてセキュリティが進化しているためだと考えられます。

Chicken Company Hatches RFID-based Track-and-Trace Solution(有償記事)

フランスの養鶏業者Senecal社は鶏肉の生産バッチを追跡するためにRFIDとバーコードを利用しています。個別の鳥の飼育中のデータは首にかけたRFIDタグにリンクして収集され、出荷時にはバーコード情報とリンクされます。

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2019/10/14

RFID World Watcher Monthly August/September 2019

9月は多忙のため更新ができませんでした。申し訳ありません。ニュース自体はその期間も少ないわけでは無かったので今回のボリュームは多めです。航空手荷物関係の記事が増えたほか、靴業界の記事が急に増えたのが興味深いです。


RFID World Watcher Monthly August/September 2019(PDF形式、311KB)

 

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2019/10/12

RFID Journal 抄訳 2019/10/11号

今週気になったのはNXP社のNFC/UWB複合チップ。iPhone 11で搭載される測位機能を提供するモジュールがこれです。基地局不要で±3度の角度±10センチメートルの測位精度というのは位置情報アプリを変えるはずで、スマホ以外のものも含め今後どのようなソリューションが出てくるかがとても楽しみです。

編集後記は「RFIDの導入の際に特定目的だけに限定するのは勿体ないですよ」という内容。数年前まではLow Hanging Fruits論が語られていたことを考えると隔世の感があります。

SmartX Launches Multilinear RFID Portals

ブラジルのSmartX Tags社は多重線形技術を用いたポータル用RFIDリーダーを販売しています。このリーダーは異なる角度で配置された複数のアンテナを読み取ることで、安定した読み取りを可能にします。

NXP Offers UWB Fine-Ranging Chipset for Mobile Devices

NXP社はNFCとUWB機能を搭載したSR100Tチップを発表しました。このチップはAoA方式を用いて±3度の角度精度で、±10センチメートルの測位を可能にします。

Virtual Event: RFID in Harsh Environments

RFID Journalは9月24日に「RFID in Harsh Environments」という仮想イベントを開催しました。登録ユーザーはプレゼンテーションの資料と動画にアクセスすることができます。

Fast-Track RFID Certification Training to Be Featured at LIVE! Europe 2019

11月13日に開催されるRFID Journal LIVE! Europe 2019ではRFID Professional Institute認定のファストトラックトレーニングが開催されます。トレーニングを提供するのはRFID4U社です。

RFID News Roundup

  • Printronix Auto ID社が産業向けRFIDプリンタを発表
  • D.O RFID社がプラスチック製のRFIDカードを発売
  • Otis Elevator社がエレベーターのパフォーマンスを向上させるIoTソリューションを発表
  • ShieldIOT社が360億ドルを調達
  • Kerlink社がスマートシティー・スマートビルディング向けのLoRaWAN IoTゲートウェイを発表
  • BehrTech社が産業向けIoT用の環境測定スマートセンサーを発表
  • Unified Officem社がIoTを用いた飲食店向け食品安全管理プラットフォームを発表

Don't Be Short-Sighted About RFID

RFIDは業務全体を変革する能力を持つテクノロジーであるため、その全体像を知らないままに特定目的のアプリケーションを構築するのは大変勿体ないことです。RFID Journalなどの業界展示会に参加したり、RFIDのアプリケーションを広く理解したSIerを選定したりすることで、RFIDの持つ可能性を引き出しましょう。

Sensors and Data Mining Help Airports Fix Passenger Wait Time Anxiety

空港での待ち時間の不安と苦痛は、IoT技術を用いて処理効率を向上させると共に、待ち時間が発生する場合にはその予測などを提供することで、低減させることができます。これを行うためには複数のセンサーから取得した情報を組み合わせて分析する必要があります。

Mine Solution Tracks Worker Safety, Operations via Tags, Droids and Robots(有償記事)

オーストラリアのテクノロジー企業であるRajant社、Poynting Antennas社、Extronics社、Australian Droid + Robot社の各社は、地下鉱山の安全確保のために、人員、車両、ドローンなどを監視するアクティブRFIDソリューションを開発しています。このソリューションはRajant社のメッシュネットワークBreadCrumbを利用します。

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2019/10/07

RFID Journal 抄訳 2019/10/04号

今週は比較的地味な記事が並びました。

その中でも興味深かったのはNFCタグを搭載したヘルメット。NFCタグはクラウド上の医療情報にリンクしており、事故で意思表示ができなくなった時にも医療機関でNFCタグを読み取って情報を取得できます。難しいものではないので日本でも広まってほしいですね。

Helmetsweb

識者投稿はIoTデバイスの通信をSMSを使って行うソリューションの宣伝。実際のところどの程度のメリットがあるものなのでしょうか。

なお、元記事はこちらになります。

Ultra-wideband Brings Security to Grand Paris Express

パリ交通局は地下鉄拡張工事で作業員の安全確認を行うためにUWB RFIDを利用しています。導入されているのはLitum IoT社のUWBタグです。

Montreal Students Use NFC to Go Cashless at School Events

ビジネススクールHEC Montrealの学生組合では学生が学内イベントの料金を支払うためにNFCを導入しました。これは、年度初めに学生がNFCカードを受け取り、イベント時にカードをタップするとNFCカードにリンクされたウォレットから代金が引き落とされるというものです。ソリューションはモントリオールに本拠を置くConnect&GO社が提供しています。

NFC Enables Helmets to Store and Share Health Data

スポーツ用品メーカーのPOC社は事故対応のためにNFCを搭載したヘルメットを開発しました。このヘルメットは、持ち主がNFCタグにリンクさせた医療情報をWebサイトに登録しておくことで、事故で意思表示ができなくなった時にも医療機関でNFCタグを読み取って情報を取得することを可能にします。

Smartrac Intros Flexible On-Metal NFC Tags for Industrial and Retail Sectors

Smartrac社は柔軟性のある金属対応NFCタグBlock On-Metalを発表しました。このタグは5cm角の大きさで、産業および小売分野での利用が想定されています。

IoT News Roundup

  • Autodesk社がIoTの3次元測位ソリューションでSensera Systems社を採用
  • Telensa社がQualcomm社のスマートシティーアプリケーションプログラムに参加
  • Avnet社がWitekio社を買収
  • Lutron Electronics社がZigbee Allianceの取締役会に参加
  • Wireless Broadband AllianceとLoRa AllianceがIoTのホワイトペーパーを発表

Investors: Ask Retailers About Their RFID Strategy

ZARAを運営するInditex社が2019年上半期に7%増収、10%増益となったように、RFIDを活用した販売戦略は小売業の成長の鍵になりつつあります。投資家が小売業の今後の成長性を占うためにはRFIDへの取り組みを確認することが重要です。

IoT Botnets: Fighting the Rise of the Robots

IoTデバイスがインターネットの踏み台攻撃に使われないようにする方法として、Thingstream社はデータの交換をSMSで行うソリューションを提供しています。

RTLS Aims to Bring Calm and Order to Emergency Department(有償記事)

カリフォルニア州にある病院St. Joseph Hospitalの救急部門では患者とスタッフの所在を確認するためにRTLSを導入しました。これにより、情報が錯綜しやすい救急部門でも必要な処置をタイムリーに行うことが可能になりました。導入したのはTagnos社のIR RTLS製品です。

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