2025/03/15

RFID Journal 抄訳 2025/03/14号

今週気になった記事はKOLAB Collection社によるNFCタグのアウターへの装着。多くの人の手に渡りながら使い続けられる長持ちする製品、というブランドコンセプトをこういう形で表現するのはとても面白いと思います。

RFID Journal LIVE! 2025の講演内容が出始めました。久しぶりに見に行ってみたいのですが…。

Explaining How AI is a Key Part of Apple’s $500B U.S. Investment Plan

Apple社は米国に5000億ドルを投資する計画を発表しました。この計画にはApple AIのプログラムをサポートするサーバーを生産するためのヒューストンの新しい先進製造施設が含まれます。

KOLAB Collection Launches NFC-tagged Clothing Line

KOLAB Collection社は2024年の秋冬コレクションでNFCタグを装着したアウターの販売を開始しました。同社はこのラインのアウターが長持ちしリサイクルショップなどを経由して複数の持ち主に受け継がれていくと考え、その履歴を追跡できるようにNFCタグを利用します。

FSMA 204 Explainer– How RFID is Helping to Prepare for High-Risk Food Records Mandate

FSMA米国食品医薬品局(FDA)が管轄する食品安全強化法(FSMA)は食品会社が自社のサプライチェーンを明確かつ場合によっては自動化して把握できるようにすることを目的としています。一部の企業はこれに対応するためにRFIDなど自動認識テクノロジーの導入を進めています。

BAE Systems’ Tony Wilson, Thomas Copeland to Deliver Second Keynote at RFID Journal LIVE 2025

今年のRFID Journal LIVE 2025ではBAE Systems社のTony Wilson氏とThomas Copeland氏が基調講演を行います。BAEはRFIDとロボットを用いた施設内の資産管理システムを導入しています。

Silicon Labs, MachineQ, Midmark RTLS, STMicroelectronics: RFID News Roundup

  • MachineQ社がIoTとAIが研究室業務を変革するという方向書を発表
  • Silicon Labs社が同時マルチプロトコルSoCの新製品を発表
  • Midmark RTLS社がEpic Toolboxに参加
  • STMicroelectronics社がNFCハードウェアの開発ツールを発表

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2025/03/08

RFID Journal 抄訳 2025/03/07号

今週気になった記事はFedExの機密貨物向けIoTトラッキングサービス。BLEデバイスを用いて監視の頻度を10倍に上げるものですがBLEなので自社設備の外でのトラッキングはできず、どのようなユースケースなのか詳しく知りたいです。

RAIN UHF RFIDチップの出荷数が2024年に前年比17%増加して、今年は21%増加する見込みとのこと。着実に需要は拡大しているのですね。

Wayside Detection System Automates Rail Undercarriage Inspection

Duos Technologies社は走行中の鉄道車両の下側を走行中に撮影し、それをAIで分析して障害の予兆を発見するObliquevueシステムを提供しています。

Everseen Report Finds 98% of Retailers Plan Full AI Deployment by 2027

Everseen社はレポート「Everseen Insights: The Future of AI in Retail」を発表しました。このレポートは小売業者のAI導入計画に焦点を当てたアンケートに基づいています。このレポートによると小売業者の98%が2027年までにAIの完全導入を計画しています。

FedEx Launches Surround Monitoring and Intervention Solution in Korea

FedEx社は韓国で機密貨物のIoTトラッキングサービスFedEx Surroundの提供を開始しました。、このソリューションはBLEで貨物の情報を従来貨物の10倍の頻度で取得し、AIや機械学習を用いて混乱の予兆分析を行うことで、機密の保持とタイムリーな配達を保証します。

RFID Opens a Window into Drapes Management

大手カーテンメーカーのGeorgia Expo社はレンタル業者向けのカーテンにRFIDタグを装着しています。同社はEasy RFID Pro社のRFIDソリューションを採用しました。

RAIN Alliance Report Finds 2024 Tags Sales Approached 53 Billion

RAIN Allianceは2024年のRAIN UHF RFIDチップの出荷数が528億個で、前年の448億個から17%増加したと報告しました。RAIN Allianceは2025年も高水準の成長が続き、640億個の出荷数になると予測しています。

European Laundry Offers RFID Detection to Reduce Nursing Home Textile Losses

Bulle de Linge社はヨーロッパの老人介護施設でRFID対応のソリューションを導入しています。同社が導入しているのはDatamars社のソリューションで、入居者の私物の衣類が共用のリネンやタオルと混ざって紛失することを防ぐことを目的としています。

Kathrein Solutions, IoT Market, Panasonic Industry, Atomicwork: RFID News Roundup

  • Kathrein Solutions社がRFIDリーダーの新製品を発売
  • IoT サイバーセキュリティの対象デバイスが2028年にかけ倍増
  • パナソニックがヨーロッパでBLEモジュールの新製品を発売
  • Atomicwork社が2500万ドルを調達

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2025/03/02

RFID Journal 抄訳 2025/02/28号

今週興味深かったのはRFIDリーダー搭載の棚卸しドローンの解説記事。記事本文にはかなり詳しいことが書かれているのでぜひご一読ください。

Ambient IoT Alliance(AIoTA)の記事、面白い技術だと思うのでアライアンスができたことで利用が広がるといいなと思います。

Managing Complexities of Cocoa Growing with Technology

Dimitra社はカカオ農家向けのIoTトレーサビリティーアプリケーションを開発しました。このアプリは収穫量を向上させるアクションを取るための情報を収集すると共に、EUに提出する森林破壊に関与しなかったことを証明するデータも取得できます。

Ambient IoT Alliance Formed by Tech Companies, End Users

バッテリーを利用しないIoTソリューションの業界団体としてAmbient IoT Alliance(AIoTA)が結成されました。AIoTAの結成にはこの技術の立ち上げを先導したWiliotが関わりましたが、同社はアライアンスを主導しておらず、Infineon、Qualcomm、VusionGroupといった他のベンダーのほかPepsiCoなどのユーザー企業が参加しています。

Software Links QR-code and RFID for Improved Shopping Experience

Retail Reload社はファッション店舗向けにUHFパッシブRFIDとQRコードを組み合わせたアプリケーションを開発しました。このアプリケーションは店舗内でおこる商品に対するすべてのアクションをRFIDまたはQRコードで読み取り、追跡可能にするものです。これにより商品が店内のどの場所にどのような状態で存在するかを常に正確に知ることができます。

An In-Depth Look at Maersk’s Use of RFID Drones

Verity社はカリフォルニア州にあるMaersk社の倉庫でRFIDリーダー搭載のドローンを用いた在庫管理を行っています。このソリューションは靴メーカーのOnの商品を対象としたもので、靴1足ごとにタグが貼付されています。

NXP Semiconductors, Metrc, Cisco, UPS: RFID News Roundup

  • NXP社がKinara社を買収
  • Metrc社がイリノイ州と医療向けRFIDシステムを契約
  • Cisco社がIoT Breakthrough Awardsで受賞
  • UPS社が四半期レポートでRFIDの活用を強調

Vantiq, Myriota, Sequans, u-blox: RFID News Roundup

  • New AI Partnership Tackles Hospital Challenges in Real Time
  • Vantiq社とHuron社が病院向けRFIDソリューションで提携
  • Myriota社がIoT向け衛星通信で中南米と中東全域へのカバレッジを拡大
  • Sequans社とSoracom社がグローバルIoT開発評価キットの新製品を発表
  • u-blox社がマスマーケット向けのBLEモジュールを発表

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2025/02/15

RFID Journal 抄訳 2025/02/14号

今週もRFID関係の記事は少な目です。

気になった記事はAIM Globalの自動認識・データ収集技術に関するアンケート。回答はオープンに受け付けているので興味のある方はぜひご参加ください。

IBM: AI Spending Expected to Surge 52 percent as Retail Embrace Enterprise-Wide Innovation

IBMは小売・消費財メーカーを対象にしたレポート「Embedding AI in Your Brand’s DNA」を発表しました。このレポートによると調査対象企業の経営幹部の81%とそのチームの96%がすでに中程度以上までAIを使用している一方、AIガバナンスを完全に実施している企業は25%未満です。

MidmoAI Brings Auto ID Intelligence that’s Agnostic to Technology and Application

MidmoAI社はあらゆる種類のセンサーとアプリケーションに対応するバックグラウンドミドルウェアをソリューションプロバイダーとIoT技術ユーザーに提供しています。

Radar-based Emotion Arousal Detection Aims at Retail

Wayvee社は人間の心拍数や呼吸数などの微小な動きの変化を分析することでカメラに頼らない感情的な反応を検出する技術を開発しています。タイの大手小売チェーンCJ Express社はこの技術を5店舗で試験導入しました。

AIM Global Invites Respondents for AIDC Research

標準化団体AIM Globalは、調査会社Burnell Reports社と共同で自動認識・データ収集技術の導入の推進要因、課題、全体的な状況のアンケートを実施しています。回答はオープンに受け付けており、締め切りは2月28日です(記事中にリンクあり)。

Surgere Unveils AI Assistant for Supply Chain Data

Surgere社は自社のサプライチェーンプラットフォームInteriuにAIエージェントのSophiaを統合しました。

Nordic Semiconductor, GIC, Oracle: RFID News Roundup

  • Nordic Semiconductor社がBluetooth LE向け省電力PMICを開発
  • GIC社がRFIDラベル製造機械を発表
  • Oracle社がAIエージェントの新製品を発表

 

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2025/02/08

RFID Journal 抄訳 2025/02/07号

ここしばらく記事が少な目でRFID以外の記事も増えています。ちょっと気になります。

今週気になった記事はSigfox対応のスマートラベル。数年前にソニーが同種の製品をリリースしたことがニュースになりましたが、この分野の競争状況をまとめて読んでみたいです。

Reel to Reel IoT Labels Designed for Sustainability

Linxens社はSigfox OGもしくはWirepasに対応したIoTスマートラベルを発表しました。このスマートラベルは150㎜×100mm×5mmのサイズで、双方向通信をサポートしており、起動指示を受信し、位置と温度データを送信可能です。

Zebra to Track Players’ Performance At East-West Shrine Bowl

Zebra Technologies社は今年の大学フットボールのオールスター戦、East West Shrine Bowlで選手の追跡を行うための技術を提供します。これは選手の肩パッドに取り付けられたUWBタグで速度や移動距離などのデータをリアルタイムで取得するもので、すでにNFLで利用されています。

Osmo Smells Opportunity with Scent-based ID

Osmo社は臭いベースのセンサーとその分析技術を開発している企業です。同社はスニーカーの偽造品検出を臭いセンサーで行うソリューションを開発し、スニーカー販売業者のStock Xに採用されました。

Artificial Intelligence as Medicine

患者がウェアラブルセンサーを装着し、その結果をBlutoothからスマホ経由でクラウドに送信することで、AIによる膨大なデータ処理能力を活用した新たな医療が可能になります。

Clustag, Soracom: RFID News Roundup

  • Rielec社がClustag社に改名
  • ソラコムがiSIMの商用提供の開始を発表

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2025/02/01

RFID Journal 抄訳 2025/01/31号

今週気になった記事はやはりRFID Gen2v3。Gen2v2が2013年だそうで、もう12年も経つのですね。追加機能の詳細についてもう少し詳しい記事がどこかから出るといいなと思います。

Simbeの在庫棚卸しロボットTallyの記事は固定式カメラによる在庫確認機能との統合。RFIDを使った在庫管理は現在の重点ではないようで、ちょっと淋しく感じます。

Partnership to Offer RFID Anesthesia Management

Intelliguard社とCodonics社は病院での医薬品追跡ソリューションで提携しています。Intelliguard社は移動式のRFID対応薬棚を販売しており、Codonics社は麻酔注射器用のデジタルラベルプリンタを販売しています。両社は製品を統合して病院での薬の受け取りから注射器の廃棄までのトラッキングを行えるようにしました。

Tally Spot Extends Store View for Robotic Inventory Solution

Simbe社は在庫棚卸しロボットTallyと固定式カメラを統合し、ロボットの巡回による一日2~3回の店舗内全体の棚卸と固定式カメラによる重要在庫のリアルタイム監視を同一システム内でチェックできるようにしました。

New Gen2v3 Protocol Offers More Effective Operation in Crowded RFID Environments

RAIN AllianceとGS1はUHF RFID規格のアップデート、Gen2v3を発表しました。これは2013年のGen2v2以来12年ぶりとなるアップデートです。Gen2v3は読み取る対象となるタグの範囲を指定したりユーザメモリの一部を読み取ったりという機能が追加されています。

RFID Journal 2025 Awards: Celebrating Excellence in RFID and Related Technologies

RFID Journal Awardsは2025年の応募者を受け付けています。今年のカテゴリーはBest Manufacturing or IIoT Implementation、Best Retail Implementation、Best Supply Chain/Logistics Implementation、Best Healthcare Implementation、Best RFID Implementation (Other Industry)、Best RFID/IoT/AI Implementation、Best New Productの7つです。

Real-Time 6C Weight System Helps Keep America Safer

RFIDme社はRFIDを活用したトラックの重量測定システムReal-Time 6C Weight Systemを販売しています。

Avery Dennison, Teleste, Invent.ai: RFID News Roundup

  • Avery Dennison社が充填済み注射器向けのRFIDソリューションを発表
  • アクティブウェアブランドのAlo Yoga社がInvent.ai社の在庫管理システムを導入
  • Teleste社がMega Hertz社と提携

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2025/01/25

RFID Journal 抄訳 2025/01/24号

今週興味深かったのはリモート在庫を一括して管理できるRFID冷蔵医薬品管理ソリューション。従来もスクラッチ開発ではスコープに含まれていたのでしょうが、パッケージとして提供されるようになったのですね

TDK InvenSense社のセンサー類の話。TDKが8年前に買収した時点で先進的なMEMSセンサーメーカーとして地歩を築いていたようですね。日本の会社の名前を見かけるのは嬉しいものです。

RFID Tracking for Medications Aimed at Remote Hospital Locations

Bluesight社は冷蔵医薬品のリモート在庫を一括して管理できるRFID在庫管理ソリューションKitCheck Anywhereを提供しています。このソリューションはサテライト薬局や手術室などに分散して配置されている冷蔵医薬品の有効期限をまとめて把握できます。

TDK InvenSense Enables Smart Canes, Indoor Positioning

TDKの子会社TDK InvenSense社はCES 2025で3軸ジャイロスコープと3軸加速度計を含む9軸モーションセンサーや超音波センサー、インテリジェントオーディオデバイスなどを出展しました。これらデバイスを組み込んだ視覚障碍者用の杖も併せて出展されました。

Ligabue 2025 Concert Planning Includes HID’s Wristband

イタリア最大の音楽イベント「La Notte di Certe Notti」のイベントの一つ、Luciano LigabueのコンサートでHID社のリストバンドが利用されます。Ligabue氏はイタリアでもっとも有名な歌手で、今回のコンサートもRCF Arenaに10万人以上のファンが参加する予定です。このリストバンドはチケットと会場物販に用いられ、また開催者側は利用状況を収集してイベントの振り返りや改善に利用します。

Nordic Semiconductor, Kigen to Collaborate in IoT Project

Nordic Semiconductor社とKigen社はIoT向け通信ソリューションで提携します。具体的には、Kigen社のリモートeSIM管理システムとNordic社のnRF9151 システムインパッケージを統合して提供するものです。

XtremeSignPost, RapidCanvas, QNX: RFID News Roundup

  • XtremeSignPost社がNFC分野での戦略的提携を発表
  • RapidCanvas社が1600万ドルを調達
  • BlackBerry社がIoT事業の名称をQNXに変更

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2025/01/18

RFID Journal 抄訳 2025/01/17号

今週はNRF BIG SHOW 2025の特集記事が掲載されていました。全体的な傾向があまり掴めず、別のメディアで記事を探してみようと思います。

液体対応の瓶向けのラベル生産能力を拡大する話とか、食品分野での利用が全体として拡大基調にあるということなのでしょうか。

Intel’s Stacey Shulman to Keynote at RFID Journal LIVE 2025

Intel社のエッジコンピューティンググループ副社長のStacey Shulma氏がRFID Journal LIVE 2025のキーノートスピーカーとして登壇します。

Dual Core Processor Cuts IoT Device Energy Consumption Three-Fold

NXP社はマイクロコントローラーの新製品MCX Lシリーズを発表しました。同シリーズは旧モデルから電力消費量が3分の1に削減されており、電力に制限のあるデバイスでもセンサーの常時稼働が可能になります。

Qualcomm Enters Collaboration with Google to Deliver GenAI for Car Dashboards

Qualcomm社とGoogle社は自動車分野でのコラボレーションを発表しました。これはSnapdragon Digital ChassisとAndroid Automotive OSを連携させ、生成AIを用いたコックピットソリューションのためのリファレンスプラットフォームを開発するものです。

NRF2025: Hightouch Partners with Databricks to Launch AI-Audience Management Solution

Hightouch社とDatabricks社は共同でWebサイト来訪者分析ソリューションを開発しました。

NRF 2025: Phenix Label Doubles Output of Liquid Product Tracking Tags

Phenix Label社は瓶向けのラベルの生産能力を2倍に拡大しました。これにより食品業界での需要拡大に対応する体制が整いました。

NRF2025 Recap: SML Launches RFID Ceiling Reader, Optimum Retailing Launches Realgram AI

1月12日~14日に開催されたNRF Big Show 2025では様々な新技術や新製品が展示されました。

NFC Forum, BlueStar, ProGlove, Bamboo Rose, Verteego, Cerence AI, NVIDIA : RFID News Roundup

  • NFC Forumが調理家電向けに認証プログラムを拡大
  • BlueStar社がProGlove社と販売契約を締結
  • Bamboo Rose社がVerteego社を買収
  • Cerence AI社がNVIDIA社との提携を拡大

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2025/01/12

RFID Journal 抄訳 2025/01/10号

今週は昨年末の記事を取り上げましたので2024年の振り返りの記事が多くなっています。

今週気になったのはミシュランとBeontagとの提携。村田製作所との提携とどういう関係になっているのでしょうか。

Groceries, Logistics and Sustainability Efforts Highlight RFID News | 2024 RFIDJournal.com Year in Review

UHF RAIN RFIDの成長分野はタイヤ追跡、物流、食品、医薬品、繊維で、特に食品業界での採用が進んでいます。EU DPPなど欧州と米国での商品販売に関する法規制や持続可能性への要求が、RFID採用を加速させています。

NFC Poised to Meet Mandates, Offer Charging and Multi-Purpose Tapping | 2024 RFID Journal Year in Review

NFCではワイヤレス充電や多目的タップなど新しい機能が標準化され、またDPPへの対応が進むことで、今後のさらなる成長が期待されています。

Car Connectivity Consortium Continues to Drive Innovation in Vehicle Connectivity | 2024 RFID Journal Year in Review

Car Connectivity Consortiumは2024年に会員企業数が300社を超え、CCCデジタルキー仕様とCCCデジタルキー認証プログラムの強化を行いました。また、イベントにも積極的に参加して存在感をアピールしました。

Impinj: Top Headaches for Supply Chain Managers in 2025

Impinj社は米国のサプライチェーンマネージャー1000人を対象としたサーベイ「Supply Chain Integrity Outlook 2025 rep」の結果を公開しました。それによると、91%が正確なサプライチェーンビジビリティを可能にする装備が整っていると考えているにも関わらず、リアルタイムで正確な在庫データを把握できているのは33%に過ぎません。優先課題は偽造品への対処、損失や紛失の防止、誤積載や配送ミスの削減などです。

Beontag, Michelin Partner for RFID-enabled Smart Tires

Beontag社とMichelin社はRFID対応のスマートタイヤで提携しました。Michelin社は村田製作所とも5月にタイヤ向けRFIDタグで提携しています。

AI-based Smart Room Technology Brings Patient into Treatment Plans

Get Wellはガン患者向けの患者ケアソリューションです。Get WellのSmart RoomプラットフォームはRFIDやRTLSに対応しており、部屋の中にいる人間をリアルタイムで検出することができます。

Beontag Appoints New CEO

Beontag社の新CEOにAejandro Quiroz Centeno氏が就任しました。

Xindeco, NXP, BlueStar, Penguin Location Services: RFID News Roundup

  • Xindeco IoT社がマレーシアに新たなRFID製造工場を開設
  • NXP社とgeo社がスマートエネルギー管理で提携
  • BlueStar社がCleverQ社と販売契約を締結
  • Penguin Location Services社とHCI社が提携

Guerrilla RF, Impinj, Bureau, Swift Navigation, CHC Navigation: RFID News Roundup

  • Guerrilla Amplifier社がImpinj社のRFIDリーダーで採用
  • デジタル詐欺防止ソリューションのBureau社が3000万ドルを調達
  • Swift社とCHC社が高精度即位ソリューションで提携

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2024/12/28

RFID Journal 抄訳 2024/12/27号

アパレルのRFIDタグを洗濯可能にして下げ札ではなく本体に貼付しようという記事、対応製品が2025年に出てくることを匂わせているのが気になります。どんな形で出てくるのか楽しみですね。

今週はバッテリーレスセンサータグの技術的な記事が2つありました。環境給電には目新しさはありませんが、標準的なアナログセンサーと市販のUHF RAINタグをADコンバーターを介さず直接接続する技術には驚きました。まだ研究室レベルの話のようですが今後に注目です。

NFC Forum Awards Developers for Expand Technology’s Reach

NFC Forumは2024年のInnovation Awardの受賞者を発表しました。この表彰は2年間隔で行われ、今年の受賞者はBlu Oberon, Erisco, IoTize, NOUMI, ProQureの各社でした。これら受賞者はユーザがNFCを利用する際に安心感と信頼感を与える技術を提供している点が特徴です。

University Research Develops Passive RFID Sensor Tags

カリフォルニア大学サンディエゴ校は標準的なアナログセンサーと市販のUHF RAINタグをADコンバーターを介さず直接接続してセンサーデータを送信する技術を開発しました。具体的にはアナログセンサーのインピーダンスの変化をRFIDタグの応答振動と連動させ、RFIDリーダーの側で受信データを解析してアナログセンサーの値を識別します。

Company Releases Low-Cost Data Center RFID Solution

EPC Solutions Taiwan社はデータセンター向けRTLSソリューションを開発しました。このソリューションはUHF RAIN RFIDベースであり低価格なのが特徴です。

The Case for Washable RFID Tags

現在アパレル分野で利用されているRFIDタグは下げ札に貼付され販売時に破棄されることがほとんどですが、洗濯可能なタグを本体に貼付したままにすることで不正な返品の防止やEU DPP対応など新たな用途を開拓できます。このような使い方をするためには既存のリネンタグはオーバースペックで、2025年市場投入に向けて開発が進められています。

Energous Reference Designs Bring Sensor Tags to Wireless Power Systems

Energous社はセンサー駆動のためのワイヤレス給電に対応したBLEタグのソリューションを提供しています。この技術のユースケースの一つは冷蔵品のサプライチェーン管理です。

RFID Detects Temp Rise in Lithium-Ion Batteries to Prevent Fires

Brady Corporation社は倉庫に保管中のリチウムイオン電池の加熱や発火を検知するRFIDソリューションを提供しています。このシステムはUHFパッシブRFIDを利用しており、低価格であることが特徴です。

Wyebot, Zebra Technologies, Avery Dennison, ASSA ABLOY: RFID News Roundup

  • Wyebot社がZebra Technologies社のPartnerConnectプログラムに参加
  • ウェスタンミシガン大学がAvery Dennison社のRFIDタグを認証
  • ASSA ABLOY社がフィンランドの9Solutions社を買収

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