2007年5月10日 (木)

Underwood New Music Readings@Skirball Center for the Performing Arts(2007/05/08)

Underwood New Music Readingsはアメリカの作曲家団体が開催するイベント。現代音楽の作曲家が交響楽曲を作曲する場合、例えば楽器間のバランスだとか演奏者・指揮者への指示の出し方など、やはりオーケストラに演奏させてみないと分からないことが多いらしい。このイベントは、公募した9つの現代音楽の交響楽曲を実際にプロの指揮者・オーケストラに演奏させた上で作曲者にフィードバックする、というものらしい。

そんな訳でバリバリの現音のイベントなのだが、もちろんそこまでの背景を知ったうえで出かけたわけではない。単に昼間にやっている音楽イベントがないかな、とTimeOutで調べて見つけただけだ。それじゃあさぞかし退屈だったろうと思われるかもしれないがこれが案外面白かった。演奏中に指揮者が演奏をブツブツ切っては指示を入れてやり直したりするので普通のコンサートとしては失格なのだが、セッションを通して音楽を作っていく感じが新鮮で、クラシックでもこうやって音楽を作っていくんだー、と言うのを初めて知った。演奏がヴィヴィッドだったせいか会場が小さかったせいかハーモニーも普段のクラシックのコンサートより新鮮に聴こえる。面白くなかったら途中で退席しようと思っていたけど結局3時間ずっと聴いてしまった。得した気分。

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2006年12月31日 (日)

The Magic Flute@Metropolitan Opera(2006/12/30)

日本に帰る前に一度は見ておきたいと思っていたメトのオペラ。シティオペラとアマトオペラは見る機会があったのだが、メトはなんとなく敷居が高い気がして今まで足を運ばなかったのだ。今回もなんとなく予約を延ばし延ばししていたが気がついたら年内の予約はほとんど埋まってしまっていた。本当はドイツ語版のDie Zauberfloteの方を見たかったのだがチケットが取れず英語版のThe Magic Fluteの方になってしまった。

The Magic Fluteの方は英語版であるだけではなく、インターミッション無しの一幕構成の短縮版になっている。それが僕には良かったのかもしれない。ぜんぜんだれずに一気に最後まで見ることができた。舞台芸術がひどくモダンで、登場するモンスターがまるでライオンキングみたいだなぁと思っていたら何のことは無い今シーズンのプロデューサーはライオンキングと同じJulie Taymorだった。要はミュージカルと同じ舞台でモーツァルトの音楽、それに大衆向けのストーリーで2時間弱なので、そりゃあ楽しく見れるよなぁという話ですね。

2階舞台袖のボックス席で舞台の全景は見づらい部分もあったが音響は最高。存分に楽しませて貰った。もう一度くらいどこかで見に行ってもいいなー。行けるかなー。うーん。

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2006年12月22日 (金)

New York Philharmonic@Riverside Church(2006/12/21)

日本だと年末の風物詩のコンサートと言えば第九だが、アメリカではヘンデルのメサイアがそれに相当する。ハーレルヤ、ハーレルヤというあれだ。ニューヨークではニューヨーク・フィルがリバーサイド教会で演奏するのが毎年の恒例となっている。メサイアというとアスカの精神汚染を思い出してしまうような僕だがニューヨークを去るに当たってこの手のお約束のイベントは押さえておきたいと思って足を運んだ。

リバーサイド教会はマンハッタンの北部、コロンビア大学の近くにある巨大な教会。観光名所でもあるのだが僕は今まで足を運ぶ機会が無かった。ただ、ニュージャージー側、特にこのエリア最大の日系スーパーであるミツワの正面にあるため、外見にだけは充分に馴染みがある。コンサートが行われるホールは結構な広さがある。教会のホールだけに溜息をつくほど荘厳だ。

コンサートの方は実は少し期待はずれだった。全体を通して聴くのは初めてだったが曲はほぼイメージ通りだったし、歌も演奏もレベルの高いものだったと思うのだが、少なくとも僕の席では音響が悪く、歌や演奏が反響して厚みが出るというよりは壁に音が吸い取られてしまっているような印象を受けたのだ。バルコニー席のほぼ真ん中で、それほど悪い席ではなかったと思うのだが。まぁ、事情が分からないまま取ったチケットだししかたないかな。

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2006年11月20日 (月)

Jenny Scheinman Orchestra@TONIC(2006/11/19)

実はこの週末はChick Coreaのライブに行こうと思っていたのだが土曜も日曜も満員でBlue Noteに入れず。今夜はせっかくなので何かライブを聴きたいということでF Trainに乗ってTONICに移動した。

今夜のライブ、Jenny Scheinman Orchestraはタイトルからしてビッグバンド、それもTONICだし10人ほどのちょっと小編成のものだと思っていたのだが、行ってみたら弦楽器中心の本当のオーケストラだったのでかなりびっくり。しかも演奏者の数は20数人で、客席にまで奏者が溢れている。何と言うか、とても大胆なイベントだ。

正直無理があるのでは、と思いつつ開始を待っていたのだが、始まってみると驚くことにこれが良いのだ。この編成だし現音っぽいことをやるのではと思っていたが、曲調は普通にインストポップとして聴けるものからきちんとクラシックの流儀を踏まえた(つまり現音)もの、そしてジャジーなものまでさまざま。特に弦楽器の音の美しさという面では、今まで聴いてきたライブのなかでピカ一だったと思う。時間が経つのがこれほど早かったライブは久しぶりだ。

ある意味Maria Schneiderの裏返しのようなアプローチで、弦楽オーケストラをベースにポップスやジャズを真面目にやるとこんなことができるんだ、と感心かつ感動した。音楽の世界は広いよなー、ほんと。

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2006年5月26日 (金)

Sandra Rogers@Third Street Music School Settlement(2006/04/21)

Third Street Music School Settlementはイーストヴィレッジにあるコミュニティーの音楽学校。つまり専攻の学生ではなく地元の子供たちに音楽を教えている。ここの教員が定期的に無料のコンサートを開いており、2年前に何度か聴きに来たことがあった。先週自転車で前を通りがかった時に「あぁ今年もやってるんだ」と気付いた。今日も仕事が予想より早く片付いたので2年ぶりに足を運んでみることに。

今日の出演はSandra Rogersというクラシックピアノ奏者、というかコロンビアで音楽教育の博士号を取った教育者。演目は

  • バッハのフランス組曲第5番ト長調BWV816
  • ハイドンのピアノ・ソナタ第 31番
  • ショパンのスケルツォ第2番

というあたりだけど、実は僕もプログラムから写しているだけで聞き覚えのある曲があったわけではない。このほかにボーカルを入れてオペラ系の曲を4曲。正直耳になじんでいない曲なので、あまり上手い下手は分からなかった。

2年ぶりだけれどやっぱりいいなぁと思ったのは客層。失礼ながら普段はクラシックとは縁がなさそうな人も含め(って俺もかyo!)、いろんな人が来ていて神妙に耳を傾けている。生徒さんだろうか何人もから花の差し入れがあったり。こういうニューヨーカーの音楽への接し方はしみじみ見習いたいと思う。

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2006年5月15日 (月)

Berliner Philharmoniker@Carnegie Hall(01/27/2006)

昨日に続いてカーネギーホール。金曜だからか、あるいはモーツァルトだからか、昨日より入り口前に客が多い気がする。ダフ屋も出ているし、「どうしても見たいんです!」みたいなフリップを持った音楽関係らしい学生さんが立ってたりする。「あぁ彼にチケットを定価で売ったほうが絶対世の中のためになるよなぁ。俺は今夜Led ZeppelinのコピバンLez Zeppelinの前売りチケット持ってるしなぁ」と思ったりもしたのだが、何かの縁で見ることになったわけだしせっかくだから見ていこうと中に入る。今日の曲目は以下の通り。

  • Mozart: Serenade in B-flat Major for 13 Winds
  • Mozart: Piano Concerto No. 27 B-flat
  • Mozart: Symphony No.38

今夜の席は最前列のほぼ真ん前。どういう魔法を使ってこんな席を予約したのやら。昨日もそうだがこれだけの席だと曲の良し悪しとか多少の上手い下手以前に迫力に圧倒される(いやもちろん曲にしろ演奏にしろ最高のものであることは理解できる)。が、今日は管楽器中心の小編成の曲もあり、普段聴いているビッグバンドあたりと比較してちょっと考える余裕も出てきた。

僕が感じた微妙な違和感の原因として思いついたのは、やってることが今の音楽シーン、あるいは今の世の中そのものから離れてしまって良いのかなということ。いや良いには決まっているが、僕にとって意味があるのかということ。例えば普遍的なメロディーの美しさではMaria Schneiderはモーツァルトに勝てないのかもしれないけれど、今から300年後にはモーツァルトはきっと今と同じくらい知られているだろうがMaria Schneiderは忘れられているかも知れないけど、それでもMaria Schneiderが今やってることの方がクラシックの人たちのそれより今の僕には意味があるような気がする。

…なんかクラシックの悪口になってしまった。上でくだくだ書いたことは置いといて素直に感動したし、これからもクラシックを聴く機会を増やして行きたいものだ。機会をくれた友人に感謝。

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Berliner Philharmoniker@Carnegie Hall(2006/01/26)

カーネギーホールでのベルリンフィル。まさかこんなものを聴きに行くとは自分でも思わなかった。クラシックやオペラが好きな友人が日本から今週遊びに来ることになっていて、このチケットをWebから予約していたそうなのだが、突然仕事が入ったとかで旅行がキャンセルになってしまった。チケットを腐らせるのも勿体無いしこれも何かのめぐり合わせだろうということで彼からチケットを買い取ったのだ。 本日の曲目は以下の2つ。

  • Hanspeter Kyburz: Noesis
  • Mahler: Symphony No.4

行ってみると席が凄い。どうやって予約したのか前から4番目でほぼステージの正面。音響の良いホールのちゃんとした席でクラシックを聴くとこれほど凄いものかと感動した。多くの生楽器が広い場所に散らばっているので、今までヘッドフォンでしか体験したことのないような音の広がりが分かる。右左は当然として、天井に反射して上から、そしてどういう仕組みか分からないが後ろから音が伝わってくる。いや参った。今までのクラシックへの偏見を詫びたい。

と言いつつ、実は1曲目の現代曲の方がピンと来てしまったのだが。2曲目のマーラーではMagdalena Kozenaの歌が堂々としていて見事だった。

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New Jersey Symphony Orchestra@NJPAC(2006/01/15)

NJPACとはNew Jersey Performing Art Centerの略。マンハッタンから電車で20分ほどのNewarkという街にある多目的ホール。コンサートのほかダンスやミュージカルのイベントなどにも利用されており、一度行っておかねばと思っていた。今日は夕方3時からクラシックのコンサートがあるのを見つけ、時間的にもちょうど良いので足を運ぶことにした。

NYに詳しい方はNewarkはちょっと治安に不安があるエリアだと聞いたことがあるかもしれない。僕の第一の興味もどんな客が来ているのかなということだった。結果を言うと全く不安はない。建物は非常に新しくて豪華な作りだし、客のほとんどは中高年の白人。おそらく地元の再開発の目玉だったんじゃないかなと思うんだが、これほど地元エリアから遊離していて良いのかと思うほど。

で、コンサートはNew Jersey Symphony Orchestra。モーツァルト特集とかで4曲全部モーツァルトの曲だった。

  • Mozart: Overtune to La clemenza di Tito
  • Mozart: Clarinet Concerto
  • Mozart: Fantasia in F minor
  • Mozart: Symphony No 41 Jupiter

残念ながら知っている曲も無かったのでなかなかとっつきが難しい。でも良いのだ。予習無しでとにかくライブに行くという入り方で何か見えるものがあるにちがいない。

どうでもよいが、演奏終了後に指揮者が舞台袖と指揮台との間を何度も往復してその度ごとに拍手を受けるという仕組みが不思議だ。クラシックの流儀かも知れないが、なんだかオバサンが電車の中で席を譲り合っているような鬱陶しさがある。

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New York Philharmonic@Avery Fisher Hall(2005/12/10)

いやー、おクラシックでありますことよ奥様。

僕はニューヨークでクラシックのライブに出かけたことが無い。あるいは学校を出てから初めてかもしれない。別に嫌いだとか構えていたとか言うわけではなく、コンサートの仕組みが全然分からないので億劫だったのが足を運ばなかった理由だ。ただ、ニューヨークで音楽を聴く以上クラシックのシーンがどうなっているかが全然分からないというのも面白くないので思い切って出かけてみることにした。

僕はクラシックは音源でも全く聴かない。詳しい人に聞けばどういう風にCDを辿っていけとかいう話を嬉々としてしてくれるのだろうけど、いまさらそういう聴き方をしてもしかたがないし、何回かコンサートに出かけるうちに面白さが分かってくればそれで良いのかと思う。

そんなわけで、今日のコンサートで演奏された曲はどれも知らないものだったのだが、「大編成の生音はやっぱりいいなぁ」ということをとりあえず感じられたのは良かった。ただ、クラシックのコンサートの作法で分からない部分が多し。特に演奏終了後に指揮者が何度も指揮台と出口の間をうろうろして、そのたびに拍手を受けるのは何のお約束なんだろうか?

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