2019年8月12日 (月)

安野光雅展 絵本とデザインの仕事@平塚市美術館(2019/08/10)

今日のお昼は歯医者で平塚に。お昼を食べるには少し早い時間だったので時間を潰そうと久しぶりの平塚市美術館に足を運ぶ。現在開催中の企画展は安野光雅氏の個展。津和野町立安野光雅美術館の所蔵品から、絵本の原画を中心に絵本そのものやポスターなどが展示されている。

デビュー作の「ふしぎなえ」からのセンス・オブ・ワンダーを中心とした作品と、日本昔話を切り絵で表現した作品。そして井上ひさしの劇団のポスターなど、幅広い内容の展示。安野光雅の作品といえば外れなわけがないのだが、今の人にここを注目してほしい、という企画意図が明確な、とても良い展示だったと思う。

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2019年8月11日 (日)

加藤泉-LIKE A ROLLING SNOWBALL@原美術館(2019/08/09)

今日の夕方は原美術館のオープニングレセプションへ。今日から開催になるのは加藤泉の個展。ここ御殿山とハラミュージアムアークの両方を使った大規模な展示になる。

原美術館での展示は最新作になり、彫刻や絵画の他、版画やファブリックなど、さまざまな手法での展示がなされている。様々な技法の作品を見比べると、原始美術を思わせる一見プリミティブな表現の与える印象が技法に見合った形でそれぞれに異なり、緻密に計算されたものであることがはっきり分かる。特に入口すぐの吹き抜けの部屋で展示されたファブリックの作品は、天井からつるされた大きな作品ということで、その力強さと脱力感が際立っていた。

オープニングレセプションということで加藤がメンバーのTHE TETORAPOTZというバンドの演奏が行われた。パラモデルの林泰彦が参加するなどアート系の人が集まったバンドのよう。舞台のしつらえなども展示と連動したそれっぽいもので楽しかった。

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2019年8月 9日 (金)

キム・ジンヒ個展「Finger Play」@KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY(2019/08/08)

今日の夕方は西麻布にあるKANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYに寄り道。去年の春にオープンしたばかりの写真ギャラリーで、アート系のフライヤーを見て以前から存在は知っていたのだけれど、近くを通りかかっても所在が良く分からず訪れる機会が無かった。今日こそは行ってみようと思い立ち、地図を確認しながら小さな雑居ビルに入っているのを発見。無事に訪れることができた。余談ながら青山霊園側と西麻布側とに大きな窓があり眺めもなかなか魅力的。

現在開催しているのはキム・ジンヒという韓国のアーティストの個展。市販の印刷物から手のイメージを選び取り、それに自分の手を重ねて撮影した写真に、さらに赤い糸で刺繍をした作品になっている。赤い糸と肉体という切り口では塩田千春、写真に刺繍という切り口では清川あさみといったアーティストたちがぱっと思い浮かぶが、全体としての印象はエピゴーネンにはなっていない。僕が見た範囲でのごく私的な印象になってしまうんだけれど、韓国の若い現代美術アーティストって、日本の作家が作品をアートたらしめるのに伝統やテクニックに頼る部分を、自我(エゴ)を押し出すことで表現しているという感覚があり、そこがとても面白いなぁと思う。どちらが良い悪い、というのとはまた別の話ですよ。

ギャラリーの方にいろいろとお話を伺い、この作家さんは自分を写真家と位置付けていて、複製した市販イメージに刺繍を施したものもエディション付きで複数制作しているとのこと。そういう話を聞くとまた作品が違って見えてくることがアートの面白さだな。

家から近いということもあり、良いギャラリーを見つけた。これからちょくちょく通うようにしよう。

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2019年8月 8日 (木)

飯沼英樹 + コーエン フェルミュール 「POEM」@SNOW Contemporary(2019/08/07)

今日の夕方は西麻布のSNOW Contemporaryに。現在開催中なのは彫刻家の飯沼英樹氏と画家のコーエン・フェルミュール氏の二人展。フェルミュール氏は今まで知らなかったのだけれど飯沼氏がヨーロッパを拠点に活動していた時期から10年来の友人なのだそう。

フェルミュール氏の作品は逆光の風景の中に佇む人物をシルエットで描いたものが中心。フライヤーではそれほど強い印象は受けなかったんだけど、実物を見てみるとめっちゃエモい。静かでリリカルで今を生きる人の孤独に繋がっている感じがして。これはいいなぁ。

飯沼氏の作品は今までに何度も見たことがあって、想定の範囲内。今回の展示の作品は浮世絵(春画のものも)を纏った女神たちということで、新シリーズということなのかな。ちょっと解題を聞いてみたい気がした。

フェルミュール氏も飯沼氏もいずれの作品もミュージアムピースと言っていいもの。こういう作品を間近に見ることが出来るのはギャラリーの有難さだな。

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2019年8月 5日 (月)

REV UP / neo counter shape vol. 8@Hikarie Cube(2019/08/04)

今日のお昼は散歩の途中でヒカリエに。小山登美夫ギャラリーは撤退しちゃったけど貸ギャラリースペースは健在で、今日もグループ展の展示があった。

出展アーティストは森勉、井口真吾市川健治の三人。それぞれに海外での展示経験もあるベテランアーティストのようで、安定感のある見ごたえ充分な作品が展示されていた。

とりわけ面白いなと思ったのは市川健治。キャンバスを小さな升目に区切ってそれぞれに写真を入れていくことで全体の絵柄がモザイクのように浮き上がる「ピクセル・モンタージュ」という技法で作成された作品が並んでいる。「あーそういうの知ってるー広告とかで使われてるやつでしょ」と思うかもしれないが、いやいやそういう目的で作られたものとアートとして作成されたものとでは雰囲気が違う。例えば風神雷神図や唐獅子をモチーフにした作品、何となく肌色っぽいなと思ってしげしげと見てみたら、なんと升目として使われていたのは女性のヌード写真。モンタージュ作品が本来持っているこういう毒が、一件モンタージュには見えないぐらい緻密に計算されたイメージの中に潜んでいるというギャップが、実に刺激的。

渋谷のアクセスのよい場所でこういう質の高い展示を見られるのはありがたい。ただやっぱり常設のギャラリーが入って統一性のある展示をやってくれると嬉しいんだけどな。

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2019年8月 4日 (日)

田村一個展「LOTUS ON THE TABLE」@白白庵(2019/08/03)

今日の夕方は白白庵に。現在開催中なのは陶芸家の田村一さんの個展。
 
田村さんの作品は薄い土を自在に捻ったような造形に加えて透き通るような白が特徴だけれど、今回の展示にはいろいろな色の作品が並んでいる。燻ぶったような色合いの作品は器をもみ殻に詰めて窯に入れることでもみ殻が炭化したものが器に移るというもの。また天目のような模様のものは、秋田の鉱山から出る捨石(ズリ)を土に混ぜ込むことで、ズリに含まれる金属分が発色したものなのだとか。どちらも田村さんが制作拠点を益子から秋田に移してから取り組むようになった手法だというのが面白い。
 
展示されている作品はテーブルウェアが中心で(茶道具もある)、普段のテーブルの雰囲気をふっと変えてくれそうなものも多い。器が好きな人はちょっと覗いてみて欲しい。
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2019年8月 1日 (木)

花とひと-Periwinkle-@アートコンプレックス・センター(2019/07/30)

今日の夕方は新宿の飲み会に出かけるついでにアートコンプレックス・センターに。今回良かったのが女性と花の組み合わせをテーマにしたグループ展。

出展作品の作風は柔らかいものからかっちりしたものまで様々だけど、テーマが鉄板だしこのギャラリーが得意とするジャンルだけに外れが無い。その中でもこれは個展で見てみたいなと思ったのは、リアル系のコミックのようなくっきりした絵柄ながら華やかさを感じさせる成木霽子と、逆に半世紀前の少女イラストのようなレトロで耽美な趣のある大橋雨生の2人かな。

ありがちなテーマでも専門ギャラリーが手掛けるとなるほどこういう仕上がりになるのかという内容。お勧めです。

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2019年7月21日 (日)

鈴木ひょっとこ・田川亞希 二人展「ハイブリッド風流」@白白庵(2019/07/20)

今日の夕方は白白庵。現在開催中なのは鈴木ひょっとこさんと田川亞希さんの二人展。この組み合わせでの二人展は3年前に見て以来。今回も夏にふさわしい、お祭り的だけどちょっと緩い作品が並んでいる。

今回の鈴木ひょっとこさんの出展作品のメインは日本画のテクニックを使って家電をユーモラスに描いた作品。蛸がタコ焼き器のプラグをタコ足配線のコンセントに挿そうとしているものとか、テレビの中の三つ編みの女性の紙がRCAケーブルになってテレビの前面に繋がっているものとか、一目見てニヤリとするものが多い。ここで日本画の画材を使っていると最近よくあるユーモアの要素を取り入れたコンテンポラリーポップな日本画になるんだけど、アクリル絵の具を使って制作しているのが個性かな。その他にアーティスト・イン・レジデンスで制作したという縦巻きの巻物での昔話や、小さなところでは手ぬぐいも。鯛とえべっさんの手ぬぐいが素敵だったので購入。

田川亞希さんの出展作品のメインは令和への改元にちなんだ焼き物。お札の人物像をヘタウマなタッチで描いたものとか、「平」「成」「昭」「和」の猫文字とか、大伴家持とか。もちろん脱力の方に全力で振った作品もあり、カセットテープ型の箸置き(サイズ的にはマイクロカセットぐらい)にはちょっと笑ってしまった。浮世絵を焼き付けた器もあり、かなり脱力した模写になってるんだけど、考えてみると食卓で過度に主張し過ぎず普段使いするにはこれぐらいの緩い感じのほうが馴染むのかもしれない。

本日は初日ということでお二人の作品を使ったお茶の席があった。会場の中には鈴木さんの提灯が置かれ、スタッフが鈴木さんの狐のお面(よく見ると髭がUSBケーブル)を付けてお茶を立ててくれる。お茶椀は田川さんの作品。浮世絵物の他にもマンモスの肉をモチーフにしたものや豹柄のものなど実に個性的な器。とても楽しいお茶になった。

お祭り気分で楽しめる楽しい展示。夏休みだし子供さんと一緒に見に来るのも素敵だと思います。

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2019年7月18日 (木)

安西水丸 2019「MIZUMARU CALENDAR」@スペースユイ(2019/07/17)

今日の夕方はスペースユイに。現在開催中なのは安西水丸氏の個展。氏がお亡くなりになってからも毎年開催されていて、年ごとにテーマが異なり新たな発見があって毎年楽しみにしている。

今年のテーマはカレンダー。安西氏がカレンダー用に描いた作品だそうで(展示されている作品にはカレンダーの数字は配置されていない)、背景に徹したデザイン性が逆にシンプルな構成の魅力を強く引き立てている。12ヶ月のうち特に凄いなと思ったのが10月のイチョウと11月の南天。これほどシンプルな構成なのに誰が書いたか一目でわかるとは、と唸った。

物販コーナーにあった小型のシルクスクリーン版画の中にイチョウの葉を一枚とりだしたものがあったので購入。どこに飾ろうかな。

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2019年7月17日 (水)

久住昌之イラスト展@アートコンプレックス・センター(2019/07/16)

今日の夕方は信濃町のアートコンプレックス・センターに。今日は買い物のついでにちょっと寄り道してみた、という感じで特に下調べはしていなかったんだけど、一番記憶に残ったのはイラストレーターというか漫画家の久住昌之氏の個展。

会場に並んでいる作品は久住氏の作品そのもので、原画で見た時のギャップに衝撃を受ける、という感じでは正直無かったのだが、漫画と同じという安心感もある。そんな中で目を引いたのが谷口ジロー、土山しげる、溝口憲司ら故人の似顔絵。漫画とは違った雰囲気でちょっとぐっと来た。

会場にはカレンダーや豆皿などのグッズも多数。熱心なファンという訳でなくても、知ってるよー、という程度の人でも十分に楽しめると思う。

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