よみがえる浮世絵-うるわしき大正新版画展@江戸東京博物館(2009/11/08)
この週末は母が上京してきており、普通の観光案内のつもりで江戸東京博物館に連れて行った。そこで面白そうな企画展が開催されているのを見つけ、そちらも廻るように急遽予定変更。
新版画とは江戸時代の浮世絵版画と同様の技法によって製作された大正から昭和初期の木版画。日本ではまだジャンルとしては確立してはいないが、欧米での評価を受けた逆輸入という形で評価が始まっているという。実は僕がこのジャンルを知るのは初めてではなく、ニューヨーク在住時代の2004年に、スミソニアンのサックラー・ギャラリーで行われていた日本近代版画の展示会を見ている。この時代の日本にこのような芸術があったのかという驚きを強く感じたのを覚えている。今回の展覧会ではそのサックラー・ギャラリーの所蔵品、ムラー・コレクションが始めて里帰りするというのも話題になっている。
展示作品数も非常に多い、とても見ごたえのある展覧会だった。大正・昭和の浮世絵?と半信半疑の人もいるかもしれないが、作品のレベルはとても高い。特に人物画が秀逸で、西洋絵画の影響を受けた構図やテーマを浮世絵版画の技術を使って表現することにはこれほどの可能性があったのか、ということを作品を見れば感じると思う。もちろん風景画も優れたものが多く、ロバート・ムラーがコレクションを開始するきっかけとなった川瀬巴水の「清洲橋」は青色の扱いが素晴らしいリリカルな作品だ。
久しぶりに図録も購入。本日が展示最終日で、偶然に見ることができてとても幸運だった。
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