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2019年7月27日 (土)

ロビーコンサート25{西江辰郎/津野田圭}@ホテルオークラ(2019/07/25)

昨日の夕方はホテルオークラに寄り道。ここは毎月25日にロビーでクラシックコンサートを開催している。しばらく足を運ぶ機会が無かったけど、仕事がちょっと煮詰まってきたので思い切って会社を5時即してやってきた。

今夜の出演は西江辰郎(ヴァイオリン)とサポートの津野田圭(ハープ)。オーベール:ソナタ第4番 作品25、ヴィヴァルディ:ソナタ作品2 第12番 RV32、ドビュッシー:夢想、フロロフ:スペイン・ファンタジーという選曲だったそうで、馴染みのある曲は無かったんだけど、弦楽器の生音はやっぱり癒される。

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2019年7月21日 (日)

鈴木ひょっとこ・田川亞希 二人展「ハイブリッド風流」@白白庵(2019/07/20)

今日の夕方は白白庵。現在開催中なのは鈴木ひょっとこさんと田川亞希さんの二人展。この組み合わせでの二人展は3年前に見て以来。今回も夏にふさわしい、お祭り的だけどちょっと緩い作品が並んでいる。

今回の鈴木ひょっとこさんの出展作品のメインは日本画のテクニックを使って家電をユーモラスに描いた作品。蛸がタコ焼き器のプラグをタコ足配線のコンセントに挿そうとしているものとか、テレビの中の三つ編みの女性の紙がRCAケーブルになってテレビの前面に繋がっているものとか、一目見てニヤリとするものが多い。ここで日本画の画材を使っていると最近よくあるユーモアの要素を取り入れたコンテンポラリーポップな日本画になるんだけど、アクリル絵の具を使って制作しているのが個性かな。その他にアーティスト・イン・レジデンスで制作したという縦巻きの巻物での昔話や、小さなところでは手ぬぐいも。鯛とえべっさんの手ぬぐいが素敵だったので購入。

田川亞希さんの出展作品のメインは令和への改元にちなんだ焼き物。お札の人物像をヘタウマなタッチで描いたものとか、「平」「成」「昭」「和」の猫文字とか、大伴家持とか。もちろん脱力の方に全力で振った作品もあり、カセットテープ型の箸置き(サイズ的にはマイクロカセットぐらい)にはちょっと笑ってしまった。浮世絵を焼き付けた器もあり、かなり脱力した模写になってるんだけど、考えてみると食卓で過度に主張し過ぎず普段使いするにはこれぐらいの緩い感じのほうが馴染むのかもしれない。

本日は初日ということでお二人の作品を使ったお茶の席があった。会場の中には鈴木さんの提灯が置かれ、スタッフが鈴木さんの狐のお面(よく見ると髭がUSBケーブル)を付けてお茶を立ててくれる。お茶椀は田川さんの作品。浮世絵物の他にもマンモスの肉をモチーフにしたものや豹柄のものなど実に個性的な器。とても楽しいお茶になった。

お祭り気分で楽しめる楽しい展示。夏休みだし子供さんと一緒に見に来るのも素敵だと思います。

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2019年7月18日 (木)

安西水丸 2019「MIZUMARU CALENDAR」@スペースユイ(2019/07/17)

今日の夕方はスペースユイに。現在開催中なのは安西水丸氏の個展。氏がお亡くなりになってからも毎年開催されていて、年ごとにテーマが異なり新たな発見があって毎年楽しみにしている。

今年のテーマはカレンダー。安西氏がカレンダー用に描いた作品だそうで(展示されている作品にはカレンダーの数字は配置されていない)、背景に徹したデザイン性が逆にシンプルな構成の魅力を強く引き立てている。12ヶ月のうち特に凄いなと思ったのが10月のイチョウと11月の南天。これほどシンプルな構成なのに誰が書いたか一目でわかるとは、と唸った。

物販コーナーにあった小型のシルクスクリーン版画の中にイチョウの葉を一枚とりだしたものがあったので購入。どこに飾ろうかな。

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2019年7月17日 (水)

久住昌之イラスト展@アートコンプレックス・センター(2019/07/16)

今日の夕方は信濃町のアートコンプレックス・センターに。今日は買い物のついでにちょっと寄り道してみた、という感じで特に下調べはしていなかったんだけど、一番記憶に残ったのはイラストレーターというか漫画家の久住昌之氏の個展。

会場に並んでいる作品は久住氏の作品そのもので、原画で見た時のギャップに衝撃を受ける、という感じでは正直無かったのだが、漫画と同じという安心感もある。そんな中で目を引いたのが谷口ジロー、土山しげる、溝口憲司ら故人の似顔絵。漫画とは違った雰囲気でちょっとぐっと来た。

会場にはカレンダーや豆皿などのグッズも多数。熱心なファンという訳でなくても、知ってるよー、という程度の人でも十分に楽しめると思う。

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2019年7月15日 (月)

夏の宵茶会@白白庵(2019/07/14)

今日の夕方は白白庵に。現在開催中なのは夏の特別企画。終了時間を通常より1時間延長した夜9時までとし、夏らしい涼やかな作品を揃えた展示になっている。瀬沼健太郎氏のガラスの作品、角居康宏氏の錫器、加藤渉氏の照明器具など、実にこの季節らしいセレクションが素敵。本当はもっとカーっと暑くなっていてくれたら涼し気な空気感が一掃引き立ったんだろうけど、お天気ばかりはどうしようもないからね。

今回は特別企画ということで会期中のイベントも多い。本日は濃茶とカクテルのイベントがあり、僕らはカクテルの方をチョイス。南青山の隠れ家バー、ARTSのバーテンダー井上大輔氏が、和のうつわを使ってカクテルを供するというイベントで、オリジナルの香りを付けたカクテルが和の器と合う!これはちょっと凄い体験だった。

夏の企画らしい特別感のある、とても素敵なイベントだった。ちょっと気が早いが来年も楽しみ。

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2019年7月12日 (金)

藤原更「Melting Petals」@EMON Photo Gallery(2019/07/11)

今日の夕方は広尾で打ち合わせだったので少し早く到着して久しぶりのEMON Photo Galleryへ。現在開催中なのは写真家の藤原更の個展。彼女の制作手法は独特で、一旦ピグメントプリントで出力した写真からプリントの表面を剥離させ、それを版画のように写し取る、という工程で制作される。

今回の展示は芥子をテーマにした作品が並ぶ。上で説明したような工程で制作されているため手作業で制作された抽象画のような雰囲気があり、なおかつ元の写真が青空の下での芥子なのでとても鮮やかで華やか。もちろん芥子にも見えるのだが、例えば金魚だったり紙風船だったり、様々なイメージが眺めている間に頭をよぎる。

EMON Photo Gallery、最近はとてもレベルの高い企画展が続いていると感じる。何かのついでと言わず、ちょくちょく様子を見に来るようにしなくちゃ。

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2019年7月11日 (木)

曖昧の断片@MASATAKA Contemporary(2019/07/09)

今日の夕方は八重洲にあるMASATAKA Contemporaryというギャラリーへ。現在開催中なのは紺野真弓平井豊果の二人展。紺野真弓は去年の個展で活動拠点をイギリスに移すという告知がされていたので、こうやってまとまった分量の作品をまとめて見る機会がまたあって嬉しい。
 
紺野真弓の今回の出典作品は美しいけど無表情な少女の姿にリボンやぬいぐるみといったモチーフを重ねたもの。主体性を持たない鑑賞対象として描かれることに対して、手や指などで抗っている意志を示している、という作品のテーマは今までと共通している。リボンを他者からの評価の対象であることを示す使い方は従来の作品と共通しているけれど、ぬいぐるみの使い方は洗練されたな、と思った。あと、前回の個展ではダークな方向に向かっているのではという感想を持ったのだけど、今回の展示ではそこから戻ってきたのも嬉しい。個人的にはダークな雰囲気は苦手というのもあるけど、作品のモチーフのおもしろさは、少女の表情の部分が見る側が鑑賞対象として理想化されものになっている方が引き立つと思うのだ。
 
お気に入りの作家との久々の再会で、良い方向に進化しているのを確認できるというのはやはり嬉しいもの。次回も楽しみ。

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2019年7月 9日 (火)

浮世絵ガールズ・コレクション-江戸の美少女・明治のおきゃん-@國學院大學博物館(2019/07/07)

家から恵比寿の方に向かってぶらぶら散歩をしていて、國學院大學博物館の前を通りかかった。以前からここに博物館があるのは知っていたけれど、今回出ていたポスターは「浮世絵ガールズ・コレクション」という何だか柔らかそうなテーマのもの。ちょっと見ていこうかな、と興味が湧き、寄り道してみることにした。

中に入ってみて驚いたのは、とても充実した博物館だったこと。古文書については正直なところ歴史的な価値はよく分からないんだけれど、特に土器の展示は凄い。各種の壺だったり埴輪だったりが壁面を覆いつくしている様子に圧倒された。

今回ポスターが出ていた「浮世絵ガールズ・コレクション」という展示は比較的小規模な特別展示だったが、それでもなかなか見ごたえがあるものだった。幕末から明治にかけての美人風俗画を対象にしたもので、浮世絵の表現から現代のイラストへと続く美意識の変化が見て取れるのが楽しい。今回の展示のハイライトは歌川国芳の「山海愛度図絵」。日々の生活の中で若い女性が見せる様々な表情をやや誇張して描いたもので、浮世絵という表現のフォーマットとヴィヴィッドな女の子たちの表情との対比が、浮世絵をどう見ればよいかの手がかりを与えてくれる気がする。

無料とはとても思えないような充実した展示だった。これから機会があるごとに覗いてみるようにしよう。

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2019年7月 7日 (日)

浦川大志・加茂昂・竹内公太「絵画」@SNOW Contemporary(2019/07/05)

今日の夕方は泳ぎに行くついでに西麻布のSNOW Contemporaryへ。現在開催中なのはグループの絵画展で、浦川大志、加茂昂、竹内公太の3人のアーティストが出展している。3者それぞれに画風が違い、面白い展示だった。

竹内公太の作品はtwitterの画面を油絵で描いたもの。タイトルが「エゴ・サーチ」なので、おそらく自分自身を検索して現れたものなのだろう。リツイートされた画面を重ねて表示しているものもあり、現代人が「見る」対象にしているPCやスマホの画面の意味を考えさせられた。

浦川大志の写真はちょっとサイケでグラデーションのかかった作品。紹介文を見ると元データをiPhoneから取得していたりなど何らかの意図のある作品らしいんだけど、僕の知識では読み解くことができなかった。

個人的に一番面白かったのは加茂昂の作品。同じキャンパスの中にフラットに描かれた部分と油絵の具をコテコテと塗り重ねた部分のテクスチャが混在しており、それぞれが違う時空を指している。今回のモチーフは福島の被災地であり、一つの画面の中に重なる異なる世界というアプローチがマッチしていた。

それぞれに切り口は違うけれど、いまここで表現する手段として絵画を選ぶ意味というものをそれぞれに模索しているんだな、というのが伝わる、良い展示だったな。

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2019年7月 5日 (金)

吉原治良展「The Persistence of Form」@ファーガス・マカフリー東京(2019/07/03)

今日の夕方は表参道のFergus McCaffreyに。ニューヨークに本拠を持ち「具体」の作家たちを欧米に紹介してきたギャラリーで、今回の展示は「具体」のリーダーである吉原治良の個展。

会場には吉原の代表作である「円」をモチーフにした作品を中心に見ごたえのある作品が並ぶ。今回の展示ではパンフレットがとても面白かった。国際性を保持しつつ日本人独自の表現をいかに獲得するか、という課題の中で書が着目されたこと、一方で書からの独自性や国際性のために文字の文字性や筆、墨、和紙といった素材からの解放がテーマとなっていたことなどが書かれている。

「円」は日本人にとっては禅画の「円相」を想起させるが、上の観点からはある意味対局的な表現でもある。「円相」は紙の上に太い筆を一気に奔らせることで円満な悟りの境地を示すものだが、吉原の「円」は造形的なモチーフなのだとしたら。書道から余白や線といった要素を借りつつ、筆によって文字を刻むという書道の本質、一番の強みを捨てたところから表現の追求を始めたのだ、というのは、僕にとっては発見でちょっとした衝撃だった。

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2019年7月 3日 (水)

げみ個展「透明な雨に隠れて」@アートコンプレックス・センター(2019/07/02)

今日の夕方は信濃町のアートコンプレックス・センターに。今週は「イラストレーターズウィーク」ということで、各展示会場には最近の本屋の店頭で新刊の表紙を飾っているような美麗なイラストレーションがずらりと並ぶ。というか、今回出展している作家さんは装画で活躍している人ばかりで、展示会場ではそれらの書籍も並べて展示されている。

イラストレーションとしての実力はいずれも高水準で甲乙つけ難いが、アートとしての切り口で面白いな、と思ったのは去年もこちらで個展を見たげみという作家さん。癖の無い女性のイラストの背景にリッチでシズルな風景を配する、というアプローチは今回出展している他の作家さんと同じなんだけど、おそらくそのバランスの取り方、裏にあるどうしてそのアプローチを選んだかという感覚が、が僕がアートを見るポイントにマッチするんだと思う。

もちろん好みは人それぞれなので、出展している他の作家さんの方が気に入った、という人も多いはず。アートって別に興味無いしと思っている人や、特に本好きの人には見に行ってほしい展示だな。

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2019年7月 2日 (火)

富田啓之個展「EARTH」@白白庵(2019/07/01)

帰国後最初のギャラリーは白白庵に。現在開催中なのは陶芸家の富田啓之氏の個展。

作家さんが在廊で、2階のカウンターでお土産を出しながら「昨日ギリシャから帰国したばかりなんですよ」という話をしたら、「ギリシャは私が今一番一定見たい国なんですよ」というお返事で、そのまま3階の作品をご案内頂いた。確かに今回は白と青の作品が多く、土曜日まで見てきた風景を思い出した。ただ、特に粉引の作品など、白の感じが違うのが面白いな。強烈な乾いた光の下でどんなものでも眩しい白に見える国と、湿度が高い国の屋内でなお白く見よう、見せようとする国と、どちらが良いという訳ではなく白さの感覚の違いのようで興味深い。

もちろん展示作品については白ばかりではなく、氏の持ち味の西洋菓子のようなカラフルな作品も並ぶ。氏の作品は何点か持っているのだが、色の違うシリーズ作品を眺めてみるとそのヴィヴィッドな色遣いに改めて感動する。

日本の梅雨の不快さを忘れさせてくれるからっとした作品たち、この季節にぴったりの展示でした。

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