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2018年12月31日 (月)

増井淑乃展「将に啼かんとするや」@8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery(2018/12/30)

今日の午後は散歩の途中にヒカリエの小山登美夫ギャラリーへ。現在開催中なのは増井淑乃氏の個展。

会場には瑞々しい色彩の風景画が並んでいる。一見すると水彩の滲みを使って描かれた作品に見えるのだが、それにしては色彩が鮮やかすぎる。はて、と思って画面をよく見ると、画面にごく細い線がびっしりと描き込まれていることが分かる。点描と同じ手法で作品が制作されているのだ。ただこちらは水彩画なので面相筆が使われているということ。どれだけの手間がかけられているんだろうと思うと単純にのびやかに見えた画面の印象ががらりと変わる。そして油絵の点描と違うのは、やはり水彩の滲みの効果が使われていること。このテクスチャが醸し出す雰囲気はちょっと他に記憶が無い。

これは多くの人に生で見て感じてみてほしい。元日以外はお正月休みも営業するそうなので、渋谷の近くを通る機会があればぜひ。

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2018年12月28日 (金)

田村セツコ・矢吹申彦・竹井千佳「冬の3人展~私の音楽」@スペースユイ(2018/12/25)

今日の夕方はスペースユイに。このギャラリーでの今年最後の展示は田村セツコ矢吹申彦竹井千佳の3人のグループ展。年末最終展示の恒例になっていて、今回が4回目の開催になる。

今回の展示のテーマは音楽で、3人の作家それぞれの切り口の作品が展示されていた。矢吹申彦さんの作品は音楽関係の本の表紙やイベントのポスターなどの原画が中心で、それぞれの本やイベントの空気感がしっかり伝わってくるのはさすが。田村セツコさんの作品も古き良き時代の音楽シーンに思いを馳せられる華やかなもの。竹井千佳さんの作品は一枚ごとに彼女が好きな作品をテーマにしたもの。知っている楽曲については「あーこの曲の世界観をこう料理したんだねー」というのが良く分かって嬉しかったな。知らなかった楽曲もちょっと聞いてみよう。

この展示は作家さんごとの個性がありながらどの作品もクリスマスを控えたこの時期らしい華やかな雰囲気を存分に放っていて、毎年見に来るとクリスマス気分が盛り上がる。来年も楽しみ。

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2018年12月24日 (月)

たをやめオルケスタ@六本木ヒルズアリーナ(2018/12/22)

今日の夕方はプールに行くついでに六本木ヒルズアリーナに立ち寄る。この3連休は毎日クリスマスコンサートを開催していて、本日の出演はたをやめオルケスタ。以前から見てみたいバンドだったので楽しみにしていた。

たをやめオルケスタは女性18人編成のビッグバンド。女性だけのビッグバンドというと、ブルーエアロノーツオーケストラとかピストルバルブとか東京ブラススタイルとか、そういったあたりが集中的に出てきたが、彼女らはその最後に連なるグループだと思う。楽曲のタイプとしてはソロ廻しが中心のテクニカルなバンドというよりは、ホーンが一斉に鳴る気持ち良さを前に出している感じ。ニューヨークで言うキャバレー的なトークもありベタな演出もありの楽しいステージで、40分ほどの時間があっという間に過ぎた。

やっぱりビッグバンドはいいなー。機会があればライブハウスに聴きに行きたいなー。

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2018年12月23日 (日)

ジャン=ポール グード展 “In Goude we trust!”@シャネル・ネクサス・ホール(2018/12/21)

今日の夕方は銀座のシャネル・ネクサス・ホールへ。現在開催中なのはジャン=ポール・グードの個展。びっくりするような混雑で、普段はギャラリーにはシャネルの店舗の中を通って入るのだけれど、今日はギャラリー直行の入り口が開放されていた。

グード氏は1990年のCM「エゴイスト」からシャネルの数多くの広告を手掛けている。今回の展示ではシャネルの広告とグード氏のパーソナルなアート作品との2部構成で展示がされている。

個人的に面白かったのはシャネルの広告の方。僕のような人間でも「あ、どこかで見かけたことがあるような」という作品が並ぶ。個人的に一番楽しかったのは香水「CHANCE」のキャンペーンビジュアル。丸い香水瓶をボーリングに見かけて大胆に投げる写真の華やかさと、横に並べられたスケッチの疾走感とのコントラストが良い。

一方で、付いてこれない人は突き放すという尖り方もあり、これこそハイブランドの広告ビジュアルということを堪能できる内容。残念だったのは混雑しすぎていたので映像展示をじっくり見ることができなかったこと。YouTubeとかにも関連映像は上がっているので探して眺めてみるかな。

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2018年12月20日 (木)

佐藤研吾展-囲いこみとお節介@ときの忘れもの(2018/12/19)

今日の夕方はときの忘れものへ。現在開催中なのは佐藤研吾という建築家の個展。

展示のフライヤーを見たら木製のオブジェが写っていたので彫刻の展示かなと思っていたので、解説を読んで建築家と書いてあるのを見て?と思った。だが会場に来てみて納得。オブジェと思っていたのは実はピンホールカメラで、ピンホールカメラのデザインを描いたスケッチと、ピンホールカメラそれ自体、そしてピンホールカメラで撮影した写真が並べて展示されている。

制作拠点のある福島で民具を参照して作ったというピンホールカメラの存在感が絶妙で、きちんと作られたモノとしての雰囲気を漂わせつつも、工業製品のような無機質さは持っていない。考えてみれば今の時代において「ピンホールカメラ」自体がそういう存在だよね。ピンホールカメラが撮影しているのは別のピンホールカメラであることも、ユーモラスでもあり、文明批評を読み込むことも可能であり。

作家さんが在廊で作品の解説をしっかり説明してくださったのもありがたかった。ときの忘れものでは今年も良い作品にたくさん出会わせていただいたな。来年も楽しみ。

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2018年12月19日 (水)

亀と冷麺 vol.4 ~忘年会~{園田あいか/校庭カメラガールドライ/校庭カメラアクトレス}@月見ル君想フ(2018/12/18)

今夜は妻が職場の忘年会で不在。久しぶりにライブでも見に行くかな、と思い、ご近所のライブハウス、月見ル君想フに。

今夜の出演は女性アイドルグループ2組(加えてメンバーのソロのオープニングがあった)。校庭カメラガールドライ校庭カメラアクトレス、どちらもラップをやるグループで、アイドルとしてのバランスが良いのは校庭カメラアクトレスだと思うけど、僕が面白いと感じたのは校庭カメラガールドライ。エレクトロなバックトラックでアイドルらしいMCも無く、観客はかなりクラブっぽいノリで踊るという、へぇーへぇーな感じのライブだった。

こういう「女の子をフロントに出してアイドルという立て付けにしておけば何をやってもいい(良い意味で)」っていう日本のシーンって、案外凄く面白くてポテンシャルがあると思うんだよな。ここ月見ル君想フでそういうタイプのアイドルのイベントをときどきホストしているのもそういう志があってのことだと思う。ちょこちょこシーンの様子は見ておきたい。

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2018年12月18日 (火)

年またぎ作品展「2018→19展」@アートコンプレックスセンター(2018/12/16)

今日のお昼は信濃町のアートコンプレックスセンターに。現在開催中なのは年末恒例の取り扱い作家のグループ展。毎年このギャラリーの展示の幅の広さに驚くのだけれど、今年は特にバラエティーに富んだ内容だったと思う。

そうそう、この作家良かったんだよな、という作家に再会したり、お気に入りの作家が手頃な作品を出展していたのに売り切れていたり、一年を振り返るという展示の仕方には独特の面白さがあって楽しい。

この展示は年明けも続く。このギャラリーの入門としても最適なので、気になる方はぜひどうぞ。

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2018年12月17日 (月)

アウラ クリスマス・コンサート2018@Hakuju Hall(2018/12/15)

今日の午後はアウラという女性5人組ボーカルグループのコンサートに。彼女らはクラシックを中心とする様々な楽曲をコーラスのみで再現する、というコンセプトで活動しているグループで、ちょくちょくコンサートに足を運んでいる。とはいえ去年のクリスマスコンサートは見そびれてしまったので今回は2年ぶり。場所は2年前と同じ代々木八幡のHakuju Hall

コンサートは2部構成で、前半は彼女らが最近力を入れて取り組んでいるという日本の民謡のカバー。「浦島太郎」のような童謡まであり、でもとても美しいコーラス曲になっていたのが不思議。後半は前回と同じくコテコテのクリスマスソング。普通に聞いてもこの時期テンションがあがる曲なんだから楽しくない訳がない。コンサート中には5人のメンバーが各パートをバラバラに歌ってくれるという趣向もあり、それぞれが全くメロディーが違っていたのに驚愕した。ボーカルでアンサンブルをやるってこういうことなのかー。

前後半共にとても楽しめたんだけど、クラシックのあの曲がコーラスのみで再現されている!という驚きはちょっと小さかったかな、と思っていたら、アンコール曲はヘンデルの『メサイア』!いやこれはやられました。クリスマスに『メサイア』を聴くのはニューヨークの最後の冬以来だから12年ぶり。最高のクリスマスコンサートになりました。

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2018年12月16日 (日)

大槻香奈 個展「祝福、ふたたび」@白白庵(2018/12/13)

今日の夕方は白白庵に。普段は週末の昼間にのんびり出かけるのが好きなのだが、年末はあれこれ立て込んでいて、うかうかすると今週末の会期までに見損ねてしまいそうなので、思い切って出かけることにした。

現在開催中なのは大槻香奈さんの個展。今回の展示のメインテーマは風景と日本人形で、最近の彼女の制作の流れからなるほど現在はこういう主題に取り組んでいるんだな、という腹落ち感のあるものだった。一方で彼女のホームグラウンドならではの展示だなと思ったのは、一つは過去作品をチェキに焼いて壁一面に並べた作品(それぞれのチェキは購入可能)。彼女自身が記録のためにスマホで撮影していた作品を見て、古い作品はデジタルデータの中では劣化しないけど、チェキで焼けば劣化していくんだな、と思って手掛けた作品だそう。時間の流れが存在を追い越していく、という彼女の制作のメインテーマにも関係しているし、実際にどういう意図で制作している作家さんなのかということが一目で分かる良いガイドにもなっている。

もう一つ面白かったのは、ストレートにマーカーで描いた少女のドローイング。思いっきりイラスト側に振った作品ながら、例えば目の描き方などが作品ごとに描き分けられていて、このテーマでもいろいろ試行錯誤を続けているんだな。

白白庵は今週末の会期の終了からしばらく休廊になり、3月末に再オープンするそう。どういう改装になるのかのさわりを教えて頂き、ワクサクした。再オープンが待ち遠しいな。

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2018年12月10日 (月)

ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代@国立国際美術館(2018/12/07)

今日は大阪への帰省のついでに国立国際美術館に。現在開催中なのは80年代の現代美術展。先月高松市美術館で同じテーマの企画展を見たので、国立国際美術館の方もぜひ見ておかないと、とスケジュールしていた。

その時考えていた予習はできないままで見に来ることになったんだけど、高松市美術館の時よりは時代の流れのようなものがすっと頭に入った。理由の一つは作品の制作年代が2年ごとに区切られていたこと、もう一つは出展点数が多かったこと。出展点数が多いことで「解像度が高い」とでも言う感じで企画意図が浮き出てくるような印象を受けた。

そしてもう一つ、出展作品のセレクションが、現役の作家が当時どんな作品を作っていたかという点よりも、当時の雰囲気を再現することを目指して行われていたような気がする。作家の生没年を見ると若くして亡くなっている作家がずいぶん多く、あるいはそういう作家の再評価のようなものも隠れた目的なのだろうか。

フライヤーに使われている中西學の≪THE ROCKIN' BAND: The Guitar Man≫があまりに強烈なので予断を持ってしまうが、実際にはとてもオーソドックスな展示。日本の現代美術の流れを知るために見ておくべき展示だと思います。

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2018年12月 9日 (日)

Emy Todoroki-Schwartz@アークヒルズクラブ(2018/12/07)

今日の夕方はアメリカで社会人修士コースに通ったニューヨーク大学の同窓会クリスマスパーティー。この会はなんとなく敷居が高い感じがして(僕は社会人コースだしね)今まで出たことは無かったんだけど、今回はピアノのミニライブがあると聞いて出てみることにした。ニューヨーク大学にはSteinhardtという文化・芸術部門に特化した教育学部があり、著名な音楽家を何人も輩出している。今回の演者、Emy Todoroki-Schwartzさんもその一人。

パーティーの余興ということで時間は短め。酒が入っていたので曲名はぱっと出てこなかったけど(『軍隊ポロネーズ』は入っていたかな)、クラシックの素敵なピアノソロを何曲か披露してくれた。こういう華やかな席で聴くピアノはいいものだな。彼女は日本を拠点に活躍しているようなので、機会があればリサイタルも聴きに行ってみたい。

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2018年12月 7日 (金)

沖昌之「残念すぎるネコ」写真展@72 GALLERY(2018/12/06)

今日の夕方は会社帰りに京橋の72 GALLERYに。こちらで開催中の沖昌之氏の「残念すぎるネコ」という写真展の案内をネットで見つけ、これは見ておかないと、と思って足を運んだ。

展示されているのは、とても人間臭い、それもちょっと気を抜いたり肩透かしになったり、といったシーンをとらえた写真ばかり。大股を開いて路上で寝転がったり、集団に一匹だけ遅れてついて行ったり、他の猫に顔を殴られて呆然としたり。「残念すぎる」というより、猫ってこういうところが可愛いんだよなぁ、という写真ばかり。ひょっとしたら猫の側では人間が見て感じるようなことは自分では思っていないかもしれず、むしろ人間の側の感情の揺れのようなものが表現されているのかもな、でもそれが写真という形になるというのは小さな奇跡のような偶然だよな、と思ったり。

展示ももちろん良かったのだけれど、同名の写真集もとても良かった。このタイトルにピンときた方にはお勧めです。

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2018年12月 6日 (木)

「音楽とマリー・ローランサン」展@マリー・ローランサン美術館(2018/12/05)

今日の夕方は赤坂見附でフリーになった。ふと「そういえばホテルニューオータニの中にマリー・ローランサンの美術館があったな」と思い出し、調べてみたら閉館時間に間に合うことが分かったので出かけてみることにした。

美術館はホテルのロビー階の一角にある、会議室2つほどのこじんまりしたスペース。実は僕はローランサンはそれほど好きではなかったんだけど、まとめて作品を見て印象が変わった。驚くほど強い目力のある作品もあるし、油彩、水彩、版画と異なる技法を手掛けていながらいずれも独特のテクスチャーがあって魅力的。なんだよー、こんなに良い作品なんだったらもっと強くプッシュしてくれたら良かったのに、と誰にともなく思ってしまった。

とっても残念なことに、このマリー・ローランサン美術館、年明けの1月14日で閉館することになったそう。ホテル需要がひっ迫する東京で、こういうブティック美術館が大手ホテルのスペースを使い続けるというのは難しかったんだろうな。コレクションは維持されるそうだが次に目にする機会がいつになるかは分からない。「あるのは知ってたけど足を運んだことはなかったな」という方、絶対出かけておくべきですよ。

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2018年12月 2日 (日)

Hisham Akira Bharoocha「Now Until The End」@SNOW Contemporary(2018/12/01)

今日の夕方はプールの帰りに久しぶりのSNOW Contemporaryの個展。現在開催中なのはHisham Akira Bharoochaというアーティストの個展。

ビルマ人の父と日本人の母との間に生まれ、北米の各地を移り住んでニューヨークを拠点に活動しているという氏の作品は、既存のイメージを組み合わせたものに手を入れたコラージュ的なものが多い。ニューエイジ的な奔放さを持つように見えて、実は色やパターンの組み合わせがとてもリズミカルになるように緻密に計算されている。

とっても現代美術らしい、見ていて楽しい作品。今回は良い展示に当たったな。

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