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2017年12月30日 (土)

アートラウンジ富田啓之展「ODYSSEY」@パークホテル東京(2017/12/28)

今日の夕方は汐留のパークホテル東京に。こちらの25階のラウンジではご近所のギャラリー、白白庵が2か月ごとの入れ替えでアートの展示をプロデュースしている。

今日展示替えの初日になるのだが、今回のオープニングイベントは大晦日に開催なので展示は(というかラウンジ営業は)通常通り。先日見に来た日はオープニングイベントだったので今回とずいぶん雰囲気が違う。ホテルのラウンジに普通に展示が溶け込み、でもインテリアではなくアートとしての主張もしているという雰囲気はこんな感じなんだね、と改めて納得。本当に素敵な空間になるんですよ。

今回の展示は陶芸家の富田啓之氏の個展。グループ展は白白庵で何度か見たことがあるけれど、個展を見るのは今回が初めて。テーマ性の強いオブジェが要所に配されて空間の雰囲気を決めているが、ケレンのない普通の器、あるいはドローイングなど、出展作品の幅は広い。

上に書いたように今日は通常営業で照明が暗めだったので作品の詳細をしっかり眺めることができなかったのがちょっと残念(もちろん暗さが醸し出す雰囲気の良さもあるんだけど)。期間中に昼間に来ることができたらもう一度来てみようかな。

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2017年12月29日 (金)

WARHOL-underground america@ときの忘れもの(2018/12/27)

今日の夕方はときの忘れものに。現在開催されているのは1960年代のニューヨークのアンダーグラウンドシーンをテーマにした展示。当時活躍していたジョナス・メカスの映画やアンディ・ウォーホルの版画などと、それを日本に紹介した金坂健二という映画評論家・写真家の作品が展示されている。

メカスの映画は見ることができなかったんだけど、ウォーホルの版画は今まで存在を知らなかった作品もあり見入ってしまった。そして金坂健二が撮影したウォーホルのポートレート、いかにもアングラ時代のニューヨーク、という雰囲気をプンプンさせていて格好良かったなぁ。

移転後しばらく足を運ぶことができなかったが、今年もいろいろ素敵な作品との出会いがあったギャラリー。来年からは閉廊時間を19時に延長するそうなので、もっと足を運びたいね。

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2017年12月28日 (木)

村上華子展「ANTICAMERA (OF THE EYE)」@第一生命ギャラリー(2017/12/26)

昼休みに丸の内の第一生命ビルの前を通りかかるとギャラリーの看板を見つけた。へーここにギャラリーが入っていたのか、と思い、ちょっと覗いていくことに。

第一生命ギャラリーは商業画廊ではなく企業メセナの一環として設置されているもので、現代美術展VOCA展の受賞作品を購入し、作家の他の作品と共に個展を定期的に開催しているそう。このエリアにある企業ギャラリーというと、「子どもの笑顔展」とか「暮らしの中の金属展」とか言った感じの、あまり美術シーンには関係してこない展示を行っている所が多いが(もちろんそれが悪いわけではない)、そういう意味でこのギャラリーはちょっと異色と思う。展示スペースの雰囲気もいかにも古いビルの一部屋という感じで個人的に壺。

今回開催中だったのは村上華子氏の写真展。中心となる作品は百年前に生産されたまま未使用だったオートクロームの乾板をそのまま現像し175cm×123cmという巨大なサイズに引き延ばしたもの。未使用とはいえ百年前のものなので当然劣化しており、周辺部から中心に向かって古い鏡のような変色が進んでいる。実際に斜めから見ると古いスタンドミラーのように見えるのだが、真正面に立つと当然ながら自分の姿は映らず、新しい写真であることが分かる。他には最新の技法で撮影された太陽の写真をダゲレオタイプにしたものなど、写真がデジタルデータとして自由に複製や加工ができるようになった時代に、それが本来は何らかの記録物に焼き付けられたものであったことを主張している。

だいたい3ヶ月に2回ぐらいのペースで展示替えがあるようなので、今後もちょくちょく覗いてみようと思う。17時に締まるので昼休みに行かないといけないのが残念だけど、良いギャラリーを見つけた。

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2017年12月26日 (火)

Anly@六本木ヒルズアリーナ(2018/12/25)

今日はクリスマス。仕事帰りにフリーライブでも覗いていこうかな、と探してみたら六本木ヒルズアリーナでイベントをやっているのを見つけた。土曜日から3日連続で女性アーティストのイベントが開催されていて、今日の出演はAnlyという女性シンガー。ソニーからメジャーデビューしていて今年はドラマの主題歌を2本手がけているそう。

楽曲を予習せずに出かけたが思っていた以上にしっかりした歌声で好みだった。クリスマスのイベントライブだけどオリジナル曲を中心に組んだセットリストも、堂々としたステージングもいい。できればちゃんとしたライブハウスで見てみたい。いや食事ができるクラブの方が嬉しいかな。

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2017年12月25日 (月)

太田雅文@関内GIG(2017/12/22)

今日の夕方は友人のジャズシンガー、太田雅文さんの関東ツアーを見に行く。場所は関内にあるジャズカフェ、GIG。初めてのハコだけれどアットホームな雰囲気で居心地がいい。マンハッタンにある小さくて古めのお店で、店内にピアノが置いてあってジャズのライブをやっていて、何気にそのライブのレベルが高い、という感じにオーナーが憧れて作ったお店だそうで、確かにそんな雰囲気を醸し出している。

今夜のバックは田口智貴(Pf)、名越和仁(Ba)、佐野大介(Ds)という編成。今回はクリスマスライブということもあり、The Christmas SongとかWhat a Wonderful Worldとかのベタな曲もたくさん。こういう曲ってやっぱり男性ボーカルで聴いた方が映えるんだよねー。楽しいライブでした。

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2017年12月24日 (日)

篠山紀信展「La Vie en Rose」@SCÈNE(2018/12/21)

今日の夕方は表参道のアートサロンSCÈNEに。ここは去年の10月にオープンした招待制のスペースで、地下にあることもあり一年間全く気付かなかった。偶然見つけたWeb記事で存在を知り、木曜日が一般公開日ということで出かけてみることに。

階段を降りて中に入ってみると、何というか、ハイブランドの接客スペースのような雰囲気の空間。一般的なギャラリーはもとよりエスパス ルイ・ヴィトンやメゾンエルメス フォーラムなどのハイブランドが持つアートギャラリーとも空気が違う。後で調べてみると、ファッションのレセプションのようなお洒落してシャンパンを飲みながらアートを眺めて歓談する空間というコンセプトのようで、まぁ本来は自分なんかはお呼びでない場所だな…。

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現在開催中なのは篠山紀信展。有名女優などを被写体とした24点の写真が展示されている。プライベートでちょっとエロティックな雰囲気の作品も多いのだけれど、作品が自分の世界に踏み込んできたという感覚はあまりなく、あくまでもスタアのオーラが強く伝わってくるというのはやはり篠山紀信。

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2017年12月21日 (木)

常設展 日常 / Night-潜む世界@高松市美術館(2017/12/20)

今日は高松に出張。仕事を終えた後帰りの列車までちょっと時間の余裕があったので、近くにあった高松市美術館を覗いてみることにした。

現在は企画展などは行われておらず2室での常設展のみ。だけど結構面白かった。片方の部屋は日本の現代美術の展示で、赤瀬川原平から塩田千春まで、作品の意図を良く伝わってくる内容だった。もう片方の部屋は讃岐漆芸の作品が並び、漆の艶やかさや深みを生かして夜を表現した作品が並ぶ。波や星空を描いた作品はほんとうに息を呑むほど美しかった。

カフェやショップ、ライブラリも充実しているし、繁華街にも近いので気楽に立ち寄れる。旅の途中で時間が空いたらぜひ覗いてみてほしい。

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2017年12月19日 (火)

田村セツコ・矢吹申彦・竹井千佳「冬の三人展」@スペースユイ(2017/12/18)

今日の夕方はスペースユイに。このギャラリーでの今年最後の展示は田村セツコ矢吹申彦竹井千佳の3人のグループ展。今回が3回目の開催になる、毎回とても楽しみにしている展示。

作家さんごとの個性がありながらどの作品もクリスマスを控えたこの時期らしい華やかな雰囲気を存分に放っているものばかり。田村セツコさんはワインのボトルを加工したちょっとコケシっぽい作品を出展していたり、矢吹申彦さんの猫の作品が撫でた時の手触りなどまでリアルに感じられるような凄みのあるものだったり、すっかり売れっ子作家になった竹井千佳さんの作品が大御所二人の作品に負けないオーラを放つようになっていたりとか、今年も見どころがいっぱい。入口の所には三人のコラボレーション作品もあるというサービスぶり。

このギャラリーの良さや個性が存分に感じられる内容なので、青山・表参道界隈についでのある方はぜひ足を運んでほしい。気に入りのギャラリーが一つ増えると思いますよ。

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2017年12月18日 (月)

新海誠展~「ほしのこえ」から「君の名は。」まで~@国立新美術館(2017/12/17)

今日のお昼は国立新美術館に。見に行かなくちゃと思っていた新海誠展と安藤忠雄展、どちらも会期が明日までになっていたのだ。最近会期が長めの展示でもあっというまに会期末になってしまって、ほんとに余裕無いなと思う。

最後の週末と言うことである程度混んでいることは覚悟して出かけたんだけど、その覚悟を上回る混雑だった。特に安藤忠雄展は低めの展示台の上の模型が多かったこともあり、まともに鑑賞することができなかった。惜しいことをした...

そんなわけで新海誠展。デビュー作の「ほしのこえ」から「君の名は。」までをカバーする充実した内容の展示だった。僕は映画やアニメの知識は乏しいので、これらの作品をそれらの文脈で評価することはできない。だけど、リッチでリアルな風景動画表現を世に問いたくて一人で作品を作った作家が、チームを率いる監督となり、商業的な失敗も含む様々な試行錯誤を通じて表現のレベルアップと作品性の深化を共に進めてきた過程は、とっても面白かったなぁ。

まぁ、一番印象に残っているのはこの展覧会のために用意されたオープニングとクロージングの動画だったりするあたり、やっぱり自分はミーハーだとは思う(笑)。あれ、YouTubeで見ることができたりするんだろうか。見に行った甲斐がありました。

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2017年12月17日 (日)

X'mas ACT ARTIST EXHIBITION@アートコンプレックス・センター(2017/12/16)

今日の夕方は信濃町のアートコンプレックス・センターに。現在開催中なのはクリスマスの特別企画展。このギャラリーの取り扱い作家37名がそれぞれ10号の作品を出展する壮観な展示。

サイズを揃える以上のキュレーションは無いんだけれど、それが逆に作家の個性を際立たせていて面白い。出展作家の多くは今年個展を見た作家なんだけど、他の作家の同サイズの作品と並べてみることで「この作家のテクスチャーってこんなに面白かったっけ」とか「かなりイラスト寄りの作家だと思っていたけど実はハイアート的な側面が強かったんだな」とか、ちょっと復習的ないろいろな発見があった。女性画の比率の高いこのギャラリーならではの部分もあるけれど、面白い取り組みだと思うなぁ。

出展作家はこのギャラリーの取り扱い作家の中でも力のある人が多いので、このギャラリーは初めて、という人にも入門編として良い内容だと思う。来週いっぱい開催なので、機会があれば是非。

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2017年12月16日 (土)

Group show「Petzel at Nanzuka」@NANZUKA(2017/12/13)

今日の夕方は渋谷のNANZUKAに。しばらく来なかった間に会場が地下1階から地下2階に移転していた。アングラ的な雰囲気を持つ作品を多く取り扱うギャラリーなので、雰囲気に合っているといえば合っている。

現在開催中なのはニューヨークの現代美術ギャラリーPetzelに所属する作家のグループ展。しばらくニューヨークに行っておらず、かの地のアーティストのグループ展を見るのはずいぶん久しぶりになる。普段見ている日本の作家と比べると、今回展示されている作家は「誰を向いて作品を作っているか」という点でずいぶん違うなぁという印象。どこがどう、というのはうまく言葉にできないし、そもそも一般論ではなくそういう作家を選んで持ってきたのかもしれないけど。

あーこんな感じだったなー普段と違うなー、という、ちょっとリハビリを終えた後のような感覚でギャラリーを出た。面白い展示だと思うので、現代美術に興味のある方はぜひ。

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2017年12月11日 (月)

葉栗里「ここにゆる」@NANATASU GALLERY(2017/12/03)

今日のお昼は西麻布のギャラリー、NANATASU GALLERYへ。現在開催中なのは葉栗里という彫刻家の個展。前回見に来たときに拾ったフライヤーの作品がとても素敵で、これはぜひ現物を見たいと思ったのだ。


ギャラリーに足を踏み入れてみてあれっと思った。想像していたよりも作品がかなり大きいのだ。だけれど不思議と重量感は感じない。クスノキという素材のせいだろうか、あるいはどこか浮遊感のあるポーズのせいだろうか。在廊だった作家さんはダイビングをされるそうで、そういった体験が反映しているのかもしれない。


作品のタッチは童話の挿絵のようにファンタジックで、また海産物を取り入れたユーモラスなもの。一方で技法は彫刻刀での彫り跡や木目を生かしたもので、そのバランスが絶妙に馴染みやすさと作品性を両立させている。


幼稚園とか小児科の病院とか、子供向けの施設にこういう作品が置いてあったら、その施設のことが信じられるような、そういう作品。こういう作品を見るとほっこりとした気持ちになるよね。
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2017年12月10日 (日)

笠井爾示写真展「東京の恋人」@渋谷ヒカリエ8/CUBE(2017/12/09)

今日は綱島の帰りにヒカリエに立ち寄る。現在8/CUBEで開催中なのは笠井爾示という写真家の個展。胸の谷間を露わにした女性のポスターに惹かれて展示室に入ったんだけど、展示の印象はずいぶん違った。

展示をパッとみて思ったのは「あれ、アラーキーの展示?」。エロティックでプライベートな女性の写真がずらりと並び、その中に風景などの写真がぽつぽつと交じっている。でも一つ一つの写真を見ていくと違いが見えてくる。被写体の女性がとても今風なのだ。僕はアラーキーの作品の中のエロスが例えばビニ本(笑)と地続きであることが分かるたぶん最後の世代じゃないかと思う。なので僕より若い世代はアラーキーの作品のそういう要素ってピンと来ないのではと思う。その部分を今のセンスでリメイクして若い世代にも伝わるようにしたこと意味があると思うなぁ。

まぁそんな小難しいことは言わなくても、世の紳士方には至って目の保養になる作品が並んでいる。渋谷でお時間があればぜひお立ち寄りを。

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2017年12月 5日 (火)

田村一個展「おばけの役割」@白白庵(2017/12/03)

今日の午前は白白庵に。現在開催中なのは陶芸家の田村一さんの個展。

彼の代表シリーズはぐにゃりと折り畳まれた姿のうつわと、それに添えられるように、あるいは包み込むように置かれた骨ばった手。器が折り畳まれた姿はまるでシリコンボウルを指で摘まんだようで、指を離すとすぐに弾力で元に戻ってしまいそう。

作家さんにお話を聞くと、もともと片口の注ぎ口をちょっと摘まんだところの姿が好きで、そこを深堀りしていって今のような姿になっているのだそう。ただ粘土はシリコンボウルのような弾力があるわけではないし、窯に入れて焼いてみたらイメージと違うことになることもある。うつわに添えられた骨ばった手は窯の中でうつわがイメージした形に仕上がるように守ってくれるもの、というイメージで、それが「おばけ」なのだと。なるほどー。

会場にはほかにも普段使いが酒器・テーブルウェアもたくさん。しっかりした佇まいで実用性も高そう。そのコントラストもとても面白かったです。

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2017年12月 2日 (土)

大槻香奈個展「生の断面 / 死の断片」@アートコンプレックス・センター(2017/11/29)

今日の夕方は信濃町のアートコンプレックス・センターに。目当ては今月初めから開催されていた大槻香奈さんの大規模個展。アートコンプレックス・センターには最近毎週来ていたのだけど、じっくり眺めるための時間と気持ちの余裕がようやくできた。

今回の展示で大きく取り上げられているテーマは「家」。デザイナーズ住宅などではない、ごくありふれた日本の家が、そこで営まれてきた暮らしの歴史は感じさせつつも、今その中にいる人の気配はあまり感じさせずに描かれている。

彼女のテーマである「から」、僕は「特定の時期までは人を守り成長を導くものだが、その時期を越えたら破って出て行かなければならないもの」と解釈しているんだけど、それがしっかり伝わってくる内容だった。

それには少女のモチーフと家のモチーフがしっかり噛み合ったことが大きいと感じた。少女を「から」として描くのはとても魅力的なのだけど、「『から』の特徴である時間の流れを少女を通じてどう表現するか」「中身の人格を『から』である少女という状態とどう切り分けるか」という矛盾や難しさもあると思う。過去の少女画はその矛盾・難しさを抱えた緊張が大きな魅力になっていたが、今回は家のモチーフが補助線となることで、少女だけを描いた作品も含めて「この表現はこういう意図だったのか」ということが次々に見えてくる。会場を廻るなかでまるで連続ドラマの伏線回収回を見るような快感があった。

今後どちらの方向に作風が変化していくのかもとても楽しみになった内容。次の展示も見に来なくっちゃな。

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