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2017年7月31日 (月)

篠崎裕美子「RED DATA」@SNOW Contemporary(2017/07/29)

今日の夕方は西麻布のSNOW Contemporaryへ。開催中だったのは陶芸家、篠崎裕美子の個展。彼女の個展は去年の11月から半年ぶり。前回の個展は半永久的に残る陶器という素材とビオモルフィックな形態の組み合わせに、ポルノ写真のイメージを貼り付けるという手法で作成されていた。作品やコンセプトの構成要素の間の緊張感が感じられるテンションの高い展示となっていた。

今回の展示のコンセプトは「RED DATA」。いわゆる絶滅危惧種だけではなく、例えば天然痘ウイルスなどもテーマになっている。作品コンセプトとしては、人間が絶滅させ世界から消え去る生物を人間が作り永遠に残る陶器で表現するという、前回の個展と繋がりのあるものになっている。

全体としては面白かったし、素材にガラスを使うという取り組みもあった(微生物を扱うテーマなのでプレパラートなどの暗喩としての意味もあるのだろう)。ただ、見た目のインパクトとしては、前回のテーマの方が面白かったかなー。

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2017年7月30日 (日)

つばきファクトリー@ラクーアガーデンステージ(2017/07/28)

金曜日の夕方にようやく一週間の仕事が終わり、何か音楽でも聴いて帰ろうかとフリーライブ情報をチェック。後楽園のラクーアでちょうどいい開始時間のイベントが見つかり、見ていくことにした。

今夜の出演はつばきファクトリーと言う女性アイドルのグループ。到着した時にはライブが始まっていて、最初に目に入ったのはダンス。女性の柔らかさや優雅さを表現するのではなく筋力でしっかり体の動きをコントロールするもの。僕はアイドルでもこういうスタイルのダンスが好きだな。楽曲は激しい中にベタな要素も入っていて、こちらも僕の好み。

ライブが終わって調べてみると、このつばきファクトリー、ハロー!プロジェクトの一員らしい。ダンスと楽曲の良さもそれで納得した。2月にメジャーデビューしたばかりだそうで、頑張ってほしいな。

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2017年7月29日 (土)

福嶋幸平 / maps@NANATASU GALLERY(2017/07/26)

今日の夕方は西麻布のNANATASU GALLERYへ。現在開催中なのは福嶋幸平氏の個展。会場に入ってみると風景写真と幾何学的な抽象画がモザイクになったような、ちょっと不思議な作品が展示されている。

実はこれらの作品、Google Street Viewを操作中に、画面の切り替えなどで一瞬発生するノイズの入った画面のスクリーンショットを写真にしたもの。最近はPCの性能向上やアプリ側の改善で、こういう画面を見ることも少なくなったが、昔は確かにこういう画面が出ていたなーという記憶がある。無数に記録したスクリーンショットの中から面白いものを選んで作品にしているのだろうが、写真の部分と幾何学的なイメージの組み合わせがとても美しい。

また、コンセプト面でもいくつも興味深い部分がある。作品の見た目も、あるいは制作手法も、デカルコマニーに近い部分があると思うのだが、デカルコマニーと違う部分はこれらの作品は日常的にGoogle Street Viewを利用していく中で遭遇する(可能性のある)もので、日常の活動と異なる芸術作品の制作プロセスから出てきたものではないこと。もちろん、一旦写真になったものがいったん加工され、それを写真に撮る、という面白さもある。あえてスクリーンショットを撮影手段として使っているのも面白い。

見ても面白いしコンセプトを考えても興味深い、とても良い展示だと思う。Google Street Viewの次のテーマでの作品を見るのが楽しみ。

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2017年7月25日 (火)

三森すずこ@六本木ヒルズアリーナ(2017/07/24)

今日の夕方もコカ・コーラSUMMER STATIONに。今夜は来れるとは思ってなくて、どんな人が出演するのかも知らなかったんだけど、ライブ開始に少し遅れて会場に近づいてみると「フゥーッフウッフウッフウッオイ!」という地鳴りのような大歓声が。なんじゃこりゃ、と慌ててググってみると、今夜の出演の三森すずこは声優さんだった。ちなみに会場に着いてみると入場制限はかかっておらず、満員でもないのにあれだけの音量で声援していたのか、と妙なことに感心した。

知っている曲はなかったんだけれど、とにかく盛り上がる楽曲となかなか動けているダンス、そして何より客席の盛り上がりで、とても楽しいライブになった。こういうライブも楽しくていいなー。大きな会場での有料ライブだと体験する機会がないので、こうやって出会う機会のあるイベントがあるのはとてもありがたいこと。

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2017年7月23日 (日)

上白石萌音@六本木ヒルズアリーナ(2017/07/22)

今日の夕方は今年2回目のコカ・コーラSUMMER STATIONに。今夜の出演は女優で歌手の上白石萌音。今の時点で一番有名な仕事は『君の名は。』のヒロイン・宮水三葉の声を演じたことだろう。SUMMER STATIONはアニメ関係の出演者の回はとても混雑するので今回も覚悟していたのだが、意外や会場はずいぶん空いていて拍子抜けした(ライブ後半にはかなり埋まったが)。専業の声優やアニソン歌手でなければこんなものなのだろうか。

一曲目はいきなり「なんでもないや」。彼女の一番の有名曲だし、実際良く歌えていたんだけど、なんというか、本来の自分の持ち歌と混ぜても浮くし、客が「まだかなまだかな」と思っているのもいやなんだろうな、と思うと、その歌手らしさとは別の理由で作られた映画のヒット曲が代表曲になるのも難しいね。3年前のSUMMER STATIONにMay J.が出たときに一曲目にレリゴーを持ってきたのを思い出した。

その他の曲は基本的には彼女の持ち歌で、きちんとした歌唱力がある一方で、二十歳前の女の子らしい明るさ、柔らかさのある良いライブ。もう少し癖のある曲に出会えれば、ヒットを出せるんじゃないかな。楽しい気持ちになったライブでした。

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2017年7月22日 (土)

東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館@シャネル・ネクサス・ホール(2017/07/20)

今日の夕方は銀座のシャネル・ネクサス・ホールに。現在開催中なのは荒木経惟の写真展。昨年ギメ東洋美術館で発表したシリーズ『東京墓情』からの作品と、荒木経惟がギメ東洋美術館のコレクションからセレクトした幕末・明治の古写真とが展示されている。

出かけてみると思った以上に見ごたえのある内容だった。僕はアラーキーの作品は何度も見たことがあるがいずれもギャラリーで、その時点で手掛けているシリーズが中心の展示だった。今回は新シリーズからの作品というが、ポートレートから緊縛、日常の風景、夫人を喪った後の日常など、出展作品のタイプが実に幅広く、これほどの写真家だったのか、と改めて唸らされた。とてもボリューム感のある展示だったが、件数よりも力がありジャンルが違う作品が並んでいたことが大きいのかもな。

この規模でこれだけ見ごたえがあったんだから、ギメ東洋美術館での展示は凄かったんだろうなー。見てみたかった。

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2017年7月20日 (木)

WEAVER@六本木ヒルズアリーナ(2017/07/19)

今年も六本木ヒルズ夏祭りのコカ・コーラSUMMER STATIONが始まった。六本木の夏の風物詩のこのイベントは、アイドルから声優、ロックミュージシャンまで様々なジャンルの旬のアーティストのライブを無料で聴くことができる。最近は優先入場ができるチケットを販売するようになったけれど、アイドルと声優以外のライブなら当日行ってもたいてい入場できる。そういうライブは座って見るわけでもないしね。

今夜の出演はWEAVER。男子ばかりのスリーピースバンドで、キーボード・ベース・ドラムというギターレスの編成。彼らのライブは去年のコカ・コーラSUMMER STATIONで初めて見て、とても好みだなぁと思った。基本的にはキラキラした軽めのロックで、疾走感のある楽曲からちょっとしっとりした曲までバラエティも豊富。安全地帯の『恋の予感』のカバーもあったりでオジサンにも優しい(笑)。

こういう「あーいいなー」と思えるライブにふらっと出かけて1時間弱身をゆだねるのは、とても贅沢な気持ちになる。今年も来月の20日までいろいろなミュージシャンが出演するので、都合がつく日は見に行かないとな。

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2017年7月17日 (月)

堤麻里子展[星空の下で]@画廊くにまつ青山(2017/07/16)

今日のお昼は画廊くにまつ青山に。現在開催中なのは堤麻里子という版画家の個展。銅版画で、和紙に雁皮摺りという技法で制作されている。展示されている作品は、まるで歴史のある児童出版社が出している書籍の挿絵のような、とても上質で、どこかファンタジックだが確かな手ごたえがあるもの。例えばこういう作品が幼稚園や小児科医院の壁にかかっていたりしたら素敵だろうなぁ。外の暑さを忘れ、しばらく見入ってしまった。

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2017年7月16日 (日)

Shaping Voices, Silent Skies@8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery(2017/07/15)

今日の夕方は渋谷ヒカリエのTomio Koyama Galleryへ。現在開催中なのはアーティスト・イン・レジデンス・プログラムで東京に招聘された作家の成果展。タイ出身のミティ・ルアンクリタヤーと、サウジアラビア出身のサラ・アブ アブダラの2人の作家がの作品が展示されている。

個人的に刺さったのはミティ・ルアンクリタヤーの作品。《Imagining Flood》という写真のシリーズは、2011年のタイ大洪水で浸水した非日常の街の表情を切り取ったもの。被写体の中にはタイのステレオタイプ的なものも含まれているが、全般的には無国籍なメガロシティのもの。水の災害ということで東日本大震災にも通じる、普遍的なイメージになっていた。

サラ・アブ アブダラの作品はどことなくアラビア的なカリグラフィーの伝統を感じさせるが、必ずしもエスニックではない、現代美術として見ることができるものだった。

先日のミヅマアートギャラリーと同様、急速に変化している新興国の現代美術シーンを垣間見ることができた展示。勉強になりました。

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2017年7月13日 (木)

未来の痕跡-東南アジアの現代美術@ミヅマアートギャラリー(2017/07/12)

今日の夕方は市ヶ谷で用事があるのでその前にミヅマアートギャラリーに寄り道。現在開催中なのは東南アジア現代美術作家のグループ展。国立新美術館と森美術館で国内過去最大規模の東南アジア現代美術展「サンシャワー」が開催中で、それとの連動企画になるようだ。

出展作家はインドネシアとフィリピン、シンガポールからの6名。東南アジアの現代美術というとエスニックなイメージがあるが、今回出展された参加の中にはそういうものを感じさせない作家が多く、興味深かった。

一番印象に残ったのはインドネシア人作家のアガン・ハラハップ。メディアとしては写真なのだが、作家が考えた非現実的なシナリオを基にモンタージュ技法によってイメージが作成されている。今回展示されていたのは、映画「ロッキー」のモデルとなった実在のボクサー、ロッキー・マルシアノと、ロッキー役を演じたシルヴェスター・スタローンとが闘っている写真。きっと元ネタが分かる人にはグサっと刺さる作品なんだろうけど、僕はそちらは詳しくないからなー。他にもインドネシアで宗教がらみの激烈な闘争をしている政敵同士がにこやかに握手している作品など際どいものもあり、それら作品はSNSでシェアしているのだとか。風刺漫画ではよくあるパターンだけど、それを本当にリアルな写真として見せられると漫画とは明らかに違う印象がある。

他に面白かったのはシンガポール人作家のロバート・ザオ・レンフイ。仮想の動物学学会の学会誌への研究論文の投稿という形式を取った、ちょっと捻った作品。今回の展示は鳥取砂丘の地下に生息する希少種の白いゴキブリを捕獲した、という設定の内容で、なんとも人を食った雰囲気が良い。

先日のN・S・ハルシャ展でも感じたけど、アジアの現代美術シーンってどんどん変わってきているんだな。「サンシャワー」展も見に行かないと。

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2017年7月10日 (月)

縞と絣の夏衣裳/王国の漆工芸技術~堆錦の漆器~@那覇市歴史博物館(2017/07/09)

この週末は沖縄で合宿。最終日フライトまで少し時間があったので県庁前のリウボウに入っている那覇市歴史博物館を覗いていくことにした。

百貨店に併設の美術館、ということであまり期待せずに出かけ、広さは想像していた通りだったんだけど、展示品はなかなかの迫力。琉球王朝の王冠や衣服など、良品が並んでいる。開催中だったのはこの季節らしい夏衣裳に加え、堆錦という技法の漆器の企画展。漆に顔料を混ぜシート状にしたものを貼るという技法で、沖縄の漆器らしい軽やかさが魅力。

思わぬ所で広いものを見つけた気分。那覇観光の途中で絶対に前を通りかかる場所なので、ぜひ30分ほど時間をとって覗いてみることをお勧めしたい。

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2017年7月 7日 (金)

History on paper - Mono-ha -@hpgrp GALLERY TOKYO(2017/07/05)

今日の夕方は表参道のギャラリー、hpgrp GALLERY TOKYOへ。現在開催中なのは版画の名品を展示するシリーズ「History on paper」の第3回目で、李禹煥と菅木志雄の作品が展示されている。どちらも言うまでもなくもの派の大家で、展示されているのはモノクロームの版画。ぱっと見の印象は似ていたりもするのだが、じっくり見てみるとその違いが際立つ。特に菅木志雄の作品は木版で、モノクロームの版画というストイックな手法でありながらしっかり木の質感が伝わってくるのが凄い。李禹煥の作品は1977年制作の「From Line, From Point」。氏の最近の作品とはまた違う、なんというか昭和的なモヤモヤしたエネルギーを発信している。

普段は華やかな現代作家の作品が展示されているギャラリーだけに、こういうマスターピースが並ぶと雰囲気が変わって楽しい。美術館で展示されるレベルの作品なんだけどギャラリーのこじんまりした空間で見るからこその味もあるんだよなぁ(ちなみに展示されている作品には値段がついていて購入可能)。表参道で時間のある方はちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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2017年7月 5日 (水)

MIZUMARU ANZAI SUMMER EXHIBITION 2017@スペースユイ(2017/07/04)

今日の夕方はスペースユイに。現在開催中なのは故安西水丸氏の個展。お亡くなりになってもう3年以上になるが、根強いファンの声があるとのことで毎年個展が開催されている。今回の展示は色鉛筆で描いた原画をもとにした版画が中心。1993年にこのギャラリーで行われた個展で出展されたオリジナル作品を元に版画化されたものが並ぶ。

安西水丸氏の作品というと村上春樹作品の表紙に代表されるくっきりした色面と緊張感のある線がトレードマークだけれど、今回出展された作品の色鉛筆の線の柔らかさはとても印象的。実際に色鉛筆は子供の頃からコレクターだったと自分で言うほど好きな画材だったそうで、安西氏も楽しんで描いていたんだろうなということが伝わってくる。安西氏のファンだったらぜひ足を運んでほしい。

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2017年7月 3日 (月)

激陶者集団へうげ十作展 「WE LOVE HYOUGE」@白白庵(2017/07/02)

今日のお昼は白白庵で開催中の陶芸のグループ展に。漫画「へうげもの」にちなんで結成された若手陶芸家集団「へうげ十作」の作家の作品を、「へうげもの」最新刊発売を記念して開催するもの。展示会場にはそこかしこに「へうげもの」の原画が展示されているが、基本的には「へうげもの」を知らないと楽しめないわけではない、ストレートな陶芸展。

今回はかのうたかお氏の作品を購入。石炭がこびりついたような独特のテクスチャーの茶碗で(作家さんご本人は「ゴジラのような」と形容していた)、これで焼酎のお湯割りを飲んだら風情があるだろうなぁ、とつい手が出てしまった。帰宅して妻に見せたら「椿を一輪活けても似合いそう」と。うーん、それもいいんだけど、やっぱり酒を飲みたいなぁ。

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2017年7月 1日 (土)

これぞ暁斎!世界が認めたその画力@美術館「えき」KYOTO(2017/06/29)

今週は京都で学会に参加。会場は京都駅ナカのホテルグランヴィア京都で、昼休みに少し時間が空いたので頭を冷やそうと伊勢丹に入っている美術館「えき」KYOTOに出かけてみることにした。くるのは初めてだが場所も広さもいかにも百貨店の美術館という感じで嬉しい。学生の自分はこういうタイプの美術館で色々な作品に出合ったなー。

現在開催中なのは河鍋暁斎展。世界屈指の暁斎コレクションを有するイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵を元にした展示で、確か春にはBUNKAMURAで開催していたと思う。展示されている作品はオーソドックスな日本画から錦絵、早描きの日記から絵葉書、はては春画まで実に多彩。

腰を落ち着けてじっくり眺められればそれぞれの作品をいくらでも見ていられたんだろうけど、昼休みの終わりを意識してすこし気持ちが急くとどうしてもキャッチーでユーモラスな作品に目が行く。蛙や猫など、擬人化しやすい動物を描いた作品はどんなデフォルメのレベルでも目を引く安定の出来だったなー。そしてとにかく現代的で、今のイラストとして見てみても全く古臭さを感じない。幕末から明治にかけての激動の時期を生き抜くことができたのもこのセンスゆえだと思う。

暁斎の作品は今まで何度も見たことがあるが、まとめて見るからこその発見もある。良い展示だったな。

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