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2017年6月22日 (木)

ワリード・ベシュティ「Transparencies」@RAT HOLE GALLERY(2017/06/20)

今日の夕方は表参道のRAT HOLE GALLERYに。現在開催中なのはワリード・ベシュティの個展。ロサンゼルスを拠点に活動するコンセプチュアル・アーティストで、展示会場には一見して何が何やらわからないものが並ぶ。

FedExの箱の上にほぼ同サイズの割れたガラス箱が置かれている作品は、きっちり梱包をせずにガラス箱を送ることで起きる破損をテーマにしたもの。自分が物流の仕事をしているもので悪趣味だなぁと正直少し気分が悪くなった。壁にずらりと並ぶ青とグレーの作品は、使用済みのフィルムを空港の保安検査場でX線検査機に通すことで感光させたものらしい。うーむ。小部屋に展示された新聞の一部を丸く切り抜いて回転させ、幾何学模様を作ったものは面白かったけど。

個人的には余りにもコンセプチュアル過ぎてアートとしてはちょっと楽しめなかったかなー。こういう思考実験的なものもアートシーンの一部に存在することは大事なんだろうけどね。

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2017年6月21日 (水)

北井真衣の妄想新婚生活展@白白庵(2017/06/19)

今日の夕方は白白庵へ。現在開催中なのは北井真衣の個展。九谷焼を手掛ける女性陶芸作家なのだが、その作風は人を喰ったというか何とも言えない独特のもの。前回のフクモ陶器に続く濃い展示になった。

ただ、作品を見て改めて思ったんだけど、実は対象の把握、特に肉体に関してのそれがとても的確。そこがきちんと見えている、きちんと焼き物で再現できるという自信が、振り切った作風に繋がっているんだなぁと思う。例えば薄着の女性のトルソーをかたどった徳利が出展されていたんだけれど、どのトルソーも理想像ではない実にリアルなもので、なおかつそれぞれに個性がある。

今日は時間が無くてあまりじっくり眺めることが出来なかったんだけれど、今後の展開が楽しみ。

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2017年6月17日 (土)

三谷拓也個展「ふぃくしょなるっ」@アートコンプレックスセンター(2017/06/16)

今日の夕方は信濃町のアートコンプレックスセンターへ。今回の目当ては三谷拓也氏の個展。先日来た時に拾ったフライヤーが結構好みで、どんな作家なんだろうかと楽しみにしていた。

会場に入ってみて驚いた。フライヤーを見たときは気付かなかったけれど、日本画なのだ。フライヤーの作品はややイラストレーションに寄り気味だけれど、日本画のテクスチャーの上にイラスト的なテイストの美少女(もしくは美女)が乗る仄かなバッドテイスト感と、素直に楽しめるイラストとしての強度が上手にバランスされている。作風としてはミヅマアートギャラリーの作家たちのような感じ。

思った以上に面白い作家さんで、足を運んだ甲斐があった。今後どういう風に進化していくのかとても楽しみ。

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2017年6月13日 (火)

FEEL THE Mucha HEART@伊藤忠青山アートスクエア(2017/06/12)

今日の夕方は伊藤忠青山アートスクエアへ。現在開催中なのはミュシャ展で、国立新美術館で開催していたものの関連イベント。日本の個人コレクターの作品を中心とした展示になっている。

こちらの出展作品は商業作品が多くてちょっと地味だが、イメージ通りのベタな作品ばかりというわけではなく、商業デザイナーとしての側面やチェコへの愛などの意欲的な切り口も楽しめる。規模の割に物販コーナーが広いのは、興覚めと取るか親切と取るか意見が分かれるところかもな。

入場無料であることを考えるととても充実した内容だと思う。外苑前近辺に御用のある時にはぜひお立ち寄りを。

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2017年6月11日 (日)

空会7th@画廊くにまつ青山(2017/06/09)

今日の夕方は画廊くにまつ青山に。現在開催中なのはグループ展。0号サイズの小品が出展されていて、古代インドで空を示すためにゼロが発明されたので「空会」なのだとか。

出展作家はこのギャラリーで何度か見た作家から、今回がギャラリーへの初出展ですという新人までさまざま。どの作品も日本画の持つフラットさを今の生活になじむモダンさにうまく昇華させたものばかりで、やはりセンスの良いギャラリーだなぁ。

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2017年6月 7日 (水)

河村要助「JOYFUL TOKYO FOR 2020」@スペースユイ(2017/06/06)

今日の夕方はスペースユイにお邪魔。現在開催中なのは河村要助というイラストレーターの個展。

1970年代から活躍していた伝説のイラストレーターだそうで、今回展示されているのは1985年に作成された「JOYFUL TOKYO」というシリーズ。外国人に日本文化を説明する、という趣向で、日本文化の不思議なところをただ面白がったり風刺したりという内容のもの。同じものを直接見たことがある、という記憶はないが、往年の「宝島」で見たヘタウマなイラストの中に、確かにこういうイラストがあった、という記憶がある。

高校生時代。「宝島」のイラストにワクワクしていた頃を思い出させてくれる展示。とても楽しかったです。

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2017年6月 6日 (火)

N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅@森美術館(2017/06/05)

今日の夕方は森美術館に。2月から開催していたN・S・ハルシャ展がいつの間にか今週末が会期末になっていた。こういう期間が長い展示って、ついつい見に行くタイミングが遅れちゃうんだよね。

だが、来てみると予想を遥かに超える充実した内容で、見に来るのが遅れたことを後悔した。作品のジャンルは絵画から彫刻、インスタレーションと幅広く、テーマも様々なのでこういう作品が展示されている、とは簡単には言えないんだけど、全体的には多数の人物を一枚の画面に描き込んだ反復的な作品が多かったかな。

事前にまったく予習していなかったのでマサラムービー的なエキゾチックな内容を漠然と想定していたんだけど、作品にはそういう悪い意味でのエキゾチックさは無い。作品に登場する人物はサリーを着ているしヒンドゥーの神々は出てくるしターメリックを柱に塗ったインスタレーションはあるし、なによりインドの社会の問題を正面から取り上げた作品も多いのだけれど、とても静謐で思慮深い、自分のすぐ隣にいそうな知識人、という印象が強い。

その一方で、新興国の芸術家らしい、「芸術を使ってこそ表現できることがある」という主張の力強さも作品からは感じ取れる。インドは民主主義国でアーティストが受けるその種のプレッシャーは開発独裁諸国ほどには強くないと思うんだけれどな。

インドにはこんな現代美術作家がいるんだ、というのは正直かなりの衝撃だった。これからはインドの美術シーンはなるべくマメに追いかけていかなきゃな。

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2017年6月 5日 (月)

フクモ陶器個展「冥土の土産物店」@白白庵(2017/06/04)

今日のお昼は白白庵へ。今日はフクモ陶器さんの個展の最終日。作家名の通り陶芸作家さんなのだが、展示されている作品はなんと表現して良いのか難しいものばかり。いわゆる「うつわ」ではないのだが、陶としての純粋形象を追求した抽象作品、というわけでもない。頭に浮かぶのは「ナンセンス」「人を食った」「馬鹿馬鹿しい」といった表現ばかり。

だが、そもそもアートは「ナンセンス」で「馬鹿馬鹿しい」ものではないか、と考えだすとちょっと違ったふうに見えてくる。本来ナンセンスなはずのアートが何やら曰くありげで有難く見えるのは何か、アートを意図的に馬鹿馬鹿しく見せるには何が必要か、と逆算して考えていくと、展示されている作品たちが「脱力感」「何か自分が理解できず役に立つとも思えない価値体型が裏にある」「本来持つべき機能が奪われている」といった要素を高い水準でバランスして持ち、一つの要素が突出して目を奪われないように組み合わされているのは、実はとてもコンセプチュアルなのではないか、そしてそのコンセプトのためには技法が陶芸であることが必要だったのではないか、と思ったりする。まぁ本当にそうなのかどうかは分からないけど。

アートはよく分からないしお高く止まっていて嫌い、という人にはぜひ見て欲しいし、感想を聞きたいなあ。とても楽しい展示でした。

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2017年6月 4日 (日)

村山之都「Kids know」@NANATASU GALLERY(2017/06/02)

今日の夕方は西麻布のNANATASU GALLERYへ。現在開催中なのは村山之都の個展。油絵で、大き目の色の塊をキャンバスに置いていくタイプの油絵なのだが、一つ一つの色面がシャープな直線で区切られているのが特徴になっている。

この多角形が作りだす局面の効果が面白くまるでポリゴンのように見える。また、直接的な筆のタッチが抑えられているために油絵感が薄く、既視感の無い不思議なテクスチャになっていた。油絵の人物画という昔ながらのテーマでも、こういう面白い表現ができるんだなー。

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2017年6月 3日 (土)

紺野真弓個展「部屋の形」@アートコンプレックスセンター(2017/06/01)

今日の夕方はアートコンプレックスセンターにイラストレーターの紺野真弓さんの個展を見に。松岡圭祐「水鏡推理」シリーズや柴崎竜人「あした世界が、」の表紙を描いている作家さんで、とてもキャッチーで一目で分かる個性があり、作品を見たら「ああこの人か」と思い出す人は多いと思う。

彼女の作品を初めて見たのは一年前。彼女にとってもそれが初個展だったらしい。初めて見たときは無表情でちょっと困ったような表情ばかりだな、と正直思ったのだが、今回改めて見てみると、そういう縛りの範囲で目元や口元、そして指先の描き分けで内心の違いをどれだけ表現できるか、という点を表現したいのだな、ということが納得できた。作品の中に一つ、マカロンを食べていて少しだけ口を開いた作品があって、こういう表情もちゃんと描ける作家さんなんだね。

おやと思ったのが、小品で絵の一部を擦れさせたり霞がかったりといった描き方をした作品があったこと。もともと絵の中に額縁を描き込んだり少女の首のリボンが絵をラッピングしているように見えたりといっただまし絵的な要素も使っていた作家さんなんだけど、こういうイラストとしての強度の高い作品を描く人はその枠を崩すことにも興味があるんだろうか(大槻香奈さんとかもそう)。この要素が今後どう展開していくのかも興味深い。

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2017年6月 1日 (木)

東京ブラススタイル@南青山MANDALA(2017/05/31)

今日の夕方は南青山MANDALAに。今夜の出演は東京ブラススタイル。2005年ごろ、映画「スウィングガールズ」がヒットした後に「ラッパ持った女の子がずらりと並ぶとやっぱり華やかでいいよな」というラインを狙ったユニットが相次いでデビューして、彼女たちもその中の一つ。ブルーエアロノーツオーケストラとか、ピストルバルブとか、同様のコンセプトのバンドがいつの間にか消えてしまった中、彼女らは孤軍奮闘している。

彼女らのライブを見るのは3回ぶりで、最初に見たのが10年前で、その次が4年前。その間メンバーチェンジはあったみたいだけれどもスタイルはあんまり変わっていない。アニメソングのジャズやスカのアレンジを中心に演奏し、選曲も「宇宙戦艦ヤマトのテーマ」「残酷な天使のテーゼ」「はじめてのチュウ」「妖怪人間ベムのテーマ」といった誰もが知っている曲から、僕が終えていない最近の曲までさまざま。

正直なところ音楽性がブルーエアロやピスバルよりも高いという訳ではないと思うが、「管楽器の音が重なる快感を馴染みのある曲で体験する」というスタイルはやっぱり強いんだろうな。個人的にもとても楽しかったライブ。機会があればまた見てみたい。

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