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2017年5月30日 (火)

北沢夕芸「BOOK on the FIRE」@スペースユイ(2017/05/29)

今日の夕方はスペースユイにお邪魔。現在開催中なのは北沢夕芸さんというイラストレーターの個展。雑誌の表紙や挿絵などで、特にビジネス系のお仕事では登場人物をカリカチュアライズしたユーモラスでインパクトのある作品を手掛ける方だが、自分の創作作品として出展されているのはリリカルで作品性の強いもの。2年前に手に取ったフライヤーで登場人物の目力の強さに魅せられて足を運び、去年も楽しみに出かけて期待を裏切られなかった。

今回の個展のタイトルは「BOOK on the FIRE」で、フライヤーに使われたのは本の上に立つ少女が本と一緒に燃え上がっているもの。最近の世相もあり、これは「華氏451度」のような世界観の展示だろうか、と思ったのだがそれは早とちり。会場にはもっと穏やかに本を読む登場人物(人間だけではないが)が並んでいる。本は物理的な紙の書籍ではなく物語の象徴として今回の作品を作った、とのことで、その解題を聞いてから見るとはっとするような作品もいくつか。

前回の「island」展ほどにテーマ性が強いわけでは無いが、その分いろいろな作品に出会えた楽しい展示だった。

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2017年5月29日 (月)

現代の美人画展シリーズ2 そらみずほ ネオ美人画@Millions of Colors(2017/05/28)

今日の夕方は西麻布・日赤通りのギャラリー、Millions of Colorsに。以前からのずっと前は通っていたのだが、しばらく前までは画材屋さんだと思っていた。最近になり展示をやっていることに気づき、お邪魔するようになった。

開催中だったのはそらみずほさんの個展。切り絵をアクリル画の上に貼り付けニスで固定するという手法で作成された作品が並んでいる。ニスで固定しているので切り絵作品で特徴的な切断面の印象は抑えられ、アクリルの質感と良く馴染んでいる。

出展作品のタッチや色使いは様々だったが、目を引いたのはモノトーンに近い色使いを抑えた作品。肌の部分に重なる切り絵が、タトゥーに見えたりレースのシャツに見えたり、立体感やテクスチャーの違いが作品に深みを与えている。

美しい女性のイラスト、という側面と、切り絵とアクリル画の融合、という側面が、うまく融合した作品。良い目の保養になった。

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2017年5月28日 (日)

植田正治写真展-光と陰の世界-Part I @ときの忘れもの(2017/05/27)

今日のお昼はご近所のギャラリー、ときの忘れものへ。現在開催中なのは植田正治氏の写真展。代表作の《砂丘ヌード》や《パパとママと子供たち》を含む見応えのある作品が並ぶ。こういう美術館で見てもおかしくないレベルのマスターピースを、顔がくっつきそうな距離でじっくり見ることができるのは本当にギャラリーの醍醐味。特に《砂丘ヌード》は、現代とはスタイルが全然違う当時の日本人女性をモデルにしながら、とてもモダンな乾いた雰囲気を発していて、すごい感性の写真家だったんだなと改めて感嘆。

実はこちらのギャラリー、今の場所を立ち退くことになり、今回が青山での最後の展示になる。自宅から一番近くにあるギャラリーで、スーパーの買物袋を下げたままとんでもないレベルの展示を見せていただいて、振り返ってみると有り難かったというか冷や汗が出るというか、ともかく本当にお世話になった。移転先の場所も建物もとても素敵なところで、お邪魔するのが楽しみ。

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2017年5月27日 (土)

メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017-漂泊する想像力@原美術館(2017/05/26)

今日の夕方は原美術館のオープニングレセプションに。明日からは始まるのはメルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017。佐藤時啓、泉太郎、メンヤ・ステヴェンソンの3人の作品が展示されている。

今回印象に残った佐藤時啓の作品。90年代初頭に作品に取り上げた東京の風景を、当時と違う手法で作品化し、昔の作品と並べて展示するというもの。佃島のようにあまり変わっていない場所もあれば、渋谷のように雰囲気が激変した場所もある。ちょうど自分が社会人として東京に出てきた時期の作品でもあり、風景の変化(や変わらなさ)がとても感慨深かった。

メンヤ・ステヴェンソンは浮世絵を意識した作品が興味深かった。浮世絵の色遣いを意識した風景写真だったり、現在の版画師の作業机をそのまま版木にした版画作品だったり。後者は本当に美しく、最初は李禹煥の作品かと思った。

オープニングレセプションはダークスーツ率が高くて驚く。ベンツの社員やドイツ大使館の関係者が多かったからだろうか。美術館のレセプションはもちろん企業のパーティーだってこんなダークスーツ率は最近見たことがない。まぁフードがとても充実していたので文句言っちゃいけませんね。

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2017年5月25日 (木)

村田真「『プチ戦争画』シリーズ」@SNOW Contemporary(2017/05/23)

今日の夕方は西麻布のSNOW Contemporaryに立ち寄る。現在開催中なのは村田真氏の個展。「プチ戦争画」というタイトルのとおり、とても小さな戦争画の模写が壁一面に並べて展示されている

展示されている模写は 小さいだけではなくてとても粗雑な出来で、オリジナルがどういった作品なのかを辛うじて想像できるレベル。これはおそらく意図的なものなのだろう。現代の我々にとっての戦争画の意味は、本来感動してはいけない対象に対して、絵画としてのテクニックや、あるいは画面の大きさなどを使って、見るものの感情の動きを作り出した、ということだと思う。そういう戦争画をごく小さく粗雑な手法で模写することにより、戦争画を本来のコンテクストから引きはがして眺め直してみよう、というのが作者の意図ではないか。

だがこの手法は諸刃の刃ではある。そもそも上記のようなアンビバレントな状況は、戦争画が絵画としての魅力を備えているからこそ発生する。そういう魅力を引きはがした作品は、知らない人にとっては単なる小さな粗雑な絵に過ぎない。もちろん美術ファンは「戦争画」というタイトルから、あるいは粗雑なりに「神兵パレンバンに降下す」だと分かる程度の再現度から、作者の意図を汲み取ることはできるだろう。だが、そういう背景を知らない人に「良く分からないけど裏に何かありそうだ」と感じさせるモノとしての力は、展示作品は持っていないのではないかと感じた。

もちろん「理解できる知識・能力を持つ人だけが理解できればよい」という(ミュージシャンズ・ミュージシャンならぬ)アーティスツ・アーティストは全然否定しないし、そういう作品が現代美術ギャラリーに展示させることは自然なことだと思うが、個人的にはそういう作品はやっぱり楽しみきれないなぁ、と思う。コンセプトを言葉だけで説明できるのであれば基本的にはそれをアート作品にする必要はないわけで、コンセプトと物体としての作品の間から滲み出してくる何かがアートとしての魅力ではないかな、と思ったりする。

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2017年5月21日 (日)

リアルのゆくえ@平塚市美術館(2017/05/20)

今日は歯医者で平塚に出てきたので、平塚市美術館を覗いていくことにした。現在開催中なのは日本の近代写実表現150年の変遷をテーマにした企画展。

現在の視点で見ると日本人と写実表現の相性は悪くないように思える。「とにかく細密に描くことを突き詰めていった先に何か芸術的な価値が見えるのではないか」という、道を究める的な制作感覚は日本人になじみのあるものだし、日本は写実絵画の優れた作家が世界的に見ても多く存在するそうだ。加えて、また、市場としても、写実絵画には他の現代美術ジャンルより人気があり高値で取り引きされている。日経で記事になっていたのにはびっくりした。

だが、展示を見ると、日本人は西洋画の写実表現に初めて触れたときの衝撃の大きさや、それを消化して取り込む過程の苦闘がまざまざと感じられる。会場の入り口には高橋由一の《鮭》が、現代の写実画家磯江毅のオマージュ作品と並んで展示されている。これの二つを見比べて、日本の写実表現の元祖である《鮭》を、本物そっくりと感じる現代人がどれだけいるのだろうかと思った。もちろん両者の間には鑑賞者の感覚の変化はあるし技術の変化(画材、ライティング機材、写真)も非常に大きいのだが。

だが、展示を見ながら時代を下っていくと、画壇のなかでの写実に対する思いや切迫感が徐々に薄れ、それらに向かい合った画家が異端の作家として扱われていくのが見えてくる。そして展示の最後に、現代の写実絵画の巨匠たちの作品がドンと出てくる。この企画展が、もし「現在の日本の写実絵画にはどのようなルーツがあるのか」ということをテーマにしているのであれば、その部分は言葉足らずではないかと思った。もちろん、現在のブームは過去とのつながりでは説明できない突然変異的なものなのかもしれない(そのあたりは美術史の知識が無いので反語表現ではなく本当に分からない)。

ともあれ、日本の近代美術の一つの流れを追うことができる、とても力の入った展示。見に来ることができて良かった。

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2017年5月20日 (土)

堉泉展@Gallery Caution(2017/05/19)

今日の夕方はGallery Cautionにお邪魔。開催中だったのは台湾人アーティスト堉泉氏の個展で、今日は初日になる。

今回出展されている作品は花を描いた油絵。大胆な余白の使い方や思い切ったブラッシュストロークなどのアジアの伝統を直接感じさせる要素もあるが、西洋の技法とアジアの美的感覚がより微妙に融合した要素も多い。塗りこめた部分に滲みでニュアンスを出す表現は、水墨画のようでもあるし、デカルコマニーのようでもある(作家さんに「作品の中に人の顔が見えます」と話したら笑って「動物の顔が見えると言う人もいます」と)。

視点や見え方を最初に設計し、それに従って作品を組み立てていくコンセプチュアルな作品も好きだけれど、自分の外にある美の体系と格闘する中で自分の根っこにある美の感覚が自然と滲みだしてくる、というのも実にいいな。中華圏の大都市にある外資系高級ホテルの「コンテンポラリー・アジアン・モダン」な感じにちょっと通じるものを感じた。

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2017年5月17日 (水)

野村和弘「イヤリングと葡萄」@void+(2017/05/16)

今日の夕方は久しぶりに表参道の小さなギャラリー、void+に。現在開催中なのは野村和弘氏の個展。とは言っても小さなギャラリーなので展示されている作品は2点のみ。1つはイヤリングをテーマにしたインスタレーションで、イヤリングの片方を描いた絵を2枚と、実物のイヤリングの片方を多数、床に敷き詰めた作品。もう1点は作りものの葡萄の房を入れたプラスチック製の籠という、昭和の喫茶店に置いてありそうなインテリアを使ったレディメイド(たぶん)作品。

作品単体でのインパクトはそれほどでもないのだけれど、押入れをそのままホワイトキューブにしたという感じのvoid+の展示室で見ると、妙に気持ちに引っかかる。合わせ技で一本。

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2017年5月16日 (火)

平野恵理子「捨てられなかった小さなものたち」@スペースユイ(2017/05/15)

今日の夕方はスペースユイに。現在開催中なのはイラストレーターの平野恵理子氏の個展。「捨てられなかった小さなものたち」というタイトル通り、マッチ箱やお店の買い物袋、お菓子の空き缶や空き箱など、何となく押し入れに入れてありそうなものが並んでいる。

描かれているモノたちは普通に身の回りにありそうなもので、異国情緒あふれるデザインや色合いという訳ではない。絵のタッチについても極端な抽象化とかスーパーリアリズムとかではなく、言葉で説明しようとすると普通のイラスト、ということになる。でも、なんかいわく言い難い魅力があるんだよなぁ。見終わって次の絵の前に動こうとして、ついもう一度見てしまう、というものが何度もあった。作品の一部は掛軸や巻物に仕立ててあったりして、その人を喰った感じもいい。

イラストの力や面白さを感じられるお勧めの展示。表参道界隈でお時間があればぜひどうぞ。

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2017年5月13日 (土)

蜷川実花 うつくしい日々@原美術館(2017/05/12)

今日の夕方は原美術館のオープニングレセプションに。今日から開催になるのは蜷川実花の個展。父である蜷川幸雄の死に向かい合って撮影された作品60点が展示されている。

今回出展されている作品は、彼女の普段の作品にある「あんたらニナガワミカの写真っていったらこーゆーの見たいんだよね」的なオーラを発しておらず、会場はとても静謐。個人的には荒木経惟の最近の身辺写真を連想した。花の写真や女性の写真でもこの二人って共通する感覚があると以前から思っていたんだけど、今回の写真はしげしげと見返してしまうほどだった。

これらの写真のプライベートな雰囲気は個人宅だった原美術館での展示こそふさわしいということで、10日という異例の短い会期で開催される本展。ご興味のあるかたはお見逃しのないよう。

ちなみにオープニングレセプションはスパークリングの日本酒やコエドビール、ジェラートなどが振舞われる豪勢なもの。いつものハウスワインとチップスというシンプルな飲食物を想像していたので嬉しいサプライズだった。

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2017年5月11日 (木)

「水の三部作 2」アブラハム・クルズヴィエイガス展@メゾンエルメス(2017/05/09)

今日の夕方は銀座のメゾンエルメスに。ギャラリーで開催されていたのはメキシコのアーティスト、アブラハム・クルズヴィエイガスの個展。

会場に入ると古新聞や廃材などから作られたインスタレーションに迎えられる。使われている素材は例えばホームレスのテント村のものと同じはずなんだけれど、不思議にみすぼらしさや汚さは感じさせない。絶妙なセンスで構成されているんだと思う。特にはっとさせられたのは会場奥にある作品。空色から紺色にかけてのグラデーションに色づけられた大小の四角形が壁に貼り付けられいて、静謐ながらリズムを感じさせるんだけれど、近づいて四角形をしげしげ見てみるとビニールシートのような安っぽい質感。全体の雰囲気とのギャップが絶妙。

いつも思うんだけれど、人々の虚栄心ゆえに高い値付けができるハイブランドのギャラリーで、その価値観自体を嘲笑うようなアートの展示を行うって本当に凄いこと。このあたりの感覚の差って、ファッションに限らない日本企業の弱さにどこかで繋がっているように感じるんだよな。

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2017年5月 8日 (月)

燕子花図と夏秋渓流図@根津美術館(2017/05/07)

連休最終日の今日は根津美術館に。この時期は庭のカキツバタに合わせた国宝の燕子花図屏風の特別展が毎年開催される。まぁ秘仏の御開帳ではないのでそれだけの展示、というわけではなく、今回は鈴木其一の夏秋渓流図屏風が展示されていた。去年秋にサントリー美術館で開催されていた鈴木其一展は見逃してしまったのでありがたい。

燕子花図屏風は何度も見ているので、やはり素晴らしいなぁ、ということになってしまうのだが、夏秋渓流図屏風の描写はとても新鮮だった。詳細に描き込まれた百合に対する背景のフラットな描写、ボタンのように極端に装飾化された苔の表現、渓流の水の動きを表現する金泥の線のうねり。これって、まんまアニメのセル画じゃないのか、と思うほど現代的。こういう作品が日本にあったんだなぁ。

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2017年5月 7日 (日)

自転車博覧会2017 自転車とモード展~門外不出のヤガミ・コレクション~@伊藤忠青山アートスクエア(2017/05/05)

今日のお昼は外苑前の伊藤忠青山アートスクエアに。現在開催中なのは自転車の展覧会。世界的な自転車コレクションである「ヤガミ・コレクション」から、黎明期の自転車の実物や同時代のポスター、そして日本の錦絵コレクションが展示されている。

展示されている自転車、特に初期の作品は現在から想像もできない形状で面白い。前輪が極端に大きな自転車など写真で見たことがあるものもあるが、驚いたのは背丈ほどもある巨大な一輪車。いったいどうやって乗っていたんだろうか。こんなのが街を走っていたら怖いよなぁ。

展示されているポスターや錦絵などもキャッチーなものが多く楽しめる。アール・ヌーヴォー調のポスターはちょっとキッチュな黎明期のポスターに良く似合うし、錦絵の多くには自転車が登場していて同時代の自転車を見た後にはまた違う見え方になる。

誰でも気楽に見ることができて自分なりの発見のある展示だと思う。自転車好きの方でなくても、外苑前近辺でお時間があればぜひ。

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2017年5月 6日 (土)

ロジャー・ディーン「アニマ・ムンディ-世界の魂-」@コートヤードHIROO ガロウ(2017/05/05)

今日の夕方は以前から気になっていたギャラリー、コートヤードHIROO。広尾ガーデンヒルズの北側にある住宅街の真ん中にある旧厚生省公務員宿舎をリノベーションした施設で、名前の通りゆったりとした中庭を持ち、建物の3階にギャラリースペースがある。区民プールに行くときに横を通るので存在は知っていたのだが、展示は不定期で、何もないときは施設自体が閉まっているので中々利用する機会が無かった。

今回開催されていたのはロジャー・ディーンのファミリー展。ロジャー・ディーンはエイジアやイエスなど洋楽アーティストのジャケットワークで知られるアーティストだが、母親や妻、娘もアーティストで、娘のフレイヤは東京在住。ここコートヤードHIROOで子供向けのアートワークショップを開催しているそうで、その縁で今回の個展の開催になったよう。これがロジャーにとっての日本初の個展になるそう。

ロジャーの作品はおそらく僕と同じかちょっと上の年代の人の多くには青春の思い出がたくさん詰まったものなんだろうけど、実は僕はこの時代の洋楽にはあまり詳しくなく、「そういえばこんなタッチのアルバムジャケットを見たことがあるなぁ」という程度の記憶しかない。作品は緻密で鮮やかだし、あの時代の雰囲気を濃厚に伝えるもので、見ていてとても面白くはあった。あと、各作品に付いている値段が大きめの作品では数千万円で、あぁ海外のアートシーンってこういう感じなんだという衝撃もあり。

このギャラリーでは毎月第一金曜日(つまり今日も)にFirst Fridayというイベントを開催していて、ギャラリーに関連したイベントの他、併設されたジムのオープントレーニング、そして屋台が出展しているので飲食もできる。ギャラリーのイベントの割には美術業界関係者っぽい雰囲気の人は少なく、日本のセレブってこんな感じなんですねぇという感じの人が会場を埋めている。自分では華やかな場には気後れしないほうだと思っていたがそれでも凄げぇなあと思いながら眺めていた。そういう雰囲気の場に興味がある人は是非一度参加をお勧めしたい。

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2017年5月 5日 (金)

金理有個展「白玉楼中ひざくりげ」@白白庵(2017/05/04)

今日の夕方は白白庵に立ち寄る。現在開催中なのは陶芸家の金理有氏の個展。neutron tokyo時代からの看板作家の一人で、彼の作品を最初に見たのは5年前になる。今回の個展はそれ以来になるようだけど、グループ展だったり他のギャラリーだったりで何度も作品を目にする機会があったのであまり久しぶりという気はしない。

金属光沢を強烈に強調した器や、兜や鉄仮面のような作品、そして土の塊を筒から押し出してそのまま焼き上げた作品など、この5年間に様々な展示で見てきた作品が並ぶ。てっきり回顧展かと思っていたら、ほとんどが今回の展示のために作成した新作なのだと。テーマを捨てずに制作を続けてきたというのは凄いなぁと思う。その時々の自分の感覚を反映できるテーマは本来なら変わっていくだろうに。

少し変わったな、と思ったのは金属光沢の作品。5年前の個展では、まるでプレス工場の廃液で油膜が光っているような、毒々しいが魅惑的な光沢だったのだが、今回の作品はもっと洗練された色合いになり、特に銀色や銅色の作品は普段使いの器としても違和感の無いものになっている。また、黒い土を混ぜ込んでマーブルにした楽焼も非常に印象的。釉を全体にかけずに焼いた作品で、釉の下の土の色としての黒と、釉がかかっていない部分の煤による黒が、印象深いコントラストになっている。

とても知的で、いろいろな刺激を受ける展示だった。見に来て良かったな。

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2017年5月 3日 (水)

ACT小品展2017@アートコンプレックスセンター(2017/05/02)

今日の夕方は散歩の途中に信濃町のアートコンプレックスセンターに立ち寄る。連休中だから、ということもあるのか、現在開催中なのは複数の展示室を使った小作品展。約70名の作家の、140点以上のサムホールサイズの作品がずらりと展示されているのは中々壮観。コンスタントに足を運んでいるギャラリーなので個展を見た作家さんも何人も出展している。

展示されている作品のほとんどは人物画、それも女性が描かれたもの。もともとこのギャラリーがハイアートとイラストの合間の作家を精力的に取り扱っていることに加え、サムホールサイズでもある程度のインパクトがある作品を、となるとどうしても美しい女性を描いたものが中心になるんだろう。普段は個展で見ているそういう作品を見比べる体験というのは結構新鮮で、ハイアートとイラストの合間の狙いどころってこんなにあったんだなーと感心する。もう一つ、ギャラリーなので売約済みのシールが貼られているのも興味深いポイント。言葉は悪いが「いかにも売れ筋狙っているなー」という作品が売れておらず、逆にこんな取っ付きの悪そうな、という作品にシールが貼られていたりする。

サイズがサイズなのでお値段も手ごろだし、ハイアートとイラストの合間の女性の絵というジャンルに興味がある人なら覗いてみる価値があると思う。

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2017年5月 1日 (月)

秦野市民交響楽団第70回定期演奏会@秦野市文化会館大ホール(2017/04/30)

今日の午後は秦野市民交響楽団の演奏会を聞きに秦野市文化会館に。何か縁がないと中々足を運ばないような場所だが、今回は妻の友人のバイオリン奏者、高梨真実さんが演奏会に参加するということで足を運んだ。

秦野市文化会館は思っていた以上に綺麗で広々とした場所。そりゃサントリーホールと比べるとゴージャスさでは負けるけど、質実剛健というか、普通に音楽を楽しむならこれで十分以上じゃないかな。コンサートの曲目はベートーヴェン《歌劇「フィデリオ」序曲》、メンデルスゾーン《ヴァイオリン協奏曲》、ドヴォルザーク《交響曲第9番「新世界より」》。高梨真実さんはメンデルスゾーン《ヴァイオリン協奏曲》に出演し、見事な演奏を聴かせてくれた。他の曲は、正直言うと演奏の粗さのようなものも少し感じたが、そこは世界のトッププロと比べて比べてもしょうがないわけだし、地元で、ひょっとして自分が知っている人が、こういう有名曲を生で演奏しているのを聞く、ということに価値があるのだと思うし、そのためには十分以上のものだった。

またクラシックのコンサートに行きたくなったな。ちょっと探してみようか。

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