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2014年1月30日 (木)

クリスチャン・ボヌフォワ展@銀座メゾンエルメス フォーラム(2014/01/29)

今日の夕方は有楽町のビックカメラで買い物。せっかくこっちに出てきたので、と、メゾンエルメス フォーラムに立ち寄った。現在開催中なのはクリスチャン・ボヌフォワというフランスの作家の個展。このギャラリーでの展示はコンセプトを絞って少なめの作品が並ぶことが多いが、今回はかなりの数の作品が並び、原美術館やワタリウムなどで開催してもおかしくないぐらいのボリュームになっていた。

エレベーターで会場に上がり最初に目に入ってくるのが「バベル/Babel」のシリーズ。白と黒の大きなキャンパスにドローイングが描かれているのだが、黒のキャンパスの中に絵とは別のものが映り込んでいる。近づいて良く見てみると、じつはキャンパスに見えたのは網戸のような素材で、向こうが透けて見えていたのだった。そういう仕組か、と思って白い方のキャンパスを見直してみると、こちらも同様の網のような素材、しかも絵具は網の向こう側に乗せられている。つまり、普通の絵画であれば裏側になる部分が表になるように装丁されているのだ。

この種の透過するキャンパスに描かれた作品が会場の半分を占める。その中でも特に印象に残ったのが「ユリイカ/Eureka」のシリーズ。こちらの作品の支持体は黒色で「バベル/Babel」のものよりずっと目の細かい網と、まるで黒パンストのような素材。その上に女性の体を思わせる流麗な曲線のオブジェが重なり合いながら浮遊しているという、それはそれはフェティッシュな作品だ。作家が画家を志すきっかけとなったアンリ・マティスのようなリズム感があり、しばらく作品の前に釘付けになってしまった。

もう半分の作品は、切り抜かれた薄葉紙に色を付けたりドローイングを施し、画鋲で壁に直接貼り付けたもの。言葉にしてみるとなんでもないように聞こえるが、実際に見てみると薄葉紙の危うげな質感が実に印象的で、まるで絵具が舞っているような印象を受ける。

無料とは信じられないような品質とボリュームを兼ね備えた展覧会。銀座の散策のついでに、とは言わず、これを目的に出かけてきても損はしないだろう。僕も会期のうちに妻を連れてもう一度来たいな。

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