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2009年6月29日 (月)

Non Filter{ヒナタカコ/佐藤ひろこ/服部祐民子}@南青山MANDALA(2009/06/27)

今夜は南青山MANDALA服部祐民子企画のイベント。2月の江古田マーキーで競演してなかなか良かった佐藤ひろこも競演ということで、興味はあったのだが用事が片付くか微妙だったので予約は入れていなかった。幸い用事が早く片付き、当日券も出ていたので見に行くことができた。

今夜の出演は3人のシンガーソングライターで、最初に出演したのはヒナタカコ。情念系というか歌い上げるタイプのアーティストで、歌唱力もあるし世界観もあるしでいい感じ。

佐藤ひろこは2番目の出演。2月に見たときとずいぶん印象が変わっていてびっくりした。曲が変わったわけではなく、MCも含めた全体の雰囲気がずいぶんリラックスしたものになっている。デビュー10年の人が半年でそんなに変わるわけはないだろうから、前回が緊張していたのか今回がノッているのかどちらかだろう。彼女の楽曲はこういうリラックスした雰囲気・MCにとても合うもので、歌詞の世界観がより深く伝わってきた気がする。

トリはもちろん服部祐民子。今回は女っぽい曲を選んだとのことで、実際男が聞くとちょっとどきっとするような生々しい歌もあったのだが、核になっている力強いギターとまっすぐな歌は前回と同じ。単に上手いだけではなく伝えるべきメッセージをきちんと伝えられているという点では、僕が知る日本の女性シンガーソングライターの中では間違いなくトップクラスだ(他にぱっと思いつくのは拝郷メイコぐらいか)。これだけの人が表に出てこない日本の音楽シーンって何だろう、とちょっと考えてしまう。

全員弾き語りということで転換も手早く、3人出演のイベントなのに2時間強で終了。もうちょっと聴きたいな、というくらいで終わるイベントというのは後に良い余韻が残る。次も見に来なくちゃ。

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2009年6月28日 (日)

To the South@外苑前Z.imagine(2009/06/26)

Z.imagineは外苑前の駅前、交差点の角の地下にあるミュージックバー。以前から前を通ると看板が出ていてライブをやっているのは知っていたのだが、なかなか足を運ぶ機会がなかった。出演者に心当たりがあったわけではないが、今日は何となく入ってみようかという気になりふらりと入店。狭い店内のかなりのスペースを割いてステージがしつらえてあり、その上にはグランドピアノ。ステージの奥には客室と分かれた楽屋があるなどちゃんとした作りになっている。暗めの照明やビロードのカーテン、煉瓦を多用した内装など、どことなくニューヨークのミュージッククラブを連想させる。こういう雰囲気は好みだな。

今夜の出演のto the southはボーカルの高瀬麻里子とピアノ・サンプラーの南方美智子の2人ユニット。僕を含め客が2人だったので始まる前はこりゃ外したかなと思ったのだがどうしてどうして素晴らしいライブだった。キャッチーではないが夢見るように美しいメロディーにちょっとウィスパーボイスなボーカルがよく合う。楽曲もバラードからサンプリングを多用したエクスペリメンタルな作品、はてはスキャットからポエトリーリーディングまでと幅広い。1時間2セットのライブだったのだが最初から最後まで引き込まれたままだった。後でフライヤーを見てみると別のグループではマンダラやスイートベイジルに出れる人らしい。これだけの力量があればそりゃそうだろう。このライブを2人で独占できるというのはもったいない。

会場の雰囲気とライブの内容とが合わさり、まるでニューヨークの今は無きTONICにいるような気分で2時間を過ごしたが、店を出てみると毎日歩いている外苑前の駅前。ちょっと不思議な感覚だった。いいハコもいいミュージシャンも出会ってないだけで本当に多いんだなーということを今夜も改めて感じた。

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2009年6月26日 (金)

サムライビバップトリオ@お茶の水NARU(2009/06/24)

夕方は九州から出張で出てきた友人に付き合ってジャズのライブにお茶の水NARUへ。僕は姉妹店の代々木NARUには行ったことはあるがお茶の水のほうは初めて。姉妹店だけあって店内の印象はとてもよく似ているが、お茶の水の方がかなり広く、代々木の店にある圧迫感は感じない。

本日の出演はサムライビバップトリオ。納谷嘉彦(p)、俵山昌之(b)、大坂昌彦(ds)ののピアノトリオで、演奏したのはジャズらしいジャズ。こういうライブをしみじみ見るのも実は結構ひさしぶりかもしれない。45分の演奏を3セット、その合間に同じくそれぞれ45分の休憩を挟むというゆったりしたスケジュールで、一人で来ていたら休憩時間を持て余したかもしれないがこういうときは連れがいるとありがたい。全体に端正な演奏でこういうのもやっぱいいなーと堪能することができた。

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2009年6月25日 (木)

shy@綱島Blue Corn Cafe(2009/06/20)

閣下のライブが良かったのでちょっと酒飲んで帰りたいなーという気分になったのだが港北公会堂には当然バーカウンターはない。ならブルコンに寄ってライブのハシゴということにするか、と綱島で途中下車。

今夜出演のshyは何度か見ているので驚きは無いがその分安心して聴ける。オリジナル曲もかなり覚えているしね。いつもの通りのオリジナルとカバーを取り混ぜたアメリカーナなセット。途中下車した甲斐のある内容で、1セット目の途中から2セット目終わりまでしっかり聴いて帰宅した。

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2009年6月21日 (日)

デーモン小暮の邦楽維新@港北公会堂(2009/06/20)

フハハハハ。諸君たち喜べ、諸君たちの町でミサを行う。来ない奴は呪われるぞ。というわけでデーモン小暮閣下のコンサート。まさか閣下のコンサートに来る機会があるとは思っていなかったが、先日大倉山水曜コンサートでチラシを貰ってイベントの存在を知ったのだ。港北公会堂とはまた中途半端な場所で、と思ったが、地元のボランティアが運営する芸術イベント群の一つという位置づけらしい。それで大倉山水曜コンサートでチラシを配っていたのだろう。会場は横浜の区のホールだったらこんなもんだろうなぁという広さと内装。僕はフロアに置かれたパイプ椅子の席だった。このコンサートはタイトルの通り純邦楽奏者とのコラボレーションイベントで、客層も閣下のファンらしき若者と邦楽愛好者の年輩の方々が混ざり合ってカオスな雰囲気を醸し出している。ちなみに写真は開演前なので空席が目立つが実際には満員だった。

イベントは普通のコンサートだと思っていたのだが、ゲスト奏者の自己紹介的な演奏が終わって始まったのはなんとロックオペラ。「煩悩のハムレット」というサブタイトル通り忠臣蔵でハムレットという内容になっている。で、これが良いのだ。今回参加している邦楽奏者は浪曲・三味線の国本武春と尺八の三橋貴風。僕はニューヨークでバンド編成に邦楽器を入れたイベントは何度も見たが、今回はそのどれよりもレベルが高い。浪曲がメインのパートも、閣下がメインのメタルのパートも、実に自然にボーカルとバンドと邦楽器が調和している。そして劇というか語りの部分も実に秀逸。もっとも、浪曲師や閣下のトークを普通のミュージシャンと比較するのはそれ自体が失礼という話だろうが。

このイベントのプロデューサーは尺八の三橋氏。もう10年も続いているシリーズだそうで、港北公会堂での公演は2回目になるそうだ。三橋氏のライブは去年の春に大倉山水曜コンサートで見たことがあり、その時もとても刺激的な内容だったことを思い出す。

アンコールも含め3時間のステージでお腹一杯。最高の大人のエンターテイメントだった。また見にいきたいなー。

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2009年6月20日 (土)

常設展@福岡アジア美術館(2009/06/18)

出張で福岡にやってきた。今回はフライトの都合でアポの時間よりかなり早く到着したのと、空港から市内へのアクセスが予想より良かったのとで、30分ほど空き時間がある。喫茶店にでも入って時間を潰すかと思ってふと上を見たら向かいのビルに福岡アジア美術館という看板を発見。名前は聞いたことがあったのでちょっと見ていこうと立ち寄った。

ここはアジアの近現代美術を専門とする美術館。カバーする地域は中国・インドから東南アジアまで幅広い。全般的にとても意欲的だし意義深い施設だとは思うが、やや不満も。各国の近現代美術史を概観するには展示の規模が小さすぎるし、かといって一点豪華主義で個別の作品の力を軸とした展示にもなっていない。Webで所蔵品リストを見ると展示されていない名作も多く、館内のレイアウトからは常設展示室はもうちょっと広げられそうに思えるのだが、難しいのだろうか。

ともあれ、アジア近現代美術に詳しくない人には特に足を運ぶ価値のある美術館だと思う。中州天神駅前と場所も良いので他の用事の合間にでも立ち寄ってみてほしい。

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2009年6月15日 (月)

エカテリーナ2世の四大ディナーセット展@東京都庭園美術館(2009/06/14)

東京都庭園美術館は近所(マンションの目の前のバス停からバス一本で行ける)なのでなるべく毎回出かけることにしているのだが、現在開催中の展覧会「エカテリーナ2世の四大ディナーセット」はあんまりピンと来ないかもなー、と思って今まで足を運んでいなかった。今日は出かける合間に時間が出来たのでちょっと覗いていくことに。 余談になるがエカテリーナって英語ではキャサリンなんだね。パンフレットのアルファベットが先に目に入ってきて、"Catherine the Great"って誰かと思ったぜ。

サブタイトルが「ヨーロッパ磁器に見る宮廷晩餐会」となっていて、国立エルミタージュ美術館所蔵の4つのディナーセットが出展されている。結論から言うとやはり個人的なストライクゾーンではなかった。僕の好みの陶磁器はやはり高麗青磁を筆頭とする東アジアのもので、ヨーロッパスタイルの磁器は手間や技術が投入されていることは認めるにしてもあまり深みがあるように感じられない。だけれど、好みを離れれば良いものが展示されているのは分かるし、特にガラスケースの中ではなくテーブルに並べて展示されているのは裏でハードな交渉があったのではないかと頭が下がる。お好きな人はぜひ。

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2009年6月14日 (日)

グレース・マーヤ@南青山BODY&SOUL(2009/06/12)

今週はライブに行けなかったなー、と思い、近所のジャズクラブのスケジュールを見比べ一番気楽に聴けそうなBODY&SOULに。今夜出演のグレース・マーヤはギターの入ったピアノカルテット編成で登場。スタンダーだけではなくポップスやちょっとボサっぽい曲まで幅広い選曲で、のんびり楽しむことができた。
2セットたっぷり聴いてぶらぶらと歩いて帰宅。いや、やっぱりジャズクラブは歩いて行ける範囲に無いといかんですよ。

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2009年6月 7日 (日)

拝郷メイコ@表参道fab(2009/06/06)

今夜はfab拝郷メイコのワンマンライブ。ワンマンもバンド編成でのライブも僕にとっては去年の5月のライブ以来とあって(彼女の普段のライブはギター弾き語り)以前からとても楽しみにしていた。ライブ自体はMCもしっかり挟んだとはいえ2時間+アンコールという長丁場。今年の9月4日にニューアルバム「Hello tree」のリリースが決定し、現在レコーディング中とのことで、そのアルバムに入る新曲が数曲披露された。今までの曲から大きく曲調が変わったわけじゃないんだけど、それでも最新アルバム「ウタカタクロール」からのインパクトの強い曲を中心から外した(海月はセットに含めず、グライダーは冒頭に披露)ので、最近のイベントライブとはちょっと印象が違う内容になった。

こうやってバンド編成で聞いてみて改めて思うのは、彼女は決して弾き語りアーティストではないんだな、ということ。いやもちろん、女性SSWで彼女ほど説得力のある弾き語りのステージをできるアーティストはそうはいない(MCを含めたらなおさら)のだが、こうやってバンドアレンジにした曲を生で聴いて比べてみると、やはりバンドの方が生きる、という気がする。今回は演出でアルミテープを打ちだすクラッカーを使っていたのだが、こういう演出があるアリーナでやりたいとかがどこかにあるのかな、と思った。

ともあれ、2時間半ほどという時間分充分に楽しめたライブ。「Hello tree」のレコ発ワンマンがClub Quattroであるそうで、それも是非見に行かないとなぁ。

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2009年6月 6日 (土)

no title{土田聡子/hirokophone/迫夕美子}@原宿JET ROBOT(2009/06/05)

hirokophoneのライブ次回は原宿です、と案内のメールを貰い、ちょうど空いているしということで足を運ぶことにした。会場のJET ROBOTは原宿の竹下通り入口のすぐ横にあるカフェ。作り自体が防音設備もあるように見えない普通のカフェで、こういうハコでライブやっちゃおうというのは日本では珍しいんじゃないだろうか(普通は近所の苦情がうるさいはずなのだ)。個人的には開放的な雰囲気が気に入った。

今夜の出演は3組で、最初の出演は土田聡子というギター弾き語りの女性アーティスト。悪く無かったんだけれど、まだまだこれから伸びる人かな。

hirokophoneは2番目に登場。前後は女性弾き語りだったのだが彼女らはフルバンドでノリノリの演奏。そろそろ曲も覚えてきたので曲に合わせて口ずさんでみたりと今まで以上に楽めたライブだった。

トリで登場したのは迫夕美子。僕好みのジャジーでちょっとノワールなポップスで非常にいい感じだった。こういう音楽をやる人って僕が思っているよりたくさんいるのかな。もっとライブなり音源なりで触れる場が多かったらいいのに。

転換もてきぱきしていて気持ちよく聞けたライブ。原宿は会社からも家からも便利な場所にあるので、スケジュールをちょくちょくチェックしよう。

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2009年6月 5日 (金)

大倉山水曜コンサートVol.1176@大倉山記念館(2009/06/03)

今夜の大倉山水曜コンサートのタイトルは「連弾で聴くブラームス交響曲第1番」。藤井隆史氏と白水芳枝氏によるピアノデュオ・ドゥオールによる演奏で、短めのオープニング曲、アンコール曲の他はブラームスの交響曲第1番のみの演奏。

書くまでもないかもしれないが連弾とは2人の奏者が並んで1台のピアノを演奏すること。このスタイルは交通手段が発達しない時代に少ない楽器で迫力のある演奏を聴かせるために考え出されたもの、とMCで説明してくれた。他にも楽章ごとの聴き所や連弾の特徴なども丁寧に解説してくれ大変ありがたい。

連弾で演奏すると交響曲ではなくピアノソナタになるんですよ、という解説通りのとても美しい演奏で、ピアノがそれほど得意でない僕もとても楽しむことができた。最後に挨拶があり、このスタイルは大倉山記念館ぐらいの会場に似合うもので、内装が留学したドイツのホールに似ていることもありとても楽しみにしていたと。ちょっといい話。

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2009年6月 1日 (月)

お姫さま展@いがらしゆみこ美術館(2009/05/31)

この週末には勉強仲間の年に一度の懇親会があり、成田から倉敷に直行して参加した。日曜昼からは観光ツアーということで、岡山在住の仲間の案内で美術館巡り。倉敷なので目玉は当然大原美術館でそれはそれで良かったんだけれど、強烈に印象に残ったのはいがらしゆみこ美術館。外見からして強烈で、倉敷の街並みのなかでまことちゃんハウスのごとき存在感を放って屹立している。中に展示されているのは基本的に各種原画とサイン色紙で、なまじペンだとか手紙だとかの資料的な展示がされていないのが潔い。

何と言うか、「いがらしゆみこ」と聞いてパッと頭に浮かぶものを一切の照れがなく表現した美術館になっているのが実に好感が持てる。ネタ的な印象を持たれるだろうし、それが違うと言う気は無いが、見に行って損をした気にはならないことは保証する。ミュージアムショップのグッズも実に世界観に合ったものが揃っており、お土産もお勧め(笑)。

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