月のご馳走 vol.42{佐藤ひろこ/拝郷メイコ/服部祐民子}@江古田マーキー(2009/02/21)
今週はライブが続く。今夜の会場は江古田マーキー。SSW系のライブをホストするハコとしては東京でも老舗で、実際僕の聴くアーティストも何度もここでライブをやっているのだが、どうにも遠いイメージがありなかなか足を運ぶ気になれなかった。今夜のイベントは見に行きたいなぁ、と思ってちゃんと調べてみると大江戸線で一本(新江古田駅)だったということが判明し、なんだ食わず嫌いをするんじゃなかったと。店はビルの地下2階にあり、スタンディングではなくテーブルでもなく講堂のようにベンチが並んでいるというちょっと面白い作りになっている。その分立ち見のお客さんはバー前の狭いスペースに押し込まれて気の毒だったが…。
最初に登場したのは佐藤ひろこ。初めて聞く名前だったが結構キャリアのあるシンガーソングライターのよう。ソウルフルな歌声と足が地に着いた歌詞の世界観の組み合わせが面白く、人を引き込む強い力がある。
拝郷メイコは2番目に登場。ここしばらくのライブの中ではかなり気合いの入ったものだったんじゃないだろうか。定番曲の「海月」など鬼気迫ると言っていいほどのもの。いつものショウマンシップあふれるMCをたっぷり挟んだセットだったが、僕は終わったときに緊張が解けてほぅと声を漏らしてしまった。ハコの音響か、透明感は普段ほどには感じなかったが、一つ一つの音、というか声がコントロールされていることがよく分かる。歌の中で勢いで流してしまっている部分はないんだろうなーこの人は。
トリは服部祐民子。彼女の名前は10年以上前から知っていて、いつかはライブを見てみたいと思っていた。弾き語りを始めたのはここ1年ほどのことだそうで、昔から弾き語りをしていたような印象があったのでちょっと意外。ライブは男気あふれるというか男臭いとすら言っていいほどのもの。フォーキーで力強いギターに青臭いほどまっすぐな歌詞が乗る。30代の半ばでこういう曲を歌えるなんてなんて素敵なことなんだろう。終演後に当然ながらアンコールがあり、10年前の曲だけど今日来てくれた人と縁がある曲なので、と「アドバルーン」という曲を歌い始めた。今の曲ほど濃くはないがこれもいい曲だなーと思って聴いていると、サビのところであっと思った。10年前にTVKで、おそらくライブのCMで何度も流れていた、僕が彼女の名前を知った曲だったのだ。時間が10年前に戻ったような、不思議な気分になった。
とにかく充実した時間を過ごすことができた。わざわざ出てきた甲斐は十分以上。帰国してからのベストライブだったかも。
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