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2009年1月30日 (金)

島袋道浩展:美術の星の人へ@ワタリウム(2009/01/28)

今夜は久しぶりのワタリウム。考えてみれば引っ越してきてから水曜日の夜間開館って引っ越してきてから初めてかもしれない。

現在開催中なのは島袋道浩の個展。現在ベルリンを拠点に活動しているパフォーマンス系のアーティストなのだが、正直言って僕が非常に苦手なタイプだった。「面白いイラスト」「ユーモラスなビデオ」とは理解できるのだが美術作品として受け入れられないので作品との距離が取れないのだ。例えば、今回出展されていた「自分で作ったタコ壺でタコを捕る」。ビデオ作品で、イタリアの海辺の町の展覧会で陶器の作品を作るよう招待されたのだが、タコ料理を見てタコ壺でタコを捕ることを思いつき、地元の漁師と漁に出るというもの。ビデオは漁に出てる部分を描いたまんまぁで、例えば世界ウルルン滞在記とどう違うんかと。

ただ、今回の展覧会ではワタリウムの屋上が開放されていて、それは非常にお値打ちだった。キラー通りの真っ直ぐ先に見える六本木ヒルズ、眼下に広がる北青山のちょっとレトロな街並み、案外遠い表参道、この眺めを見るために足を運ぶというのも悪くないと思う。

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2009年1月28日 (水)

市原ひかり@スイートベイジルSTB139(2009/01/27)

今月はあんまりライブ行けなかったなと思いながら情報誌をめくっていて、市原ひかりって若手ジャズミュージシャンとして名前は見かけるけど見たことなかったな、スイートベイジルなら近いし出かけてみるか、とチケットを買った。久しぶりのスイートベイジルだが、こういう洒落たジャズクラブ感はやっぱ悪くない。

市原ひかりはアーティスト写真ではツンとした感じを受けたけど実物は全然気さく。小動物っぽい感じが何となく貫地谷しほりに似てる、って今更スイングガールズネタでもないですかそうですか。

今日は最新アルバムJoyのレコ発ライブということでレコーディングと同じメンバーを集めたそうで、前半はカルテット、後半はホーン5人が入ってほぼビッグバンドという編成。ビッグバンド好きの僕としては当然後半の方が楽しかったのだが、思い入れのある店だとかレコーディングメンバーでの初のライブだとかでMCも結構テンションが高く、そのテンションが演奏にも伝わって全体にワクワク感のあるライブだったと思う。

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2009年1月25日 (日)

藤本由紀夫 遠/近@シュウゴアーツ(2009/01/24)

今日は午後に越中島で用事があったので少し早めに出て清澄のギャラリービルを冷やかす。どこもちょっと地味目の展示をやっていると思ったのだけれど、その中で一番良かったのがシュウゴアーツの藤本由紀夫展。

藤本由紀夫というと音響インスタレーションのイメージが強いのだが、今回の展示はビジュアル作品のみ。だが、展示されていた作品は彼らしいものだった。出展されている作品は文字、それもドットで構成された文字が描かれているのだが、濃淡をつけたドットを複数重ねることでまるで文字が動いているような錯覚を起こさせるもの、白色で塗りこめたキャンバスに針の穴で文字を書いたもの、一番面白かったのが、アクリル板とキャンバスの2層になっているもので、アクリル板に孔を開けて文字が書かれているのだが、光が斜め上から当たっているので孔の部分が陰になりキャンパスには黒く文字が表示されるというもの。

タイトルの"遠/近"は遠近法から取ったそうで、ひょっとしたら何かもう一つ捻った意図があるのかもしれないが、コンピュータ技術者の僕としては「点の集まりを文字と認識する」ということの曖昧さ、不思議さに気付かされた展示だった。こういう知的な刺激に出会うことはギャラリーめぐりの醍醐味の一つだと思う。

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2009年1月23日 (金)

madoca@三軒茶屋Grapefruit Moon(2009/01/21)

madocaは元ブルコンのスタッフ榎本まどかさんの新アーティスト名。去年の10月にブルコンを卒業し、その後はプロデューサーについて活動を始めていた。今回がmadocaとしての最初のライブになる。会場は三軒茶屋にあるGrapefruit Moonというハコ。住宅街の中という立地でいかにも住宅街の飲み屋というバーの地下にあるのだが、中に入ってみるとピアノもドラムもOKの本格的なライブハウス。

今夜はブッキングのライブで、会場に着いたときには別のバンドのライブが始まっていた。B-Clubというギター、キーボード、バイオリンというちょっと面白い編成。男性なのにタイツをはいたりコミカルな曲をやったりで色物っぽいんだけどシリアスな曲はデジタルなビートにバイオリンのスケール感を上手く融合させたなかなか聴けるもの。僕は初期のT.M.Networkを思い出した。色物っぽいことをせずこの路線でやっていけばいいのに。

次に出演したのはOWL。女性ボーカルにピアノ、ベースという編成で、やっていたのは90年代前半っぽいガールポップ。ありそうでいて最近あまり音を聞かないジャンルだったので結構新鮮。目の付け所はいいし古臭い音に聞こえないあたり作りはちゃんとしていて、僕のツボのジャンルだったので楽しめた。もう一工夫何か個性を出せればもっと面白いバンドになると思う。

で、madocaはトリで出演。まずは元気そうで安心した。ギター、ベース、キーボード、サックスと大編成のバックを引き連れての出演で、最初はバンドに負けているかと思ったが後半になるにつれて徐々に自分らしさが出てきた。前半は去年の7月に見たときよりもしっとりと大人びた曲が中心になっていて、前回のライブで感じたちょっと素直すぎる世界観を少し修正したのかなと思った。そのアプローチはありだと思うし、しっかりと歌唱力があるのでこういう曲も安心して聞けるのだが、後半のアップテンポの曲、そしてアンコールの弾き語りのほうが伸び伸びと歌えていた気がする。再スタートしてから最初のライブで仕上がりをどうこう言うのは野暮だし、これからのライブを通してどんどん曲も育っていくんだろうな。次回のライブは2月20日に渋谷であるとのことなので、1ヶ月の進歩を見届けに行きたい。

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2009年1月21日 (水)

チャロー!インディア~インド美術の新時代展@森美術館(2009/01/20)

現在森美術館で開催中なのはインド現代美術展。インドはイギリスの影響を受けてちゃんとした画壇というか美術界があり、いかにもというクラシックな現代美術をやっている作家もいるそうなのだが、この展覧会に出展した作家は1960年代以降生まれの新世代の人々だそうだ。インド現代美術展としては過去最大級のもので、森美術館のあとは韓国・オーストリアに巡回するのだとか。

森美術館の展覧会は毎回友の会メンバー向けの展示日MAMCナイトを設けており、僕もそれに合わせて訪問した。前半は館長の南條史生氏による充実したギャラリーツアー。インドの現代美術というと、欧米や中国のものと比べ、どうしてもエキゾチック・エスニックなものを想像してしまうが、展示されている作品はバラエティーに富んでいる。路上の貧困などある意味イメージどおりの手間を取り上げたもの、逆に国籍不明でどこの国の作者だと言われても納得してしまいそうなもの、金箔細工などの伝統的な工芸技術を利用したもの、そして僕がITエンジニアとして知る同世代の若いインド人の生活感覚を感じさせるもの。中でもインド作家ならではという印象を受けたのはプシュマパラという女性写真家の作品。彼女の作品は新聞や書籍などに登場するありふれたイメージに自分が登場して写真を撮るというもので、方法論的にはシンディ・シャーマンとかが採用していたものだ。が、シャーマンの作品がアメリカのパブリックイメージの匿名性を際立たせるものになっていたのに対し、プシュマパラの作品はインドの多様性を強く感じさせるものになっている。同じ手法を用いてもバックグラウンドが違うとこれだけ違うテーマになるものかと感心した。

南條館長のトークもなかなか面白いもので、普段のギャラリートークではここまでの話は出ないんじゃないかなというネタがいろいろ出てきた。例えば展覧会タイトルの「チャロー!インディア」。「チャロー」ってヒンディー語の中でも語呂が良いしタイトルにいいかな、という軽いノリで最初は発案されたらしいのだけれど、インド人に聞くと歴史に詳しい人の中に「日本での展覧会のタイトルにはちょっとどうかな…」という人がいたらしい。実は、太平洋戦争中に日本に協力してインド独立を目指したインド国民軍のスローガンが「チャロー!デリー」だったそうなのだ。企業だとそういう話が出た時点でこのタイトルはボツだろうと思うのだが、館長はこの話を聞いてそれはインドと日本の関係を含む意義深いタイトルだということで押し切ったらしい。

MAMCナイトの後半はシタール奏者ヨシダダイキチ氏のライブ。シタールのライブというと古典音楽かはたまたボリウッドかと思っていたのだが、今日の編成はシタール、ラップトップ、手拍子&合の手×2というかなりコアなもの。編成のイメージどおりまるでStoneRouletteかというようなエクスペリメンタルなライブだった。ミュージアムライブで音響はかなり悪かったが、低音が本格的に出せる場所で演奏したらこれは結構トベると思う。後で調べてみると、このヨシダダイキチ氏はボアダムスのヨシミと「サイコババ」というユニットを組んで何枚もアルバムを出していたとか。さもありなん。30分ほどのライブだったが無料とは思えないいいものを聴けた。

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2009年1月18日 (日)

Sachiko&KATZ@綱島Blue Corn Cafe(2009/01/17)

松の内も過ぎてしまったが新年最初のブルコン。本日の出演はsachikoという女性シンガーで、ブルコンのレギュラー出演者の中で今まで見たことの無かった最後の人。そんな訳で今夜のライブは以前から楽しみにしていた。

ブルコンに置いてあるフライヤーから何となくジャズ寄りの人かと思いこんでいたのだが、実際にはジャンルはフォーク、それも透明な声で丁寧に歌うタイプ。オリジナル曲とビートルズやキャロル・キングなどのカバーとが半々ぐらいだったのだが、カバー曲でも2番以降には日本語詩をつけていたのが多かったのが印象に残った。アンコールがあり蘇州夜曲を歌ってくれて大満足。

ジャンル的にも力量的にも、数千円のチャージを取るライブレストランでやってても全然おかしくないライブで、それをチャージ500円で特等席で見られるブルコンはやっぱスゴい。次回もまた見に来よう。

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2009年1月17日 (土)

大倉山水曜コンサートVOL.1160@大倉山記念館(2009/01/14)

風邪もようやくほとんど治ったので今年最初の大倉山水曜コンサートに。今夜のテーマはヨーロッパとアメリカの国民楽派歌曲ということで、前半はグリークとドヴォルザークの、後半はコープランドとアイヴスの曲を、それぞれ女性ソプラノ歌手が歌った。

日本ではあまり聴く機会のない貴重なコンサートだったそうなのだが、その辺の素養のない僕にとってはやや猫に小判。ただ声楽をこれぐらいの狭い会場で聴くと非常に迫力があり、いいものを聴いたと満足であった。

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2009年1月13日 (火)

新春艶姿'09 Special 3days{Pigeon's Milk/シミズリエ/坂本麗衣/拝郷メイコ}@赤坂グラフィティ(2009/01/12)

土曜に引き続いてのライブは赤坂グラフィティ去年も見に来たイベント、新春艶姿 Special 3daysの3日目。去年と同じく休日だというのにかなりの混雑で立ち見がでるほど。女性ボーカリストファンの間では定着したイベントなんだろうな。

最初に登場したのはPigeon's Milk。女性ボーカルのバンドで、キーボードやバイオリンまで入った厚い編成になっている。楽曲はその編成を上手く使ったもので、特に壮大なアレンジの曲が面白かったな。

二番目の登場はシミズリエ。このイベントで一番の収穫だったかな。ピアノ弾き語りの女性シンガーソングライターなのだが、かすかにダミ声、とでも表現すればよいのか、やや癖のある声が個性になっている。そしてその声がリアルで強い歌詞の世界と良く合っているのだ。メロディーの出来にも不足がない。アルバム制作のためしばらくライブはお休みだそうだが、ぜひまたライブで聴いてみたい。

その次の坂本麗衣もバンド編成での出演。個人的には今日の他のアーティストと比べるとあまりピンと来なかったかな。曲はこのハコに似合った物だったし、歌も演奏もちゃんとしてたんだけど、僕がおっと思う部分とかみ合わなかった感じ。

拝郷メイコは今夜もトリ。思えば彼女を最初に見たのは去年のこのイベントだった。個々の曲はいつもと変わらないんだけど、ライブの構成とか全体的なイメージは模索中なのかな。アンコールでグライダーをやってくれたので改めて思ったんだけど、彼女の声で切ない系とかほっこり系の歌詞世界とかは合うのは当たり前で、ケミストリーを起こせるのはむしろ伸びやかで開放感のある歌だと思うんだよなー。

ともあれ、4人とも水準以上というお得なイベント。長丁場ながら大満足だった。

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2009年1月11日 (日)

森川アキコ@代々木Bogaloo(2009/01/10)

帰省の間に風邪を引き込んでしまい、しばらくライブもギャラリーも休んで大人しくしていた。今日になってようやく体調が戻ってきたので、2009年初のライブに出かけることにした。場所は代々木Boogaloo去年の5月森川アキコのライブを見に来た場所だが、今回も彼女が目当て。

今日はサポートにパーカッションが入るというちょっと変わった編成。とはいえ音楽的にそれほど面白い挑戦があったわけでもないし、いつも楽しみにしているカバー曲も今夜はやらなかったので、全体にちょっと地味目のライブだったかな。最後の曲をギターでなくウクレレで演奏したのが一番の聴き所だったかも。MCで声がZARDの坂井泉水に似ていると言われたという話をしていて、確かに声質はちょっと似ているかなー。

今夜はイベントライブだったんだけど風邪が治りきってないので残念ながら途中で退散。今年もいいライブにたくさん出会えますように。

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