2018/12/08

RFID Journal 抄訳 2018/12/07号

今週の特集記事は日本ガイシの米国工場。生産管理の向上のためにBLEビーコンを導入したという事例です。日本企業の名前をRFID Journalで見るのは嬉しいものですが、日本のメディアに出ていない事例を先に見つけるというのはちょっと複雑な気分でもありますね。

NFC対応のボトルキャップ。昔から製品は提案されているのですが、実際に導入したという記事はあまり見かけません。ユースケース自体があまり存在しないのか、それとも一般向け記事では書ききれないような細かな技術的な課題があるのか、どちらなのでしょう。

Talkincapweb

なお、元記事はこちらになります。

DLA Plans IoT Solution for Tracking Assets at Texas Facility

Savi社はアメリカ国防兵站局とIoTによる車両トラッキングを行う契約を締結しました。このソリューションはOrbcomm社のデバイスを利用するもので、太陽電池を補助的に利用することで最大10年の電池寿命を持ち、車両の一般的な耐久年数にわたって動作することが可能です。

Smartrac Brings Experience Center to California

Smartrac社はカリフォルニア州アーバインに新しいエクスペリエンスセンターをオープンしました。この施設では顧客が自社のユースケースを持ち込んで実際に確認するというカスタマイズされたサービスを提供することに重点が置かれています。

IoT Network Puts Defibrillator Management in Hands of Suppliers

CardiLink社はAED装置のモニタリングを行うソリューションを提供しています。AEDは必要とされたときに電池切れなどが起きていると正しく動作しません。同社のソリューションは、AEDキットの状態を定期的に4G回線経由で送信すると共に、所定の位置から持ち出されたことをGPSを用いて監視、報告します。

NFC Caps Enable Tracking, Engagement, Authentication of High-Value Products

Closure Systems International社はNFCタグを搭載したボトルキャップを開発しました。このキャップには開封検知機能を持つものと持たないものの2種類があります。キャップはサプライチェーンでのトラッキング、偽造防止と消費者への情報提供との両方の用途に利用可能です。

Chinese Packaging Company Brings Low-Cost RFID to United States, Europe

中国の宝紳紙塑有限公司は北米全域でUHFパッシブとNFCのタグの販売を拡大しようとしています。同社は年間10億枚のタグを生産する能力を持ち、UHFパッシブRFIDタグとEASタグの複合タグを2019年に投入する予定です。

RFID News Roundup

  • Siemens社がIoTインタフェース対応のUHF RFIDリーダーを発表
  • Lowe Rental社とCoreRFID社が冷蔵庫監視ソリューションを発表
  • Haydale Technologies社とStar RFID社がRFID用のグラフェンインクの開発で提携
  • BCC Research社のマーケットレポートがRFIDの力強い成長を示す
  • iDTronic社が産業用IoT向けのリーダーライターを発表
  • Cocoon In The ParkフェスティバルがRFIDキャッシュレス支払いを導入
  • C3社が高速AI開発用のプラットフォームを発表

About the RFID Journal Awards

RFID Journal Awardsは、応募者から金銭を受け取ることはなく、技術革新よりもビジネス価値に重点を置いた、エンドユーザーにとって価値のある賞です。

Why Location Solutions Are Critical for Maximum Productivity and Efficiency

組織内で位置情報を管理することで、さまざまな生産性向上、効率改善のメリットを得ることができます。具体的には、ワークフローの合理化、顧客体験の強化、新たな市場・収益機会への手がかりの取得などがそれにあたります。

BLE Provides RTLS for Tracking Production at Auto Ceramics Company(有償記事)

日本ガイシは米国子会社での生産管理の向上のためにRTLSを導入しました。このRTLSはビーコンに対応したもので、部品や資材を搭載するパレットに装着して位置の管理を行います。RTLSソリューションはThinkinside社の製品を、BLEビーコンはQuuppa社の製品をそれぞれ採用しました。

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2018/11/23

RFID Journal 抄訳 2018/11/23号

今週気になった記事はZebra社のIoT導入状況アンケートのレポート。1年間で着実に導入が進展しているのが見て取れます。特に「うちは導入しない」と言っていた会社の変化が大きいようですね。

駐車場での車両管理向けのGPS付きアクティブタグも興味深いです。GPSを搭載してRTLSで必要となるアンテナの費用を引き下げる、というのは昔からあるアイデアなのですが、GPSモジュールの精度や消費電力、そしてコストなどが変わってきて、競争力も変化しているのでしょうね。

なお、元記事はこちらになります。

Zebra's Annual Survey Sees Growth in IoT Adoption

Zebra社は去年に引き続いてIntelligent Enterprise Indexを発表しました。これは世界のユーザー企業でのIoT導入状況を尋ねるアンケートを基にしたもので、昨年に続いて2回目の発表になります。去年の結果と比較するとIoTの導入への意識が高まっており、「IoTを導入しない」と回答した企業の比率が前年の約半分から24パーセントへと大幅に低下、IoTデータを分析に利用している企業の比率は前年の40パーセントから66パーセントに増加しました。

RTLS Solution Offers Alternative to Traditional RFID Vehicle Tracking

IoTベンチャーのCognosos社は駐車場内での車両管理向けにGPS付きのアクティブタグを開発しました。このタグは加速度センサーを搭載して位置が変化したときにデータを送信します。従来のRTLS方式のアクティブタグと比べて設置するアンテナ数が少なくなるのがメリットです。

Swedish Watchmaker Brings NFC Payments to Its Smart Watches

スウェーデンのスマートウォッチブランドKronabyはNFC決済機能を搭載しました。Kronabyはアナログ時計の外見のままスマートウォッチの機能を追加するというコンセプトの製品です。NFC機能はFidesmo社のソリューションとSTMicroelectronics社のチップで提供されています。

LoRa Solution Offers Wireless View Into Soil Health

土壌センサーメーカーのTeralytic社はセンサーの通信にLoRaWANを利用しています。同社のセンサーは土壌の水分、塩分、pHなどを測定するものです。LoRaWANを用いてゲートウェイに土壌データを送信することで、15分ごとに土壌の状態を確認することが可能になります。センサーの利用料金は年間500ドル、電池は2~3年持ちます。

RFID News Roundup

  • CDO Technologies社とBrady社がRFID資産管理システムを導入。
  • Daily RFID社が固定式UHF RFIDリーダーの新製品を発表。
  • Harris Corp社がNano Dimension社の3Dプリンタを用いた電波増幅器を発表
  • FogHorn社とDell EMC OEM Solutions社が産業IoT向けエッジコンピューターで提携
  • Coalfields Enterprise FundがCoreRFID社を買収

Forbes Says It's Time for RFID in Retail

Forbes誌は"Why the Time Is Now for the Forgotten Technology of Retail"という記事を掲載しました。この記事はRFIDタグの価格やサイズが過去数年間で低下し、オムニチャネル対応の鍵を握る技術になった、という内容です。RFID Journal誌の読者にとっては目新しい内容ではありませんが、メインストリームのビジネス誌がこのような内容の記事を掲載するのは良い兆候です。

Business Applications of the IoT and Advantages for the Fleet Industry

輸送業界での車両管理はRFID/IoTの先駆的なユースケースの一つですが、IoT技術の発展により車両や貨物の情報を従来より細かくとれるようになってきたため、大手のITベンダーも含めて機能向上のための努力が続いています。

RFID Journal LIVE! Europe 2018 Report(有償記事)

RFID Journal LIVE! Europe 2018が11月7日にロンドンで開催され、185名が参加しました。当日のプレゼンテーションの資料を公開します。

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2018/11/10

RFID Journal 抄訳 2018/11/09号

今週目を惹いたのは特集記事、車のオンライン販売を行う会社の事例です。RFIDのユースケースについてはサプライチェーン内での車両管理でごくオーソドックスなものなのですが、車の自動販売機の写真が強烈でした…。

Carvana1

特集記事はコンバージェンス4.0に関するもの。私も聞いたことが無い用語で、Webでも用例がほとんど見つからないのですが、家庭内に存在する各種の電子機器を統一したインタフェースで扱えるようにするものとのこと。スマホでは操作性が悪すぎるためスマートスピーカーが先行しているそうです。この単語を今から覚えておけば先物買いができるかも。

なお、元記事はこちらになります。

Children's Clothing Factory Optimizes Inventory

ブラジルの子供服メーカーAnjos Baby社はRFIDを用いた在庫・出荷管理を行っています。これにより同社は100パーセントの出荷精度を達成しました。利用しているのはiTag社のUHFパッシブタグです。

IoT Aids Scooter Sharing for Cities, Companies

Premier Wireless Solutions社はCalAmp社と提携して電動スクーターのシェアリングサービスへの位置情報の提供を行っています。線工事業者の中には利用者の携帯電話の情報を利用して位置測定を行うところもありますが、両社は電動スクーターにGPSと通信モジュールを搭載してより確実な位置情報を提供します。

Kerlink Brings LoRaWAN Connectivity to Scotland, Japan

Kerlink社はLoRaWANを用いて屋外にある車両や資産からデータを収集するIoTソリューションを提供しています。同社はBoston Networks社と契約し、スコットランドにセンサーネットワークを導入することになりました。

Metalcraft Develops Metal UHF RFID Tag

メタルクラフトはUHFパッシブ金属タグの新製品を発表しました。このタグはエネルギー業界で重機などの管理に使われることを想定しており、タグ自体がアルミニウムでできています。

BLE- and Bluetooth-Based Wristband Delivers Personalized Health Information

Maxim Integrated社はヘルスケア向けのリストバンド向けIoTデバイスHSP2.0を発表しました。このデバイスはBLEに対応しており、体温、脈拍、血圧などをスマートフォンに送信することが可能です。

RFID News Roundup

  • Smartrac社が手荷物やサプライチェーンなどを想定したUHFパッシブタグを発表
  • Savi社が米軍向けアクティブRFIDタグを受注
  • Guardhat社がスマートセーフティー機器の商品化に向けてパートナー契約を締結
  • Bluepyc社とRFID Canada社がIoT、BLE製品の販売契約を締結
  • CYBRA社とSewio Networks社がRTLSで提携

100 Million Reasons Why Retailers Should Use RFID

SML Group社の顧客は同社のClarityアプリケーションを利用して2300店舗で一週間に1億アイテムを棚卸ししています。このような頻度で棚卸しを行えることは在庫をリアルタイムで確認できることを意味し、店頭在庫をオンライン販売にリンクさせることが可能になります。このような小売り分野でのRFIDの利用はヨーロッパで先行しています。

The Race Is On

家庭内の電子デバイスを統合されたインタフェースで利用するConvergence 4.0という動向の行く先はまだ見えていません。スマホを使うと必要な機能を提供できますが操作性が悪くこの用途での主役になるとは考えられておらず、現時点で優位にあるのはスマートスピーカーです。簡単かつシームレスに対応できるソリューションが勝者になるでしょう。

RFID Drives Efficiency, Sales for Carvana(有償記事)

Carvana社はオンラインで中古車の販売を行う企業です。同社は購入から販売に至るサプライチェーンでの車両の所在を管理するためにRFIDを利用しています。利用している技術はUHFパッシブで、検査センターには固定リーダーが、それ以外の場所ではハンドヘルドリーダーが利用されています。

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2018/11/03

RFID Journal 抄訳 2018/11/02号

今週興味深かった記事は小売サプライチェーンでのRFID利用のレポート、注文した商品が誤って到着する確率が69パーセントというのは俄かには信じがたいのですが、本当にそこまでミスが多いのであればサプライチェーン内でのRFID利用は有益でしょう。

E Ink社と富士通セミコンダクターのパッシブUHF電子ペーパータグの記事も興味深いです。こうやって日本の記事が増えていってほしいですね。

なお、元記事はこちらになります。

Project Zipper Finds Order Accuracy Jumps to Nearly 100 Percent With RFID

オーバーン大学RFIDラボとGS1 USは小売サプライチェーンでのRFID利用を対象とした1年間のパイロットを終了し、ホワイトペーパーを発表しました。このパイロットはProject Zipperという名称で、ブランドオーナー8社と小売5社が参加しました。このパイロットによると、注文した商品が何らかの形で誤って到着する可能性は69パーセントと高率でした。また店頭在庫管理については、RFID導入前の在庫正確度は63パーセントでしたがRFID導入後には95パーセントに向上し、在庫切れ率は半分に低下しました。

Japanese Retailers Trial UHF E-ink Paper Label

E Ink社と富士通セミコンダクターはコンビニのサプライチェーン向けに電子ペーパー搭載のRFIDタグを開発しました。このタグはバッテリーレスでUHFパッシブ対応であり、輸送用コンテナに装着されます。現在トライアルが実施中であり、量産開始は2020年になる見込みです。

RAIN RFID Alliance Releases Guideline for Simplified Reader Commands

RAIN RFID Allianceは簡略版のリーダーコマンドRain Communication Interface(RCI)のガイドラインを発表しました。RCIを用いるとRAINのインタフェースに詳しくない開発者でもRFIDリーダーにアクセスするアプリケーションを簡単に利用できるようになります。

Timing Is Right for Watchmaker's Blockchain, NFC Solution

スイスの時計メーカーFavre-Leuba社はNFCとブロックチェーンを使った販売後の商品トラッキングを行っています。同社は保証書にNFCタグを貼付し、このタグを読み込んで販売やその後のメンテナンスなどをブロックチェーンに記録していきます。

Bluetooth Sees Boost in Development With Mesh, BLE Advancements

Bluetooth SIGは9月18日・19日にサンタクララでBluetooth World 2018を開催しました。Bluetooth Meshの照明やIoTなどの分野での利用拡大、BLEビーコンの角度測定による測位精度の向上などが大きなトピックとなりました。

RFID News Roundup

  • STMicroelectronics社がセキュアなIoTアプリ向けの低電力マイクロコントローラーを発表
  • Paragon ID社がBiolog-id社との医療分野向けトレーサビリティで提携
  • Lanner Electronics社のIoT向けLTEゲートウェイがPTCRBの認証を取得
  • Hazelcast社がIoTセキュリティソフトのエンタープライズ版を発表
  • Sierra Wireless社のIoTモジュールが日本とアメリカで認証を取得
  • Avnet社がIoTワークショップを開催

The Future of Data With the Rise of the IoT

IoTに関係する分野ではデータ量が急激に拡大するアプリケーションが存在し、その中ではプライバシー上取り扱いに注意が必要な音声データなども含まれます。データの拡大はチャンスですが、セキュリティの扱いを誤ると企業に大損害を与える可能性があります。

VW Slovakia Optimizes Factory Vehicle Movement With RTLS(有償記事)

Volkswagen Slovakia社は工場内での車体の管理にRTLSを利用します。同社が導入したのはSewio社製のDecawave UWB製品であり、高精度での測位が可能です。

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2018/10/27

RFID Journal 抄訳 2018/10/26号

今週は「どこかで見たような…」という感じのソリューションが多い週でした。さまざまなユースケースが着実に広まっているのを確認できるのは良いことなのですが。

特集記事はAnheuser-Busch社のビア樽管理。典型的な輸送器材管理のソリューションで、大手だけに何らかのソリューションを導入していたのかと思っていましたが、そうでもなかったようでちょっと驚きました。

Raspberry PiとRFIDカードリーダーを組み合わせて共用プリンターの出力管理を行うソリューションも面白かったです。Raspberry PiとRFIDカードリーダーを組み合わせるとこの種のソリューションは色々なものを簡単に作れそうですね。

なお、元記事はこちらになります。

Marriott Maracay Golf Resort Brings RFID-Based Security to Locks, Safes

ベネズエラのゴルフリゾートホテルMarriott Maracay Golf ResortはRFID対応のドアと金庫を導入しました。このソリューションではICカードやNFC対応スマホでドアと金庫の開鍵を行うことができます。ソリューションはASSA ABLOY社の製品です。

Jika Jika!, Other U.K. Festivals See Boost in Spending With NFC

北アイルランドの音楽フェスJika Jika!ではNFCリストバンドを使った支払いシステムを導入し、顧客一人当たりの会場での物販金額を23%上昇させました。同フェスでは従来から入退場管理にNFCリストバンドを利用してきましたがそれを支払いシステムに利用できるようにしたものです。導入したのはEvent Genius社のソリューションです。

RFID Secures Printing Process in Public Spaces

ドイツのThinPrint社は共用プリンターで印刷物を正しい持ち主だけが出力できるクラウドソリューションezeepを提供しています。このソリューションはRaspberry Piに接続したRFIDリーダーによって提供され、認証用のRFIDカードにはHFパッシブかLFパッシブを選択できます。

Partnership to Offer Smart Vending Machines for RFID Access, Payments

RFIDメーカーのConnect&GO社は自動販売機のベンチャー企業Brite4社に25パーセント出資しました。両社はスキー場で利用するRFIDリストバンドに対応した自動販売機の開発で提携します。

RFID News Roundup

  • STMicroelectronics社がRFIDアプリ向けのデバッグ用プローブを発表
  • InfluxDataとGoogle Cloud IoT CoreがIoT環境の統合を強化
  • Signify社がスマート証明の製品ラインを発表
  • Telit社が医療・フィットネス向けウェアラブルデバイス用の小型IoTモジュールを発表
  • myDevices社がArmとIoTセンサーで提携
  • Redpine社がIoTデバイス向けのMCUを発表

How the IoT Is Providing Lessons for Supply Chain Innovation

サプライチェーンはIoT技術の重要なアプリケーションの一つです。倉庫で働くスタッフにウェアラブルデバイス経由でさまざまな情報を提供したり、センサーとIoTデバイスを組み合わせて在庫管理を完全自動化したりが可能になります。

Anheuser-Busch Brews Up RFID Keg-Tracking Pilot(有償記事)

バドワイザーなどのブランドを持つ大手ビール会社Anheuser-Busch社はビア樽をRFIDで管理するトライアルを行っています。樽は顧客に貸し出されますが個別管理は行われておらず高い紛失率となっており、RFIDを用いた管理により確実な回収が可能になります。また樽の機密性を保つためのメンテナンスの履歴を樽ごとに行うことで、ガス漏れを効果的に予防できるようになります。

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2018/10/19

RFID Journal 抄訳 2018/10/19号

今週興味深かったのは有償記事のロシアのコカ・コーラ販売会社でのIoT導入の事例。店舗の専用冷蔵庫に画像認識を用いた在庫管理システムとBLEビーコンを用いたクーポン配布システムをレトロフィットさせ、販売を10%向上させたと。日本は高度なオペレーションが可能なコンビニがあるのであまりピンときませんが、世界的には需要のあるソリューションなんでしょうね。

Coke1

編集後記はRFIDを用いた食品リコールにはコストの大幅削減の可能性があるよ、というもの。確かにそうだとは思いますが、この種の投資を経営層に認めてもらうのは大変なことではあるんですよね。

なお、元記事はこちらになります。

Impinj Reader Device Sales Reach 2 Million

Impinj社のUHFパッシブRFIDリーダーの累計出荷台数が200万台に達しました。同社のRFIDリーダーの中心用途としてはサプライチェーン管理が想定されていましたが、その後は店頭や航空手荷物などに大規模導入の現場が広がっています。

Global Rental Company Achieves Near-100 Percent Inventory Accuracy

冷蔵・ケータリング機器のレンタルを行うLowe Rental社はRFIDを利用して資産管理を行い、100パーセントの管理制度を達成しています。同社が導入したのはCoreRFID社のソリューションで、UHFパッシブタグを利用します。

Adidas, Stadium AB Among Leading Retailers to Present Case Studies at RFID Journal LIVE! Europe 2018

11月7日にロンドンで開催されるRFID Journal LIVE! Europeはメイントラックと小売トラックという構成になっており、小売業界からAdidas社やStadium AB社などの大手企業が登壇します。

RFID Solution Is Watertight for North Sails Facility

帆船のセイルの製造・修復を行うNorth Sail社はRFIDを用いてセイルの在庫管理をしています。同社は従来セイルの管理を手作業で扱っていましたが、不定形で適切な積み重ねができないセイルの在庫管理を目視で行うことは大きな負担になっていました。同社が導入したのはA2B Tracking社のソリューションです。

Atlanta Seeks IoT Innovators for Agtech Solutions

アトランタ市はIoTを用いたアグリテックのベンチャー支援プロジェクトを実施しています。このプロジェクトは低所得者層が新鮮な農産物を購入できるようになることを目的としています。

RFID News Roundup

  • Point Mobile社がNFC/UHF RFIDハンドヘルドリーダーの新製品を発表
  • Seldat Technology Services社がRFID対応の倉庫管理システムを発表
  • PREMO社が自動車業界向けのLF RFIDアンテナを発表
  • HEED社がスポーツ競技場での情報配信向けAI IoTプラットフォーム開発で3500万ドルを調達
  • Particle社が開発者向けIoTプラットフォームの新製品を発表
  • Mitek社とJanusID社がリアルタイムID確認システムで協業
  • FogHorn社がIoTソフトウェアの新製品を発表

The Cost of a Recall

食品のリコールが発生した場合の対応コストは巨額になります。RFIDを導入しておけば対象となる特定のロットのみをリコールすれば済むので、コストは大きく低下します。食品業界ではコストを理由にRFIDの導入が遅れていますが、リコールの可能性を考慮に入れると導入効果は大きく高まります。

Three Roadblocks that Could Hinder Warehouse IoT Adoption

倉庫管理へのIoTへの導入は、投資回収の不透明性、IoTを活用したオペレーションの未成熟、セキュリティの3点が問題となって遅れています。

Coca-Cola Hellenic Bottling Co. Achieves 10 Percent Sales Boost With IoT-Based Coolers(有償記事)

ロシア・東欧地域のコカ・コーラのボトリング会社Coca-Cola Hellenic Bottling社はIoTを用いた冷蔵庫の管理システムを導入しています。このシステムは画像認識で在庫や温度を確認すると共に、BLEビーコンで顧客のスマホにクーポンを送付します。このシステムのトライアルにより販売が10%上昇したため、160万台の冷蔵庫すべてで導入が進められています。

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2018/10/13

RFID Journal 抄訳 2018/10/12号

今週はAlibaba Cloud社とSichuan Ident Industrial社という2社の中国企業が取り上げられました。RFID Journalの事例記事は日本含むアジアの比率が過度に低いので、こうやってアジアの事例を取り上げてくれるのは有難いです。日本では別ルートで記事が流れてきたりもしますが、国際雑誌に取り上げられることで事例や技術の相対的な位置づけが分かることには大きな意味があります。

今週の編集後記はRFIDを建物のインフラに組み込もう、という話。スマートビルディング的な建物そのものの情報を取ろうという話とはちょっと違うようですが、そういった部分も含めていろいろ議論が広がると面白いですね。

なお、元記事はこちらになります。

Alibaba Cloud Brings myDevices' Internet of Things Technology to China

Alibaba Cloud社はmyDevices社と提供し、リモート監視用のターンキーIoTソリューションIoT in a Boxを提供しています。このソリューションはLoRaを用いたセンサータグとゲートウェイから構成されており、センサータグは最大95種類のセンサーに対応します。センサーで取得するデータの種類が増えても価格は変わりません。

Barcoding Inc. Aims for RFID Growth With Acquisition of Danforth Systems

Barcoding Inc.社はRFID分野の取り組みを強化するためにDanforth Systems社を買収しました。Danforth Systems社はテキサス州を拠点としており、同地に多い石油ガス企業へのサポートの強化も期待できます。

Daimler to Present Keynote Address at RFID Journal LIVE! Europe 2018

11月7日にロンドンで開催されるRFID Journal LIVE! Europe 2018ではDaimler社が基調講演を行います。このほかヒースロー空港やAdidas社、Quincy Bioscience社などがプレゼンテーションを実施します。

Chinese Startup Develops Anti-counterfeiting RFID Chip

中国のスタートアップ企業Sichuan Ident Industrial社は偽造防止用途のRFIDチップを開発しました。この用途のRFIDチップは使用済みタグの再利用とタグの複製に対処する必要がありますが、同社の製品はこれらの問題に対応していると主張しています。

RFID News Roundup

  • iDTRONIC社がRFID・バーコードリーダー搭載のタブレットを発表
  • Afero社が器材管理向けのIoTプラットフォームWebサービスを発表
  • Telensa社とFarSite社がスマートシティー向けのワイヤレスごみ箱監視システムで協業
  • Entrust Datacard社とADLINK社が産業向けIoTのセキュリティで協業
  • Bosch Sensortec社がIoT、ウェアラブル分野向けの低電力消費加速度計を発表
  • Itron社が屋外での産業用IoTネットワークでWi-SUN Alliance FAN Certification Programを採用

RFID Needs to Be Part of the Building

RFIDを建物のインフラストラクチャーとして組み込むことはRFID導入のなかであまり進展の無い分野の一つです。RFIDは水道や電気のように建物が当然備えるインフラとなるべきで、RFID業界関係者はこのような導入が進むよう建築家と協力していくべきです。

Better IoT Security Through Crowdsourced, Blockchain-Driven Platforms

IoTのセキュリティは集中管理型のプラットフォームでは十分に対応することが困難です。情報の自由な流れが保証されるよう、クラウドを利用したブロックチェーンによるプラットフォームの活用が必要です。

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2018/10/06

RFID Journal 抄訳 2018/10/05号

今週興味深かった記事はEECCのRFIDタグパフォーマンスレポートの最新版です。今年で11年目になるそうですが、最近はパフォーマンスだけではなくセンサー機能やセキュリティ機能にも注目されているのですね。

特集記事はBOPISの管理にRFIDを利用している事例。注文を店舗在庫から取り置くのではなく物流センターで梱包してから店舗に出荷するタイプのものです。

なお、元記事はこちらになります。

EECC Study Finds Intelligence in UHF RFID

ヨーロッパの調査機関European EPC Competence Center(EECC)はRFIDタグのレポート「UHF RFID Transponder Benchmark」の最新版を発表しました。このレポートは2007年から毎年発行されています。今年のレポートでは、パフォーマンス面ではチップの感度が20%上昇しているほか、セキュリティ目的でリーダーへの送信情報をコントロールしたり、センサーで読み取った情報を次回読み取り時に送信するなど、より複雑な機能を提供できるようになっています。

RFID Bolsters Charity Event

Tipping Point Communityはサンフランシスコのベイエリアでホームレス支援を行う慈善団体です。同団体は主催する募金イベントの中で、映像を流してサポーターが感動したその時に寄付を申請できるようNFCリストバンドを導入しました。

Health Clubs Halt Towel Loss With RFID

ロシアのISBC Group社はフィットネスセンター12店舗に対してRFIDを用いたタオルの管理ソリューションを提供しています。タオルにUHFパッシブタグを縫い付け、入退室ゲートで読み取ることで持ち帰りを防ぎます。ISBC Group社はRFIDを用いたチケットやアクセス管理で実績のある企業ですが、近年は適用分野を広げています。

Fast-Track RFID Certification Training to Be Featured at RFID Journal LIVE! Europe 2018

11月7日にロンドンで開催されるRFID Journal LIVE! Europe 2018の参加者は、前日に開催されるRFID認定資格RFID Professional Institute Certified Associateの速習コースに申し込むことができます。この速習コースはRFID4Uが提供します。

Brazilian RFID Solution Tracks Airline Baggage

ブラジルのRFIDベンダーKeD Tecnologia社は航空手荷物のRFIDトラッキングシステムをリリースしました。このシステムはIATAが2020年までにすべての航空手荷物タグにRFIDタグを貼付することを義務付けたことを受けたものです。

RFID News Roundup

  • Insight SiP社がNordic Semiconductor社のチップを採用したBLEモジュールを発表
  • ThoughtWire社とMappedin社が建物内のIoTマッピングで協業
  • CenTrak社がElpas Solutions社を買収
  • DigiCert社、Gemalto社、ISARA社の3社がIoT機器のデジタル証明書の開発で協業
  • Invengo社がRFID対応のリネン在庫管理システムの最新版を発表

The Factors Pushing Edge to the Forefront

IoTの急速な普及やリアルタイム意思決定に対するニーズの高まりを受けて、エッジコンピューティングの重要性が高まってきています。RFIDはエッジコンピューティングと相性の良い技術です。

Sporting Goods Retailer Boosts E-Commerce Efficiency(有償記事)

ノルウェーのスポーツ用品店XXL社はネット注文した商品の店舗受け取りの管理にRFIDを利用しています。同社のネット注文のうち30%は店舗での受け取りが指定されます。同社は物流センターで梱包した小包を店舗に配送するまでの過程をRFIDでトラッキングしています。システムはLyngsoe Systems社が開発しました。

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2018/09/30

RFID Journal 抄訳 2018/09/28号

今週はいろいろ興味深い記事が並びました。

一番楽しかった記事はフィギュアや絵葉書を使って子どもたちが博物館のコレクションに触れることができるという特集記事。Museum in a Boxというこの製品は、現在Raspberry Piベースの試作機を使ってトライアルを実施しているとのこと。試作機のちょっとレトロな感じが可愛らしいです。

Museumbox4

編集後記はAppleのNFC開放の件。RFID業界にとってはとても良いニュースなのですが、記事の筆致がかなり抑えた感じなのは、今までのAppleの迷走に対して思うところがあったのかもしれません。

偏頭痛の電気治療機材の利用管理にICカードを用いる事例。面白いとは思いますがどうも大仰な気がします。何か隠れた要件があるのかもしれません。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Controls Headache Pain Treatment

医療機器メーカーのElectroCore社は偏頭痛の治療器材GammaCore Sapphireの利用管理にRFIDを利用します。この器材は薬物投与の代わりに電気刺激で偏頭痛を和らげるもので、過剰利用の防止と課金のために毎月利用回数を購入する仕組みになっています。同社はHFパッシブタグを内蔵したカードを患者に販売することでこの管理を行っています。

Utility Services Company Tracks Construction Tools via RFID

Pike社はアメリカ全土で電力線の保守を行う企業です。同社の作業員はトラックに工具を積み込んで作業現場に向かいますが、作業現場に工具を置き忘れて行方不明になってしまったり、作業現場に到着した際に必要な工具が足りなかったり、という事態が生じていました。同社は工具にUHFパッシブタグを、トラックの荷台にリーダーを取り付けることで、必要な工具が荷台に適切に搭載されていることを確認するシステムを導入しました。

Smartrac Releases New Inlays, Including Retail's Smallest

Smartrac社はUHFパッシブインレーの新製品MiniWebとDogBoneを発表しました。これらのインレーはNXP Semiconductors社のUCODE 8チップを搭載しており、在来製品より20%高い読み取り性能を持っています。MiniWebのサイズは45mm×18mmと小売向けインレーとして最小であり、小さなアパレルや家庭用品向けにデザインされました。これらのインレーはサンプル出荷が始まっており、今年の10月中に正式出荷となります。

Steam Trap Sensor Provides Active RFID Without Battery

バッテリーレスセンサーを開発するベンチャー企業のPsiKickは、蒸気弁の動作状態を監視するアクティブタグを、蒸気による発電とコンデンサを使ってバッテリーレスで動作させる製品を開発しました。このセンサーは独自の2.4GHz帯プロトコルで動作し、メンテナンスを行わずに20年間動作し続けます。

RFID News Roundup

  • Tageos社のRFID製品が航空手荷物トラッキングの認証を取得
  • Astrocast社とLeaf Space社が陸上基地型のIoTネットワークで提携
  • Avnet社がIoT向けのギガビットFMCモジュールを発表
  • Hippo Insurance社が顧客にスマートほーうセンサーを提供
  • Vodafone社がNB-IoTネットワークの規模を2倍に拡大
  • Cubic Telecom社が接続管理や疎通機能を持つIoTプラットフォームの提供を開始
  • Taoglas社がマルチバンド対応のNB-IoT向けアンテナを発表
  • Siemens社とFlutura社が産業向けIoTソリューションで協業

Apple Unshackles the iPhone's NFC Reader

Apple社はiOSの最新版でNFCタグの自由な読み取りをサポートします。iPhoneがNFCに対応した最初のバージョンではApple Payでしか利用できず、その後は同社が許可した特定のアプリケーションにのみ利用を開放していました。今回の修正により、マーケティングや情報提供などにNFCタグを利用することが容易になります。

How Businesses Prepare Professionals for Industry 4.0

インダストリー4.0の進展やジェネレーションZと呼ばれる20代社員の台頭により、企業が従業員に向き合う方法が変化しつつあります。企業が取るべき対応は、リモートワークへの対応、新技術のサポート、アイデアや経験を自由に交換できるフラットな組織、企業目標の明確な提示などです。

Dozens Piloting NFC-Driven Museum in a Box(有償記事)

ロンドンのベンチャー企業Museum in a Boxは博物館の展示物を訪問者以外に紹介するためのソリューションを提供しています。このソリューションは、展示物のミニチュアや絵葉書にNFCタグを貼付し、NFCリーダーとスピーカーを搭載した箱で読み取ることで、展示物の説明を読み上げるというものです。同社は現在Raspberry Piを使った試作品を用いてトライアルを実施中で、本格的な商業展開に向けてベンダーと話位を行っています。

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2018/09/22

RFID Journal 抄訳 2018/09/21号

今週興味深かった記事はImpinj社が航空手荷物タグ向けのRFIDチップを発表したという話です。2020年1月からすべての航空手荷物タグがRFIDタグを含むことが義務化されたとのことで、周辺でもいろいろな動きが出てきているようです。

今週は単発記事に日本の事例が2つ出ていました。一つはサトーが担当した東京ベイコート倶楽部でのワイン管理の事例、もう一つは京セラの金属対応セラミックタグです。こうやって日本企業の事例が記事になるとやっぱり嬉しいですね。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Helps Resort Digitize and Manage Its Wine Collection

会員制リゾート施設の東京ベイコート倶楽部ではワインの管理にRFIDを利用しています。導入を担当したのはサトーで、ワインボトルの首に取り付けて水分や金属シールの影響を受けずに読み取ることができる独自のUHFパッシブタグを開発しました。このシステムの導入により棚卸の作業時間が8分の1に短縮されました。

Impinj Schedules Takeoff for New Baggage-Tracking Tag

Impinj社は航空手荷物向けのUHFパッシブRFIDチップMonza R6-Bを発表しました。IATAはRP 1740Cにより2020年1月以降すべての航空手荷物タグにRFIDタグを貼付することを求めており、その需要に対応するためです。Monza R6-Bチップは従来のMonza R6チップと同じ機能を持ちますが、航空業界が導入済みのMonza R5チップ対応のRFIDプリンタと互換性を持つようにデザインされています。

New On-Metal UHF Tag Measures Just 5 Millimeters in Length

京セラはセラミックケースの金属対応UHFパッシブタグを発表しました。製品には3つのサイズがあり、最小の製品は5mm×2mm×1.5mmとコンパクトです。ユースケースとしては手術器具や航空部品を想定しており、匿名のユーザーがトライアルを実施しています。

IoT Brings Pool, Irrigation, Lighting Data to Homeowner Association

サンディエゴの住宅所有者協会はThree Phase Electric社のIoTソリューションを利用してして照明や水利用のモニタリングすることを検証しています。このソリューションは、地区の照明状況を最適化したり、プールの水利用が地区への割り当てを超えていないかを監視したりする機能を持ちます。

RFID News Roundup

  • NedCard社が基盤取り付け用の超小型UHFパッシブタグを発表
  • Decawave社とRuntime社がApache Mynewtのサポートを表明
  • Q-Free社とSilicon Labs社が交通渋滞緩和のIoTソリューションで協業
  • IoTize社がNFC Forumのイノベーションアワードを獲得
  • Industrial Internet Consortium社とFira Barcelona社がスペインのIoTイベントで提携
  • Teslonix社とFarsens社が業務提携を発表

Change Is Hard

RFIDの導入にコミットする責任者がサプライチェーンマネージャーのレベルに留まる場合、導入のメリットはオペレーションの改善に留まります。RFIDがもたらしうるすべての利益を得るためには、CEOがRFIDの重要性を理解し、組織全体への導入を後押しする必要があります。

Integrating Smart Technology into Medical Devices

ヘルスケア対応のIoTデバイスは今後北米を中心に急速な成長が見込まれます。これら器材から得られる利益を更に広げるためには、デバイスが提供する情報が一定の範囲で自動的に処理され、必要な情報が整理されて分析者に伝わるようにすることが重要です。

RFID Provides On-the-Job Training, Accountability at South African Mines(有償記事)

南アフリカの鉱山機器メーカーAury Africa社は鉱山機器の利用、保守状況の管理をRFIDで利用しています。同社は顧客に出荷する機器にUHFパッシブタグを貼付し、顧客の担当者は点検やメンテナンスの際にハンドヘルドリーダーで読み取りを行うことで、誰がどのようは保守作業を行ったかを記録できるようになります。

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