2017/07/21

RFID Journal 抄訳 2017/07/21号

今回目を引いた記事はボーイング社が富士通の生産管理システムを導入した事例です。この話、4月にはプレスリリースが出ていました(米Boeing社、航空機部品の管理にRFIDを採用)。若干遅れたとはいえ取り上げてくれたのはありがたいことです。

気になった記事は識者投稿。IoT時代のデータ分析に関する記事で、「ビジネスインテリジェンスはダッシュボード表示や各種のビジュアライゼーション、ピボットによる絞り込みなどで、データのうち価値のある部分に注目させる技術。これに対し、データアナリティクスは、データを数学的に処理して特定の問題解決のために必要な指標や対策を作り出す技術。それぞれレイヤが異なる」という内容です。両者のある一面をうまく切り取った内容で「へぇー」と思ったのですが、こんなにきれいに切ってしまってもいいのかな、という気もします。

なお、元記事はこちらになります。

Boeing Deploys RFID In-House for Assembly Management

http://www.rfidjournal.com/articles/view?16325

Boeing社は自社の工場4箇所でRFIDを利用した生産管理システムを導入しています。このシステムは航空機構成部品情報のリスト(ARL)をRFIDを用いて自動的に生成するもので、1機当たり約7千個の航空機部品にUHFパッシブタグを含むラベルを貼付し、ハンドヘルドリーダーで読み取りを行います。システムは2016年に稼働し、富士通が開発しました。

Scottish Mackerel Factories, Norwegian Researchers Track Fish Health via RFID

ノルウェーの海洋調査機関IMR(Institute of Marine Research)では北大西洋でのサバの生育状況を監視するためにRFIDを利用しています。同機関ではこれまで16万尾のサバにLFパッシブタグを埋め込んで放流し、協力工場でサバを処理する際に捕獲された場所やサイズを判定します。2016年に協力工場で見つかったタグ貼付済みのサバは800尾でした。

RFID Journal to Hold RFID in Retail and Apparel Event in New York City

小売とアパレル分野を対象としたRFIDの展示会RFID in Retail and Apparelが9月26日にニューヨークで開催されます。この展示会は業界関係者を対象とした招待制です。

Wisconsin Cranberry Farm Protects Crops With IoT System

ウィスコンシン州のクランベリー農園Wisconsin Cranberry社はIoT機材を使って農場の温度と湿度を監視しています。このソリューションはMonnit社が開発したもので、900MHz帯で通信するセンサータグを利用し、ゲートウェイから携帯電話回線経由で結果を送信します。

Hospital Pilots New Bluetooth Low Energy System from GE Healthcare, Zebra Technologies

GE Healthcare社とZebra Technologies社は共同でBLE対応の病院向けRTLSソリューションEncompassを開発しました。このソリューションは配線や固定リーダーを必要としないため、従来型のRTLSと比較してコストを60パーセント削減することができます。

RFID News Roundup

  • Nordson EFD社がRFIDタグ製造用の接着剤を発表
  • Q-Track社がフォークリフトの衝突防止システムを発表
  • RURO社が自社製品のフレームワークLimfinityの新バージョンを発表
  • NEPS社がRFID対応の医療用大麻向けラベリングシステムを発表
  • HID Global社がArjo Systems社を買収
  • デンソーが手のひらサイズのRFIDリーダーを発表
  • NXP Semiconductors社とWidex社がBLE対応の補聴器開発で協業

What Is the Future of Retail?

実店舗がオフライン店舗に対抗して生き残るには、オンライン店舗の持つ利便性を提供しながら、オンライン店舗のサービス(例えばアルゴリズムによる自動的なリコメンデーション)とは異なるサービスを提供することが必要になります。

Riding the IoT Wave Without Drowning in Data

ビジネスインテリジェンスがコンテキストに応じて注目すべきデータを可視化するものであるのに対し、データアナリティクスはデータを数学的に分析してビジネス意思決定に必要な結果を作り出すもので、両社の役割は異なります。

Nebraska Hospital Boosts Efficiency, Patient Care With RFID(有償記事)

ネブラスカ州の病院運営会社Nebraska Medicine社は手術用機材の在庫管理のためにRFIDを利用し、在庫切れを防いでいます。利用している技術はHFパッシブで、Cardinal Health社の在庫管理ソリューションが利用されています。

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2017/07/06

RFID Journal 抄訳 2017/07/06号

今週気になった記事はitemit社のクラウド資産管理ソリューション。バーコードで個人利用する場合は無料で、ユーザーが増えたりRFIDを利用したりすると利用料が発生するというのは面白いですね。企業内で「小さく初めて大きく広げる」というニーズに対応しやすいモデルだと思います。課金モデルをいかに上手く組むかが勝負どころのような気がします。

今週の編集後記はRFIDの話ではなく、小売業の店舗閉鎖に絡めて出版業界の変化を語る内容。編集長のMark Roberti氏も苦労されてきたんだな、と改めて感じました。

なお、元記事はこちらになります。

Lockheed Martin to Deploy BLE Solution for RTLS at Orlando Facilities

Lockheed Martin社はオーランドの倉庫でBluetoothビーコンを用いたRTLSによる在庫管理システムを稼働させました。このソリューションはOnyxBeacon社のTrackoという製品で、ビーコンのほかiOSとAndroidに対応したモバイルアプリとクラウドで利用できます。Lockheed Martin社は3ヵ月のパイロットののち正式導入を決めました。

SGS Plans Cold-Chain RFID Deployments in Africa

世界最大規模の検査・認証機関SGS社はアフリカでRFIDを利用したコールドチェーンのトラッキングを行います。同社は石油・ガス採掘機材のトラッキングをすでにアフリカで展開していますが、これをコールドチェーンに展開しようというものです。利用している製品はSavi社のアクティブタグです。

Registration Now Open for RFID Journal's 13th Annual European Event

http://www.rfidjournal.com/articles/view?16309

11月16日に開催されるRFID Journal LIVE! Europeの申し込みが始まりました。これはヨーロッパでもっとも重要なRFIDの展示会で、今年で13回目の開催となります。

New App Makes RFID Deployments Low-Cost

オートIDラボからスピンオフしたベンチャー企業RedBite社は低コストの資産管理ソリューションitemitを発表しました。このソリューションはiOS/Androidアプリとクラウドからなり、個人ユーザーがQRコードで管理を行う場合には利用料は無料、企業がUHFパッシブタグを用いた管理を行う場合には利用者一人当たり年間200ドルの利用料が発生します。ユーザーはスマホに接続するBluetooth式のリーダーを用いることでデータをスマホ経由でクラウドに送信することができます。

RFID NEWS ROUNDUP

  • CISC社がRAIN RFIDとEPC Gen2V2対応のテスト機能を搭載した製品を発表
  • Skyworks社が複数の規格に準拠したIoTフロントエンドモジュールを発表
  • SALTO Systems社がBLE対応のリーダーを発表
  • Ayla Networks社が製造業向けにIoTプラットフォームを拡張
  • 富士通がIoTセンサー開発用のプラットフォームを発表
  • Telit社がMEMSの運動・環境センサーを統合したBLEモジュールを発表

A Cautionary Tale for Conventional Retailers

現在小売業では店舗閉鎖のニュースが相次いでいますが、これは一足先に出版業界で起こったことです。出版業界では多くの企業がインターネット化の波に乗り遅れ、廃刊したり規模を縮小したりしました。

Your Air and Water Deserve a Chance

産業用IoT(IIoT)は産業機器のモニタリングに利用されると考えられていますが、水や大気の質などの環境関連でも有望です。

Resorts World Genting Malaysia Tracks 100,000 Uniforms With RFID-Based System(有償記事)

マレーシアのリゾート施設Resorts World GentingではRFIDを利用して制服の管理を行っています。同施設は1万室の大型設備で18,000人の従業員を雇用しており、10万着の制服の管理にRFIDを導入しました。導入したのはInvoTech社のUHFパッシブ製品です。

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2017/07/01

RFID Journal 抄訳 2017/06/30号

今週興味深かった記事はBluvision社のBluetoothベースのRTLS。見た目からしてコンセントに刺せばそのまま動くという姿なのが素晴らしい。Bluetoothベースの製品のシェアは上昇していくのでしょうね。

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編集後記はWal-MartのJet.com買収やAmazonのWhole Foods買収を受けた実店舗とオンライン店舗融合の記事。世の中にはいろいろな切り口の記事が出てきていますが、Roberti氏の記事はさすがにブレがありません。

なお、元記事はこちらになります。

Brazilian Retailer Lez a Lez Improves Inventory-Counting Process

ブラジルのファッション小売チェーンのLez a Lez社ではRFIDを利用した店頭在庫管理を導入します。同社はコンセプトストアでトライアルを実施し、成功と判断して全店へと導入を行います。利用している技術はUHFパッシブです。

Bluvision Boasts New RTLS-EZ Solution Deploys Within Hours

HID Global社のIoT子会社Bluvision社は、手軽に導入が可能なBluetoothベースのRTLSシステムであるRTLS-EZを発表しました。RTLS-EZではプラグ一体型のアクセスポイントをコンセントに差し込むだけで数時間で導入が完了します。

Kinduct, Zebra Technologies Team Up for Football Performance Tool

スポーツ・パフォーマンス分野のデータアナリティクスを行う企業Kinduct Technologies社はNFLに所属するアメリカンフットボール選手の分析にZebra Technologies社のUWB RTLSから取得できるデータを利用します。

RFID Professional Institute Teams With New Zealand Pathfinder Group to Offer Certification Exams

RFID Professional Instituteが提供するRFID認定試験がニュージーランドで受験可能になりました。同国でのパートナーはNew Zealand Pathfinder Groupです。

IOT NEWS ROUNDUP, PART ONE

  • Actility社がOctonion社およびIoTCAN社とパートナー契約を締結
  • Kerlink社とmyDevices社がIoT向けアプリケーションとサービスを統合
  • Senet社がグローバルサービスプロバイダー向けのマネージドネットワークサービスを提供
  • Arrow Electronics社とInfineon社がベトナムでIoTソリューションを発表
  • Pernod Ricard社がSharpEnd社をグローバルなIoT代理店に選定。
  • Retriever Communications社がシドニー工科大学とインダストリアルIoTの利用を検証

Technology Is the Key to Retail's Future

Wal-Mart社のJet.com社買収やAmazon社のWhole Foods Market社買収の報道を受け、オンライン店舗と実店舗の競争というフレームワークの記事が多数出回っています。実際のところ、オンライン店舗と実店舗は今後も共存していくのであり、小売店に求められることは両者をシームレスに統合することです。その中では単品在庫をリアルタイムで可視化できるRFIDが重要な役割を果たします。

Building the IoT on a Responsive Data Architecture

IoTを業務に組み込むためには集めたデータを管理するアーキテクチャが必須です。このため、データはなるべくエッジで処理することを前提に、データベース機能やデータ管理機能、API機能などをレイヤに分けて物理ネットワークと対応させる必要があります。

Forensics Lab Piloting RFID System for Automated Supply Tracking(有償記事)

ヒューストン法医学研究センターでは証拠品などのサンプル管理にRFIDを利用しています。同センターが利用しているのはUHFパッシブ技術で、トライアルの結果が良かったために実導入に移ることが決まったものです。

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2017/06/25

RFID Journal 抄訳 2017/06/23号

今週気になった記事はIoTデバイスの開発キットInterstacks。まずビジュアルに惚れました。ハードのカスタマイズって馴染みのない人には億劫なので、こうやって楽しく色々な構成を試せるというのはとても良いことだと思います。

Interstacksweb

Roambee社の広域アセット・輸送管理ソリューションも興味深いです。機材をレンタルし、サブスクリプションとしてサービスを提供するビジネスモデルが成り立つのか、ウォッチしていきたいですね。

編集後記はAppleのNFC開放について。抑えた筆致ですが万感の思いが伝わってきます。

なお、元記事はこちらになります。

London Airport Enables Proximity Apps With BLE Beacons

ロンドンのガトウィック空港では来港者の案内のためにBluetoothビーコンを導入しました。導入したビーコンの数は2千個で、ソリューションはPointr Labs社が開発。ビーコンは独自アプリのほかに航空会社や第三者のアプリからも利用が可能です。

Cycle Shop Speeds Up Service With RFID Technology

ヒューストンの自転車店Bike Lane社では自転車の新車販売と修理の管理にRFIDを利用しています。利用しているのはUHFパッシブで、Portable Technology Solutions社のTracerPlus RFIDソリューションを導入し、ハンドヘルドリーダーで管理を行っています。

Building IoT Devices Is a Snap for Startup Interstacks

ベンチャー企業のInterstacks社はワイヤレスセンサーなどを簡単に開発することができるIoT開発キットInterstacksを販売しています。これはベースキットに各種のセンサーや通信モジュールを接続していくもので、各モジュールは2インチ角とサイズが統一されておりレゴのように組み上げることができます。開発にはPythonが利用できます。通信手段としてはWiFiやBluetooth、携帯モデムのほか、ZigBeeやUHF RFIDも予定されています。

Burglars Stung by IoT Bees in Santa Clara

ベンチャー企業のRoambee社は広域アセット管理や輸送管理を行う会社で、GPSや各種センサーを搭載し携帯モデム通信機能を持つタグを顧客に貸し出すソリューションを提供しています。最近同社のオフィスに泥棒が侵入しましたが、盗難物に貼付されたタグによりすぐに泥棒の所在が特定され、無事逮捕されました。

RFID NEWS ROUNDUP

  • Purple Deck Media社がNFCシステムのApple製品対応を発表
  • Talkin' Things社が自社のNFC対応スマート包装システムのApple対応を発表
  • Quad Industries, Agfa, Imec, TNOの各社がスクリーン印刷で製造した12ビットタグの読み取りデモを実施
  • GE Healthcare社とZebra Technologies社が病院向けにBLE資産管理ソリューションを提供
  • Versus Technology社がBLE wayfinding向けにRTLSを提供

Apple Embraces NFC (Finally)

RFID Journal LIVE!の会場では展示ブースごとにQRコードを貼付していました。来訪者への情報提供やくじ引きを行うためのもので、なぜNFCにしないのかといわれていたのですがiPhoneでNFCを使えなかったためやむをえなかったのです。ようやくAppleがiPhoneでのNFCタグの読み取りを一般に公開したため、NFCタグの利用はますます広まるでしょう。

Unlocking Intelligence

IoTの普及に伴い、発生するビッグデータの分析を行うためのツールの洗練と高機能化が急速に進んでいます。また分析ツールベンダーのM&Aも活発化しています。

Speedy Services Manages Vibration, Conference Attendance, Equipment Rental via RFID(有償記事)

建設機材のレンタル会社Speedy Services社は顧客先に配置し機材のレンタルを行う無人キオスクePodにRFIDを利用しています。同社はこのシステムを10年前に導入し、当時はLFタグを利用していましたが、現在はUHFパッシブタグを利用しています。また、同社は作業員が工具の利用による振動にさらされるリスクを計測するために、RFIDリーダーを内蔵した振動計リストバンドを利用しています。

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2017/06/14

RFID Journal 抄訳 2017/06/15号

RFID Journal LIVE!の後片付けも終わったのでしょう。今週は普段よりも記事が多めでした。RFID Journal LIVE!で発表された案件の比較的短めの記事が目立ちます。気になっていたホンダのインディアナ工場の記事もあり、じっくり読んでみたいと思います。

今週の識者投稿は軍でのRFID利用。現在の軍での利用状況に触れていないのがちょっと不自然な印象で、どういう背景の記事なのかが気になります。

なお、元記事はこちらになります。

Auto Manufacturer Deploys Cyborg RFID-Reading Car, RFID Gates

ホンダのインディアナ工場では車両の位置管理・仕掛管理をRFIDを利用して行っています。同社はソリューションを導入するにあたり、GPS・アクティブRFID・パッシブRFIDの得失を検討し、パッシブRFIDを導入することにしました。同社のシステムが稼働したのは2016年です。

Minnesota Caterer and Grocer Ensures Food Safety With RFID

ミネソタ州の食料雑貨チェーンLunds & Byerlysは商品の賞味期限を管理するためのRFIDソリューションを導入しました。ソリューション導入の目的は米国食品安全強化法(FDA Food Safety Modernization Act)に対応するためで、13.56MHzのセンサータグと通常タグを組み合わせて利用しています。ソリューションの導入を担当したのはParTech社で、2016年1月に全26店舗に導入を完了しました。

Loewe Pilots Real-time Location System for Luxury Apparel, Accessories

ファッション大手のLoewe社はRFIDを利用した商品在庫確認システムのトライアルをマドリッドの旗艦店で実施しています。このソリューションはパッシブRFIDとBLEセンサーを利用し、商品の所在をリアルタイムで知ることができます。ソリューションを導入したのはCXignited社(旧Tagsys RFID社)です。

Print and Document Integrity Solutions Company Brings Flexible RFID to Customers

印刷ソリューション企業Lake Image Systems社はRFIDを利用したパッケージングソリューションを提供しています。同社はダイレクトメールや商品パッケージにUHF、HF、NFCなど各種のタグを埋め込むことができます。

Turkish Mines Track Workers With BLE

トルコの鉱山では坑内での作業員の位置確認を行うためにBLEタグを持たせています。これは政府の安全基準を満たすために行われるもので、ソリューションはTagvance社が開発しました。

Outdoor Advertising Show Features UHF, NFC RFID Technologies

アメリカの屋外広告協会(OAAA)は全国大会の参加者の案内のためにRFIDを利用します。大会の参加者は受付でNFCとパッシブRFIDの2種類のタグが入った参加証を受け取ります。スマホをかざしてNFCを読み取ることで大会の案内ページを開くことができるほか、会場内のサイネージがUHFタグを自動的に読み取って参加者個人向けにカスタマイズされた案内を表示させます。

Active RFID Tracks Kit Carts Through Assembly

Wave Reaction社は匿名の重電メーカーに仕掛品管理システムを導入しました。このシステムは、仕掛品をラックに積み込むときにバーコードとUHFパッシブタグで読み取りを行い、ラックをアクティブタグで管理することで、どの仕掛品がどのラックに搭載されてどこに存在する、ということをSAPの生産管理システムに自動的に登録するものです。

RFID News Roundup

  • Weir Oil & Gas社がモバイル鉄鋼資材管理ソリューションを発表
  • Elatec社がRFIDモジュール向けの開発用ボードの新製品を発表
  • Datamars Textile ID社とImpinj社がクリーニング業界のRAIN RFIDマーケットで戦略的提携
  • 村田製作所がID-Solutions社を買収
  • 東芝がBLEスマートデバイス向けICの新製品を発表
  • Tyco Retail Solutions社がGS1 Alliance Partner Programに参加
  • Atlas RFID Solutions社が2017 President's "E" Awardを受賞

Attendee Feedback on RFID Journal LIVE! 2017

RFID Journal LIVE! 2017の参加者の90パーセント以上が満足したと回答し、68パーセントが10段階評価で9か10を付けました。

The Next Big App for the Military: RFID

軍事部門でのアセット管理や物流管理は膨大な作業負担を要する業務です。RFIDを利用することでこの分野での業務を自動化することができます。

RFID Brings Identification to LCD Manufacturer's Automated Storage and Retrieval(有償記事)

台湾の液晶パネルメーカー群創光電は製品の仕掛品管理と出荷管理にRFIDを利用しています。利用している技術はUHFパッシブで、システムはEPC Solutions Taiwan社が開発しました。

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2017/06/02

RFID Journal 抄訳 2017/06/02号

今週の記事もRFID Journal LIVE!のフォローアップが中心で、やや地味目のものが多くなっています。

気になった記事は識者投稿。RFID Journal LIVE!ではBLEによるRTLSが多数登場し、ややハイプぎみになっているようですね。非常にポテンシャルの大きい分野だと思うので、変な期待を煽って反動で潰れるということがないよう、しっかり育てていってほしいと思います。

イギリスの大手デパートJohn LewisによるRFID導入の記事も励まされます。ただ、キャズムは超えたにしてもトルネードにはまだ至っていないな…、という焦燥感は、やはり残りますね。

なお、元記事はこちらになります。

John Lewis Rolling Out RFID Across All Fashion Goods

イギリスの大手デパートJohn Lewis社が全46店舗のうち34店舗で衣料品の一部でのRFID利用を開始しました。同社は2018年中にすべてのアパレル製品でのRFIDの利用を開始します。利用している技術はUHFパッシブで、リーダーはZebra社、タグはAvery Dennison社、ソリューションはCheckpoint Systems社が提供しました。

Hospital to Track 12,000 Assets via Active RFID

Michigan Medicineは世界最大級の病院です。同病院ではRFIDを利用した器材の管理を実施しています。利用しているのは超音波のエキサイターを利用したWiFiタグで、Stanley Healthcare社の製品です。

Retailer, Tobacco Brand Each Track Shelf Availability via RFID

カナダのタバコ会社とコンビニチェーンがタバコのスマートシェルフのトライアルを実施しています。これはUHFパッシブ技術を利用するもので、NeWave Sensor Solutions社がソリューションを提供しました。

Tego Releases Environmental-Monitoring Technology for Pharmaceutical Applications

Tego社は医薬品製造環境での汚染を防ぐためのRFIDソリューションTouchless Environmental Monitoring Solutionを販売しています。このソリューションは、管理対象となる機器や原料の流通履歴をUHFパッシブタグでトラッキングするものです。

RFID Journal Announces LIVE! 2017 Highlights

今年のRFID Journal LIVE!は5月9日~11日にアリゾナ州フェニックスで開催され、およそ3千人の参加者を集めました。参加者は1,200社、60ヶ国、40業界と幅広い広がりを見せました。

RFID News Roundup

  • SALTO Systems社がRFID対応のホテル用電子錠を発表
  • IDTronic社が入退場/出勤管理向けのデスクトップRFIDリーダーを発表
  • Fathom社とGimbal社が技術アライアンスを形成
  • InfoChip社が高耐久・長距離読み取り対応タグを発表
  • Datamars社が業務用クリーニング業界向けのRFIDチップを発表
  • Saelig社がTeledyne LeCroy社のBLEプロトコルアナライザーを販売

RFID Starts to Go Mainstream

リーマンショック後しばらくの間は、RFIDを利用しようというユーザ企業はどうしてもRFIDでないと解決できないトラブルに直面したところがほとんどでした。それがここ2~3年で状況が変わり、RFIDが何か新しいメリットをもたらすと考えるユーザ企業が増えています。これら企業はビジョナリーが率いる新しいもの好きというわけではなく、実業で利益を得ることにしか関心のないメインストリームの企業です。これはRFIDの普及がメインストリームに浸透し始めたことを意味します。

Learnings from RFID Journal LIVE! 2017: Can BLE Change RTLS?

BLEを用いたRTLSは期待が先行していましたが、今後本格的な普及が進むためには、技術的な得失をクリアにしたうえで、できないことはできないと明らかにすることがベンダーに求められます。

RFID Journal LIVE! 2017 Report, Part 1(有償記事)

RFID Journal LIVE! 2017で発表されたプレゼンテーションと資料のリンクの一覧です。

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2017/05/13

RFID Journal 抄訳 2017/05/12号

今週は今年のRFID Journal LIVE!が開催されました。それを受け、掲載記事もプレスリリース的なものが多くなっています。

気になった記事はPervasID社のフロア向けUHFパッシブのリーダー。この種の製品はなかなかメジャーになりきれない印象がありますが、IoT的な用途に使おうとするとやはり導入が重要になってくると思います。得られる精度に応じて適切な価格のものを選べるよう選択肢が昼がると良いですね。

Juniper Research社の小売分野におけるIoTの普及に関するレポートも気になります。最近この手のレポートの紹介記事がいくつかありました。どこかでまとめて読むことができるよ良いのですが、どうにも手が回っていません。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Helps Measure Salting Needs for U.K. County Road

イギリスのハンプシャー州ではZigbeeで通信するワイヤレスセンサーから得られる情報を道路の補修に役立てています。採用したのはLibelium社の太陽電池駆動の製品です。

European Sportswear Retailer Brings RFID to Smart Fitting Rooms

ヨーロッパのスポーツショップDetego社はRFIDを利用した店舗での注文システムを導入しました。同社は従来からUHFパッシブRFIDを用いた在庫管理システムを導入しており、この情報と試着室に設置したリーダーとタッチスクリーンをリンクさせることで、顧客が試着室に持ち込んだ品物を購入できるようにしました。

Avery Dennison Experience Center Aims to Encourage Innovation

Avery Dennison社はIoTとRFIDが小売や物流などの業界で果たすユースケースを説明する展示室I.Labをオランダの欧州本社内に開設しました。この展示室の広さは120平米で、物流施設と店舗とをそれぞれカバーする2つの展示室からなります。

Alien Technology Unveils Reader and Gateway Device to Simplify RFID Deployments

Alien Technologys社はUHFパッシブリーダーの新製品ALR-F800-Xを発表しました。この製品は別のリーダーを配下にするゲートウェイとしても利用することができ、リーダーに論理名をつけて管理したり、タグの仕様(GS1か業界独自標準か)を自動的に判別するなど、導入をわかりやすくするための各種の機能を搭載しています。

PervasID Releases New Reader With 75 Percent Fewer Antennas

イギリスのベンチャー企業PervasID社は天井に設置してエリア全体をカバーするタイプのUHFパッシブリーダーの新製品を発表しました。製品の名称はSpace Ranger 9200で、競合製品がアンテナのカバーエリアの縁のタグの読み取りが弱いため80パーセントの読み取り精度にしかならないのに対し、同社の製品は99パーセント以上の得られるとしています。新製品では従来の製品より必要なアンテナ数やケーブル数が大幅に削減されました。

Study Forecasts 350 Percent Rise in IoT in Retail by 2021

Juniper Research社は小売分野におけるIoTの普及に関するレポート「IoT in Retail: Strategies for Customer Experience, Engagement & Optimisation 2017 - 2021」を発表しました。このレポートによると、小売で利用されるIoTデバイス(RFID含む)は2016年の27億個から2021年には127億個と5倍弱の増加となります。デバイス数の拡大は主に在庫管理に利用されるUHFパッシブタグによるものです。Bluetoothビーコンは現在専用のアプリケーションを導入しなければならないことが普及の障害になっており、Physical Webなど特定のアプリを必要としない仕様の普及が利用拡大のカギとなります。

RFID News Roundup

  • Feig Electronics社が自社のRAINリーダーがPortable Technology Solutions社のソフトウェアと互換性があると発表
  • Convergence Systems社が長距離読み取りが可能なハンドヘルド外付けUHFリーダーを発表
  • DSS Plastics Group社がセキュアなプラスチックカードを発表
  • Genetec社がSTid社製品の販売パートナーシップ締結を発表
  • Faxitron社がHealth Beacons社のソリューションを導入
  • Balluff社が工具識別システムを発表
  • Harland Simon社のRFIDシステムがLord Carter Innovation Awardで次点を獲得
  • Nedap Retail社が監視用途向けのRFIDアンテナを発表

Finding Excellence

今週開催されたRFID Journal LIVE! 2017は通算15回目となります。RFID Journalを始める前、私はIT雑誌の編集者とライターをしていましたが、自分の記事が世の中を良くしているという手ごたえがないことに飽き飽きしていました。RFID Journal誌とLIVEイベントを始めて、実際に利用者からのフィードバックを受け取り、彼らの役に立っているという手ごたえを得られるようになりました。

RFID Is the Solution for Omnichannel Sales

最近小売業の間でのRFIDに対する注目が高まっています。Zebra Technologies社の「2017 Retail Vision Study」によると、RFIDの導入により在庫切れの発生確率から60~80パーセント低下、売り上げは6パーセント向上するとしています。このような大きな効果があるため、RFIDの導入はMacy'sのような先進企業から、より慎重な企業へと広がりつつあります。

RFID Furthers Operational Efficiency for New York Hospital(有償記事)

ニューヨークの病院Northern Westchester HospitalではRFIDを利用した資産管理を行っています。利用している技術はUHFパッシブで、ソリューションを提供したのはQuake Global社です。

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2017/05/05

RFID Journal 抄訳 2017/05/05号

今週興味深かった記事はBluetoothを用いたアセット管理のコラボレーション。同じビーコンを使うので、低コストのゾーン判定のソリューションと、精度が高いビーム式のソリューションを、統合して利用できるのですね。

識者投稿はIoT用のLinuxディストリビューション、Ubuntu Coreの解説記事。日本語ではクラウド用のコンテナホストとしての情報が多いようです。単に軽量を目指しただけではなく。アプリストアとロールバック機能を用いて必要な機能を安全・確実にデリバーする機能を持っているというのは知りませんでした。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Automates Fracking Interventions for Weatherford

石油掘削業大手のWeatherford社はRFIDを利用して掘削作業を効率化しています。同社は掘削用のパイプの中にLFパッシブのRFIDリーダーアンテナを設置し、パイプの中にRFIDタグを通すことで、掘削に必要なバルブの開閉のタイミングをコントロールします。

NFC RFID Tracks Tram Ridership of Oregon University

ポートランド市にあるオハイオ健康科学大学では通学にロープウェイを利用しています。このロープウェイが来年メンテナンスのために休業するため、同大学では学生・教員の利用状況を確認して代替交通手段を計画できるよう、NFCタグを使った乗車履歴の取得を行い始めました。

RFID Unbridles Pathogen Transmission Research

カナダのゲルフ大学では馬への病気の感染を調査するためにBluetoothタグを利用します。同大学では馬と人間に大容量メモリのBluetoothタグを持たせ、他の馬や人間との接触を記録させます。記録結果はリアルタイムには送信されず、調査期間終了時にまとめてダウンロードされます。

Defense and Aerospace Industry Leaders to Discuss RFID's Benefits at LIVE! 2017

5月9日から11日にアリゾナ州フェニックスで開催されるRFID Journal LIVE! 2017では防衛・航空宇宙のトラックが設けられ、アメリカ国防総省やNorthrop Grumman社、Delta Air Lines社などの業界のキーマンによる講演が行われます。

Partnership Enables Hybrid BLE for Zonal and Real-Time Tracking

Acumentive社とFathom社は共同でBluetoothを用いたアセット管理ソリューションを提供します。Acumentive社はビーコンがゾーン内に存在することを検知する低コストのシステムに強みを持ち、Fathom社は精度の高い測位機能を提供するため、両社のソリューションを組み合わせることで広域を低コストでカバーしつつ重要な部分では精度を上げるソリューションを構築できます。

RFID News Roundup

  • Juniper Systems社がAndroid対応の高耐久型タブレットを発表
  • ThingMagic社がRAINプロトコルに対応したRFIDリーダーSargasの機能を拡張
  • Quest Solution Canada社が社名をQSG社に変更
  • CSL社がスマホ外付け型の長距離UHFリーダーを発表
  • FEIG RAIN社のリーダーがPortable Technology Solutions社のソフトウェアに対応
  • Siemens社のRFIDリーダーがMindSphere社のIoTソリューションに対応
  • STid社のアクセス管理アプリがSecurity Industry Associationの金賞を受賞

Don't Be a Pound Foolish

RFIDは現時点でもなお新しいテクノロジーで、実際に導入を経験した人たちの生の経験を聞くことは非常に重要です。RFID Journal LIVE!への参加には交通費を含め費用がかかりますが、そういう費用を惜しんで導入に失敗する方が高くつきます。

The Internet of Old Things

IoTデバイスのセキュリティのためにはソフトウェアの更新を確実に行える必要があります。IoT向けのプラットフォームUbuntu Coreには、追加・修正機能をアプリストアから配布し、そのセキュリティを認証する機能と、導入に失敗した場合に直前の状態にロールバックする機能が存在します。

Ticketing Company Keeps Festival Attendees Moving With RFID(有償記事)

アメリカのチケットサービス大手Front Gate Tickets社はNFCリストバンドを用いたフェスの観客管理を提供しています。同社のソリューションはエリアごとの入退場の他に抽選や売店での支払いにも利用できます。このソリューションは昨年6月のサービス開始から15ヶ所のフェスティバルで利用され、今年は60ヶ所で利用される予定です。

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2017/04/20

RFID Journal 抄訳 2017/04/20号

今週は面白い製品の記事が並びました。

一つはUHF RFIDタグ内蔵のLEDライトを使ったピックアップソリューション。リーダーからの信号で発光することでピックアップを行うものですが。専用の棚やケースを使わず、従来から使っているビニールバッグにタグを同封すれば使い始められるというお手軽さがウリです。

Drugco2

もう一つ、ThreadRobe社の家庭向けの全自動衣装棚の話も楽しいです。洗濯した衣類を入れるとロボットアームが自動的にハンガーにかけてくれ、スマホからの指示でRFIDタグを読み取って取り出し、スチームまでかけてくれる。なんだか昔のアメリカのカートゥーンのようなシーンを思い出してしまいました。動画はこちらになります。

今週は日本関係の情報もいくつか。紹介記事では大日本印刷が解決したコンクリートのひび割れを検出するRFIDタグ。そしてRFID Journal Awardのファイナリストとしてホンダアメリカの完成車管理ソリューション。日本企業の名前が出てくると読んでいて元気が出ます。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Technology Lights Up Prescription Will-Call System

アメリカのITベンダーSuncrest Solutions社はEZ-RFID社のLEDライト付きRFIDタグを使ったピックアップソリューションを薬局向けに販売しています。このソリューションは、薬局で患者に出す薬を入れたビニール袋にLEDライト付きRFIDタグを同梱し、ピックアップ時にRFIDリーダーが信号を発するとLEDが発光するというものです。既存のバッグや棚を生かしたままLEDライト付きRFIDタグを同梱すればよいので低いコストで利用することができます。

Passive RFID Tracks Changes in Structural Micro-Cracks

大日本印刷はコンクリートのひび割れを検出するためのRFIDタグを開発しました。このタグはコンクリートの表面に張り付けて利用するもので、ひび割れが発生するとアンテナのパターン回路が切れることで検出が可能になります。このタグは複数の建設会社がトライアルを実施中です。

Robotics and RFID to Manage Your Wardrobe

ベンチャー企業のThreadRobe社は家庭向けのRFID対応衣装棚を開発中です。この衣装棚はRFIDリーダーとロボットアーム、スチーマーに対応しており、棚の下に選択を済ませた衣類を入れるとロボットアームが自動的にハンガーにかけて衣類のRFIDタグを読み取って位置を記憶します。スマホから特定の衣類の取り出しを支持すると該当のハンガーがピックアップされ、スチームがけされて取り出しエリアに移動されます。利用しているRFID技術はUHFパッシブです。

Finalists Unveiled for 11th Annual RFID Journal Awards

今年のRFID Journal Awardsのファイナリストが決定しました。日本企業関連ではホンダのアメリカ工場での完成車管理の事例がノミネートされています。

New Feig Long-Range Reader Features Enable Low-Cost UHF Vehicle Tracking

Feig社は車両入退場管理システム向けのUHF RFIDリーダーの新製品LRU1002を発表しました。このリーダーは既存の入退場管理システムのインタフェースに準拠しており直接接続することが可能になっているほか、USBメモリに書き込んだ設定を読み取らせることで設定作業の手間を削減しています。

RFID News Roundup

  • Metalcraft社とTechnologies ROI社がRFID対応の金属ネームプレートで提携
  • TECSYS社がRFIDカンバンを用いた補充システムで対象業界を拡大
  • T3 Expo社がトレードショウ向けのRFID対応出荷アプリを発表
  • IHL Group社のレポートが店舗在庫管理やオムニチャネル対応へのRFIDの重要性を確認

Hearing from the Award Finalists

RFID Journal Awardsの授賞式ではファイナリストが講演を行います。これは来場客が最も意欲的なRFIDプロジェクトについて学ぶ機会にするためです。今回からは受賞カテゴリが業界別になったため、エンドユーザーにとってよりプロジェクトの有益性や先進性を比較しやすくなりました。

LPWAN Technology: Not One or the Other, But Both

IoT向けの広域通信サービスとして3GPPとLPWANの2つの規格が存在しています。LPWANはセンサーデータの送信のような低頻度、小容量の通信向けに低価格で低消費電力のソリューションを提供し、3GPPはよりコンシューマー向けのリッチなサービスを提供します。利用者はこれらの特徴を理解して二つのサービスを使い分けるべきです。

RFID Helps Vacuum Up Waste at Pneumatic Disposal Sites(有償記事)

フィンランドの廃棄物真空配送設備メーカーMariMatic Oy社は、RFIDによる利用者認証で契約者のみが廃棄物の投入を行う仕組みを提供しています。同社はRFIDタグ内蔵のキーホルダー(LFやMifareなど規格は導入地域ごとに異なる)を利用者に配布し、それを投入口にタッチすることで投入口が自動的に開きます。

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2017/04/12

RFID Journal 抄訳 2017/04/12号

今回興味深かったのはSML RFID社によるアパレルRFIDの導入状況の調査。タグやリーダーの販売動向から実際の導入状況を推定しているようです。自己申告ベースでの普及率とどちらが正しいのかの判断は難しいところですが、いろいろな切り口での分析が出てくるのは業界が成熟した証拠だと思います。

今週の特集記事は個人向けのモバイルIoT器材の注目株。TrackRという製品はBluetoothビーコンを用いた忘れ物探知アプリですが、アプリが凝っていてスマホからGPSを取得しての位置履歴の収集や、建物の内部で位置ビーコンを併用しての高精度な位置の記録、またAmazon Alexaとの連動など、機能が盛りだくさん。値段もタグ1個で30ドル、5個で90ドルと手ごろなので、試してみようかな。

4月2日にKen Traub氏がお亡くなりになったというニュースには驚きました。一緒にお仕事をさせていただいた経験があり、2008年の夏にはボストンの氏のオフィスに出張したこともあります。RFID Journal誌にもコンスタントに寄稿されていてご活躍を喜んでいたのですが…。安らかにお眠りください。

なお、元記事はこちらになります。

Factory Reduces Order-Fulfillment Time by 20 Percent

ブラジルの個人用保護具(PPE)メーカーLeal社はRFIDによって顧客への納品に要する時間を20パーセント削減しました。同社の取扱品目は倉庫の容積に比べて多く、必要な品物を間違いなく取り扱うためには多くの手間と時間がかかっていました。RFIDを導入して在庫管理を行うことでこの手間が解消されました。

SML Analysis Finds Just 4 to 8 Percent Adoption of RFID Among Retailers

RFIDベンダーのSML RFID社の調査によると、アパレル小売分野でのRFID導入はまだ初期段階にあります。同社の推定によるとアパレル小売り分野でRFIDを導入している企業は4から8パーセントに留まり、例えばGS1による過半数に達したという調査と大きく異なっています。この数字はアメリカとヨーロッパのアパレル専業の小売店を対象にしており、販売されたタグやリーダーの公開情報から推定したものです。

RFID Brings Temperature Visibility to Pizza Chain

ドミノピザのフランチャイズ店を70店舗手がけるMar Pizza社はZigBeeを使ったワイヤレスセンサーで商品の温度管理を手掛けます。ソリューションを導入したのはUnified Office社で、ドアの開閉情報や移動情報と紐づいた温度情報を各店舗から吸い上げてクラウドで一括管理することで、異常の検出や監査用のレポートの作成を迅速に行えるようになりました。

Leaders Representing Retail and Apparel Industries to Discuss RFID's Benefits at LIVE! 2017

5月9日から11日にかけてアリゾナ州フェニックスで開催されるRFID Journal LIVE! 2017には、Herman Kay社やJack Wills社など、アパレル・小売分野でのキーマンが講演を行います。

Beacons Come to Market in Brazil

ブラジルのTaggen社とCPqD社はIoTの普及に向けBluetoothビーコン分野で提携しました。

RFID News Roundup

  • Avery Dennison RFID社がTarget社とのパートナーシップ締結を発表
  • Alien Technology社のAndroid搭載RFIDリーダーがSOTI社のソリューションに対応
  • Linxens Group社がSmartrac社からのSecure ID・トランザクション事業の買収を完了
  • Mist社がBLE対応のアセット管理プラットフォームを発表
  • Senseon社がNFC対応の商品棚鍵製品を宝石商やブティック、電気製品向けに展開
  • オーストラリアの学生寮がASSA ABLOY HospitalityのRFID鍵ソリューションを導入
  • Identiv社が高セキュリティのHF RFIDアクセスカードを発表

Special Achievement Award: Ken Traub

今年のRFID Journal誌のSpecial Achievement Awardの受賞者はKen Traub氏となりました。Ken Traub氏はGS1でEPCISやALEなどの標準化作業の中心となって活躍し、またRFIDの普及のための講演や執筆などの活動を積極的に行ってきました。Ken Traub氏は4月2日に急逝されました。

How Service Relationship Management and the IIoT Are Keeping Transportation on the Right Road

トラックや農機などの産業用車両保守は産業向けIoT(Industrial IoT, IIoT)の重要な適用分野の一つです。これらの車両の故障は4日間のビジネスの中断を引き起こしますが、実際に修理に要する時間はその1割にすぎません。IIoT技術を用いてデータを収集し、適切な予防保守を行うことで、ビジネスへのダメージを最小にすることができます。

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