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2019/08/31

RFID Journal 抄訳 2019/08/30号

今週のニュースレターの元記事は先週までに既出のものが多く件数が少なめですが、面白い記事も多くありました。

ニューヨーク・コミコンでのNFCバッジの利用、事例としては既出ですしユースケースもそれ自体では特殊ではないのですが、大きな写真付きで見るとやっぱり迫力があります。

Nycc3

RFIDを用いた薬瓶の読み上げサービスも興味深いです。RFIDのバーコードに対する有利な点の一つは目の見えない人にも扱いやすいことなんですよね。

識者投稿は米国での3.5GHzプライベートLTEサービス。これも面白いテーマですね。IoTという切り口だとどうしてもLoRaなどの方に重心が偏りがちになりますが、注目すべき技術だと思います。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Delivers Gaming, Access to Comic Con Fans

今年のニューヨーク・コミコンでのNFCバッジが利用されました。ニューヨーク・コミコンは大規模なイベントで多くの人気セッションがあり、そのアクセス管理が重要なテーマになっていました。NFCバッジはアクセス管理に使われたほか、写真や資料をメールで自動的に配布する際にも利用されました。来年にはバッジによる決済も導入の予定です。

Paper Mill Optimizes Manufacturing and Stock Control

ブラジルの匿名の製紙会社は製品の在庫管理にRFIDを利用しています。同社は紙のロールにUHFパッシブRFIDタグを貼付し、ポータルリーダーで読み取りを行っています。

RFID Speaks Up for Prescription Labels

Sam's ClubとWalmartのすべての薬局部門は視覚障碍者向けにRFIDを用いた薬瓶の読み上げサービスの提供を開始しました。このサービスはEn-Vision America社が開発したもので、処方の際に薬瓶のRFIDラベルを貼り付け、患者は自宅にあるScripTalk Stationという機材に薬瓶を置くことで処方を読み上げさせることができます。

RFID Adds Intelligence to Cabinet Locking Solution

Accuride社はキャビネットのスマートロックソリューション、Senseon Plusを販売しています。このソリューションはICカードを鍵として使うだけではなく、だれがいつ鍵を開いたかを記録することができるほか、解錠に複数のICカードを利用するとか、移動時間を考慮してタッチ後一定時間後に解錠するとかの追加機能も持ちます。

Lacoste Creates High-Tech RFID Showroom

Lacoste社はブラジル法人本社に併設されたショウルームにRFID機能を導入しました。このショウルームはLe Clubという同社の新コンセプトを説明するためのもので、店舗にはハンドヘルドリーダーのほかImpinj xArrayが設置され、リアルタイムの棚卸し、商品の精算、盗難防止などに利用されます。

Shared Spectrum: A New Solution to IoT Connectivity Challenges

米国ではCBRSと呼ばれる3.5GHz帯を利用するプライベートLTEサービスの提供が始まっており、石油ガス業界や港湾業界などでさまざまな取り組みがなされています。

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2019/08/23

RFID Journal 抄訳 2019/08/23号

今週気になった記事はオフィス電子機器の中古品販売に関するリバースロジスティクス。この分野はRFIDが得意とするもので、ソースタギングができればさらに価値が高まります。

今週は温度センサータグを使ったサプライチェーントラッキングの事例が2つ掲載されていました。それぞれは地味な記事ですが、このジャンルへの関心が高まっているのかな、というところが気になります。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Zones Enable Automated Tracking Solution for Warehouse

オフィス電子機器の中古品販売を行うAsset Recovery Specialists社はRFIDを利用した在庫管理を導入し、受注を30パーセント上昇させるとともに作業時間を30パーセント削減しました。同社はMetalCraft社の吊り下げ式パッシブUHFタグを各機器に貼付し、壁に取り付けた固定式リーダーとスタッフが持つハンドヘルドリーダーとを使って読み取りを行って状態を管理します。

RFID in a Day Attracts Label Companies, Brands

フランスのラベル製造機器メーカーSMAG Graphique社は自社製品のRFIDを説明するイベントRFID in a Dayを開催しました。このイベントは英仏両語で行われ、自社製品だけではなくAvery Dennison社やNordic ID社など提携メーカーからも出展がありました。

Blockchain Solution Employs NFC for Supply Chain Accountability

物流ソリューションベンダーのShipChain社はGTX社のNFC温度センサータグを使ったサプライチェーンソリューションを提供しています。このソリューションはブロックチェーンを利用しています。

Smartrac Intros Inlays, Tags for Industrial Apps, Increases Its Production Capacity

Smartrac社は産業向けの金属対応パッシブRFIDタグSKYLINEを発表しました。このタグのサイズは54mm×25mm×1.8mmで、最大6メートルの距離から読み取りが可能です。

Internet of Things Forum to Discuss Agribusiness

Brazilian Internet of Things Forumは9月17日・18日にイベントを開催します。このイベントでは農業のIoT利用も重要なテーマとして取り上げられます。

Streamlining Connectivity Will Be Critical to the IoT's Success

コンシューマー向けのIoT製品が本格的に普及するためには、接続や決済を提供するプラットフォームが利用可能になることが重要です。

RFID to Cut Food Waste in the Supply Chain(有償記事)

Zest Labs社はUHFセミパッシブRFIDセンサータグを用いて農産品のサプライチェーン中の温度管理のトラッキングを行っています。これにより食料品サプライチェーン中の廃棄を削減することができます。

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2019/08/18

RFID World Watcher Monthly July 2019

今月気になった記事はIATAの手荷物RFID導入に関する決議。その後もちらほらと航空会社などによる導入のプレスリリースが続いており、航空業界全体として現状どのようなステータスになっているのかまとまった記事がそろそろ読みたいなと思っています。他にもRFIDロボットなど興味深い記事が並びました。

RFID World Watcher Monthly July 2019(PDF形式、222KB)

 

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2019/08/16

RFID Journal 抄訳 2019/08/16号

今週興味深かった記事はSuperdryのRFID導入その後。店頭の棚卸でバックヤードの在庫を読み取ってしまうという事例は頻繁にあるものなのでしょうか。また、この種の読み取りをアプリケーションレベルで防ぐVirtual Shieldingという機能も気になります。

カナダのNFCとGoogle Pay/Apple Payを組み合わせた駐車場料金支払いソリューション。おそらくQRコード決済と同じ原理を使ったものです。もうしばらくすると日本で「QRはもう古い!これからはNFCだ!」とか騒ぐ人が出始めるのかな、と思うとちょっと憂鬱です。

今回の編集後記を知らない人が書いていて、あれっ、Mark Roberti氏はどうしたのかな、と思ったのですが、今回書いていた人はRFID Journal Brazilの編集長でした。こうやって世界各地の人が回り持ちで書いても面白いですね。

なお、元記事はこちらになります。

Fashion Retailer Leverages Virtual Shielding to Overcome Stray RFID Reads

イギリスのアパレルブランドSuperdry社は店舗棚卸のためにRFIDを導入しましたが、店頭で棚卸中のハンドヘルドリーダーがバックヤードの在庫を読み取ってしまうといった問題に悩まされてきました。金属箔による物理遮蔽はコスト的に受け入れられる解決方法ではなかったため、同社はNedap社の仮想遮蔽機能に対応したアプリケーション!D Cloudを導入しました。これは過去の読取情報を突き合わせ、例えば店頭での読み取り中にはバックヤードにある商品の読取情報を無視する機能を持ちます。

LoRaWAN Brings IoT Connectivity to Rural U.S.

スタートアップ企業のIoT America社はアメリカの郊外地域でIoT接続を提供するためにLoRaWANを活用します。同社のターゲットは農業で、土壌の水分や農機の稼働状況などをLoRaWANで送信することを想定しています。

NFC Pays for Parking With HonkTAP

カナダのHonkTAP社はスマートフォンとNFCで駐車料金の支払いを行うソリューションを販売しています。同社のソリューションは、NFC対応のスマホで駐車スペースのNFCタグをタップすると、Google PayやApple Payの画面が開いて支払いを行うことができるというもので、アプリをダウンロードせずに利用することができます。

RFID Reader Manufacturer Sees Sales Soar

ブラジルでRFIDリーダーの販売が拡大しており、RFIDベンダーの在庫数が減少しています。

RFID News Roundup

  • Schreiner ProTech社が自動車の水浸試験で湿度センサー付きのRFIDタグを活用
  • JADAK社がRAIN RFIDスターターキットを発表
  • ForgeRock社がオープンソースのIoTエッジソリューションを発表
  • Synchronoss Technologies社がスマートビルディング向けソリューションでArrow Electronics社およびMicrosoft社と提携
  • B.O.S.社がRFIDおよびMobile部門の名称を変更
  • Event Genius社とAfro Nation社がガーナでのキャッシュレス支払い契約を締結

Smart Packaging: A New Link Between Manufacturers and Consumers

スマートパッケージングは製品メーカーにとって顧客との新たな接点として活用できるものです。

The Intersection of IoT and Smart Business

IoTは企業にとって大きなチャンスとなるものですが、すべてのIoTベンダーがそのチャンスを現実にしてくれるわけではありませんし、セキュリティーやプライバシーなどの落とし穴も存在します。これらの問題点をIoTベンダーとの契約時に検討すべきです。

Smart Packaging Plays a Key Role for Brands and as a Marketing Tool(有償記事)

スマートパッケージングの業界団体AIPIAは中国でカンファレンスAIPIA Summit Chinaを開催しました。このカンファレンスでは、日本をはじめとした各国のベンダーやユーザーが事例の発表を行いました。

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2019/08/10

RFID Journal 抄訳 2019/08/09号

今週興味深かった記事は何といってもFDAのRFIDパイロット。パイロットは10年以上前から何度もやっていたので「今更またやるのか!」という驚きがあります。まぁ最新の技術動向の変化などもあるのでしょうけれども…。

UWB RTLSモジュールの記事も興味深かったです。WiFiやBluetooth、UHFパッシブなど様々な技術を使った高精度測位のソリューションがいろいろ発表されてはいますが、現時点で確実に高精度測位が可能なソリューションとしてはやはりUWB。もっと色々なところで使われて欲しいですね。

なお、元記事はこちらになります。

FDA RFID Drug Pilot Planned This Summer

米国食品医薬品局(FDA)はRFIDを用いた医薬品サプライチェーントレーサビリティのパイロットを実施します。パイロットは2019年8月から6ヶ月間実施される予定で、テクノロジーベンダーのKit Check社のほか大学や病院、製薬会社が参加します。トライアルで利用されるのはUHFパッシブRFIDで、二次元バーコードとの対比実験が行われます。

Retailer Rolls Out RFID Across 1,000 Stores This Year

南アフリカのファッション小売チェーンFoschini Group社はRFIDを導入中です。同社はUHFパッシブRFIDの導入プロジェクトを2019年2月に開始し、2019年末までに1,000店舗に導入予定です。同社は現在のところRFIDを在庫管理にのみ利用しています。

RFID Brings Gains to Small Apparel Brand

アメリカの小規模アパレルブランドSouthern Fried Cotton社はRFIDによる出荷管理を行っています。同社は成長中で手作業による出荷管理が追いつかず、梱包ミスへの対応のために多額のコストが発生していました。同社は低コストで導入できるRFIDソリューションを探し、Avery Dennison社のソリューションを導入しました。

New RTLS Module to Cut Active UWB Tag Cost

UWB RTLSベンダーのDecawave社はUWB RTLSタグ用モジュールの新製品DWM1004を発表しました。モジュールの大きさは15mm×30mmで、電池寿命は7~9年。価格は10ドル未満です。UWB RTLSは他の技術と比べて高い精度を実現できますが、コストが高いことが課題とされており、Decawave社は低価格化に取り組んでいます。

RFID News Roundup

  • STMicroelectronics社がIoTサイバー防御のツールセットを発表
  • Identiv社とSchreiner Group社が病院向けの偽造防止機能付きRFIDインレイを発表
  • ProxiGroup RFID Solutions社がRFIDとIoT向けのサイトサーベイシステムを発表
  • Pod Group社がケニアのAlemetic Systems社にIoT車両トラッキングソリューションを提供
  • Powercast社の長距離無線電力供給技術がFCCの認可を取得
  • Patron Technology社がToken Systems社を買収

Why All This IoT Heel-Dragging?

IoTの導入が従来の期待よりも遅れている理由は、導入を正当化するビジネスケースが欠如していることと、IoT技術を業務アプリケーションに接続する部分で利用可能な製品が不足していることです。

RTLS Helps Hospital Cut Surgical Turnaround Time by 10 Percent(有償記事)

ロサンゼルスの病院Adventist Health White MemorialではRTLSを導入して手術の所要時間を10パーセント短縮しました。同病院が導入したのはCenTrak社のアクティブRTLSで、病院ワークフロー管理システムのTagnos ORに統合されています。

 

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2019/08/03

RFID Journal 抄訳 2019/08/02号

今週興味深かった記事はタイのファッションチェーンの無人店舗。リープフロッグの典型だなぁと思いながら読みました。いまどき最新技術は世界中どこでも同じものが使える一方で、技術を使ったソリューションの前提は国ごとに「異なる」(進んでいる/遅れているではなく)状態です。それぞれの事例をごくごく個別のものとして、何をチャンスとし何が制約になって導入されたか、しっかり見ていく必要がありますね。

気楽なニュースとしてはBAの電子ペーパー手荷物タグが楽しいですね。これはUHFパッシブRFIDの導入義務付けとは関係なく(少なくとも記事では触れられていない)、スマホからBLE経由で搭乗情報をダウンロードしてチェックイン時間を短縮できるというものです。お値段は63ポンドと再利用可能であることを考えるとまぁ手が出るかな、という水準。ANAやJALでも導入しないかな。

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なお、元記事はこちらになります。

British Airways Offers RFID Luggage Tag

British Airways社は電子ペーパーを搭載した再利用タイプの手荷物タグの販売を始めました。この製品はBLEによる通信機能を搭載しており、スマートフォンから搭乗情報をダウンロードすることで預け入れに必要な時間を大きく短縮できます。この製品はViewTagとの提携で開発されたもので、価格は63ポンドです。

Exhibit Shop Sells Fashion, Cosmetics With RFID

タイのファッションチェーンSaha社はRFIDや顔認識、AIを活用した無人のファッション店舗を発表しました。同社はタイ全土にHis&Hersブランドで約100店舗を展開しており、無人店舗は本社への併設になります。決済はスマートフォンの専用アプリで、決済の商品読取は無人レジで、それぞれ行われます。

IoT Tracks Vending and Coffee Machines

自動販売機メーカーのVendon社はAT&T社と共同で、自動販売機の各種の情報をリアルタイムで把握できるシステムを開発しました。このシステムは携帯電話モデムでマシンに搭載された各種センサーの情報をVendor社のクラウドに送信するものです。現在同社の顧客の何社かがこのシステムのトライアルを実施しています。

Brazilian Retailer Manages Merchandise Movement

ブラジルの衣料品店Lojao do BrasはImpinj社のUHFパッシブRTLSアンテナxArrayを導入し、商品の試着回数や販売への展開に関する情報を取得しています。このソリューションはiTag社が開発しました。

RFID News Roundup

  • STMicroelectronics社とKudelski Group社が産業向けIoTのセキュリティーソリューションで協業
  • Janam Technologies社がRFID/NFC機能を搭載した小型タブレットを発表
  • Market Study Report社がUHF RFIDタグ市場に関するレポートを発表
  • Claroty社が産業向けサイバーセキュリティプラットフォームでIoTモニタリングへの対応を強化
  • BehrTech社が産業向けIoT用のLPWANサービスを開始
  • Sensera社とArrow Electronics社がIoTセンサーソリューションのグローバル協力契約を締結
  • Avnet社がIoTセキュリティーのスターターキットを無料で提供

Diversion Detection and Prevention in Hospitals

病院内での薬剤の管理は医療用麻薬であるオピオイドの不正な利用を防ぐために非常に重要です。ですが、多くの病院では書類ベースやバーコードベースの不正確なソリューションを利用しています。RFIDを利用することで精度を向上させることができます。

RFID Brings Material Handling, Self-checkout and Shelving Counts to Library(有償記事)

マサチューセッツ州にあるウォーバーン図書館は歴史のある建物の中に入っており、増加する利用者のニーズを満たすための機能が不足していました。同図書館はRFIDを導入し、自動貸出機を導入してこの課題を解決しました。同図書館が導入したのはHFパッシブRFIDで、ソリューションはTech Logic社が提供しました。

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