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2019/06/15

RFID Journal 抄訳 2019/06/14号

今週興味深かった記事はミシガン大学とワシントン大学が開発中のUHFパッシブ高精度測位システム。しばらく前から大学発の記事が断続的に出ている分野ですが、じわじわと機能や精度が上がってきている印象です。次の注目点は実導入事例がいつごろどのような形で出てくるか、でしょうか。

編集後記はRFIDの戦略的なメリットについて。数年前はとにかくLow Hanging Fruitsにフォーカスしていたことを考えると、ずいぶん業界を取り巻く雰囲気も変わったな、という印象です。ただ、この種の戦略活用というのはホールプロダクトが出にくい分野でもあるのですよね。

なお、元記事はこちらになります。

Special Olympics World Games Tracks Athletes via the IoT

2019年3月にアブダビで開催されたスペシャルオリンピックでは選手の所在管理にSigfoxを利用したIoTタグが利用しました。これは競技場と宿泊施設以外の場所でも選手の位置を把握することを目的としたもので、最寄りのWiFiホットスポットをMACアドレスから位置を検知することができます。

U.S. Army Testing RFID for Medical Biodefense Management

米国陸軍医療感染症研究所(USAMRIID)は冷凍試料の棚卸しを冷凍庫から取り出さずに行うためのソリューションにRFIDを採用するテストを行っています。従来冷凍試料の棚卸しは冷凍庫から取り出して目視で行われていましたが、手間がかかりミスが入り込みやすいだけではなく、冷凍庫から取り出すことで試料が劣化するという問題もあります。現在テストされている技術はUHFパッシブです。

University Research Tracks Everyday Activities via RFID

ミシガン大学とワシントン大学の研究チームはUHFパッシブタグを用いた高精度の測位システムを開発しています。この測位システムは信号の受信強度と位相を機械学習を用いて分析するもので、利用チャネルをランダムに変化させながら応答を取得することで、タグ同士が近接していたり、タグとリーダーの間に人体などが入っていたりといったことを検出できます。研究チームはこれらの機能を、住宅の中での居住者の日々の活動状況を追跡するというユースケースを用いてテストしています。

IoT-BLE Device Brings Low-Cost Tool for Experimentation

STMicroelectronics社はIoTの開発アイデアを低価格で実証することができるデバイスSensorTile.boxをリリースしました。SensorTile.boxは温度・湿度、慣性・加速度、磁力、圧力、音声の各センサーを搭載しており、BLEでデータを送信したりSDカードにデータを蓄積したりすることができます。

RFID News Roundup

  • Xerafy社がセラミック製のRFIDタグを発表
  • Zebra Technologies社がデータインテリジェンスのプラットフォームを発表
  • Triax Technologies社が自社の建設業プラットフォームにアクセス管理機能を追加
  • Zigbee AllianceがIoTのセキュリティ、信頼性、相互運用性を強化するイニシアチブを発表
  • Tuya社とMicrosoft社がAzure Cloudプラットフォームのスマートホーム製品の活用で提携
  • Global Market Insights社がNFC市場の見通しを発表。2025年に60億ドルに到達

Achieving Transformational Benefits With RFID

RFIDが持つ戦略的な利益を最大限に活用するためには、既存の業務の自動化や合理化ではなく、戦略的優位性を獲得するために業務を変化させる必要があります。そのためには業界イベントに参加して他業種の参加者と意見交換したり、大学のRFIDラボを見学したりということが有用です。

How IT Leaders Can Ensure Successful IoT Implementations

大規模なIoT導入の成功のためには、マルチ/ハイブリッドクラウドを適切なセキュリティを保ちつつ連携させることが鍵になります。

Internet of Things Brings Intelligence to Hot Tubs(有償記事)

ジャグジーメーカーのJacuzzi Brands社は販売したジャグジーの遠隔メンテナンスのためにIoTを利用しています。同社が導入したSmartTub SystemはLTEモデムでSalesforce Service Cloudに接続され、ジャグジーの利用状況を監視して消費電力が平均を上回った場合に警告するようなことが可能になります。このソリューションはSIベンダーのParticle社が提供しました。

 

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