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2019/04/27

RFID Journal 抄訳 2019/04/26号

先週に引き続きRFID Journal LIVE!で発表された新製品の情報が多くなっています。

今回興味深かったのは特集記事のイギリスのビア樽レンタル会社でのビア樽管理事例。この分野ではLFパッシブタグが主に使われているのですが、この事例ではRFIDパッシブタグを採用。それだけでも新鮮なのに、なんとMojixを使ってRTLSでの管理を行っています。大胆な事例だなぁと思う一方で、Mojixの最新の機能が気になります。

Axzon社のセンサー機能付きUHFパッシブRFIDタグの記事も興味深かったです。初めてこの種の製品を見て衝撃を受けてから、着実に製品は進歩しているのでしょうね。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Goes to the Races

イギリスの競馬場Chelmsford City RacecourseではNFC対応のリストバンドを使った入場券や物販の販売管理を行っています。馬券の購入は対象ではありません。この種のソリューションは音楽フェスなどでは普及していますが、競馬場では目新しいものです。このソリューションはEvent Genius社が提供しています。

RTLS Reader from RF Controls Features Steerable Array Antenna

RFIDベンダーのRF Controls社はRTLS機能を搭載したUHFパッシブRFIDリーダーを販売しています同社のリーダーCS-445Bは天井に設置すると最大90平方メートルの読み取り範囲を持ち、タグの位置を50センチの精度で測定できます。同社はタグベンダーのConfidex社とソリューションの展開で協業しています。

New Short-Range UHF Reader Targets Automotive Suppliers

産業向けセンサーのメーカーSICK社は組み立てラインでの利用を想定した読み取り距離の短いUHFパッシブRFIDリーダーを発売しました。従来狭い組み立てラインでは遠くにあるタグを誤って読むことを防ぐためHFパッシブRFIDが使われていましたが、この製品では読み取り距離や指向性をコントロールすることで誤った読み取りを防止します。

Axzon Adds New Features to Sensing RFID Tag

Axzon社がセンサー機能を持つRFIDパッシブタグの新製品を開発しました。Xerxes-Iタグは1つのタグで最大4つのセンサーをサポートし、暗号化に対応します。Xerxes-IIタグは電力供給を受けてデータロギングに対応します。

RFID News Roundup

  • Primera Technology社がオンデマンドのカラーRFIDラベルプリンタを発表
  • Seagull Scientific社がRFIDやスマートカード向けのラベルアプリを発表
  • Blue Bite社とr-pac International社がRFIDサプライチェーンソリューションで提携
  • Avery Dennison社がインドにインテリジェントラベルソリューションのラボを開設
  • UWINLOC社が産業向けトラッキングタグの製品群を発表
  • PragmatIC社がフレキシブルICで2千万個の受注を達成と発表
  • Eclipse FoundationがIoTデベロッパーのアンケート結果を公表

Networking at LIVE! Is an Additional Benefit

RFID Journal LIVE!に参加する大きなメリットの一つは他のユーザー企業とのネットワーキングです。参加したユーザー企業は同業他社との接触には注意するものの他の業界の企業との接触や情報交換にはとても積極的で、非常に有益な知見を獲得しています。

New Sensor Technology Can Allow for Smarter Presence Detection

現在人感センサーとして主に利用されている焦電体センサーは温度「の変化」を検出するため人間がずっと滞在するような環境での存在検知には適していません。この欠点を克服するため、温度そのものの測定ができるサーモパイルセンサーの利用が始まっています。

RFID Delivers Visibility to U.K. Beer Containers(有償記事)

イギリスでビール樽のレンタルを行うClose Brothers Brewery Rentals社はRFIDを利用した独自の樽管理システムを開発しました。この分野では金属対応のためにLFタグが広く使われていますが、同社は一括読みとりを行いたいと考えてUHFパッシブRFIDを利用することとし、Mojix社のSTARflex RTLSシステムとHID Global社の金属対応タグを採用しました。

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2019/04/19

RFID Journal 抄訳 2019/04/19号

RFID Journal LIVE!の開催を終えて、ということで商品紹介の記事が多い号でした。特にUHFパッシブ製品はこのイベントに合わせて戦略商品を出してくるので読みごたえがあります。

そんな中で目に留まったのはAvery Dennison社の水分・金属対応タグ。製品としては珍しいものではなくなりましたが、ターゲットのユースケースが化粧品の個品管理とのことで、いよいよ特殊タグがこの価格帯に降りてきたか、と思います。日本のコンビニ、ドラッグストアでの導入の議論にも影響がありそうですね。

Ad456u81

なお、元記事はこちらになります。

California City Brings IoT to Buses

カリフォルニア州モンテベロ市は市バスの防犯カメラの情報を位置情報と共に監視するためのIoT対応のシステムを導入しました。

New Chip Offers Greater Memory, Sensitivity at Lower Price

Alien Technology社がUHFパッシブRFIDチップの最新モデルHiggs 9を発表しました。従来製品からコスト削減、感度上昇などのベーシックな改善が行われているほか、メモリ領域が拡大されています。同製品は96ビットのEPCメモリと688ビットのユーザメモリを搭載しています。

New On-Metal Tags Target Food, Beauty, Small Products

Avery Dennison社は水分や金属の存在下で読み取りができる2種類のUHFパッシブRFIDタグを発表しました。AD-456u8のサイズは2.52インチ× 0.236インチで、化粧品へのタグ付けに利用することが想定されています。AD-454r6-Pのサイズは2.75インチx 0.75インチです。

RFID Journal Announces Winners of Its 13th Annual Awards

第13回のRFID Journal Announcesの受賞者が発表されました。小売り分野ではGrupo Boticario社、製造分野ではBAE Systems社、サプライチェーン分野ではHP社がそれぞれ受賞しました。

Waste-Management System Cleans Up With UHF RFID

ヨーロッパの廃棄物収集業者Compta社はRFIDを利用して廃棄物回収容器の管理を行なっています。同社は長くLFパッシブタグを利用してきましたが、読み取り効果に優れるUHFパッシブタグへの切り替えを進めています。

HyWEAR Puts RFID, Bar-Code Reading in Users' Hands

RFIDメーカーのFeig Electronics社は手袋型のRFID/バーコードリーダーHyWEARを開発しました。航空手荷物や小包などではRFIDとバーコードの併用が想定されており、HyWEARはこのような用途に対応できます。HyWEARの価格は1800ドルです。

RFID News Roundup

  • Smartrac社と4E Antenna社がRFID製品のサステナビリティーでパートナーシップを締結
  • Fleetilla社とPolte社がサプライチェーン機器のビジビリティで協業
  • Inseego社がギガビットエッジルーターを産業向けIoT製品ラインナップに投入
  • 産業向けIoT企業のDataOnline社がAnovaにブランド名変更
  • FIME社がNFCフォーラムの認証サービスを日本で開始
  • LoRa AllianceとDLMS User Associationが電力向けにIoTサービスを開始

Thoughts on RFID Journal LIVE! 2019

今年のRFID Journal LIVE!では出展や契約などの分野で大企業が活発であった一方で、小規模出展社は会社数やスタッフ数でわずかに減少となりました。これはRFID市場の成熟を受けて小規模で一回限りのRFID導入案件が減少傾向にある影響を受けているのかもしれません。

The Smart Money Is on the Sensors

各種の調査会社はコネクテッドカーの販売台数が数年以内に急増するという予測を出してます。コネクテッドカーの拡大はIoTやRFIDにとって大きなビジネスチャンスを意味します。

Grupo Boticario Plans RFID Deployment(有償記事)

ブラジルの化粧品SPAメーカーであるGrupo Boticario社はRFIDのパイロットを実施しています。このパイロットは店舗とサプライチェーンでの商品管理を対象としたもので、コンサルティング会社のEYが導入を支援しました。

 

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2019/04/13

RFID World Watcher Monthly March 2019

RFID Journal LIVE!の開催を目前に控えたタイミングで、ハードウェアやソフトウェアの新製品関連記事が多数掲載された月でした。NFCやBluetoothの新規格の記事もあり、盛りだくさんです。

RFID World Watcher Monthly March 2019(PDF形式、245KB)

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2019/04/07

RFID Journal 抄訳 2019/04/05号

今週興味深かったニュースはImpinj社の新モデルUHFパッシブRFIDチップ、M700。昔は新チップの発表ごとに大幅に性能が向上し、困難だったユースケースに対応できるようになってきましたが、数年前から一般的なユースケースではチップの性能が問題になることは少なくなり、自然と話題も少なくなってきました。今回は14年ぶりの核心だそうで、内容に期待しています。

今週の編集後記は「RFIDベンダーにコンタクトする前に準備しておくと良い情報」。とても実践的で役に立つ内容ですので、ぜひ元のページを読んでみてください。

なお、元記事はこちらになります。

New IC Design Promises to Enable Trillions of RFID Tags

Impinj社は新しいUHFパッシブRFIDチップM700を開発したと発表しました。M700チップは同社にとって2005年の最初のEPC UHF RFIDチップMonzaシリーズ以来の大規模な技術革新であり、従来よりも小型で高機能なRFIDタグの製造を可能にします。M700チップはRFID Journal LIVE!の会場でデモが実施されます。

RFID Tracks Antenna Health for Radio Networks

無線機器メーカーのComba Telecomは緊急無線機のアンテナの状態を確認するためにRFIDを利用するソリューションを開発しました。同社のアンテナは警察や消防などが建物の中で活動を行うために利用され、ビルの持ち主によって設置されますが、通常は使用されないため故障が発生しても気づきにくいという問題があります。同社のソリューションはアンテナごとにUHFパッシブRFIDタグを貼付しアンテナが正常に動作していない場合には読み取りに応答しないことで故障を検出できるというものです。

HP Brazil Integrates RFID With Smart Packaging

HP Brazilは2019年のRFID Journal Awardsに応募したケーススタディーの内容を発表しました。このソリューションは、商品のパッケージを印刷し、製品ごとに一意のIDを電子透かしとしてパッケージ印刷に埋め込むこと共に、そのIDをRFIDラベルと連動させるというものです。

IoT Lets Buildings Talk About Their Health

WiseState社は有線・無線ネットワークを用いて空調システムを監視するためのソリューションBopstemを提供しています。このシステムではスマホのチャットアプリを用いて機器の情報を取得することができます。Bopstemの第一号ユーザーはロンドンのホテルHyatt Regency London-The Churchillでした。

RFID News Roundup

  • JADAK社がプラグアンドプレイ対応のRFIDリーダーを発表
  • タンザニアが電子入管ソリューションにHID Global社のソリューションを採用
  • Smartrac社のRFID製品がバイアメリカン法に対応
  • Berntsen International社が地下のRFIDタグ読み取りについてアメリカの特許を取得
  • GlobalPlatform社とTrusted Platform AssociationがIoTのエコシステムで提携
  • L-SPARK社、TELUS社、BlackBerry社およびSolace社がカナダのIoTアクセラレーターを設立
  • FogHorn社がモバイル機器向けのIoTエッジソリューションを発表

Helping Solution Providers Help You

RFIDベンダーに見積もりを依頼する際には以下のようなものを準備しておくと精度の高い見積もりを素早く受け取ることができます。タグの貼付対象の写真、ポータルやドックドアの写真、作業をしている様子の動画、施設の寸法、施設で稼働している他の無線機器の情報。

From Ice Cream to Organs: Five Unusual Items Tracked by the IoT

IoTを用いたトラッキングは様々な分野で利用されています。アイスクリーム、温度管理が必要な医薬品、試験問題、遺体などがあります。

Hackensack Meridian Health Expands BLE Wayfinding to Jersey Shore(有償記事)

ニュージャージー州の病院運営企業Hackensack Meridian HealthはBLEを用いた患者のナビゲーションシステムを導入しました。病院の中で患者が迷子になることは患者の満足度を下げるだけではなく診療の効率も悪化させることになるため、同社は病院の建物の中で使えるナビゲーションシステムを探していました。このシステムはConnexient社の製品です。

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