« 2019年1月 | トップページ | 2019年3月 »

2019/02/22

RFID Journal 抄訳 2019/02/22号

今週気になった記事はZigbee Allianceのメッシュネットワーク標準Dotdot。Thread Groupという団体との標準開発だそうですが、恥ずかしながら今回初耳の名前でした。具体的に普及にどういうインパクトが出てくるのかに注目したいところです。

編集後記は展示会に足を運ぶメリット。実際に会うことで相手の本気度を知ることができるし、デモを見たり見積もりを取ったりで踏み込んでもらえる。本当にそうだと思います。

なお、元記事はこちらになります。

Four Naval Shipyards Deploying Forklift-Based RFID System

米国製造科学センター(NCMS)は4箇所の海軍工廠にRFID対応のフォークリフトを導入しています。これはVenture Research社の技術を用いたもので、フォークリフトにGPSとRFIDリーダーを、コンテナにUHFパッシブRFIDタグをそれぞれ取り付けることで、工廠内のコンテナの所在を把握することを目的としています。

Plug-and-Play Hub and Sensors Bring Low-Cost IoT to Industrial Settings

ベルギーの大学スピンオフ企業のVersaSense社は家庭用センサーの多くにリンクできるIoTハブを開発しました。この製品はNB-IoTやLPWANに対応し、Microsoft Azureなどの各種クラウドに接続可能です。電気や水道のメーターを手軽にスマート化する手法として電力会社などが注目しています。

RFID Journal LIVE! 2019 to Feature IoT, AIM and International China Pavilions

RFID Journal LIVE! 2019では展示ホールに3つのパビリオンが参加します。参加するのはIoTパビリオン、AIMパビリオン、中国パビリオンで、AIMパビリオンにはデンソーも出展します。

Dotdot 1.0 Enables Zigbee and Thread IP to Speak the Same Language

Zigbee AllianceとThread Groupは共同で新たなネットワーク仕様Dotdot 1.0を開発し、Zigbeeのアプリケーション層の通信をThread Meshネットワーク上で行えるようになりました。ZigbeeとThreadはどちらもIEEE 802.15.4規格の上で動作するプロトコルで、従来は競合関係にありました。この提携によりZigbeeで動作するIoTアプリケーションがIPv6の機能にアクセスすることがより容易になります。

RFID News Roundup

  • HARTING社がRFIDリーダー対応のゲートシステムを発表
  • Smartrac社とSasken社がIoT分野での戦略的提携を発表
  • HID Global社とPhunware社が病院内での患者や見舞客の案内ソリューションで提携
  • Current Health社がFDAから遠隔患者モニタリングソリューションの認可を取得
  • DigiCert社、Utimaco社、Microsoft Research社の3社がIoT分野での量子コンピューティングの脅威への対応で提携
  • UrsaLeo社がGoogle SaaSパートナープログラムで認定
  • ニューヨーク近郊の空港事業者がタクシーの待ち時間をオンラインで提供

It Pays to Shop Around for RFID

業界別展示会に参加することはWebサイトを見て回るよりも効果的です。製品が実際に動いているところを見ることができますし、対面で話すことで相手がどれだけ本気か、自分の案件にどの程度の見積もりを出すつもりかを短時間で深いところまで詰めることができます。また物理的な会場を見て回ることはWebサーフィンよりも結局は時間の節約にもなります。

Security Vulnerabilities Pose a Challenge to IoT/IIoT Mass Adoption

IoTの本格的な普及のためにはセキュリティ面での脆弱性克服が欠かせません。IoTで多用されているオープンソースソフトウェアのセキュリティ向上のためには、脆弱性発見への報奨金プログラムや公開された脆弱性データベースなどが有効な手段となります。

Auto Parts Company Sees Productivity Gain With RFID(有償記事)

スロベニアの自動車部品メーカーTPV Group社は製品の仕掛品・出荷管理にRFIDを利用しています。採用した技術はUHFパッシブで、高温に耐える金属タグが必要であるためXerafy社のタグが使用されています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019/02/15

RFID Journal 抄訳 2019/02/15号

今週の記事で気になったのはUWB Allianceの設立。超高精度で測位ができる有望技術ですが、製品間の互換性が無かったり地域ごとに使える周波数が違ったりで今一つメジャーになり切れていない感があるので、標準化が進むことで普及が促進されると良いと思います。

RFID Journal LIVE!でSuperdryがケーススタディーを発表という話も楽しいです。久しぶりにRFID Journal LIVE!行ってみたいなぁ。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Solution Enables Consumers to Manage Carbon Footprint at Stores

テクノロジー企業のEcoingot社はRFIDとブロックチェーンを組み合わせて消費者が店舗で手に取る商品のカーボンフットプリントを確認できるシステムを開発しました。このソリューションでは特定の商品のトラッキングのためにSmartrac社のHFタグ、NFCタグを利用し、スマホからその商品のカーボンフットプリントを確認できます。

South African Safari Retailer Boosts Stock Accuracy With RFID

南アフリカにあるサファリグッズを扱う小売店ではRFIDを利用して店舗の在庫管理を行っています。利用している技術はUHFパッシブで、Keonn Technologies社の製品を導入しています。

Superdry to Present Retail RFID Case Study

RFID Journal LIVE! 2019ではファッションSPAのSuperdry社がケーススタディーを発表します。同社は店舗の商品管理にUHFパッシブRFIDを導入しており、TrueVUE社のソフトウェア、Zebra Technologies社のハンドヘルドリーダー、Avery Dennison社のタグを組み合わせてTyco Retail Solutions社が導入しました。

NATO Samples New GPS-Based Tags, Expands Active RFID Use

イギリスのSCT Technology社はNATO向けに433MHzアクティブタグとGPSを組み合わせたトラッキングソリューションを納入します。このソリューションは従来から利用されてきたSavi社のインフラと互換性があります。

UWB Alliance Aims for Interoperability

UWB技術の標準化と相互接続性を担う団体としてUWB Allianceが2018年12月に立ち上がりました。UWBはIEEE802.15.4規格で標準化されていますが、標準化の対象は物理層とMAC層であり、上位層の標準は含まれていないためこの規格だけで製品間の相互接続を確保することはできません。UWB Allianceでは自動車関連のメーカーが活発に活動しています。

RFID News Roundup

  • JADAK社はUHF RFIDリーダーの組み込み用モジュールをThingMagicのOEMで提供
  • Identiv社とNXP Semiconductors社はIoT向けのNFCインレーで協業
  • KLAS Research社がCenTrak社のRTLS製品のサポートを開始
  • Cisco社がIoT環境向けのスイッチやルーターを発表
  • Dartford and Gravesham NHS Trust病院が患者のリモートモニタリングで再入院を削減
  • STMicroelectronics社がIoTデバイス向けの省電力降圧コンバーターを発表
  • Decawave社がUWBチップセットを用いたデバイスのトランザクション管理を発表
  • Industrial Internet ConsortiumとOpenfog Consortiumが合併
  • NFC ForumがAIMとIoTのリエゾン協定を締結、JasParと自動車分野でのパートナーシップを拡大

It Pays to Be Educated About RFID

ユーザー企業側のスタッフがRFIDの技術について学ぶことは、技術の可能性と限界、利用可能なオプションを理解することで、導入に関するより良い決定を下す役に立ちます。RFID Journal LIVE!で提供される認定トレーニングも多くのユーザー企業側のスタッフが参加しています。

Standing on the Threshold: IoT Predictions for 2019

2019年のIoT業界では、IoT技術そのものを提供する企業ととIoTを活用したソリューションを提供する企業の分離、現在は企業ごとに大きく異なる価格体系の収斂、政府による規制の拡大などが予想されます。

Hospital's Hand-Hygiene Rate Doubles With RTLS Technology(有償記事)

Marin General HospitalはRTLSを採用した手洗い監視システムSwipeSenseを導入してスタッフの手洗い順守率を45パーセントから77パーセントに引き上げました。SwipeSenseは独自の2.4GHz帯アクティブタグを採用しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019/02/08

RFID Journal 抄訳 2019/02/08号

今週一番興味深かった記事はバッテリーレスBluetoothセンサー。来年にも量産が始まり、3年以内には単価を10セント以下に引き下げることを目指すとか。気になる読み取り距離も現状で2メートル、将来は10~20メートルを目指すと。いろいろなIoTソリューションが生まれそうです。

Wiliot1

Stop and Shop社の無人バンを使った移動生鮮食品スーパーも面白いですね。日本でこそ需要があるように思いますが報道を見かけた記憶がありません。規制が厳しいのか、想定利用者(たぶん地方の高齢者)のリテラシーの問題なのか。

なお、元記事はこちらになります。

Driverless Mobile Store Leverages RFID to Bring Food to Customers

アメリカの大手スーパーStop and Shop社は生鮮食品を搭載した移動店舗車両の導入計画を発表しました。同社はスタートアップ企業Robomart社のソリューションを導入する計画で、顧客はスマホから無人の移動店舗車両を呼び出し、アプリで車両のドアを開いてRFIDタグが貼付された商品をピックアップ、決済も自動で行われます。

SML to Be Cornerstone Sponsor of RFID Journal LIVE! 2019

4月2日~4日にアリゾナ州フェニックスで開催されるRFID Journal LIVE! 2019で、SML社がコーナーストーンスポンサーを務めます。

Zebra Introduces Two New Handheld RFID Readers

Zebra Technologies社はハンドヘルドRFIDリーダーの新製品MC3330RとMC3390を発表しました。両製品はAndroid OSで動作し、小売、物流、工場などの幅広いアプリケーションに対応します。この製品の予想価格は3000~4000ドルです。

Wiliot Unveils Passive Bluetooth Sensor

ファブレス半導体企業のWiliot社は世界初のバッテリーレスBluetoothセンサーを発表しました。このセンサーは環境中の電波からエネルギーを受信して蓄積し、一定量の電気を蓄積するごとに電波を分割して送信します。現在のチップの通信距離は2メートルですが、次期バージョンでは10~20メートルの通信が可能になります。同社はこの製品の量産と販売を来年初めに開始し、3年以内に単価を10セント以下に引き下げることを目標としています。

RFID News Roundup

  • Tamarack Products社がRFIDタグへの印刷でLake Image Systems社の技術を採用
  • Luxochain社がNFC、RFID、ブロックチェーン、指紋認証などを統合した偽造防止サービスを発表
  • Amazon社がZigbee Allianceの取締役に就任
  • Rutronik社がInsight社のSiP Bluetooth無線のアンテナモジュールの取り扱いを開始
  • C3社がヨーロッパの電力大手Enel社にIoTとAIの技術を提供
  • Ericsson社が産業分野を対象とした携帯電話向けのIoTソリューションを導入

Observations from NRF's Big Show 2019, Part II

今年のNRF Big Showに出店したRFIDベンダー各社は、ハードウェアやソフトウェアに加え、小売業界を対象にした統合ソリューションの展示を行っていました。これは良い兆候です。

RFID and the IIoT for Industrial Tool Tracking

高価で保有数の工具の管理を適切に行わないと紛失による損失に加えて作業の遅延が大きな損失につながります。RFIDや産業向けIoTを用いたトラッキングは非常に有効な解決策になります。

NFC Helps Track Medication Use in Clinical Trials(有償記事)

Schreiner MediPharm社は薬の臨床試験の利用状況を把握するためのソリューションSmart Vial Kitを開発しました。Smart Vial Kitは、箱に入れられたそれぞれの薬剤ごとに患者がいつ取り出したかを把握するもので、NFC対応のスマートフォンをタップすることで情報を取り込むことができます。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2019/02/02

RFID Journal 抄訳 2019/02/01号

今週気になったニュースはNXPがCESに出展したスマートマーケット関連展示。目立たないところで粛々と導入を進めるのも大事ですが、少し先の未来を夢として提示することも必要だと思うのです。要素技術はじわじわ蓄積されてきている感があるので、どこか大手がドカンと大きな花火を打ち上げてほしいですね。

ロシアの鍵メーカーが住宅用の電子錠を開発、販売開始というニュースも面白かったです。日本で購入することはできるのでしょうか?

Esmart1

なお、元記事はこちらになります。

Daimler, BAE Systems to Keynote at RFID Journal LIVE! 2019

4月2日から4日までアリゾナ州フェニックスで開催されるRFID Journal LIVE! 2019ではDaimler社とBAE Systems社がキーノートスピーカーを務めます。Daimler社はサプライチェーンでの各種RFID技術の活用を、BAE Systems社は生産ラインでの活用をそれぞれ中心に発表します。

NXP's Smart Market Demonstrates RFID for Shopping Experience

NXP Semiconductors社は今年のCESで他の出展社と共同でスマートマーケットに関する展示を行いました。展示には、ウェアラブルNFCデバイスを用いたショッピングエクスペリエンスに加え、在庫管理や決済など幅広い内容が含まれていました。

RFID Tracks Goods at 750 French Menswear Stores

フランスの男性衣料品チェーンCelio社は750店舗のすべてにRFIDシステムを導入しました。このシステムは在庫管理、棚卸のほかPOSでの精算や店頭での商品探索にも利用されています。同社が導入したのはNedap社のソリューションです。

Russian Lock Company Provides Phone-based Home Access

ロシアの鍵メーカーGuardian社はNFCとBLEに対応した住宅用の電子錠ESMART Cyberを開発しました。この電子錠はスマホでドアの開閉を行うもので、2018年末に発売され注文数は増加しているとのことです。

RFID News Roundup

  • OmniAir ConsortiumがSTAR Systems International社の料金所向けリーダーを認定
  • iDTRONIC社がSMAアンテナ搭載のHPミッドレンジリーダーモジュールを発表
  • TexasがEV充電ステーションにBlink Charging社のICカードを採用
  • LoRa AllianceがLoRaWANネットワークのオペレーターが100社を超えたことを発表
  • Newave Sensor Solutions社とSmart Label Solutions社が提携

Observations from NRF's Big Show 2019

今年のNRF Big ShowではAIが大きなテーマとなっていましたが、実際には完全な判断を行う水準には達していません。またAIが正しい結果を返すためには正しいデータが必要ですが、正しいデータを提供するためにはRFIDが必要です。

Are Smart Cities Secure?

世界のスマートシティープロジェクトの中にはサイバーセキュリティに関する要件が不十分なものがあります。スマートシティでのサイバーセキュリティでは監視と計画が重要な役割を果たします。

Ocean Floor Data Transmitted With Help from Lobsters(有償記事)

調査会社のGloucester Innovation社はSigfox LPWANを用いてロブスター籠に取り付けたセンサーからデータを収集しています。籠が水中から引き上げられて通信可能な状態になった時に、他の近距離通信プロトコルのようなアクセスポイントとのペアリング、アソシエーションといった手順を必要とせずに直接通信が可能になるため、構成がシンプルになるのが特徴です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2019年1月 | トップページ | 2019年3月 »