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2018/11/30

RFID World Watcher Monthly October 2018

10月のRFID Journalは久々に記事が多く、製品紹介、事例共に記事が充実していました。テクノロジーとしては先月に続いてパッシブが多い印象。IoT系のソリューションが多いアクティブ製品はハイプサイクルでいう幻滅の谷に入りつつあるのかもしれません。

RFID World Watcher Monthly October 2018(PDF形式、212KB)

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2018/11/23

RFID Journal 抄訳 2018/11/23号

今週気になった記事はZebra社のIoT導入状況アンケートのレポート。1年間で着実に導入が進展しているのが見て取れます。特に「うちは導入しない」と言っていた会社の変化が大きいようですね。

駐車場での車両管理向けのGPS付きアクティブタグも興味深いです。GPSを搭載してRTLSで必要となるアンテナの費用を引き下げる、というのは昔からあるアイデアなのですが、GPSモジュールの精度や消費電力、そしてコストなどが変わってきて、競争力も変化しているのでしょうね。

なお、元記事はこちらになります。

Zebra's Annual Survey Sees Growth in IoT Adoption

Zebra社は去年に引き続いてIntelligent Enterprise Indexを発表しました。これは世界のユーザー企業でのIoT導入状況を尋ねるアンケートを基にしたもので、昨年に続いて2回目の発表になります。去年の結果と比較するとIoTの導入への意識が高まっており、「IoTを導入しない」と回答した企業の比率が前年の約半分から24パーセントへと大幅に低下、IoTデータを分析に利用している企業の比率は前年の40パーセントから66パーセントに増加しました。

RTLS Solution Offers Alternative to Traditional RFID Vehicle Tracking

IoTベンチャーのCognosos社は駐車場内での車両管理向けにGPS付きのアクティブタグを開発しました。このタグは加速度センサーを搭載して位置が変化したときにデータを送信します。従来のRTLS方式のアクティブタグと比べて設置するアンテナ数が少なくなるのがメリットです。

Swedish Watchmaker Brings NFC Payments to Its Smart Watches

スウェーデンのスマートウォッチブランドKronabyはNFC決済機能を搭載しました。Kronabyはアナログ時計の外見のままスマートウォッチの機能を追加するというコンセプトの製品です。NFC機能はFidesmo社のソリューションとSTMicroelectronics社のチップで提供されています。

LoRa Solution Offers Wireless View Into Soil Health

土壌センサーメーカーのTeralytic社はセンサーの通信にLoRaWANを利用しています。同社のセンサーは土壌の水分、塩分、pHなどを測定するものです。LoRaWANを用いてゲートウェイに土壌データを送信することで、15分ごとに土壌の状態を確認することが可能になります。センサーの利用料金は年間500ドル、電池は2~3年持ちます。

RFID News Roundup

  • CDO Technologies社とBrady社がRFID資産管理システムを導入。
  • Daily RFID社が固定式UHF RFIDリーダーの新製品を発表。
  • Harris Corp社がNano Dimension社の3Dプリンタを用いた電波増幅器を発表
  • FogHorn社とDell EMC OEM Solutions社が産業IoT向けエッジコンピューターで提携
  • Coalfields Enterprise FundがCoreRFID社を買収

Forbes Says It's Time for RFID in Retail

Forbes誌は"Why the Time Is Now for the Forgotten Technology of Retail"という記事を掲載しました。この記事はRFIDタグの価格やサイズが過去数年間で低下し、オムニチャネル対応の鍵を握る技術になった、という内容です。RFID Journal誌の読者にとっては目新しい内容ではありませんが、メインストリームのビジネス誌がこのような内容の記事を掲載するのは良い兆候です。

Business Applications of the IoT and Advantages for the Fleet Industry

輸送業界での車両管理はRFID/IoTの先駆的なユースケースの一つですが、IoT技術の発展により車両や貨物の情報を従来より細かくとれるようになってきたため、大手のITベンダーも含めて機能向上のための努力が続いています。

RFID Journal LIVE! Europe 2018 Report(有償記事)

RFID Journal LIVE! Europe 2018が11月7日にロンドンで開催され、185名が参加しました。当日のプレゼンテーションの資料を公開します。

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2018/11/17

RFID Journal 抄訳 2018/11/16号

今週の記事ではRFID対応の靴在庫管理システムが目を惹きました。RFIDと相性の良いユースケースでずいぶん実証実験やトライアルなども行われているのですが、なかなか大規模事例が出てきていない印象です。これを機会に普及してくれると良いのですが。

PervasID社の天井型リーダーを使った低コストの店舗在庫管理システムも興味深いですね。実際にどれほどのコスト削減が見込めるのか、確実に動作するのか、そういったあたりも気になります。

なお、元記事はこちらになります。

Plastics Company Prevents Errors With RFID

プラスチックメーカーのAurora Plastics社は貨車で受け取る材料の管理にRFIDを利用しています。鉄道車両の荷物を誤った保存場所におろしてしまうとその場所の材料をすべて廃棄する必要があるため、正しい管理は不可欠でした。同社は鉄道にUHFパッシブタグを貼付して正しい場所で荷下ろししているかどうかを確認するようにしました。

RFID Steps Up Display Accuracy in Shoe Department

TAG Co.社は靴に特化したRFID対応の在庫管理システムShoRoomを開発しました。靴の販売では、複数のサイズ・色のうち店頭に出ているものは1つだけであり、店頭に出ていない靴は売れ残ってしまう、という問題があります。このシステムには展示されていない靴を発見する機能があります。

Stora Enso Launches Sustainable RFID Solution

フィンランドの製紙会社Stora Enso社は環境にやさしいUHFパッシブRFIDタグを開発しました。このタグは紙の支持体に金属のアンテナを備えており、プラスチックや銀インクは使っておらず発癌性などの有毒物質は含んでいません。このタグの価格は通常のタグと同程度です。

Single Solution Counts Inventory, Tracks Movement, Thwarts Theft

イギリスのPervasID社は低コストのRFID店舗在庫管理システムを発表しました。このシステムはUHFパッシブRFIDに対応し、天井型リーダーとポータルリーダーを利用するもので、従来のシステムの半分以下のコストで提供されます。

RFID News Roundup

  • Schreiner ProTech社がオンメタルRFIDラベルを発表
  • STMicroelectronics社が産業IoT向けのモード切替対応MEMS加速度センサーを発表
  • Kontakt.io社がサードパーティー機器向けのIoTプラットフォームを公開
  • SensLynx社がネットワークのダウンタイムを減らすIoTソリューションを発表
  • Inmarsatが産業IoTがグローバルサプライチェーンの環境負荷を下げるという研究結果を発表
  • PrecisionHawk社がドローンメーカーのUplift Data Partnersを買収

Europe Leads the Way for RFID

欧州ではRFIDの採用がアメリカよりも進んでいます。これは欧州の企業の方がアメリカよりも長期的な観点で経営を行うことに関係していると思います。

The Impact of the IoT and Wearables on Health

インターネット接続可能なウェアラブル機器は人々が健康な生活を送ることをサポートします。Apple Watchは転倒と気絶を検知した場合にネットに自動的に警報を送る機能を持ちます。生活中のさまざまな情報をクラウドに蓄積して分析することでより優れた医療ケアを低コストで提供することが可能になります。

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2018/11/10

RFID Journal 抄訳 2018/11/09号

今週目を惹いたのは特集記事、車のオンライン販売を行う会社の事例です。RFIDのユースケースについてはサプライチェーン内での車両管理でごくオーソドックスなものなのですが、車の自動販売機の写真が強烈でした…。

Carvana1

特集記事はコンバージェンス4.0に関するもの。私も聞いたことが無い用語で、Webでも用例がほとんど見つからないのですが、家庭内に存在する各種の電子機器を統一したインタフェースで扱えるようにするものとのこと。スマホでは操作性が悪すぎるためスマートスピーカーが先行しているそうです。この単語を今から覚えておけば先物買いができるかも。

なお、元記事はこちらになります。

Children's Clothing Factory Optimizes Inventory

ブラジルの子供服メーカーAnjos Baby社はRFIDを用いた在庫・出荷管理を行っています。これにより同社は100パーセントの出荷精度を達成しました。利用しているのはiTag社のUHFパッシブタグです。

IoT Aids Scooter Sharing for Cities, Companies

Premier Wireless Solutions社はCalAmp社と提携して電動スクーターのシェアリングサービスへの位置情報の提供を行っています。線工事業者の中には利用者の携帯電話の情報を利用して位置測定を行うところもありますが、両社は電動スクーターにGPSと通信モジュールを搭載してより確実な位置情報を提供します。

Kerlink Brings LoRaWAN Connectivity to Scotland, Japan

Kerlink社はLoRaWANを用いて屋外にある車両や資産からデータを収集するIoTソリューションを提供しています。同社はBoston Networks社と契約し、スコットランドにセンサーネットワークを導入することになりました。

Metalcraft Develops Metal UHF RFID Tag

メタルクラフトはUHFパッシブ金属タグの新製品を発表しました。このタグはエネルギー業界で重機などの管理に使われることを想定しており、タグ自体がアルミニウムでできています。

BLE- and Bluetooth-Based Wristband Delivers Personalized Health Information

Maxim Integrated社はヘルスケア向けのリストバンド向けIoTデバイスHSP2.0を発表しました。このデバイスはBLEに対応しており、体温、脈拍、血圧などをスマートフォンに送信することが可能です。

RFID News Roundup

  • Smartrac社が手荷物やサプライチェーンなどを想定したUHFパッシブタグを発表
  • Savi社が米軍向けアクティブRFIDタグを受注
  • Guardhat社がスマートセーフティー機器の商品化に向けてパートナー契約を締結
  • Bluepyc社とRFID Canada社がIoT、BLE製品の販売契約を締結
  • CYBRA社とSewio Networks社がRTLSで提携

100 Million Reasons Why Retailers Should Use RFID

SML Group社の顧客は同社のClarityアプリケーションを利用して2300店舗で一週間に1億アイテムを棚卸ししています。このような頻度で棚卸しを行えることは在庫をリアルタイムで確認できることを意味し、店頭在庫をオンライン販売にリンクさせることが可能になります。このような小売り分野でのRFIDの利用はヨーロッパで先行しています。

The Race Is On

家庭内の電子デバイスを統合されたインタフェースで利用するConvergence 4.0という動向の行く先はまだ見えていません。スマホを使うと必要な機能を提供できますが操作性が悪くこの用途での主役になるとは考えられておらず、現時点で優位にあるのはスマートスピーカーです。簡単かつシームレスに対応できるソリューションが勝者になるでしょう。

RFID Drives Efficiency, Sales for Carvana(有償記事)

Carvana社はオンラインで中古車の販売を行う企業です。同社は購入から販売に至るサプライチェーンでの車両の所在を管理するためにRFIDを利用しています。利用している技術はUHFパッシブで、検査センターには固定リーダーが、それ以外の場所ではハンドヘルドリーダーが利用されています。

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2018/11/03

RFID Journal 抄訳 2018/11/02号

今週興味深かった記事は小売サプライチェーンでのRFID利用のレポート、注文した商品が誤って到着する確率が69パーセントというのは俄かには信じがたいのですが、本当にそこまでミスが多いのであればサプライチェーン内でのRFID利用は有益でしょう。

E Ink社と富士通セミコンダクターのパッシブUHF電子ペーパータグの記事も興味深いです。こうやって日本の記事が増えていってほしいですね。

なお、元記事はこちらになります。

Project Zipper Finds Order Accuracy Jumps to Nearly 100 Percent With RFID

オーバーン大学RFIDラボとGS1 USは小売サプライチェーンでのRFID利用を対象とした1年間のパイロットを終了し、ホワイトペーパーを発表しました。このパイロットはProject Zipperという名称で、ブランドオーナー8社と小売5社が参加しました。このパイロットによると、注文した商品が何らかの形で誤って到着する可能性は69パーセントと高率でした。また店頭在庫管理については、RFID導入前の在庫正確度は63パーセントでしたがRFID導入後には95パーセントに向上し、在庫切れ率は半分に低下しました。

Japanese Retailers Trial UHF E-ink Paper Label

E Ink社と富士通セミコンダクターはコンビニのサプライチェーン向けに電子ペーパー搭載のRFIDタグを開発しました。このタグはバッテリーレスでUHFパッシブ対応であり、輸送用コンテナに装着されます。現在トライアルが実施中であり、量産開始は2020年になる見込みです。

RAIN RFID Alliance Releases Guideline for Simplified Reader Commands

RAIN RFID Allianceは簡略版のリーダーコマンドRain Communication Interface(RCI)のガイドラインを発表しました。RCIを用いるとRAINのインタフェースに詳しくない開発者でもRFIDリーダーにアクセスするアプリケーションを簡単に利用できるようになります。

Timing Is Right for Watchmaker's Blockchain, NFC Solution

スイスの時計メーカーFavre-Leuba社はNFCとブロックチェーンを使った販売後の商品トラッキングを行っています。同社は保証書にNFCタグを貼付し、このタグを読み込んで販売やその後のメンテナンスなどをブロックチェーンに記録していきます。

Bluetooth Sees Boost in Development With Mesh, BLE Advancements

Bluetooth SIGは9月18日・19日にサンタクララでBluetooth World 2018を開催しました。Bluetooth Meshの照明やIoTなどの分野での利用拡大、BLEビーコンの角度測定による測位精度の向上などが大きなトピックとなりました。

RFID News Roundup

  • STMicroelectronics社がセキュアなIoTアプリ向けの低電力マイクロコントローラーを発表
  • Paragon ID社がBiolog-id社との医療分野向けトレーサビリティで提携
  • Lanner Electronics社のIoT向けLTEゲートウェイがPTCRBの認証を取得
  • Hazelcast社がIoTセキュリティソフトのエンタープライズ版を発表
  • Sierra Wireless社のIoTモジュールが日本とアメリカで認証を取得
  • Avnet社がIoTワークショップを開催

The Future of Data With the Rise of the IoT

IoTに関係する分野ではデータ量が急激に拡大するアプリケーションが存在し、その中ではプライバシー上取り扱いに注意が必要な音声データなども含まれます。データの拡大はチャンスですが、セキュリティの扱いを誤ると企業に大損害を与える可能性があります。

VW Slovakia Optimizes Factory Vehicle Movement With RTLS(有償記事)

Volkswagen Slovakia社は工場内での車体の管理にRTLSを利用します。同社が導入したのはSewio社製のDecawave UWB製品であり、高精度での測位が可能です。

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