RFID Journal 抄訳 2018/10/05号
今週興味深かった記事はEECCのRFIDタグパフォーマンスレポートの最新版です。今年で11年目になるそうですが、最近はパフォーマンスだけではなくセンサー機能やセキュリティ機能にも注目されているのですね。
特集記事はBOPISの管理にRFIDを利用している事例。注文を店舗在庫から取り置くのではなく物流センターで梱包してから店舗に出荷するタイプのものです。
なお、元記事はこちらになります。
EECC Study Finds Intelligence in UHF RFID
ヨーロッパの調査機関European EPC Competence Center(EECC)はRFIDタグのレポート「UHF RFID Transponder Benchmark」の最新版を発表しました。このレポートは2007年から毎年発行されています。今年のレポートでは、パフォーマンス面ではチップの感度が20%上昇しているほか、セキュリティ目的でリーダーへの送信情報をコントロールしたり、センサーで読み取った情報を次回読み取り時に送信するなど、より複雑な機能を提供できるようになっています。
Tipping Point Communityはサンフランシスコのベイエリアでホームレス支援を行う慈善団体です。同団体は主催する募金イベントの中で、映像を流してサポーターが感動したその時に寄付を申請できるようNFCリストバンドを導入しました。
Health Clubs Halt Towel Loss With RFID
ロシアのISBC Group社はフィットネスセンター12店舗に対してRFIDを用いたタオルの管理ソリューションを提供しています。タオルにUHFパッシブタグを縫い付け、入退室ゲートで読み取ることで持ち帰りを防ぎます。ISBC Group社はRFIDを用いたチケットやアクセス管理で実績のある企業ですが、近年は適用分野を広げています。
Fast-Track RFID Certification Training to Be Featured at RFID Journal LIVE! Europe 2018
11月7日にロンドンで開催されるRFID Journal LIVE! Europe 2018の参加者は、前日に開催されるRFID認定資格RFID Professional Institute Certified Associateの速習コースに申し込むことができます。この速習コースはRFID4Uが提供します。
Brazilian RFID Solution Tracks Airline Baggage
ブラジルのRFIDベンダーKeD Tecnologia社は航空手荷物のRFIDトラッキングシステムをリリースしました。このシステムはIATAが2020年までにすべての航空手荷物タグにRFIDタグを貼付することを義務付けたことを受けたものです。
- Insight SiP社がNordic Semiconductor社のチップを採用したBLEモジュールを発表
- ThoughtWire社とMappedin社が建物内のIoTマッピングで協業
- CenTrak社がElpas Solutions社を買収
- DigiCert社、Gemalto社、ISARA社の3社がIoT機器のデジタル証明書の開発で協業
- Invengo社がRFID対応のリネン在庫管理システムの最新版を発表
The Factors Pushing Edge to the Forefront
IoTの急速な普及やリアルタイム意思決定に対するニーズの高まりを受けて、エッジコンピューティングの重要性が高まってきています。RFIDはエッジコンピューティングと相性の良い技術です。
Sporting Goods Retailer Boosts E-Commerce Efficiency(有償記事)
ノルウェーのスポーツ用品店XXL社はネット注文した商品の店舗受け取りの管理にRFIDを利用しています。同社のネット注文のうち30%は店舗での受け取りが指定されます。同社は物流センターで梱包した小包を店舗に配送するまでの過程をRFIDでトラッキングしています。システムはLyngsoe Systems社が開発しました。
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