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2018/04/27

RFID Journal 抄訳 2018/04/27号

今週面白かった記事はシルク・ドゥ・ソレイユがBluetooth対応のワイヤレス温湿度計を導入した話。そういうものはとっくの昔に導入していそうなイメージがあったので驚きました。

今回のRFID Journal Awardsの受賞者は位置管理系のソリューションが多かった気がします。業界として後押ししていきたいのはその方向なのでしょうか。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Technology Tracks Conditions Under the Big Top

シルク・ドゥ・ソレイユはテント内の温度と湿度の監視のためにBluetooth対応のワイヤレス温湿度計を利用しています。同社がテントを設置する場所は世界中多岐にわたり、またテントの上部は下部と大きく環境が異なることがあります。演者の環境を確認するためにはワイヤレス温湿度計が必要でした。同社が導入したのはBlulog社の製品です。

RFID Tracking Fuel Trailers to Prevent Theft in Chile

トラック管理技術のベンダーであるGPS Chile社は、トレーラー式のタンクローリーからの石油の盗難を防止するソリューションを導入しました。このソリューションは、タンクのトレーラーにアクティブRFIDタグを、ヘッドにリーダーを設置することで、トレーラーの所在をリアルタイムで検知、本来の顧客の敷地外でバルブが開かれたことを警告します。このソリューションはAgorabee社の製品です。

Largest RFID File-Tracking System Goes Live in Qatar

カタール検察庁は世界最大規模のRFID書類トラッキングシステムを導入しています。このシステムはUHFパッシブタグを利用したもので、OGTech Technology Solutions社のシステムが採用されました。

RFID Journal Announces Winners of Its 12th Annual RFID Journal Awards

第12回のRFID Journal Awardsの受賞者が以下の通り決定しました。

  • Best Retail RFID Implementation : VISA (非接触決済)
  • Best Manufacturing RFID Implementation : General Motors (仕掛管理)
  • Best Logistics/Supply Chain RFID Implementation : Ternium (車両位置のトラッキング)
  • Best Health-Care RFID Implementation : The Adana Integrated Health Campus Project(患者対象のRTLS)
  • Best RFID Implementation (Other Industry) : Codelco (鉱山での生産、機材管理)
  • Best Use of RFID to Enhance a Product or Service : Information Mediary (注射器の不正使用監視)
  • Best New Product : Bluvision (耐タンパリング機能を持つBluetoothビーコン)
  • RFID Special Achievement Award : Kami Saidi (HPブラジルのRFID案件の責任者)

IoT Solution to Bring Location Awareness for Half a Million Cars

自動車のオークション販売を行うManheim社は販売対象の車両50万台の所在管理をLPWANで管理するソリューションを導入しました。このソリューションの導入により、駐車場内で車両を迅速に見つけ出すことができるだけではなく、試乗中の車両の状況を知ることもできます。このソリューションはグループ会社のCox Communications社が開発しました。

RFID News Roundup

  • Venture Research社がRFID対応の工具管理システムを発表
  • A2B Tracking社が現場向けスマートフォンでZebra社の認証を取得
  • BW Bielomatik社がRFIDタグ生産でのチップ固定方法の新たなコンセプトを発表
  • Research Cosmos社がRFIDタグの市場予測を発表。2024年に136.5億ドルに
  • Machinemetrics社と, Robert E. Morris社がスマート製造業で提携

RFID Gets Easier Every Year

RFID Journal LIVE!に出展される製品を見ていると、RFIDの導入が年々易しくなってきているのが分かります。クラウド対応のミドルウェア、スマホを操作に利用できるアタッチメント型のリーダー、タグを監視対象の箱に入れるだけで利用可能なソリューションなどです。

The Secret to Using Internet of Things Devices

IoTデバイスを正しく導入、利用するためには、相互運用性やセキュリティの確認、従業員への正しい利用方法の周知などが必要になります。

Mining Company Tracks Ore Extraction via RFID(有償記事)

チリで大規模な銅鉱山を運営するCodelco社はRFIDを用いた採掘管理システムを利用しています。このシステムは坑内の作業者がどのような場所から鉱石を掘り出しているかを示すもので、利用している製品はIdentec社のアクティブタグ、ソリューションはMiningTAG社が提供しました。

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2018/04/14

RFID Journal 抄訳 2018/04/13号

今週インパクトのあった記事は歯に張り付けて口腔内の情報を取得するためのセンサーパッシブタグ。まぁこのままの形で商品化されるということは無いのでしょうけれど、この種のバイタルサインを取得するためのパッシブセンサータグの動向は気になります。

Tufts1

名古屋大学病院のソリューションも興味深かったです。こうやって日本の事例を日本の企業が発信し、それが掲載されるのは嬉しいですね。詳しい内容は日本の記事を参照してください(日経デジタルヘルス:名大病院、「スマートホスピタル構想」の実証研究)。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Finds Buses for Blue Bird at Manufacturing Site

米国のスクールバスメーカーBlue Bird社は製造管理にRFIDを利用します。スクールバスは見た目は非常に似ていますが実際には顧客ごとに仕様が違い、作業員が正しい作業を見つけるには大変手間がかかっていました。同社が導入したのはGuardRFID社の433MHzアクティブRFIDのソリューションです。

Study Finds Value for RFID in Visual Merchandising

パルマ大学RFIDラボの研究者はRFIDを使ってビジュアルマーチャンダイジングを支援する研究を行いました。これによると、RFIDを利用してより顧客に訴求するディスプレイを実施した店舗では売上が3パーセント上昇しました。この研究は、商品にRFIDタグを貼付し、店内のさまざまな場所に並べて場所ごとに在庫数の確認を行うことで行われたものです。

Retailers Discuss the Benefits of RFID

今週開催されるRFID Journal LIVE! 2018では小売業界のリーダーがRFID導入の利益について語り合うパネルディスカッションが開催されます。参加者はStadium AB社、Lids社、Capgemini社などで、SML社のRFID担当VPがモデレーターを務めます。

Japanese Hospital Tests BLE Beacons to Track Patient-Staff Interactions

名古屋大学病院はBLEビーコンを利用して医療サービスの向上を行う実証実験を開始しました。実証実験では病院スタッフと入院患者がBLEビーコンを身に着けて所在をリアルタイムで把握するととともに、患者のビーコンにバイタルモニター機能を搭載して脈拍数や活動量、ストレスレベルなどの情報をリアルタイムで測定します。利用する測位システムはサトーヘルスケアのものを、バイタルモニタービーコンはホシデンのものをそれぞれ利用しています。

RFID-enabled Tooth Transmits Sensor Data About Diet

タフト大学工学部は歯に貼付して口内の唾液や飲食物の成分を計測するセンサータグを開発しています。このタグは400MHzの独自プロトコルで動作。アンテナの間に特定の成分に反応する層を挟み込み、共振周波数が変化することで反応の程度を測定します。

RFID News Roundup

  • Primera Technology社がオンデマンドのカラーRFIDラベルプリンタを発表
  • JADAK社が4ポートの固定型UHF RFIDリーダーを発表
  • SensThys社が低価格のRFIDキットを発表
  • OTI Europa ASEC社がワルシャワ市交通局と契約を締結
  • WISeKey社とトッパンがセキュリティ器材で提携
  • Particle社がRedBear社を買収
  • Inmarsat社が鉱山会社がサイバーセキュリティ強化のためにIoTの利用を拡大すべきという報告を発表
  • Cardinal Health社が医療器材の供給不備のため手術が行えない状況が生じているとの報告を発表

Finding the Right RFID Solution

RFID Journal LIVE!では、参加者が自分に関係するソリューションを見つけられるようにさまざまな取り組みを行ってきました。今年は参加者の登録情報に合わせて出展企業のガイドをメールで送信するサービスを新たに取り入れました。

Framework for an IoT Developer Kit

IoT向けの開発フレームワークに重要なものはオープンなAPI、オープンソースの対応、多言語・マルチデバイスへの対応、セキュリティ基準への準拠などです。

IoT System Reduces Fish Death Rate at Iran Farm(有償記事)

イランのIT企業Afarinesh Samaneh Mehr Engineering社は魚の養殖池のモニタリングを行うIoTソリューションのトライアルを行っています。このソリューションはセンサーで取得したデータをLoRaWANで送信します。

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2018/04/06

RFID Journal 抄訳 2018/04/06号

今週気になった記事は「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」の紹介記事。なぜ今頃、しかもImpinj社へのインタビューという形で、という点であれこれ想像させられます。この種の話はあまりクローズにせず積極的に海外に情報を発信していくべきだと思うのですが…。

アクティビティトラッカーで有名なGarmin社のNFC決済仕様、Garmin Pay。恥ずかしながらマークしていませんでした。日本でも対応してくれると面白いですね。

なお、元記事はこちらになります。

Rental Company Raises Efficiency, Accuracy With RFID

オランダのレンタル家具会社Alvero Kantoormeubelverhuur社はRFIDを利用した家具の貸出管理を行っています。利用しているのはUHFパッシブタグで、ドックドアにリーダーを設置して読み取りを実施、ERPアプリケーションにデータが送信されます。ソリューションを提供したのはAucxis社です。

Japanese Auto-Checkout Piloting Expands

日本では政府主導による無人レジの実証実験が行われています。これはコンビニ業界とドラッグストア業界での大規模な導入プログラムの発表を受けたもので、日本企業の他にImpinj社なども参加しています。

Garmin Releasing Its Second NFC-enabled Garmin Pay Product

アクティビティトラッカーのVIVOシリーズで有名なGarmin社がNFC決済に対応したスマートウォッチの第二弾を発表しました。採用している仕様はGarmin Payという独自のもので、アメリカやオーストラリアなどでサービスを開始していますが、日本では未対応です。

Acquisition of Time Domain Enables New Market for Humatics Corp.

マサチューセッツ工科大学からスピンオフしたベンチャー企業のHumatics社はUWB RTLSのベンダーTime Domain社を買収しました。Humatics社は高精度の測位機能を用いてロボットやドローンが人間と連動して働くソリューションを開発していますが、UWB RTLSと統合することでより広範囲にソリューションを適用することが可能になります。

RFID News Roundup

  • Checkpoint Systems社とIMCo社が販売店契約を締結
  • Mid-States Poker TourとThe Venetianがポーカーの観戦のためにRFIDを利用
  • GlobalPlatformとIoT Connectivity Allianceが協力に関する覚書を締結
  • Ecofit社とServiceChannel社が資産管理ソリューションで提携
  • STMicroelectronics社がIoT Asia Singapore ExpoでIoTのデモを展開

Learning from the Best RFID Implementations

今年のRFID Journal Awardのファイナリストは北米、南米、ヨーロッパ、アジアと世界各地から選ばれました。

AGV IIoT Monitoring: Lean Six Sigma Monitoring

無人搬送車(AGV)のモニタリングをIIoT技術を用いて高度化することにより、稼働率の上昇や渋滞の解消、予防保守の実施などによる利用効率の向上、そして安全性の改善などが期待できます。

Western Kentucky University Builds Its Own RFID System for Parking Management(有償記事)

ウエスタンケンタッキー大学は駐車場の利用管理にRFIDを利用します。同校の駐車場は台数に限りがあり、許可証が無いと利用できません。従来は職員が歩いて不正利用の検査をしていました。同校はUHFパッシブタグの入構証を発行し、入構ゲートにRFIDリーダーを設置して入出構の管理を行うとともに、RFIDリーダーを搭載した車両が巡回することで駐車場の利用状況を確認します。

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