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2018/03/31

RFID Journal 抄訳 2018/03/30号

今週興味深かった記事は指紋認証とNFCを組み合わせた高セキュリティIDカード。技術的には極端に難しいところは無いとは思いますが、単価が20ドルというのは思ったより安いです。もっと広まると面白いと思うのですが。

RFID Journal LIVE! in Retailが2019年に開催、というニュースも良い話。e-コマース展示会や店頭ディスプレイ展示会と共同開催になるようで、自然な流れなのでしょうね。

今週の編集後記はRFID Journal LIVE!に向けてのプロモーション記事。でも自信があっての内容であることが伝わっています。久しぶりに行ってみたいですねー。

なお、元記事はこちらになります。

Heathrow Evaluates RFID Baggage Cart Tracking Test

ヒースロー空港は手荷物カートの所在管理にRFIDを利用する3ヵ月のパイロットを実施しました。これはカートにRFIDパッシブタグを貼付し、入退出ゲートにリーダーを設置することで、カートがどのエリアに存在するかを判定するものです。ソリューションの提供はVero Solutions社が行いました。

MeReal Biometrics Combines Biometrics and NFC Technologies for New Card Solution

MeReal Biometrics社はバイオメトリック認証とNFCを組み合わせたIDカードを製造しています。このカードは、指をカード上の指紋センサーに当てるとNFC機能が有効になり、それをリーダーで読み取って認証を行うもので、カジノのVIPルームなどの高いセキュリティが利用される場所で導入されています。IDカードの単価は大量購入時で20ドル未満です。

RFID Journal LIVE! in Retail to Co-locate With IRCE, GlobalShop Under New RetailX Concept in 2019

RFID Journalは小売りに特化した展示会RFID Journal LIVE! in Retailを2019年に開催します。これは世界最大のe-コマース展示会Internet Retailer Conference & Exhibition (IRCE)および店頭ディスプレイ展示会GlobalShopと統合して行われるもので、全体のコンセプト名はRetailXになります。RetailXは2019年6月25日-27日にシカゴで開催されます。

RFID Markers, GPS Data Track Underground Lines in India

インドの電力会社Tata Power Delhi Distribution社は地下の電力線の保守にRFIDとGPSを利用するソリューションを発表しました。これはRFIDの入ったマーカーを1000個使用して所在をGPS情報とリンクさせ、障害発生時の位置の特定と状況の記録に利用するものです。

Moscow Boosts Public Vehicle Efficiency With Internet of Things Technology

モスクワ市の情報技術部は市が管理する車両2万2千台の稼働状況をリアルタイムで取得しています。現在は車両の位置と速度のみを収集しており、結果を携帯モデムで送信しています。将来的には取得するデータの種類を拡大する予定です。

RFID News Roundup

  • Xerafy社が自社のBricおよびPico Wedgeタグの販売終了を発表
  • Tonnjes E.A.S.T.社が自社の車両識別ソリューションをアムステルダムの展示会に出展
  • Jadak社が固定式のバーコードリーダーを発表
  • Seldat Technology Services社が3PL倉庫管理向けのRFIDソリューションを発表
  • Senseon Secure Access社が小売業向けのRFID鍵のソリューションデモを実施

The Value of Good Information

質の高い情報には価値がありますがコストもかかります。例えば、展示会でベンダーやセルサイドのコンサルタントを招いた講演を行えばコストは安く済みますが、ユーザーに自社の経験を講演してもらうよう依頼や支援を行うにはそうはいきません。RFID Journal LIVE!はコストをかけてこのような質の高いコンテンツを展開しており、私はその内容について自信を持っています。

The Untapped Potential of the IoT and Smart Utilization of Heavy Industrial Assets

大型機械のメンテナンスにIoT技術を活用すれば、予防的メンテナンスを行うことで事故の発生を防ぎ大きな利益を得ることができます。

European Care Homes Track Patient Rolling in Beds(有償記事)

オランダの介護施設Carehome Zorgspectrumは床ずれ防止のためにIoTでマットレスを監視しています。同施設では床ずれ防止のために3時間ごとに介護士が患者をベッド上で動かしていますが、自力で寝返りを打った患者に対しては作業が無駄になり患者を起こしてしまうことにもなります。同施設はマットレスに3つの圧力センサーを内蔵し、その結果をWiFiで送信して監視を行うソリューションを導入しました。データはdigitalAngel社のクラウドデータベースに送信され、Dell Boomi社がデータを分析して患者ごとに動かす必要性があるかどうかを判定します。

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2018/03/23

RFID Journal 抄訳 2018/03/23号

今週気になった記事は何といってもCompass Marketing社の棚卸用1セントタグ。記事には独自仕様とだけありますが、NXP Semiconductors社のUCODE G2を搭載した専用リーダーで読み取ることができるとのことなので、おそらくGen2のデチューンモデルではないかと思います。コンビニやドラッグストアでの一斉導入を目指す日本勢としても気になるところです。

Gartner社とT-Systems社が出したIoT導入レポートも興味深いですね。読まないといけないのですが…。

なお、元記事はこちらになります。

Powershelf Adopts RFID With One-Penny Tag

Compass Marketing社は独自仕様の単価1セントのタグを使ったスマートシェルフソリューションを開発したと発表しました。このタグはコスト削減のため性能が削減されており、最大読み取り距離は1メートル、NXP Semiconductors社のUCODE G2を搭載した専用リーダーで読み取ることができます。Compass Marketing社の顧客の一部はこのソリューションのトライアルを計画しています。

Single Switch Promises Lower-Cost RFID Access Control

Feig Electronics社は駐車場の入退出ゲートで入場用と退場用の2つのゲートを1つのリーダーでカバーするためのスイッチWiegandを開発しました。スイッチはアンテナから受け取った信号にアンテナ番号を付与して中継する機能を持ち、リーダーの10分の1と低価格です。

Q-Track Kit Provides RTLS Coverage at Low Cost

Q-Track社は自社の低コストRTLS製品の評価キットを販売します。この製品は周波数が1MHzと1.2MHzで動作するもので、精度は40cm。評価キットは2つのタグと4つのロケーター、そして関連のハードウェア、ソフトウェアからなり、500平方メートルの範囲をカバーします。評価キットの価格は3,500ドルです。

New Study Shows Strategy for Adopting Internet of Things

Gartner社とT-Systems社は共同でIoTの導入に関するレポート「Key Considerations for Your IoT Ecosystem」を発行しました。このレポートによると、IoTの導入の成功はビジネスニーズに適したプラットフォームを選択することが鍵となり、具体的にはIoTソリューション開発のサポート機能、データの収集と保存機能、デバイスやネットワークへの接続の管理機能の3点で評価すべきです。

Synergy Develops RFID, IoT Technologies During Crisis Period in Brazil

ブラジルのSynergy社はIdenthisブランドでRFIDリーダーを販売しています。同社のリーダーEZR2500はUHFパッシブリーダーですがBLEビーコンのゲートウェイとしても動作します。このリーダーはLevi's社の盗難防止ソリューションで利用されています。

RFID News Roundup

  • TrackX社とデンソーが自動車業界や一般製造業向けの資産管理ソリューションで提携
  • Corvus Integration社が生体認証とスマートカードの複合ソリューションでIdentiv社のリーダーを採用
  • Quuppa社とNesa Solutions社がヘルスケア業界向けの位置ベースワークフローで協業
  • Seldat Technology Services社が3PL倉庫管理向けのRFIDシステムを導入
  • Unified Office社がIoTサービスとビジネスコミュニケーションを単一管理ポータルに統合
  • Accruent社が自社の資産管理ソリューションMeridianを拡張。クラウドに対応。

RFID as a Strategic Tool

RFIDは魔法の杖のようなもので、使い方が分かれば複数の用途に役立てられますが、使い方が分からなければ役に立ちません。RFIDは棚卸しの効率化などの用途で小売業に普及しつつありますが、オムニチャネル対応や顧客の購買体験の改善など、複数の用途に利用を広げていくべきです。

26 Billion Service Calls Will Cost a Bundle

今後IoT器材が爆発的に増加していることは、フィールドエンジニア業界にとっても大きな機会とチャレンジになります。単にエンジニアを増加させることは問題の解決にはならず、IoT技術を利用してデータを分析し、必要な手配を先回りして行えるようにすることが重要です。

NFC- and Sensor-Based Solution Brings Intelligence to Cattle Feed, Forage(有償記事)

ノルウェーの飼料メーカーOrkel社は飼料の品質管理にRFIDを利用するFeedIQというシステムのパイロットを実施しています。このシステムは飼料のロールをNFCタグで識別し、顧客もスマホでNFCタグを読み取るとそのロールの情報にアクセスできるというものです。

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2018/03/21

RFID World Watcher Monthly February 2018

1月は元のメルマガの配信が2回しかなく、2月との合併号としました。記事紹介は例年通り4月のRFID Journal LIVE!に向けて製品紹介の比率が高くなっています。

RFID World Watcher Monthly February 2018(PDF形式、207KB)

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2018/03/17

RFID Journal 抄訳 2018/03/16号

今週興味深かったのはGS1が複数の自動認識技術で利用できるWeb識別子を開発するワークグループを立ち上げたという記事です。逆に言うと、こういった相互運用性を考えずに技術を開発していたんですね、と言うとちょっと意地悪ですが、対応するに越したことはありません。

433MHzアクティブRFIDのリーダーを搭載した屋外資材管理用のドローン、トピック的には最先端というわけではありませんが、イノベーターが手作りの製品を試してみるというフェイズを超えて導入が進み始めたことを示すなら興味深い話です。

なお、元記事はこちらになります。

Proposed GS1 Specification Would Link Bar-Code, QR-Code, NFC and RFID Data

GS1はRFIDや各種バーコードなど複数の自動認識技術で利用できるWeb識別子を開発するワークグループを立ち上げました。この識別子は2Dバーコード、QRコード、NFC、UHFタグのすべてをカバーします。このワークグループはEVRYTHNG社が共同議長を務めており、同社のWeb識別子製品は既にRebecca Minkoff社などが採用しています。

Honduras, Philippines Deploying RFID-enabled License Plate System

TonnjesEAST社はUHFパッシブタグを組み込んだ自動車のナンバープレートIDePlateをホンジュラスやケイマン諸島、フィリピンなどに納品しています。このナンバープレートはアルミニウム製です。

Active RFID Goes Overhead With Drone-based Reader

プラント建設会社のBechtel社はアクティブRFIDのリーダーを搭載したドローンのパイロットを実施しています。これは建設現場での資材の所在確認を行うためのもので、利用している製品はAtlas RFID Solutions社の433MHzアクティブRFIDです。

Finalists Unveiled for 12th Annual RFID Journal Awards

2018年4月10日~12日にフロリダ州オーランドで発表されれる2018 RFID Journal Awardsの候補者が決定しました。

Checkpoint RFID-Enables Its Security Solution to Protect Electronics, High-Value Products

IoTのデータ分析チームは下記の7つのポイントを意識しておくべきです。

Checkpoint Systems社はRFID対応の盗難防止機材Spider Wrapを開発しました。これは大型の商品にケーブルを巻き付けて保護する製品で、ケーブルを切断するとその場で大音量が鳴り響き、ケーブルを付けたまま店外に持ち出そうとすると盗難防止装置が検出するというものです。この製品は在来型のEASに対応するバージョンが存在しましたが、RFIDを用いたEASの普及が進んだため、RFIDへの対応が行われたものです。

RFID News Roundup

  • Janam Technologies社はRFID・NFC機能搭載の業務用スマートフォンを発表
  • Quuppa社が屋内測位向けのタグモジュールを発表
  • Cypress Semiconductor社がIoT製品デザイン支援のソフトウェアを提供
  • CenTrak社が超音波とUHFパッシブ対応の屋内測位・センサーシステムを発表
  • Sonitor Technologies社がスマホ・モバイル機器対応の超音波屋内測位プラットフォームを発表
  • Silicon Labs社がIoT向けのバッテリー駆動WiFi器材を発表
  • Avery Dennison RBIS社がブランド保護やコネクテッド製品のパネルディスカッションを実施

RFID as a Strategic Tool

RFIDによって得られる様々な状況の可視化はいくつもの巨大な利益を生み出す能力がありますが、利益を生み出す方法、あるいは利益を生み出せるという認識そのものが無ければそれらは絵に描いた餅です。RFIDを導入していない、あるいは特定の用途にしか利用していない企業は、RFID Journal LIVEに参加して先進企業の事例を効くべきです。

Seven Lessons for IoT and Data Teams to Remember in 2018

IoTのデータ分析チームは下記の7つのポイントを意識しておくべきです。

  • IoTソリューションの導入を自己目的化せず、解決すべき問題を意識する
  • 短期的・長期的両方の視点からプロジェクトの優先順位付けを行う
  • 大きく構想し小さく始める、小さな失敗を繰り返しながら素早く拡大する
  • 部門とデータのタテ割りを打ち破る
  • データをストーリーで説明する
  • チームのスター社員が転職しないようにインセンティブを与える
  • 上記の6つのポイントを継続して意識する

Irrigation for Corn, Rice and Other Crops Managed via IoT(有償記事)

AT&Tが提供するIoT向けのモバイル通信ソリューションを使い、複数のベンダーが農場管理のソリューションを提供しています。WaterBit社やPrecisionKing社は農場への散水のサポートを行うソリューションを提供しています。

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2018/03/10

RFID Journal 抄訳 2018/03/09号

今週気になった記事はGS1 UKが公開した小売業でのRFID導入効果レポートです。同種のレポートは過去にも出ていますが、GS1が出したということで内容に期待もありますし、そもそも定期的なアップデートが重要なものでもあります。きちんと読まないといけないのですが…。

小ネタですが、ICカードの複製機能を持つ自動合鍵作成機の記事も面白いですよね。確かに必要なものではありますが、しかし簡単に複製できるものなのか…。

なお、元記事はこちらになります。

Sales Are Up and Overstocking Is Down, Study Reports, Due to RFID Use in Stores

GS1 UKはイギリスの小売業10社のRFID導入効果を検証したレポート「Measuring the impact of RFID in Retailing: Key lessons from 10 case-study companies」を公表しました。この検証はレスター大学が行いました。検証結果によると、RFIDを導入した企業の売り上げは1.5%~5.5%上昇し、在庫の正確性は20%~30%改善しました。

Cattle Industry to Weigh In on RFID in Washington State

ワシントン州農業局は家畜へのLFタグの貼付を義務付けることへのパブリックコメントの期間を公表しました。この義務付けは、家畜への疫病の蔓延に対応するために昨年12月に提案がなされたものです。

Key-Printing Kiosks Automate RFID Card Copying

自動合鍵作成機のベンダーKeyMe社はICカードの複製機能を持つ販売機を展開しています。単純な鍵であればその場で複製され、複雑な鍵については2~3日後に郵便で出荷されます。価格は14.99ドルからとなっています。

RFID Prevents Errors, Automates Movement of Heavy Machinery

産業機械のリース会社Linder Industrial Machinery社は在庫管理にRFIDを導入しました。同社の機械の貸し出しプロセスは付属品なども含めて複雑であり、貸出時に記録漏れが発生したりして資産管理の精度が低下していました。同社はGuardRFID社の433MHzアクティブタグを導入し、資産の追跡を自動で行えるようにしました。

T-Systems, Spearhead Partner to Add IoT to Car Insurance

T-Systems社とSpearhead社は自動車の保険精算処理を迅速化するソリューションを開発しました。これは、自動車の整備情報取得コネクタOBD2に接続して情報をクラウドに送信するアダプタをT-Systems社が提供し、Spearhead社がそれを分析するソリューションを提供するというものです。

RFID News Roundup

  • B.O.S. Better Online Solutions社がセルフレジのトライアルを受注
  • Comprion社がNFCの試験・トラブルシューティングのシステムを発表
  • Scania社がH&D Wireless RTLS社の屋内測位向けのソリューションを検証
  • SML社がオーバーン大学RFIDセンターのスポンサーに。諮問委員会にも参加
  • MetraLabs社とQopius社が小売店舗向け棚卸ロボットで提携
  • Frost & Sullivan社がRFID試験・計測市場のレポートを発表。高収益分野も列挙

Why More Retailers Haven't Invested in RFID

小売業界でRFIDが広く普及していない理由はいくつかあります。ユーザ企業がRFIDの価値について十分理解していない、あるいは技術リスクを取ることに躊躇している面があります。またRFIDの本格的な導入は始まっているが普及プロセスには時間がかかるということも重要です。今後RFIDの利用は広まっていくでしょう。

Eight More Surprising Uses of RFID

RFIDには以下のようなことを可能にするポテンシャルがあります。

  • 小売業:在庫精度100パーセント
  • 建設業:作業員の安全を確保するスマートベルト
  • 航空:手荷物の所在のリアルタイムの公開
  • サプライチェーン:RFIDと統合された仮想通貨
  • 倉庫:LEDに支援されるピッキング
  • 病院:手術着の回収の強制
  • 小売:無人レジ店舗
  • 子供の安全:GPSより安価な迷子防止ツール

Campus-wide RFID System Tracks Books and Assets, Manages Access Control(有償記事)

フィリピンのセント・ルイス大学ではUHFパッシブRFIDを利用した学生・教職員の所在・アクセス管理と書籍・資産の所在・貸出管理を行うソリューションを導入しました。同大学は従来HFパッシブRFIDを用いたアクセス管理システムを導入していましたが、UHF資産管理システムと統合した新たなソリューションにアップグレードしました。同大学が導入したのはPTS社のClearStreamソリューションです。

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