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2017/09/02

RFID Journal 抄訳 2017/09/01号

今回興味深かった記事はアメリカの百貨店で商品陳列が正しいかどうかをRFIDで判定するというもの。このアイデアは昔からあり、2009年にWalgreenが導入したという事例が報告されました(RFID a GoGo:プロモーションパレットビジビリティの成功: Walgreensの場合)。ユースケースやアイデアはすぐには変わるものではない、ということでしょうか。

編集後記は小規模小売店でのRFID利用の可能性。具体的な数字が出ていて参考になります。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Takes Flight at Rockwell Collins

産業向け印刷会社のBrady社は航空宇宙分野向けのRFIDソリューションAerospace RFID Solutionを昨年から提供し始めました。同社のソリューションはヨーロッパで展開を行ってきましたが、アメリカでは今年に入りRockwell Collins社が採用しました。Brady社は航空分野の規格ATA Spec 2000に準拠した11種類のタグを提供しています。

Bon-Ton Boosts Shoe and Luggage Display Management With RFID

アメリカの百貨店チェーンBon-Ton Stores社は靴とカバンの陳列が適切かどうかをRFIDを使ってチェックしています。同社では従来陳列が正しく行われていないケースが2割ほど存在し、販売の機会損失を招いていました。同社では商品にUHFパッシブタグを貼付し、陳列をハンドヘルドリーダーで読み取ることで、正しい陳列が行われていることを確認します。これにより、店舗180箇所で不適切な陳列がほぼゼロになりました。ソリューションはZebra Technologies社のものを利用しています。

Pop-up Experience Brings RFID Solution to Stores

小売りコンサルティングのLion'esque Group社はRFIDを使った仮設店舗で利用する顧客の購買支援ソリューションを提供しています。このソリューションにより、仮設店舗を訪れた顧客は店舗内で手に取った商品のリストの作品やオンラインでの購買を行うことができ、また店舗側は店舗内での顧客行動を記録しマーケティングに役立てることができます。

CriticalArc, Connexient Merge Beacon Wayfinding With Security for Health Care

CriticalArc社とConnexient社はそれぞれが持つ位置情報ソリューションを統合します。Critical Arc社はGPSを利用した病院向けの警報システムを提供しており、Connexient社のBLEビーコンを利用する機能を取り込みます。

RFID for Small and Midsize Retailers

RFIDによる店頭在庫管理は小規模の小売業にとっても有益です。小規模店舗向けのRFID在庫管理ソリューションは1万ドル強ですが、売上高が数パーセント向上すれば投資は初年度で回収できます。小売店へのヒアリングによると、RFIDを導入し店頭在庫切れを減らすことで売上高が10パーセント以上向上することも珍しくありません。

RFID News Roundup

  • Vizinex RFID社とXtreme RFID社が小型RFIDタグで協業
  • ORBCOMM社がコールドチェーンのモニタリングソリューションの提供を開始
  • Cubic Telecom社がIoT分野で4千万ユーロの増資を締め切り
  • Zinnov Zones社がeInfochips社のIoT技術を高く評価
  • Opto 22社がSIベンダー向けIoT認定プログラムを導入
  • Runtime社がOpen Connectivity Foundationの賞を受賞

RFID for Small and Midsize Retailers

店舗でのRFID利用は大規模小売業だけのものではありません。中小規模の店舗なら初期費用1万ドルほどで導入でき、店頭在庫切れを防止することで初年度で投資を回収することも可能です。

The Rise of Machines and AI in Retail and Logistics

AIの最大の利用分野の一つは需要予測です。AIを導入することで複数のシナリオに基づく精密な予測が可能になり、必要な在庫水準を大幅に引き下げることができます。

Tigrara, Elza Romero Stores Inventory 4,000 Items Within Two Hours(有償記事)

アパレル小売りのTigrara社とElza Romero社は物流センターから店舗までをカバーする商品のビジビリティシステムを導入しました。これにより在庫管理の精度を99.9パーセントまで引き上げ、店舗の棚卸時間を2時間まで短縮しました。

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