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2017/05/28

RFID World Watcher Monthly April 2017

今月は特集はお休みです。RFID Journal LIVE!の直前の期間が対象だったので、ニュースはプロダクト関係の比率が高くなっていました。

RFID World Watcher Monthly April 2017 (PDF形式、233KB)

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2017/05/24

RFID Journal 抄訳 2017/05/26号

今週はRFID Journal LIVE!明けの最初の号で、ベタ記事も通常の2倍ありました。単体記事は今後1か月ほどかけて出てくることと思います。

今週興味深かったのはPINC社の物流倉庫棚卸用の自律航行ドローンです。同社は作業用車両にリーダーを取り付けGPSや加速度センサーで読み取り状況を補正しながら駐車場内の車両位置を判定するソリューションを作っていたのですが、それを3次元に拡張したのですね。記事からはRFIDと光学認識を組み合わせたソリューションに見えますが、具体的な内容が気になります。

識者投稿は「IoTシステム開発ために犯すべき4つの『失敗』」。IoT技術は流動的で不確定要素が強いため、一般的なシステム開発では重要とされることがかえって足かせになる場合がある、という内容ですが、こういうケレン味のあるタイトルの付け方は海外の方は上手いですね。

なお、元記事はこちらになります。

Great Mosque of Mecca Adopts BLE-Based App

イスラム教最大の聖地「カアバ神殿」を擁するモスク「マスジド・ハラーム」で、巡礼者への情報提供のためにBluetoothビーコンが利用されています。このビーコンはドバイのNaviBees社が開発したもので、巡礼者のスマホで現在位置や拝観順路を参照できるようにするものです。

Swedish Fashion Company Launches Global RFID System

スウェーデンのファッションメーカーAcne Studios社はRFIDを利用したオムニチャネルソリューションを全世界で展開しています。同社は商品の20パーセントをオーガニック素材などを用いた”never out of stock”商品として位置付けており、在庫切れを防ぐための業務負荷が大きなものとなっていました。同社はNedap Retail社のRFIDソリューションを導入し、在庫管理の手間を提言しました。利用しているのはUHFパッシブであり、店舗ごとにサトーのプリンタを導入してラベルの作成を行っています。

PINC Brings RFID, Optic Sensor Drones Indoors With Fuel Cells

PINC社は棚卸用の自律航行ドローンにIntelligent Energy社の燃料電池を採用しました。同社は従来は駐車場内の位置管理システムを作業車両にリーダーを搭載するソリューションとして提供してきましたが、顧客からのリクエストを受け物流倉庫内の位置管理をドローンを用いて実施するソリューションを新たに開発しました。このソリューションでは長い航続時間が必要とされるため、燃料電池を採用したものです。また、屋外のソリューションではRFIDが利用されていましたが、物流倉庫のソリューションには光学認識が利用されています。

ShelfAware RFID System Brings Visibility to Industrial Components

製造業部品のサプライヤーO-ring Sales & Service社は製造業の顧客向けにRFID対応の在庫管理システムShelfAwareを提供しています。このシステムは、顧客の倉庫への納品と持ち出しをRFID搭載のキオスクで読み取ることで、在庫の管理と自動発注を行うものです。

GuardRFID Brings RTLS to Remote Locations

GuardRFID Solutions社は人里離れた拠点で利用するRTLSシステムを開発しました。このシステムのリーダーは太陽電池で駆動し、3Gモデムを搭載したハブにWiFi通信を行ってデータをインターネットに送信します。タグは433MHzアクティブで、最大400メートル先まで読み取ることができます。

RFID Journal LIVE! News Roundup

  • Tyco Retail Solutions社がIoT対応のRFID在庫可視化システムを発表
  • MTI Wireless Edge社が在庫管理向けのRFIDアンテナの新製品を発表
  • Checkpoint Systems社が化粧品など向け商品ビジビリティシステム対応のRFIDラベルを発表
  • SDG Systemsがデータ収集用のミドルウェアを発表し、IoT用リーダーのソリューションでSwiftsure Group社と提携
  • Identiv社がコールドチェーン向け温度記録ソリューションを発表
  • Smartrac社がIoT製品を一覧展示
  • NXP Semiconductors社が在庫管理、スマートシティー向けのRAIN RFIDソリューションを発表
  • CipherLab社がNFC、UHFパッシブ、Bluetoothなどに対応したAndroidマシンを発表

RFID News Roundup

  • 富士通が極薄で選択可能なアパレル向けUHFパッシブタグを発表
  • Altova社がNFC対応のモバイル向けクロスプラットフォーム開発フレームワークを発表
  • CDO社の資産管理ソリューションがAsReader社のUHF RFIDリーダーに対応
  • MSS Software社の製品がRFID資産管理機能に対応
  • Zebra Technologies社が大型のカードプリンタを発表
  • 村田製作所が3軸のMEMS加速度センサーを発表
  • Xerafy社がFrost & Sullivan社のNew Product Innovation Awardを受賞

A Global Gathering of Those Seeking New Efficiencies

RFID Journal LIVE!のコンシェルジュサービスを通じ、利用者のRFIDに対する理解がここ数年で急激に深まっていることが感じられます。今後のさらなる普及のためには、RFIDの導入がより簡単に行えるようになり、アパレル分野で導入がクリティカルマスに達する必要があります。

Four Mistakes You Must Make for IoT Projects to Succeed

IoTシステムでは現時点でもなお流動的で不確実性を持つため、一般的なシステム導入では有益であることも避けなければならない場合があります。「トップマネジメントのコミットメントを得ない」「既存のプラットフォーム上にIoTソリューションを導入する」「完全な計画を持たずにプロジェクトを開始する」「内部人材のみでIoTソリューション開発に取り組む」などがこれに当たります。

RFID Furthers Operational Efficiency for New York Hospital(有償記事)

ニューヨーク州の病院Northern Westchester HospitalはUHFパッシブRFIDを利用した資産管理システムを導入しました。導入したソリューションはQuake Global社が開発したものです。

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2017/05/13

RFID Journal 抄訳 2017/05/12号

今週は今年のRFID Journal LIVE!が開催されました。それを受け、掲載記事もプレスリリース的なものが多くなっています。

気になった記事はPervasID社のフロア向けUHFパッシブのリーダー。この種の製品はなかなかメジャーになりきれない印象がありますが、IoT的な用途に使おうとするとやはり導入が重要になってくると思います。得られる精度に応じて適切な価格のものを選べるよう選択肢が昼がると良いですね。

Juniper Research社の小売分野におけるIoTの普及に関するレポートも気になります。最近この手のレポートの紹介記事がいくつかありました。どこかでまとめて読むことができるよ良いのですが、どうにも手が回っていません。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Helps Measure Salting Needs for U.K. County Road

イギリスのハンプシャー州ではZigbeeで通信するワイヤレスセンサーから得られる情報を道路の補修に役立てています。採用したのはLibelium社の太陽電池駆動の製品です。

European Sportswear Retailer Brings RFID to Smart Fitting Rooms

ヨーロッパのスポーツショップDetego社はRFIDを利用した店舗での注文システムを導入しました。同社は従来からUHFパッシブRFIDを用いた在庫管理システムを導入しており、この情報と試着室に設置したリーダーとタッチスクリーンをリンクさせることで、顧客が試着室に持ち込んだ品物を購入できるようにしました。

Avery Dennison Experience Center Aims to Encourage Innovation

Avery Dennison社はIoTとRFIDが小売や物流などの業界で果たすユースケースを説明する展示室I.Labをオランダの欧州本社内に開設しました。この展示室の広さは120平米で、物流施設と店舗とをそれぞれカバーする2つの展示室からなります。

Alien Technology Unveils Reader and Gateway Device to Simplify RFID Deployments

Alien Technologys社はUHFパッシブリーダーの新製品ALR-F800-Xを発表しました。この製品は別のリーダーを配下にするゲートウェイとしても利用することができ、リーダーに論理名をつけて管理したり、タグの仕様(GS1か業界独自標準か)を自動的に判別するなど、導入をわかりやすくするための各種の機能を搭載しています。

PervasID Releases New Reader With 75 Percent Fewer Antennas

イギリスのベンチャー企業PervasID社は天井に設置してエリア全体をカバーするタイプのUHFパッシブリーダーの新製品を発表しました。製品の名称はSpace Ranger 9200で、競合製品がアンテナのカバーエリアの縁のタグの読み取りが弱いため80パーセントの読み取り精度にしかならないのに対し、同社の製品は99パーセント以上の得られるとしています。新製品では従来の製品より必要なアンテナ数やケーブル数が大幅に削減されました。

Study Forecasts 350 Percent Rise in IoT in Retail by 2021

Juniper Research社は小売分野におけるIoTの普及に関するレポート「IoT in Retail: Strategies for Customer Experience, Engagement & Optimisation 2017 - 2021」を発表しました。このレポートによると、小売で利用されるIoTデバイス(RFID含む)は2016年の27億個から2021年には127億個と5倍弱の増加となります。デバイス数の拡大は主に在庫管理に利用されるUHFパッシブタグによるものです。Bluetoothビーコンは現在専用のアプリケーションを導入しなければならないことが普及の障害になっており、Physical Webなど特定のアプリを必要としない仕様の普及が利用拡大のカギとなります。

RFID News Roundup

  • Feig Electronics社が自社のRAINリーダーがPortable Technology Solutions社のソフトウェアと互換性があると発表
  • Convergence Systems社が長距離読み取りが可能なハンドヘルド外付けUHFリーダーを発表
  • DSS Plastics Group社がセキュアなプラスチックカードを発表
  • Genetec社がSTid社製品の販売パートナーシップ締結を発表
  • Faxitron社がHealth Beacons社のソリューションを導入
  • Balluff社が工具識別システムを発表
  • Harland Simon社のRFIDシステムがLord Carter Innovation Awardで次点を獲得
  • Nedap Retail社が監視用途向けのRFIDアンテナを発表

Finding Excellence

今週開催されたRFID Journal LIVE! 2017は通算15回目となります。RFID Journalを始める前、私はIT雑誌の編集者とライターをしていましたが、自分の記事が世の中を良くしているという手ごたえがないことに飽き飽きしていました。RFID Journal誌とLIVEイベントを始めて、実際に利用者からのフィードバックを受け取り、彼らの役に立っているという手ごたえを得られるようになりました。

RFID Is the Solution for Omnichannel Sales

最近小売業の間でのRFIDに対する注目が高まっています。Zebra Technologies社の「2017 Retail Vision Study」によると、RFIDの導入により在庫切れの発生確率から60~80パーセント低下、売り上げは6パーセント向上するとしています。このような大きな効果があるため、RFIDの導入はMacy'sのような先進企業から、より慎重な企業へと広がりつつあります。

RFID Furthers Operational Efficiency for New York Hospital(有償記事)

ニューヨークの病院Northern Westchester HospitalではRFIDを利用した資産管理を行っています。利用している技術はUHFパッシブで、ソリューションを提供したのはQuake Global社です。

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2017/05/05

RFID Journal 抄訳 2017/05/05号

今週興味深かった記事はBluetoothを用いたアセット管理のコラボレーション。同じビーコンを使うので、低コストのゾーン判定のソリューションと、精度が高いビーム式のソリューションを、統合して利用できるのですね。

識者投稿はIoT用のLinuxディストリビューション、Ubuntu Coreの解説記事。日本語ではクラウド用のコンテナホストとしての情報が多いようです。単に軽量を目指しただけではなく。アプリストアとロールバック機能を用いて必要な機能を安全・確実にデリバーする機能を持っているというのは知りませんでした。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Automates Fracking Interventions for Weatherford

石油掘削業大手のWeatherford社はRFIDを利用して掘削作業を効率化しています。同社は掘削用のパイプの中にLFパッシブのRFIDリーダーアンテナを設置し、パイプの中にRFIDタグを通すことで、掘削に必要なバルブの開閉のタイミングをコントロールします。

NFC RFID Tracks Tram Ridership of Oregon University

ポートランド市にあるオハイオ健康科学大学では通学にロープウェイを利用しています。このロープウェイが来年メンテナンスのために休業するため、同大学では学生・教員の利用状況を確認して代替交通手段を計画できるよう、NFCタグを使った乗車履歴の取得を行い始めました。

RFID Unbridles Pathogen Transmission Research

カナダのゲルフ大学では馬への病気の感染を調査するためにBluetoothタグを利用します。同大学では馬と人間に大容量メモリのBluetoothタグを持たせ、他の馬や人間との接触を記録させます。記録結果はリアルタイムには送信されず、調査期間終了時にまとめてダウンロードされます。

Defense and Aerospace Industry Leaders to Discuss RFID's Benefits at LIVE! 2017

5月9日から11日にアリゾナ州フェニックスで開催されるRFID Journal LIVE! 2017では防衛・航空宇宙のトラックが設けられ、アメリカ国防総省やNorthrop Grumman社、Delta Air Lines社などの業界のキーマンによる講演が行われます。

Partnership Enables Hybrid BLE for Zonal and Real-Time Tracking

Acumentive社とFathom社は共同でBluetoothを用いたアセット管理ソリューションを提供します。Acumentive社はビーコンがゾーン内に存在することを検知する低コストのシステムに強みを持ち、Fathom社は精度の高い測位機能を提供するため、両社のソリューションを組み合わせることで広域を低コストでカバーしつつ重要な部分では精度を上げるソリューションを構築できます。

RFID News Roundup

  • Juniper Systems社がAndroid対応の高耐久型タブレットを発表
  • ThingMagic社がRAINプロトコルに対応したRFIDリーダーSargasの機能を拡張
  • Quest Solution Canada社が社名をQSG社に変更
  • CSL社がスマホ外付け型の長距離UHFリーダーを発表
  • FEIG RAIN社のリーダーがPortable Technology Solutions社のソフトウェアに対応
  • Siemens社のRFIDリーダーがMindSphere社のIoTソリューションに対応
  • STid社のアクセス管理アプリがSecurity Industry Associationの金賞を受賞

Don't Be a Pound Foolish

RFIDは現時点でもなお新しいテクノロジーで、実際に導入を経験した人たちの生の経験を聞くことは非常に重要です。RFID Journal LIVE!への参加には交通費を含め費用がかかりますが、そういう費用を惜しんで導入に失敗する方が高くつきます。

The Internet of Old Things

IoTデバイスのセキュリティのためにはソフトウェアの更新を確実に行える必要があります。IoT向けのプラットフォームUbuntu Coreには、追加・修正機能をアプリストアから配布し、そのセキュリティを認証する機能と、導入に失敗した場合に直前の状態にロールバックする機能が存在します。

Ticketing Company Keeps Festival Attendees Moving With RFID(有償記事)

アメリカのチケットサービス大手Front Gate Tickets社はNFCリストバンドを用いたフェスの観客管理を提供しています。同社のソリューションはエリアごとの入退場の他に抽選や売店での支払いにも利用できます。このソリューションは昨年6月のサービス開始から15ヶ所のフェスティバルで利用され、今年は60ヶ所で利用される予定です。

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