« RFID Journal 抄訳 2016/10/31号 | トップページ | RFID Journal 抄訳 2016/11/11号 »

2016/11/04

RFID Journal 抄訳 2016/11/04号

今週のビッグニュースはやはりQualcomm社のNXP社買収でしょう。ソフトバンクによるarm社の買収がアクティブ系のIoTを視野に入れたものなら、こちらはNFCとスマホとより緊密な統合を睨んだものになるでしょうか。今後どういうコンセプトが出てくることになるか、楽しみに待ちたいと思います。

識者投稿はIoTデバイスのセキュリティ。インターネットに接続されたデバイスはセキュリティが不十分だと踏み台として加害者になる、という話は、TCP/IP系のネットワークエンジニアにとっては何をいまさらという話ですが、センサータグのクローズドなネットワークからスケールアップした人にとっては意識が追いついていかない、という状態なのでしょうか。先日発生した史上最大のDDoS攻撃のツールMiraiが作者のAnna-senpaiによって公開された事件なども踏まえて説明されています。

なお、元記事はこちらになります。

Qualcomm Buys NXP

通信用半導体大手のQualcomm社が同業のNXP社を買収します。買収金額は470億ドルで、これによりQualcomm社は世界最大の半導体メーカーになります。これによって想定される効果の一つは、Qualcomm社のスマホ用半導体にNFC機能が統合されることです。

RFID Keeps Quarry Drivers Moving

イギリスの鉱山会社Longcliffe Quarries社は、鉱山に入るトラックの識別にRFIDを利用しています。利用しているのはHID Global社のパッシブLFタグで、ソリューションはアメリカのCommand Alkon社が提供しました。

Clothing, Car-Cover Manufacturers Track Work-in-Progress via RFID

自動車向け織物メーカーのCovercraft社はNFCを使った工場の仕掛品ソリューションを導入しました。これは、作業員にNFCバッヂを配布し、仕掛品にQRコードを貼付することで、いつ誰がどの作業を行ったかをトラッキングするものです。システムはShopfloorが提供するもので、端末にはGoogle Nexus 7を採用、NFCとQRコードの読み取りや、仕掛品への作業指示だけではなく完成イメージなどの表示を行います。

Medacta USA Tries RFID for Parts Tracking

整形外科向け移植器材のメーカーMedacta USA社は病院に貸し出す器材キットの管理にRFIDを利用します。同社が採用したのはTerso Solutions社のソリューションで、スーツケースにUHFリーダーと携帯電話モデムを組み込み、スーツケース単体で開閉や格納状況を読み取り、クラウドに送信するものです。

Large Apparel Retailers, Wholesalers See Sharp Rise in RFID Adoption, ROI

調査会社Kurt Salmon社は欧米の大手小売・卸売60社を対象としたRFID導入状況調査を行いました。2年前の調査と比べ、RFIDの導入がパイロット段階以降まで進んでいる企業は34パーセントから73パーセントへと上昇しました。RFIDの導入により大幅な改善が見られたKPIとしては、利益率(60.7%上昇)、在庫切れ防止(40.6%)、盗難防止(33.7%)などがあります。

RFID News Roundup

  • MEPS Real-Time社がIntelliguard Linked Visibility Inventory Systemを提供
  • Invengo社がSMLの株式10%を取得
  • 富士通のUHF RFIDリネンタグがMRIで利用可能なことが確認
  • Vizinex RFID社とBrady SmartID社が航空機向けタグを発表
  • UAB MedicineがConnexient社の屋内向け案内システムを導入
  • NISTがIoT向け軽量暗号規格へのドラフトを募集

RFID in Retail and Apparel 2016 Report(有償記事)

RFID in Retail and Apparel 2016が10月6日にニューヨークで開催され、100人の参加者を集めました。その席ではベンダーやユーザー企業による様々なプレゼンテーションが行われました。プレゼンテーションと発表資料を公開します。

The Network Effect

RFIDの価値は、導入企業が増えてタグや情報を共有できるほど広がります。RFID Journalはイベント会場でのコネクションミーティングなどでRFID導入のネットワークが広がることをサポートしています。

Zombie Outbreaks, Inoculations and the IoT

セキュリティが不十分なIoT器材がインターネットに接続されると攻撃の踏み台に利用され、インターネット全体の脅威になります。出荷時のID/パスワードでインターネットに接続できる程度でもその脅威は恐るべきものになります。インターネットに接続する器材は、その持ち主とインターネットの両方に対して安全であるべきです。

|

« RFID Journal 抄訳 2016/10/31号 | トップページ | RFID Journal 抄訳 2016/11/11号 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/163335/64444084

この記事へのトラックバック一覧です: RFID Journal 抄訳 2016/11/04号:

« RFID Journal 抄訳 2016/10/31号 | トップページ | RFID Journal 抄訳 2016/11/11号 »