« RFID Journal 抄訳 2016/10/12号 | トップページ | RFID World Watcher Monthly September 2016 »

2016/10/20

RFID Journal 抄訳 2016/10/20号

今週気になった記事はMacy'sの全商品へのRFIDタグの貼付。当初は自動発注での利用を想定していたので再発注を行わないファッション品目は貼付の対象から外していたが、オムニチャネルコマースでの店頭在庫売り切りが課題になることで状況が変わった、という編集後記とあわせて興味深く読みました。当たり前ですがビジネス環境が変わるとRFIDの利用方法も変わるのです。

新技術という点ではMist Systemsのフェーズドアレイアンテナ技術を使ったBluetoothアクセスポイント。技術的には出てきておかしくない製品だと思っていましたが、測位精度1~3メートルで自由に仮想ビーコンを作れるという話を聞くとやはりワクワクします。あっと驚くようなソリューションに使われて欲しいですね。

懐かしかった記事は広大な物流ヤード内でのコンテナの所在をパッシブUHFタグと構内作業車搭載のリーダーで管理するという記事。ベンダーのPINC Solutions社は以前注目していてRFID Journal LIVEの会場で簡単なヒアリングもしました。活動を続けているようで何よりです。

なお、元記事はこちらになります。

Macy's to RFID-Tag 100 Percent of Items

米大手デパートのMacy's社がすべての店舗で全商品へのRFIDタグの貼付を2017年末までに実施すると述べました。RFID in Retail and Apparelで登壇した中での発表です。同社は今年の年末時点で商品の60パーセントにタグを貼付する状況になっており、サプライヤーに対してマニュアルを配布するなど導入準備を進めています。

East Coast Warehouse Tracks Shipping Containers via RFID

East Coast Warehouse & Distribution 社は24万平米の物流ヤード内に存在する1千個以上のコンテナの所在をRFIDで管理します。同社が導入したのはPINC Solutions社の製品で、コンテナにOmni-ID社のUHFパッシブタグを、構内作業車両にRFIDリーダーとGPS・携帯モデムを搭載し、コンテナの所在をクラウドに送信します。

Mist's Virtual Bluetooth Beacons Get a Try-out

ベンチャー企業のMist Systems社はフェーズドアレイアンテナ技術を使ったBluetoothアクセスポイントを開発しました。このアクセスポイントは1台で250平米をカバーし、カバーエリア内を論理的に分割して複数の仮想アクセスポイントを定義できます。仮想ビーコンごとに通知内容を変えたり、エリア内にいるBluetooth機器の位置を確認したりすることができます。仮想ビーコンの測位誤差は1~3mです。

RFID Spices Up Sales for Maille Mustard

マスタードの専門店Mailleでは顧客が試食したマスタードの感想の記録にRFIDを利用します。同店の顧客のほとんどは再訪することのない観光客であり、同店はオンライン上でのリピート注文を誘導する施策を検討していました。同店が導入したシステムは、試食用のスプーンにLFパッシブタグを貼付し、サンプルの瓶の前にリーダーを置いて試食後にタッチ、スプーンを使用済み箱に返した時に再度読み取りを行い、横に置かれたiPadに感想を入力して自分のメールアドレスに送信する、というものです。

Delta Air Lines, U.S. Air Force, Northrop Grumman and Others to Share Best Practices for Using RFID Technologies

10月20日にカリフォルニア州ロングビーチで開催されるRFID in Aerospace and Defense 2016では、Delta Air Lines社、Northrop Grumman社、アメリカ空軍などの航空・国防分野のキーマンが発表を行います。

RFID News Roundup

  • Thinfilm社がアメリカで大規模工場の買収を発表
  • Custom BioGenic Systems社がVersAlert社の無線温度センサーを導入
  • バーチャルBluetoothビーコンのMist社が2800万ドルの調達を終了
  • GAO RFID社がハンズフリーの駐車場管理システムの改善版を発表
  • NFC ForumがNFC機材のISO 14443/18092対応に関する新しい技術仕様を発表
  • AIMが医療機器に対するRFIDの影響を評価する基準を発表

RFID Helps Secure Dignity for Senior Community Residents(有償記事)

オレゴン州の高齢者居住施設McLoughlin Placeでは、入居者の尿漏れの確認にRFIDセンサータグを利用したソリューションBriefWiseを利用します。認知症患者にとって下着の尿漏れ検査を受けることは精神的な負担となるため、服を脱がせずに検査を行うニーズがありました。下着に張り付けるのはシール式のUHFパッシブセンサータグで、読み取りはiPod Touchのイヤフォンジャックに差し込んで利用するU Grok It社のリーダーが利用されています。

A Conversation With Macy's Bill Connell

先週開催されたRFID in Retail and ApparelでMacy's社のBill Connell氏が同社のRFIDの背景について語りました。同社が最初にRFIDを導入した目的は商品の自動補充でしたが、その後オムニチャネルコマースへの動きが強まったため、店頭在庫の正確な管理によるマークダウンの防止が重要になり、自動補充を行わないファッション商品にもRFIDの貼付を拡大するという選択がなされました。

How Fitness Trackers Can Prevent Heart Attacks

心拍計機能を持つフィットネストラッカーの市場規模は医療用心拍計の10倍以上になります。専用の分析アプリケーションを利用することで、フィットネストラッカーが心臓疾患の予兆を検出することができるようになります。

|

« RFID Journal 抄訳 2016/10/12号 | トップページ | RFID World Watcher Monthly September 2016 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/163335/64375614

この記事へのトラックバック一覧です: RFID Journal 抄訳 2016/10/20号:

« RFID Journal 抄訳 2016/10/12号 | トップページ | RFID World Watcher Monthly September 2016 »