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2016/10/31

RFID World Watcher Monthly September 2016

今月も特集記事はお休み。ぼちぼち書いてみたいなというネタは出てきているのだけれど間に合いませんでした。ニュースは製品・事例紹介ともに幅広い技術やジャンルのものが掲載されていた。次のトレンドになりそうな話を模索している、という印象を受けます。

RFID World Watcher Monthly September 2016 (PDF形式、198KB)

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2016/10/20

RFID Journal 抄訳 2016/10/20号

今週気になった記事はMacy'sの全商品へのRFIDタグの貼付。当初は自動発注での利用を想定していたので再発注を行わないファッション品目は貼付の対象から外していたが、オムニチャネルコマースでの店頭在庫売り切りが課題になることで状況が変わった、という編集後記とあわせて興味深く読みました。当たり前ですがビジネス環境が変わるとRFIDの利用方法も変わるのです。

新技術という点ではMist Systemsのフェーズドアレイアンテナ技術を使ったBluetoothアクセスポイント。技術的には出てきておかしくない製品だと思っていましたが、測位精度1~3メートルで自由に仮想ビーコンを作れるという話を聞くとやはりワクワクします。あっと驚くようなソリューションに使われて欲しいですね。

懐かしかった記事は広大な物流ヤード内でのコンテナの所在をパッシブUHFタグと構内作業車搭載のリーダーで管理するという記事。ベンダーのPINC Solutions社は以前注目していてRFID Journal LIVEの会場で簡単なヒアリングもしました。活動を続けているようで何よりです。

なお、元記事はこちらになります。

Macy's to RFID-Tag 100 Percent of Items

米大手デパートのMacy's社がすべての店舗で全商品へのRFIDタグの貼付を2017年末までに実施すると述べました。RFID in Retail and Apparelで登壇した中での発表です。同社は今年の年末時点で商品の60パーセントにタグを貼付する状況になっており、サプライヤーに対してマニュアルを配布するなど導入準備を進めています。

East Coast Warehouse Tracks Shipping Containers via RFID

East Coast Warehouse & Distribution 社は24万平米の物流ヤード内に存在する1千個以上のコンテナの所在をRFIDで管理します。同社が導入したのはPINC Solutions社の製品で、コンテナにOmni-ID社のUHFパッシブタグを、構内作業車両にRFIDリーダーとGPS・携帯モデムを搭載し、コンテナの所在をクラウドに送信します。

Mist's Virtual Bluetooth Beacons Get a Try-out

ベンチャー企業のMist Systems社はフェーズドアレイアンテナ技術を使ったBluetoothアクセスポイントを開発しました。このアクセスポイントは1台で250平米をカバーし、カバーエリア内を論理的に分割して複数の仮想アクセスポイントを定義できます。仮想ビーコンごとに通知内容を変えたり、エリア内にいるBluetooth機器の位置を確認したりすることができます。仮想ビーコンの測位誤差は1~3mです。

RFID Spices Up Sales for Maille Mustard

マスタードの専門店Mailleでは顧客が試食したマスタードの感想の記録にRFIDを利用します。同店の顧客のほとんどは再訪することのない観光客であり、同店はオンライン上でのリピート注文を誘導する施策を検討していました。同店が導入したシステムは、試食用のスプーンにLFパッシブタグを貼付し、サンプルの瓶の前にリーダーを置いて試食後にタッチ、スプーンを使用済み箱に返した時に再度読み取りを行い、横に置かれたiPadに感想を入力して自分のメールアドレスに送信する、というものです。

Delta Air Lines, U.S. Air Force, Northrop Grumman and Others to Share Best Practices for Using RFID Technologies

10月20日にカリフォルニア州ロングビーチで開催されるRFID in Aerospace and Defense 2016では、Delta Air Lines社、Northrop Grumman社、アメリカ空軍などの航空・国防分野のキーマンが発表を行います。

RFID News Roundup

  • Thinfilm社がアメリカで大規模工場の買収を発表
  • Custom BioGenic Systems社がVersAlert社の無線温度センサーを導入
  • バーチャルBluetoothビーコンのMist社が2800万ドルの調達を終了
  • GAO RFID社がハンズフリーの駐車場管理システムの改善版を発表
  • NFC ForumがNFC機材のISO 14443/18092対応に関する新しい技術仕様を発表
  • AIMが医療機器に対するRFIDの影響を評価する基準を発表

RFID Helps Secure Dignity for Senior Community Residents(有償記事)

オレゴン州の高齢者居住施設McLoughlin Placeでは、入居者の尿漏れの確認にRFIDセンサータグを利用したソリューションBriefWiseを利用します。認知症患者にとって下着の尿漏れ検査を受けることは精神的な負担となるため、服を脱がせずに検査を行うニーズがありました。下着に張り付けるのはシール式のUHFパッシブセンサータグで、読み取りはiPod Touchのイヤフォンジャックに差し込んで利用するU Grok It社のリーダーが利用されています。

A Conversation With Macy's Bill Connell

先週開催されたRFID in Retail and ApparelでMacy's社のBill Connell氏が同社のRFIDの背景について語りました。同社が最初にRFIDを導入した目的は商品の自動補充でしたが、その後オムニチャネルコマースへの動きが強まったため、店頭在庫の正確な管理によるマークダウンの防止が重要になり、自動補充を行わないファッション商品にもRFIDの貼付を拡大するという選択がなされました。

How Fitness Trackers Can Prevent Heart Attacks

心拍計機能を持つフィットネストラッカーの市場規模は医療用心拍計の10倍以上になります。専用の分析アプリケーションを利用することで、フィットネストラッカーが心臓疾患の予兆を検出することができるようになります。

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2016/10/12

RFID Journal 抄訳 2016/10/12号

今週興味深かった記事はカクテル自動注文用のBluetoothビーコン。技術的にはそれほど難しい要素はないと思うのですが、絶妙なハイテク感と遊び心がちょっと尖ったロケーション(F1サーキットの仮設バー)にマッチしています。普通のバーで出てくるとスベるような気もしますが…。

UHFパッシブタグの今後の進化の可能性の記事も面白かったです。もう十分に進歩したかな、と思っていたのですが、読み取りのコントロールや価格の面で今後5年間改善の余地が大いにあるというのは頼もしいですね。期待したいと思います。

なお、元記事はこちらになります。

Manufacturer Tracks Scaffolding Products Via Beacon-Based RTLS

フランスの建設機材メーカーAltrad社は足場機材の管理にSmartly社のBluetoothビーコンのソリューションを利用しています。同社はUHFパッシブタグによる管理も試しましたが、金属が多い環境のため十分な精度で読み取りが行えないとBluetoothビーコンとスマホの組合せを選択しました。

Smart Ice Cube Orders Drinks When Glasses Are Empty

Martini社がF1イタリアグランプリの会場に出展した仮設バーでは、Bluetoothビーコンを使ってカクテルのお代わりを自動化するシステムが利用されています。このビーコンは氷をかたどっており、LEDと液体センサーを内蔵しています。グラスが空になるとセンサーが検知し、Bluetoothビーコン経由でバーテンダーのiPadに通知します。このシステムを開発したのはイギリスのAMV BBDO社です。

RFID Platform Tracks HP Brazil's Manufacturing, Distribution

IT大手HP社のブラジル法人はRFIDを利用した生産管理の先進事例で知られています。同社の取り組みがFIT - Institute of Technology大学の協力により取りまとめて発表されました。

Piedmont Healthcare Expands RTLS to Six Hospitals

ジョージア州の大手医療機関Piedmont Healthcareでは、5年前からアトランタの病院で利用していたRTLSシステムを傘下の6病院に展開します。同社は2006年にUHFパッシブタグによる器材管理を導入していましたが、リアルタイムで位置を知りたいという業務ニーズがあり、2011年に900MHzアクティブタグによるRTLSを採用しました。同社が利用しているのはCenTrak社の製品です。

RFID News Roundup

  • Balluff社とInformaTrac社がRFIDソリューションの提供で協業
  • IntelliTrack社とVisybl社がBluetoothビーコンを用いるRTLSで協業
  • Ecom社がRFID/バーコードの読み取り・入力支援アプリを発表
  • Leantegra社がBluetoothビーコンプラットフォームの新製品を発表
  • NXP社がセキュアチップSmartMX2 P60 Step-Up!に新機能を搭載
  • Shoppers Drug Mart社がRFID対応の視覚障碍者向けラベル読み上げを導入

RFID and Government Regulation

政府規制によるデータの収集や確認はビジネスの大きな負担になるものの一つです。RFIDの利用によりこれらを自動化することは業務を大きく改善します。

Greater RFID Awareness and Acceptance Lead to Accelerated Adoption

オーバーン大学RFIDラボの調査によるとアメリカの小売業によるRFID導入は堅調に増加しています。企業規模は大手から中小まで分散していますが、業種としてはアパレルがほとんどを占めます。

Can Passive UHF RFID Get Any Better?

UHFパッシブタグの性能はここ数年で劇的に改善しましたが、読みたいタグを正確に読み、不要なタグの読み取りを排除することを、複雑なチューニングを行うことなく実現するためにはまだ不十分です。また、現在のインレーの単価7~8セントは一部の用途にはなお高価です。今後5年間でこれらの問題の多くは改善するでしょう。

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2016/10/07

RFID Journal 抄訳 2016/10/07号

今週興味深かった記事はImpinj社の2次元RTLSシステム、xSpan。ベルトコンベアや廊下など、2次元の測位で充分だというニーズがあるんですね。

長距離BluetoothビーコンでGPS電波を受信できない場所の補完をする話も興味深かったです。実際問題として、スマホでの利用を前提とするならAppleとGoogleがOSレベルで対応しちゃえばいいわけですから(今回の事例はそのレイヤでの話ではありませんが)。

なお、元記事はこちらになります。

Impinj Releases xSpan Reader for Tracking Flow of Items, People

Impinj社はUHFパッシブリーダーの新製品xSpanを発表しました。この製品は2次元方向にのみ動作するフェーズドアレイアンテナを搭載したもので、ベルトコンベアや通路など2次元の範囲での位置測定を可能にします。価格は2,500ドルで、3次元測位が可能なxArrayの3分の2の水準です。

Waze to Deploy Bluvision's Directional-Beam Beacons

コミュニティで渋滞情報をシェアするサービスWAZEは、トンネルや橋の下などGPS情報を正しく取得できない場所での利用のために、指向性の長距離読み取りビーコンを利用します。このビーコンはBluvision社の製品で、現在パリとリオデジャネイロで導入が行われています、

AeroScout RTLS Helps The Valley Hospital's Staff Feel Safer

ニュージャージー州の病院The Valley Hospitalはスタッフに緊急事態ボタン付きのRTLSバッヂを配布しています。同病院では患者の家族が看護師を部屋に監禁する事件が起き、その後に緊急事態を通知する手段の導入が検討されました。採用された製品はStanley Healthcare社のAeroScout WiFiタグです。

Malibu Rum Serves Up NFC-Connected Bottles

ココナツ風味のラムMalibuを販売しているPernod Ricard UK社は消費者向けキャンペーンのためにNFCタグを利用します。同社は3万本のMalibuの瓶にNFCタグを貼付し(キャップではなく瓶の胴の部分に)、顧客がスマホで読み取ってレシピなどの情報を取得できるようにします。同社は最終的にはMalibuがどこで飲まれたかを把握したいと考えています。システムはイギリスのIoTソリューションベンダーSharpEnd Agency社が提供しました。

RFID News Roundup

  • Altoros社がSmart Airline Baggage Management Testbedプログラムに参加
  • Hanmi IT社がRF-Prismaハンドヘルドリーダーを発表
  • Dolphin RFID社とEsbee Dynamed社が病院向け器材管理ソリューションを発表
  • Harting社とINTACS社が共同で倉庫向けRFIDシステムの教育プログラムを開発
  • Feig Electronics社がRFIDリーダーの6年保証を提供
  • Addenbrooke社の病院がRFID対応の手術器具在庫管理システムを導入

What Retailers Should Test for in a Proof-of-Concept(有償記事)

小売業がRFIDソリューションの実証実験を行う場合に、確認すべき内容はタグの選択や商品への取り付け方法などの技術的な問題だけではありません。ビジネスケース、変更管理、データなどの様々な内容の検証が必要になります。

Warning to Retailers: Ignore RFID at Your Peril

インターネットの爆発的な普及が始まった時、多くの企業が準備が不十分なまま多くの決断を下すことを迫られ、多額の損失を出しました。現在、RFIDの小売り分野での爆発的な普及が確実に近づいてきています。企業はインターネットの普及時のような損失を出すことがないよう、変化に備えるべきです。

Graphene Batteries: A Marvel of Technology in the 21st Century

3Dプリンタで製造したグラフェン電池は大容量、高速充電可能、高温に強いなどの特性を持ち、次世代のIoTデバイスの駆動に大きな役割を果たします。

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