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2016/07/01

RFID Journal 抄訳 2016/07/01号

今回読みごたえがあったのは特集記事(有償)のDecathlon社のRFID導入。サプライチェーンから店頭・POSに至る総合的な導入で、こういう導入アプローチは海外(特にアメリカ系)の企業ではあまり多くないという印象があったので、日本の事例との比較で興味深かったです。

Impinj社とIntel社の小売り向けRFIDソリューションの共同提供、本格的な普及のためには「これが標準だ」という存在が認知されなければいけない、というのがキャズム理論の主張するところですが、両社が提供するソリューションはそういう存在になれるでしょうか。

THINaer社はBluetoothビーコンRTLS、記事にはあまり触れられていませんが機械学習の手法を使って測位を行っているようで、どれぐらいの精度が出せるのか、マシンパワーはどの程度必要とされているのか、など気になります。

なお、元記事はこちらになります。

Allrecipes Uses Beacons to Spice Up App

レシピ系のSNSであるAllrecipesはスーパーにBluetoothビーコンを展開し、レシピのダウンロード数を50%上昇させました。ビーコンを展開したのはオハイオ州北部のMarc's社の店舗58ヶ所で、店舗近辺の気温と店舗の特売情報を元にお勧めのレシピを店舗内で通知します。ビーコンを提供しているのはFootmarks社で、iOSとAndroidの両方に対応しています。

THINaer Launches Low-Cost Beacon-based RTLS

ベンチャー企業のTHINaer社はBluetoothビーコンを用いたRTLSシステムを開発しました。このシステムは読み取り情報を解析して位置を推定することでキャリブレーションなどの手間のかかる導入手順を省略できます。現在このシステムはヘルスケア、航空宇宙、石油・ガス産業を対象にマーケティングが行われています。

Impinj Partners With Intel on Collaborative Offerings

Impinj社はIntel社と共同で小売り向けのリアルタイム在庫管理ソリューションの提供を行います。これはImpinj社のタグ用チップとItemSenseソフトウェア、Intel社のRetail Sensor Platformソリューションを組み合わせて提供するものです。ソリューションの販売はImpinj社が行い、販売開始時期は現時点では公表されていません。

RFID Journal to Hold Retail and Apparel Event in NYC

第2回のRFID in Retail and Apparelが10月6日にニューヨークで開催されます。このイベントはブランド・小売業で条件を満たす人だけが参加できるクローズなイベントで、小売業に絞った具体的な利用が展示されます。

RFID News Roundup

  • Farsens社がUHFセミパッシブタイプの温度計のプロトタイプを発表
  • Schreiner PrinTrust社が高セキュリティのフロントガラス用UHFパッシブタグを発表
  • フランスのワインメーカーがSelinko社とNXP社の偽造防止ソリューションを導入
  • IDTronic社がUHFハンドヘルドリーダーC4 Redを発表
  • Balluff社が工場向けのHFリーダーを発表
  • Harland Simon社が自社アクティブタグ用のイーサネット給電リーダーを発表

Decathlon Scores a Big Win With RFID(有償記事)

フランスのスポーツ用品大手Decathlon社は2013年にサプライチェーン全体を対象としたRFIDソリューションを導入しました。これは、店舗から倉庫への配送、店頭での棚卸し、POS、EASなどの複数のオペレーションをカバーするものです。現在同社の43ヶ所の倉庫、1,043ヶ所の店舗のすべてにRFID器材が導入されています。

Are Smart Guns the Answer?

アメリカでの銃器犯罪の抑制には、HFタグによって持ち主しか発砲できなくなる、あるいはアクティブタグにより警官が発砲を停止させることが出来るスマートガンの利用義務付けが有効です。

Excuses, Excuses!

RFIDを導入していない小売業から「RFIDは難しすぎる」という意見を聞くことがありますが、現時点のRFID技術は現場でのチューニングが必要とはいえほぼ確立された技術です。「RFIDは難しすぎる」という意見の裏には、問題を抱えた現状を隠そうとする意図があると考えるべきです。

LIVE! 2016 and the RFID Market

RFID Journal LIVE! 2016の参加者分析によると、参加者が来た国の数は60ヶ国で、去年の53ヶ国、過去5年の平均42ヶ国から大幅に増加しました。また、業界別に見ると、ITやラベル・パッケージングで海外からの参加者が多かったのに対し、ヘルスケア産業の海外からの参加者は国防・航空宇宙分野より低い比率でした。

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