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2016/07/07

RFID Journal 抄訳 2016/07/07号

今週も比較的地味な記事が並びました。

編集後記は2015年からベンチャーキャピタリストなどの金融関係者がRFIDの情報収集に戻ってきはじめたという話。アパレル分野でのキャズム越えを金融関係者も意識し始めたのだとしたら頼もしいことです。

Macy'sの上級副社長が「RFIDは単独のプロジェクトではなく業務すべてのベースになるもの」と述べたというのも興味深い話です。一般論としてではなく、これからの小売業はオムニチャネル対応が必須であり、オムニチャネル対応にはRFIDの利用が必須だから、というのがその理由。少し前までLow Hanging Fruitsの話ばかり出ていたことを思うと隔世の感があります。

なお、元記事はこちらになります。

Toter Dumps Wasted Time With RFID-Tagged Bins

ゴミ回収業者のToter社はRFIDを利用してゴミ回収サービスの自動化ソリューションToterTraxを提供しています。これはゴミ箱にUHFパッシブタグを貼付し、それをRFIDリーダーで読み取ることでゴミ回収の記録やゴミ箱の所在地を利用者が確認できるようにするものです。

RFID-Enabled SECRET Missions Boost Museum Membership

ヒューストンの博物館Children's Museum of HoustonではRFIDリストバンドを使ったミッションラリーを実施しています。美術館の中にはミッションを提供・説明する端末が複数設置されており、RFIDリストバンドをかざすことでミッションへの参加・完了を記録することができます。利用されているのはLFパッシブタグです。

RTLS Lifts Patient Satisfaction and Efficiency at Stanford Children's Health

小児病院のStanford Children's Health Specialty ServicesはRTLSを利用して患者のケアの待ち時間を減らし、満足度を向上されています。利用しているのはVersus Clearview社の433MHzアクティブと赤外線のパッシブタグです。

RFID Journal to Hold RFID in Aerospace and Defense Event in Long Beach, Calif.

2016年の10月20日にRFID in Aerospace and Defenseがロングビーチで開催されます。内容は航空宇宙、防衛分野でのRFID利用のケーススタディが中心になります。また前日の10月19日にはRFID4U社による教育コースが開催されます。

RFID News Roundup

  • Impinj社とAccruent Healthcare社が医療器材のトラッキングで協業
  • Dolphin社とAman Aviation社がインドの航空会社のRFID導入で協業
  • Century Link社がランドリー向けUHFタグの新製品を発表
  • Maria&Donato社がハンドバックの偽造防止でThinfilm社のNFCタグを採用
  • Aucxis社がRFID据え置きリーダーの新製品を発表

A Healthy Partnership Solves Hospital Problems(有償記事)

TrackCore社は生体組織片やインプラント用機材の管理履歴をFDAなどの要求に沿って記録するソリューションを提供しています。従来は記録を手作業で行っていましたが、現場ではしばしば記入漏れが発生するため、自動的に記録ができるソリューションの開発要請が顧客から寄せられていました。同社はTerso Solutions社のRFIDキャビネットを採用し、RFIDによって記録を自動化することでソリューションを自動化しました。

Investors Are Rediscovering RFID

2000年代前半には多くの金融関係者がRFIDのセミナーに参加していましたが、ブームが下火になった2007年以降はそういったセミナーへの金融関係者の参加は激減しました。ですが、2015年から金融関係者のRFIDメルマガへの登録やセミナーへの参加が再び増加を始めました。RFIDがまさにキャズムを超えようとしており、今後爆発的な需要拡大と共に多額の投資が必要となることを考えると、現在は金融関係者がRFID業界に再注目するのに適したタイミングです。

IoT Platform Solutions: Giving Business a Digital Voice

現在IoTアプリケーションにとってのセンシングデータの最大の供給源はスマホですが、今後は単体のセンサーが中心になっていきます。アクティブ・パッシブ・センサー無しのRFIDと様々な種類のセンサータグがありますが、収集したデータをクラウドで処理するというアーキテクチャを踏まえた上で、タグやデータのセキュリティ、そしてタグで行う処理内容などを考慮して構成を決定する必要があります。

'RFID Is Not a Project'

Macy'sの上級副社長がGS1のパネルディスカッションで「Macy'sではRFIDはプロジェクトの一つではなく、全ての業務の前提となる要素だと考えている。管理職、店員、採用担当者のすべてがRFIDの利用に対応できるよう社員教育を行っている」と述べました。現代の小売業にとってオムニチャネルへの対応は必須であり、オムニチャネルへの対応のためにはRFIDの利用が必須であるためです。

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