« アメリカ国防総省が進める超小型偽造防止タグSHIELDプロジェクト | トップページ | RFID Journal 抄訳 2016/06/22号 »

2016/06/16

RFID Journal 抄訳 2016/06/16号

今週気になったニュースはImpinj社の6千万ドルのIPOです。2011年に計画したIPOが流れた後、5年経ってまたIPOにチャレンジできる環境となったこと、RFID業界の発展の証拠で嬉しいですね。

面白かったのはペットグッズの店でのRFIDの利用。犬に着せるベストにRFIDリーダーを搭載し、グッズに貼付したタグを読み取ることでどのグッズを気に入ったかを分析するという使い方。昔似たような事例を見かけた記憶もあるのですが、それでも記事を読んだときには唸りました。盲点を突くような利用法と言うのはいくらでも出てくるのですね。

なお、元記事はこちらになります。

TSA Installs RFID-enabled Screening System at Atlanta Airport to Cut Wait Times

アメリカ運輸保安局はアトランタ空港でRFIDを利用した手荷物検査の迅速化のトライアルを実施しています。これは、手荷物検査のベルトコンベアで使うトレイにRFIDタグを貼付し、X線検査で怪しい点があった荷物を再検査用のレーンに動かす時にどの貨物を動かしたかの管理を自動的に行うものです。

Impinj Hopes to Raise $60M From IPO

http://www.rfidjournal.com/articles/view?14565

Impinj社はIPOで6千万ドルの調達を検討しています。同社は2011年にも1億ドルのIPOを計画しましたが、その際は市況の低迷により中止しました。今回は調達額を約半分にした一方で、キャッシュフローは2011年時点から大幅に改善しています。

RFID Delivers Benefits to Air Canada Cargo

Air Canada Cargo社はRFIDを利用して取扱貨物のハンドリングを行っています。同社は貨物と航空コンテナにUHFパッシブのRFIDタグを装着し、物流センターへの入出庫を管理します。ソリューションの導入はFranwell社が担当しました。

Trailiner Automatically Manages Trucks, Trailers in Its Yard

アメリカの冷蔵トラック輸送大手のTrailiner社はRFIDを利用した車両管理を行っています。同社は200台のトレーラーヘッド、300台のトレーラーを保有しており、オクラホマ州の駐車場で管理しています。同社は2006年にアクティブRFIDタグを利用したシステムを導入していましたが、電池切れが多発し手間とコストが大きくなったためUHFパッシブタグを利用したシステムに入れ替えました。新たなシステムの導入を担当したのはQuikQ社です。

Toronto Expands RFID-Enabled Bike-Sharing Program

トロント市は自転車シェアリングのためにRFIDを利用します。同市は市内120ヶ所のステーションに千台のシェアリング用の自転車を導入しましたが、自転車にHFパッシブタグを、ステーションの駐輪台にリーダーを取り付けて管理を行います。ソリューションはPBSC Urban Solutions社が開発したもので、同社のソリューションはシカゴでも導入されています。

Company Fetches Canine Shoppers With RFID

ペット用グッズのメーカーBark & Co.社はニューヨークのアンテナショップBarkShop LiveでRFIDを導入しました。飼い主がペットを連れて店に行くと30ドルで30分間RFIDリーダーを組み込んだ犬用のチョッキが貸し出されます。ショップの中にあるペット用グッズにはUHFパッシブタグが組み込まれており、その犬がどのグッズの近くでどれだけ過ごしたかを知ることができます。

RFID News Roundup

  • リゾート施設Great Wolf Lodge Southern CaliforniaがPDC社のRFIDリストバンドを導入
  • TSL社がTagit Ice社の宝石トラッキングアプリケーションとの互換性を発表
  • Vizinex RFID社が小型金属タグSentry Shortie 270を発表
  • Handheld Group社がAndroidタブレットALGIZ RT7にICカードリーダーを追加
  • Visa社が2016年リオ五輪に決済用NFC指輪を提供

RFID Journal LIVE! 2016 Report, Part 1(有償記事)

5月3~5日にオーランドで開催されたRFID Journal LIVE! 2016は3千人の参加者を集めました。当日のプレゼンテーション資料を公開します。

What Companies Don't Know

多くの企業がRFIDを利用した資産・在庫管理を行っていない理由には、それら企業が現在の管理状況がいかに劣悪化に気づいていないという点があります。問題点として気付いていない以上それを改善する動機もないため、それら企業への導入はなかなか進みません。

A Circular Economy: An Untapped Opportunity for the IoT Industry

リサイクル経済への移行は、製造者・購入者の責任の追及や利用している素材の確認といったトレーサビリティーを必要とするため、IoT業界に対して巨大なビジネスチャンスになります。

|

« アメリカ国防総省が進める超小型偽造防止タグSHIELDプロジェクト | トップページ | RFID Journal 抄訳 2016/06/22号 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/163335/63787433

この記事へのトラックバック一覧です: RFID Journal 抄訳 2016/06/16号:

« アメリカ国防総省が進める超小型偽造防止タグSHIELDプロジェクト | トップページ | RFID Journal 抄訳 2016/06/22号 »