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2016/05/06

RFID Journal 抄訳 2016/05/06号

RFID Journal LIVE! 2016は終了しましたが、今週号の本誌は開催直前に配信されたもの。ニュースもちょっと少な目です。

今週面白かったニュースはAlien Technology社のUHFパッシブRFIDチップの新製品Higgs-EC。宇宙線によるデータエラーの修正機能が目玉で(製品名のECはError Correctionの略でしょう)。毎年RFID Journal LIVE!の看板になっていた新型チップもどんどん地味になって来るなぁと思います。業界の成熟を示しているので良いことなんですけどね。

今週の識者投稿はBill Hardgrave先生。オムニチャネルの導入のためにはRFIDによる在庫管理インフラが必要だ、という主張はいつもの通りなのですが、冒頭にある、アメリカの小売業の間でオムニチャネル戦略を優先させるためRFIDプロジェクトを遅らせる動きがある、という話が気になりました。こういう現場の雰囲気は記事の合間に埋もれているので気が抜けません。

なお、元記事はこちらになります。

Alien Releases New IC With Longer Read-Write Range, Error Protection

Alien Technology社は新しいUHFパッシブRFIDチップHiggs-ECを発表しました。このチップは感度を向上させたほか、宇宙線などによって発生するメモリのエラーを修正する機能を持ちます。

Nicklaus Children's Hospital Uses NFC Tags, BLE Beacons to Manage Inspections, Assets

フロリダ州の病院Nicklaus Children's HospitalではBluetoothビーコンとNFCを資材管理に利用しています。Bluetoothビーコンは大型資材とスタッフの管理に、NFCタグはカートに乗せる小型資材の管理にNFCリーダー内蔵のスマートフォンと組み合わせて、それぞれ利用しています。ソリューションはNesa Solutions社が開発しました。

Skin-thin NFC Patch Goes to Market

化粧品大手のL'Oreal社は肌に張り付ける薄型のNFCシールを使って紫外線を浴びた量を測定する製品My UV Patchを販売します。この製品はベンチャー企業のMC10社が開発しました。この製品は現在トライアル中で今年の後半に一般向けに販売される予定です。

Craft Brewery Uses Beacons to Draw Customers to Its Taps

クラフトビールメーカーのSaint Louis Brewery社はレストランに設置する生ビールサーバーにBluetoothビーコンを設置しました。顧客にレストランやビールの情報を提供することが目的です。そのソリューションTapTalkerはベンチャー企業のJuxtad社が開発し、現在125店舗に導入済みです。

Leaders from Across All Major Industries to Attend RFID Journal LIVE! 2016

5月3日~5日に開催されたRFID Journal LIVE! 2016は60ヶ国、40の業界から参加者を集め、参加者の40%はアメリカ以外からでした。

RFID News Roundup

  • Checkpoint社がヘルス・ビューティー分野向けのタグの新製品を発表
  • Farsens社がRFIDセンサータグの新製品を発表
  • Zebra社が倉庫でのRFID/RTLSの利用が広がるとの調査結果を発表
  • reelyActive社がBluetoothによる顧客トラッキングサービスを発表
  • STiD社が航空・エネルギー業界向けのUHFパッシブタグ2製品を発表
  • GS1 UKがアパレル分野でのRFID利用が広がるとの調査結果を発表
  • Radley社とSmart Label Solutions社が提携

Onsite Mechanic Firm Manages Inventory via RFID(有償記事)

Armored Diesel Repair & Services社は油田開発の作業車両を利用現場で修理するサービスを提供する会社です。利用現場には修理に必要な機材を積んだ大型トレーラーで向かいますが、利用現場は同社の拠点から何時間もかかる距離にあるため、必要な機材を積み忘れていると多大な時間のロスが発生します。このため同社はRFIDを利用してトレーラーへの器材の搭載管理を行うようになりました。利用しているのはUHFパッシブRFIDです。

Hungry for RFID Solutions

今回のRFID Journal LIVE!では来訪者のサポートをするコンシェルジェサービスを実施しましたが、多くの来訪者がRFIDのソリューションをどんな会社が提供しているかが分からないという疑問を持っていました。RFID JournalはこのようなRFIDユーザーのニーズに応えられるよう活動を継続していきます。

Retailers Must Reframe Their Thinking

多くの小売業はオムニチャネルの整備をインフラを整えずに行おうとします。オムニチャネルの主要要素であるBOPIS(buy online pickup in store)やSfS(ship from store)は正確な在庫の把握が前提であり、それを提供できるのはRFIDによる在庫管理システムです。RFID在庫管理システムという基礎がないままオムニチャネルの整備を行うことはできません。

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