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2016/05/19

RFID Journal 抄訳 2016/05/19号

今回のRFID Journal LIVE! 2016の参加者は3千人程度。去年よりも微減だったようですが、それでも去年からの高水準が続きました。記事の方もLIVE!で発表された新製品に関係するものが多くなっています。

その中で気になった製品がUbisense社のシンプルなRTLSソリューション、AngleID。同社の製品はUWBという高い精度を得られる技術を利用したものですが、利用対象を5つのゾーンへの進入・退出に分ける代わりに導入を簡単にするという逆転の発想でのソリューションです。これもジャンルの成熟の現れでしょうか。

今週の識者寄稿はRFID導入時の失敗例。短い記事ですが要点が手際よく並べられていてお勧めです。

RFID Drives Efficiency for Kia Vehicle Finishing and Shipment

起亜自動車がイギリスでの完成車管理にRFIDを利用しています。同社がイギリス東岸に開設した物流センターは常時2万台の在庫を持ち年間75万台を出荷します。利用しているのはUHFパッシブタグで、20台強の固定式リーダーを使って作業エリアへの入退場を記録するほか、構内作業車にGPSとリーダーを搭載して最後に読み取った位置を記録します。

U.K. Linen Service Cleans Up With RFID

イギリスでシーツ・タオル類のレンタル業を営むFishers Services社は個々の製品とクリーニング袋・かごにRFIDタグを取り付けて管理を行っています。同社はRFIDの読み取りデータを使って顧客への貸し出し状況を管理すると共に、その状況を顧客が閲覧できるようにしました。同社のソリューションはUBI Solutions社が開発しました。

Aegis Sciences Corp. Manages Bio Samples More Efficiently With RFID

血液・尿検査を行うAegis Sciences社は検体の管理をRFIDを利用して行っています。利用している技術はUHFパッシブです。

Ubisense Introduces AngleID to Provide Low-Cost, Real-Time Zone Location

Ubisense社は導入が容易なRTLSソリューションAngleIDを発表しました。このソリューションはUWBアクティブタグを利用するもので、事前に設定した5つの読み取りエリアへの進入・退出を検知することができます。未経験者でも数分で設置できるのが大きな特色で、価格は4,950ドルからです。

RFID News Roundup

  • Impinj社がMonza 4iチップとItemSenseソフトウェアの新バージョンを発表
  • NXP社が近接セキュリティ向けチップIcode DNAを発表
  • Trimble社がRFIDリーダーの新製品ThingMagic Sargasを発表
  • TrackX社とQuest Solution社が資産管理ソリューションの拡大に向け提携
  • CYBRA社がRFID対応のスマートシールLock & EnCodeを発表
  • RR Donnelley社とSmartrac社がスマートパッケージ向けソリューションで協業
  • Metalcraft社のRFIDタグが大学の研究で好成績を獲得

Ground Control(有償記事)

電気・ガス・水道などの分野でRFIDの利用がゆっくりと進みつつあります。これらの事業を営む組織は保守的ですが、RFIDを用いた業務の改善やルールに基づく記録の取得の自動化などでの効果が認められています。これらの業界では管理対象が地中に埋められ電波が届きにくいという特質があり、これを克服するために様々な工夫が行われています。

LIVE! 2016 and the State of RFID Adoption

今年のRFID Journal LIVE!は3千人ほどの参加者を集め、特に北米以外からの参加者が増えました。また、会場での商談は今までで一番活発で、多くの出展社は来年のLIVE!で今年より大きいブースを予約しました。

The Four Questions

RFID導入のトラブルにはいくつかのパターンがあり、理解をしていれば避けることが出来ます。1つ目は個別最適化しか考えずに導入したシステムを全社に拡張しようとした場合、2つ目は独自のタグデータを設定した場合、3つ目は必然性が無いのにタグのメモリにデータを保存する設計にした場合、4つ目は業務システムとのデータ交換に独自フォーマットを採用した場合です。

How RFID Will Reach Mass Adoption

RFIDの普及は今までのところジェフリー・ムーアのキャズム理論に沿って進んできており、現在アパレル分野が最もキャズムを超えるのに近い位置にあります。キャズム越えに必要なのはトータルソリューション(ホールプロダクト)ですが、現時点ではRFIDのトータルソリューションを1社で提供できる企業はありません。AppleがiPodで行ったように、良く統合されて使いやすいトータルソリューションが必要です。

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