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2016/04/28

RFID棚卸しロボットの現状

RFID Journalの記事を見ていたら2016年のRFID Journal LIVE!で展示される目玉プロダクトとしてPAL Robotics社の棚卸しロボット、StockBotが取り上げられていた(RFID Journal Highlights Some of the New Products Being Demonstrated at LIVE! 2016)。RFID棚卸しロボットもいよいよ単体の製品として注目されるステージに来たんだなと改めて感じる。今回はRFID棚卸しロボット、特に店舗や通常の倉庫を自律的に移動できるものを中心に歴史を振り返ってみたい。

「Roombaのような自律走行ロボットにRFIDリーダーを搭載して棚卸しを自動化したい」というアイデアは、コンセプトだけであれば10年以上前から存在するし、Roombaそのものに既存のリーダーを載せて実施したデモも00年代の後半にはアカデミックな発表の場に登場していた。

商品として具体的に意識されたロボットが登場するのはもう少し後になる。その最初のものの一つがスペインのRFIDベンダー、Keonn Technologies社のAdvanRobotだ。この製品は2013年春のRFID Journal LIVE!でCoolest Demo Contest最優秀賞を受賞した(Tag-Reading Robot Wins RFID Journal's Coolest Demo Contest)。その後も改良が続けられており、現在のバージョンは8時間の自律移動が可能で99.5%の精度での棚卸しが可能。欧米の大手小売店でのトライアルが成功しているという。但しAdvanRobotは最初に人間がジョイスティックで操作して移動させ、棚卸時の移動ルートを覚えさせる必要がある。

今回RFID Journal LIVE!に出展されるPAL Robotics社のStockBotは自律移動機能が強化されている。StockBotはレーザー測距器と3Dカメラを搭載しており、初回に手動でルートを覚えさせた後に店内のレイアウトが変わった場合には、自動的にルートを修正することが可能で、手動でのルートの再定義を行う必要は無い(PAL Robotics Rolls Out Tag-Reading Robot)。なお、PAL Robotics社とKeonn Technologies社は共にバルセロナに本拠を置いており、あるいは何らかの関係があるのかもしれないが、今回の調査では確認できなかった。

AdvanRobotとStockBotはどちらかと言えばベンダー主導で報道されている(パイロットを実施しているユーザー企業名は匿名となっている)が、ユーザー側が積極的に広報している案件もある。実店舗でのパイロット事例として最初に大きく報道されたのはTesco社の事例だ(Tesco Deploys Tag-Reading Robot at Five Stores to Track F&F Clothing)。この記事は2015年の6月に掲載されたもので、Tesco社のアパレルブランドF&Fの5店舗でパイロットが実施されているというもの。ロボットを提供したのはシリコンバレーのベンチャー企業RFspot社で、棚卸し作業の他に来店客への情報提供も行うことを視野に入れているという。但し、記事を読む限りでは自律移動による自動棚卸しの記述は無く、本体に内蔵されたカメラの映像を見ながら人間がリモートコントロールを行うように描かれている。

欧米の事例ではもう一つ、Adler Modemarkte社というドイツのアパレル小売りがMetraLabs社のロボットを導入している(German Clothing Retailer Adler Gives RFID Robots a Spin)。記事や同社のウェブサイトを見る限りでは棚卸しに特化しているというよりは来店客向けの移動式キオスクロボットをベースにアンテナを付与したように見える。運用形態はAdvanRobotと同様、ジョイスティックで移動経路を手動で覚えさせた後に自律移動による棚卸しが可能になるというもの。

そしてもちろん、イオンが導入したチェックポイント社の棚卸しロボットを忘れてはいけない(RFID a GoGo!: イオンがRFID棚卸ロボットを試験導入)。具体的な運用形態はまだ明らかになっておらず、今後の発表が待たれる。

こうやって見るとRFID棚卸しロボットが具体的に製品として動き出したのがごく最近のことであり、また自律移動などの面でまだまだ洗練の余地が残っていることが見て取れる。また、今回取り上げたのは地上走行モデルばかりだが、ドローン技術の急速な発達を考えると飛行式モデルが優位に立つことも十分考えられるだろう。今後のこの分野の進歩が楽しみだ。

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2016/04/27

RFID Journal 抄訳 2016/04/27号

今週気になったのはAvery Dennison社の商品個品情報登録サービスJanela Smart Products Platformです。3年以内に100億個の商品を登録することを目標としているとのこと。それほどの規模になるとGoogle社やMicrosoft社のプラットフォームと正面からぶつかるように思いますが、勝算が気になります。

編集後記はラベルメーカーのニュースレター登録が増えているのはアパレル分野でのソースタギングが広まる予兆なのでは、という話。本誌でこういう思わせぶりな記事が出るときはそれなりに裏が取れていることが多いので注目です(もっともその時点で裏が取れていてもそのまま進んでいくかは別問題なのですが…)。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Brings Lululemon's Inventory Accuracy to 98 Percent

スポーツウェアのLululemon社は全店舗でRFIDを利用した商品管理を行っています。同社がトライアルとして2店舗にRFIDを導入したのは2013年で、その成功を受け2015年に全店舗へと展開を行いました。同社が導入したのはTyco Retail Solutions社のTrueVUEアプリケーションで、タグはAvery Dennison社のUHFパッシブです。

Avery Dennison Aims to Deliver Product Info Via RFID, Bar Codes

Avery Dennison社とEVRYTHNG社は共同で個別の商品情報をクラウド上で公開するサービスJanela Smart Products Platformを立ち上げました。このサービスはUHFパッシブRFID、NFC、QRコードのいずれかを商品に貼付し、それを使って商品情報を取得することができます。同社はこのサービスで3年以内に100億個の商品を取り扱うことを目標にしています。

Wind Energy Services Provider Adds RFID to Tools

ドイツで風力発電機のメンテナンスを行っているSSC Wind社はRFIDを利用して作業車に搭載した器材の管理を行っています。同社はUHFタグとHFタグの両方を利用しており、UHFタグは袋の内側に入る小さな部品に、HFタグは大きな部品に適用して作業員が直接読み取るようにしています。

MyDx Sensors Sniff Out Chemicals, Toxins

ベンチャー企業のCDx社は個人向けの化学分析器MyDxを発売しました。最初の製品は大麻の薬効成分を分析するCannaDxで、699ドルのモデルが1000台以上売れました。同社は他に殺虫剤、空気中の毒素、水中の有毒成分を分析するためのオプションセンサーを69ドルで販売しています。

RFID Journal Highlights Some of the New Products Being Demonstrated at LIVE! 2016

5月3日~5日にオーランドで開催されるRFID Journal LIVE!では様々な新製品が発表されます。

  • Avery Dennison社のAD-680 UHF RFIDインレー
  • NXP Semiconductors社の最新の各種IC
  • Omni-ID社のIQの印刷可能な金属対応タグ
  • PAL Robotics社のRFID棚卸しロボットStockBot

RFID News Roundup

  • TexTrace社とEximia社がブランド保護のモバイルソリューションで協業
  • Turck社が産業向けにU Grok It社のリーダーとスマホ用アプリを提供
  • Smart Technology Group社がUHF RFIDタグ搭載のストラップを発表
  • タグのエンコード/デコードをクラウドで行うサービスRFIDcoderが稼働開始
  • SML Group社が小売り向けのMonza R6チップ搭載小型タグを発表

Apparel Tagging Moves to the Source

私がRFID Journalを立ち上げてすぐの2002年3月、アメリカ国防総省のメールアドレスでのニュースレター登録が増えて不思議に思っていた時期がありますが、ほどなくして国防総省のRFIDタグ貼付への取り組みが発表されました。最近世界のラベルメーカーのニュースレター登録が増加しており、これはアパレル分野でのソースタグ付けが本格的に立ち上がる予兆ではないかと考えています。

How You Can Shape the U.S. Government's Policies and Regulations Regarding the Internet of Things

アメリカの商務省電気通信情報局(NTIA)は電気通信・情報関連政策に関する大統領の諮問機関です。IoTに関係してアメリカ政府が取り入れるべき内容があれば、NTIAにコメントを提出することができます。

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2016/04/21

RFID Journal 抄訳 2016/04/21号

RFID Journal LIVE!の準備が本格化してきたからか、記事の数が通常より少なくなっています。

今週興味深かったのはIoTソリューションのソフトウェアの難しさを述べた識者投稿。何となくUHFパッシブ初期の読み取りエラーに関わる様々な問題に関する議論を思い出しました。やがてハードウェアの性能向上やノウハウの蓄積によりこの種の信頼性を強く意識する必要は低下していくのでしょうが、当面は開発の現場で悩まされるのでしょうね。

編集後記はRFID Journal社の製品・サービスデータベースRFID Connect。10品目までの掲載料金は年間109ドルとリーズナブルです。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Cage Frees Up CYBRA's Customers

CYBRA社はベルトコンベヤーの読み取りに利用する移動式のゲート型リーダーRFID Cageを販売しています。この製品はアンテナ部分を目の細かな金網で囲っており、物理的な保護を行うだけでなく、電波の漏れを抑制して意図しない読み取りを防ぐことができます。

RFID Brings Real-Time Visibility to Bataan Memorial Death March

アメリカのホワイトサンズ・ミサイル試験場で行われたウォーキングイベントBataan Memorial Death MarchでRFIDが利用されました。利用されたのはInnovative Timing Systems社が提供するマラソン向けのシステムで、UHFパッシブタグを貼付したゼッケンをコース内の5ヶ所のリーダーで読み取ることで、ラップタイムの計測を行ったりチェックポイントの通過を観客に知らせたりしました。

Five Guys Uses Sensors to Keep Things Fresh

アメリカのハンバーガーチェーンFive Guys社はワイヤレスセンサーを使って食材の温度管理を行っています。同社が利用しているのはPoint Six Wireless社の900MHzアクティブセンサータグで、HACCPにするための記録が手作業での対応が困難であるためソリューションを導入しました。

RFID Journal LIVE! 2016 to Feature Six Preconference Seminars

5月3日~5日に開催されるRFID Journal LIVE! 2016では以下の6つのプレカンファレンスが開催されます。

  • Item-Level Retail and Apparel Workshop
  • RFID in Energy, Mining & Construction
  • RFID for IT Professionals
  • RFID for Warehouse and Inventory Management
  • RFID-Enabled Smart Products
  • RFID Journal University

RFID News Roundup

  • View Technologies社が狭い場所向けのRFIDアンテナの新製品を発表
  • Mojix社が中南米で販売パートナーを開拓へ
  • Bell Mobility社がビーコンベースのRTLS製品BeWhereをカナダで展開
  • Pour Taproom社がRFID対応の生ビールサーバー設置店舗を拡大
  • Halton Healthcare社がAeroScout社のRTLS製品を導入

Toronto Hospital Improves OR Department(有償記事)

トロントの病院Sunnybrook Health Sciences Centreはカナダ最大の外科手術施設を持ちます。同病院ではRFIDを利用して手術患者の所在管理を行っています。同病院ではHFタグの利用を検討しましたが、近距離での読み取りが衛生上の理由で利用できないことが分かり、UHFパッシブタグが利用されることになりました。

RFID Connect Helps Companies Find Products

RFID Journal社が提供する製品・サービスデータベースRFID Connectは、開始から5年たちベンダー1,300社、ユーザー17,000人が毎日利用する規模に成長しました。広告費用の捻出が難しい小規模企業のために、年間広告料金は10製品で109ドルと低く抑えられています。

IoT Reality Check: What Happens When the Software Doesn't Work?

Internet of Thingsのソリューションが正しく動くためにはソフトウェアが非常に重要です。IoT環境では、比較的処理能力の低い器材が多量に並行動作する、電源供給や通信が不安定である、といった、通常のソフトウェア動作環境よりも不利な条件が存在します。

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2016/04/16

RFID Journal 抄訳 2016/04/14号

今週興味深かった記事はアラスカ航空の電子ペーパー手荷物タグ。スマホからBluetoothでチェックイン情報を送信し、バーコードを表示させることが出来ます。実物を見てみたいですね。

大型クルーズ客船Ruby PrincessでのRFID利用、今回はスタッフの避難管理というちょっと地味目の分野が中心の記事でしたが、他にもさまざまな分野でRFIDの活用がなされています。いつか特集をしてくれるといいな。

なお、元記事はこちらになります。

Gieves & Hawkes Installs RFID to Prevent Shrinkage, Track Inventory

イギリスの紳士服ブランドGieves & Hawkesは店舗での商品管理にRFIDを利用します。商品にUHFパッシブタグを貼付し、在庫管理に利用すると共に盗難防止にも活用しています。RFIDシステムはCatalyst社が提供しました。

Denmark's Mega Hospital Works on Mega RFID Deployment

デンマークで現在建設中のNew University Hospitalは年間で入院患者10万人、外来患者90万人を取り扱う、ヨーロッパ最大級の病院です。同病院ではUHFパッシブRFIDを利用して器材や人員のトラッキングを行う予定です。管理対象は35万個で、2500台の固定リーダーが利用されます。ソリューションはLyngsoe Systemsが開発しています。

Alaska Airlines Passengers Take Electronic Luggage Tags for Test Flight

アラスカ航空は得意客500名にRFID対応の手荷物タグを配布しました。このタグはVanguard ID Systems社が開発したもので、電子ペーパーとBluetooth Low Energy通信機能、そしてUHFパッシブとNFCタグを搭載しています。乗客はスマートホンから手荷物情報を入力し、Bluetooth Low Energyに情報を送信することで電子ペーパー部分に手荷物バーコードが表示されます。空港での貨物のハンドリングにはバーコードとUHFパッシブタグが利用されます。

Idolink Brings Smart Apartment, RTLS Solutions to U.S.

韓国のRFIDベンダーIdolink社はUWB RTLSソリューションとZigBeeベースのスマートホームソリューションを北米で展開します。ZigBeeベースのソリューションはOnePassという名称で、マンションの入居者が持つタグがエレベーターの鍵になったり駐車場で車を探したりといった用途に利用されます。

RFID News Roundup

  • Contrinex社が高温環境向けのRFIDタグの新製品を発表
  • RFID Inventory Systems社が7メートル高のRFIDリーダーを発表
  • Serialio社がBluetooth対応のLF RFIDリーダーを発表
  • Lucas Systems社がボイスピッキングソリューションをRFID対応に
  • Moncler社が同社の春夏商品にNFC対応ラベルを貼付
  • Point Inside社が小売業向け屋内測位ソリューションを発表
  • SecureRF社が公開鍵セキュリティ対応のセンサータグを発表
  • Smartrac社がeID製品の製造工場でEAL6認定を取得

Cruise Ship Fights Fire With RFID(有償記事)

Princess Cruises Lines社が運航する大型クルーズ客船Ruby Princessでは船内火災発生時の消火活動の支援にRFIDを利用します。同船ではエンジンルームに入室するスタッフにRFIDバッヂを持たせて出入り口のRFIDリーダーで入退出者を管理、火災発生時にエンジンルームに二酸化炭素を注入する消火を行う際にスタッフがエンジンルームに残っていないことを確認します。

RFID Is Now a Corporate Priority

Delta Air Lines社やAirbus社、Macy's社はRFIDをミッションクリティカルな分野に導入しつつあります。これらの企業でRFIDが成功裏に導入されていることは、RFIDがキャズムを超えるための道を開くものです。

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2016/04/07

RFID Journal 抄訳 2016/04/07号

今週気になったのはAmerican Apparel社のRFID利用に関する記事。アパレル分野での個品タグ付けの先鞭をつけた会社で、その後業績不振のため2015年秋に経営破綻したところまでは知っていたのですが、事業を継続していたこと、RFIDの利用を続けていることを知って嬉しかったです。

RFID Journal LIVE! 2016のリテール・アパレルトラック。Levi Strauss、Marks & Spencer、Macy's、Decathlonなど、登壇者がとても豪華です。聞いてみたいなぁ、と言いつつ、毎年Webinarとして事後発表されるものになかなか目を通せてはいないのですが。

なお、元記事はこちらになります。

American Apparel, Postmates Use RFID Visibility for On-Demand Delivery

アメリカ各地で地元向けのデリバリーサービスを営むPostmates社は31地域でのAmerican Apparel社店舗のRFID在庫状況を活用します。同社は利用者がリアル店舗の商品をネットで購入し、宅配を受けることが出来るサービスを提供していますが、リアル店舗に実際に在庫があるかどうかを確認することが課題でした。American Apparel社はRFIDで取得したデータをPostmates社に提供することでこの問題を解決します。

RFID Locates Press Tools at Auto Parts Factory

オランダの自動車部品メーカーVoestalpine Polynorm社はプレス用の大型金型の管理にRFIDを利用しています。同社は8,000個の金型を管理しており、それを何度も入れ替えながら利用しているため、正しい場所から正しい順番に取り出して利用し、正しい場所に戻すことは非常に重要です。同社は金型とその所在場所にUHFパッシブタグを貼付し、クレーンにRFIDリーダーを取り付けることで、金型と所在の確認を行っています。

Memorial Sloan Kettering Facility Uses RTLS to Monitor Patient Recovery

ニューヨークの病院Memorial Sloan Kettering Cancer Centerでは手術後の患者の活動をモニターするためにRTLSを利用しています。患者にRTLSタグ入りのバッヂを持たせ、どの部屋にどのように移動したかを記録・分析することで、退院後に日常生活を適切に遅れるかどうかをモニターします。利用されているのはVersus Technology社の赤外線/433MHzアクティブ両対応のタグです。

Beacon Technology Attracts Gardeners to Connecticut Flower Show

コネチカット州で開催されたガーデニングの見本市でBluetoothビーコンを使った情報提供が行われました。ソリューションを提供したのはKontakt.io社です。

Leaders Representing Retail and Apparel Industries to Discuss RFID's Benefits at RFID Journal LIVE! 2016

5月3日~5日にフロリダ州オーランドで開催されるRFID Journal LIVE! 2016では、Levi Strauss、Marks & Spencer、Macy's、Decathlonといった小売・アパレル企業のリーダーたちの発表やパネルディスカッションを含むリテール・アパレルトラックが設定されます。

RFID News Roundup

  • IXYS社が円柱形の読み取り専用LFタグを発表
  • FlexStr8社が温度記録機能を持つNFCラベルを発表
  • AtlasRFIDstore社がTageos社の流通パートナーとして契約
  • Martin社の本社がBoon Edam社のRFID対応回転ドアを導入
  • イギリスの政府機関がNFCセンサーを印刷で製造するプロジェクトを支援へ
  • Northern Apex社が従業員トラッキングソリューションをアップデート

French Laundry Company Cleans Up Linen Losses(有償記事)

フランスのクリーニング会社BIH社はパリ近郊の病院20ヶ所向けにシーツや制服など毎日20トン分のクリーニングを行い、年間5万枚のシーツが紛失していました。同社はクリーニング品にUHFパッシブタグを貼付し、病院ごとの納入・返却状況を管理できるようにしました。

The Platform Tech Companies Can't See

大手IT企業はAIやクラウドなどのプラットフォームに巨額の資金を投じていますが、コンピュータが外界がどうなっているかを知ることが出来なければ出てくる答は意味をなしません。コンピュータが外界を知るために必要な技術こそがRFIDであり、大手IT企業がRFIDに注力しないのは不思議なことです。

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2016/04/01

RFID Journal 抄訳 2016/04/01号

今週気になった記事は香港でのRFIDと監視カメラ、SNSを組み合わせた店舗管理ソリューションです。プライバシー面で機微な内容で、こういうことをやっても大丈夫なのか、と思ってしまいますが、欧米や日本でも同様のソリューションは広まっていくのでしょうか。

Bluetooth SIGのTransport Discovery Serviceの話は特集エントリと順番が逆転してしまいました。今後の動きに注目していきたいと思います。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Helps Mentally Disabled Laundry Workers Do Their Jobs

スイスの財団FOVAHMは知的障害を持つ人たちのための職業訓練を提供しています。同財団が提供する訓練の一つにクリーニングがあり、訓練設備が正しく利用され必要な手順が守られていることを確認するためにRFIDが利用されています。利用されている技術はUHFパッシブです。

Retailer Uses RFID, Social Media and Cameras to Track Shopper Behavior

香港と中国にブランドショップを展開するISA Fashion Boutique International社はRFIDと監視カメラ、SNSを組み合わせた店舗管理ソリューションを展開しています。このソリューションでは、RFIDから得られる商品のトラッキング情報と監視カメラから得られる店内の混雑エリア情報や商品を見たときの顧客の表情、そして許可を得て取得されるSNS上での顧客の反応などを組み合わせ、顧客の動向を総合的に知ることができます。

RFID Tracks Blood at Australia's Liverpool Hospital

オーストラリアの病院Liverpool Hospitalでは血液製剤の冷蔵保存状況をRFIDで監視します。血液製剤は10℃を超えると安全に利用できなくなるため、冷蔵庫から取り出されて30分経つと廃棄しなければなりません。同病院では血液製剤の袋の表面にLFパッシブタグを貼付し、冷蔵庫からの出し入れをする際にスタッフのバッジと共に読み取ることで、取り出し時間を正確に管理します。

Historic Library Gets a Beacon Makeover

ミュンヘンにあるバイエルン州立図書館は歴史的な建物の中に専門分野ごとの資料室が多数存在する構造になっており、案内が非常に複雑でした。このため、同図書館ではビーコンを用いて来訪者を誘導するアプリケーションを提供しています。アプリケーションはBokowsky + Laymann社が開発し、館内に245個のビーコンを設置しました。

New Bluetooth Standards Could Be a Boost to the Internet of Things

Bluetooth SIGは低電力通信を行うための新たな企画、Transport Discovery Service (TDS)を提案しました。これはBluetoothをエキサイターとして使い、Wi-Fiなどの高速通信ができるモジュールを必要な時に起動することに利用されます。また、BLE Core Specificationで、従来の消費電力を維持したまま通信速度を従来の2倍の2Mbpsに、通信距離を従来の4倍の120mにするための修正作業に取り組むことも発表されました。

Solutions for Aerospace, Cold Chain and Retail(有償記事)

  • アメリカの匿名の航空宇宙会社は仕掛品や器材管理の為に2.4GHzアクティブタグV-Tagを導入しました。
  • Checkpoint Systems社はUHFパッシブタグと在来型EASタグの機能を併せ持つUNOタグを販売しています。
  • DHL社は荷物のリアルタイムトラッキングを行うモバイルアプリLifeTrackを提供しています。

Assisting End Users, Growing the RFID Market

私(編集長のMark Roberti氏)は週に数件RFIDに関する質問の電話を受け、RFID JournalサイトのAsk the Expertsフォーラムで5件から7件の質問に答えます。その種のことは有償のコンサルティングとして行うべきだ、という知人もいますが、それは私の流儀ではありません。その種の質問に答えることはRFID業界を広げることに繋がります。

A Guide to Preparing Your IT Team for Enterprise IoT

情報システム部門がエンタープライズIoTに対応するためには、多量のデバイスに対してリモートメンテナンスを行う、発生する膨大なデータを分析する、今後変化していくネットワーク環境に対応するためアプリケーションをクラウドで運用する、といった能力が必要になります。

Tracking Rats With RFID

都会のビルで活動するネズミの生態はほとんど知られていません。ネズミの活動を知るため、LFパッシブタグを埋め込んでネズミを放し、カメラと連動するリーダを組み合わせた調査がニューヨーク州のホフストラ大学で進められています。

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