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2016/01/21

RFID Journal 抄訳 2016/01/21号

今週興味深かったニュースは900MHzの無線LANプロトコル、IEEE 802.11ah HaLowです。低消費電力でセンサータグをIPネットワークに直結できる技術で、Bluetoothや独自プロトコルのタグとはまた違うユースケースがありそう。今回は技術の紹介でしたが、事例が出てくるのが楽しみです。

今週の編集後記は2016年のRFID予測。いろいろ興味深い内容が並びました。どれぐらい実現するかが気になります。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Brought Security to G20 Summit in Turkey

2015年にトルコで開催されたG20サミットではセキュリティ管理にRFIDが利用されました。セキュリティチェックが移動を妨げることが無いようにという要件があったため、UHFパッシブタグを貼付した写真入りのIDカードが6万人の関係者に配布され、警備員が持つiPadに通過者の顔が表示されるようにしてセキュリティを確保しました。RFIDリーダーにはuGrokit社の製品が採用されました。

Columbia's Dental College Finds RFID Instrumental

コロンビアのコロンビア大学歯学部では診察や実習に使う器材の管理にRFIDを利用しています。利用されているのはXerafy社の高圧殺菌対応のタグです。

Brazilian Coffee Cooperative Uses RFID to Manage Inventory

ブラジルのコーヒー豆生産組合Coopercamでは収穫したコーヒー豆の管理にRFIDを用いています。同組合ではコーヒー豆の袋にUHFパッシブタグを貼付し、それをフォークリフト搭載のリーダーで読み取ることで袋の所在場所を管理します。

Wi-Fi Alliance Unveils HaLow as Long-Range, Low-Power Option

Wi-Fi Allianceは新しいプロトコルIEEE 802.11ahを導入しました。このプロトコルは900MHz帯を利用するもので、既存のプロトコルの2倍以上の通信距離を持ち、低電力で動作します。通信速度は150kbpsから18Mbpsと既存のWi-Fi規格と比べ低速で、ワイヤレスセンサーを直接IPネットワークに接続するような用途が想定されています。プロトコルの愛称はHaLowです。

RFID News Roundup

  • Checkpoint Systems社がMicrosoft AzureベースのソリューションSense + Respondを導入
  • Invengo社がATID社に出資
  • Mojix社が小売り向け在庫管理サービスOmniSenseRFを提供
  • Gerry Weber社がTyco Retail Solutions社のTrueVUEソフトウェアを採用
  • 富士通フロンテックがアパレル・アクセサリー向けUHFパッシブタグの新製品を発表
  • Nedap社が車両識別向けUHFパッシブソリューションの上位製品を公表
  • FAAが航空器材でのRFID利用に関する最新勧告のドラフト版を公開

Riding the Tails of Apparel Retailers(有償記事)

デパートやアパレル小売業ではRFIDの有用性が認識されるにつれてRFIDを貼付する品目を広げています。また実店舗でのRFID利用も、オンラインで発注したものの店舗での受け取りや、店舗内での購買支援など、さまざまな分野に広がっています。

10 Predictions for 2016

私の2016年のRFID予想は以下の通りです:

  • リテールとアパレル分野でRFIDの導入が一層広まる
  • 航空や建設、エネルギーで全体を上回るペースで導入が進む
  • RFIDベンダーの合併が進む
  • Microsoft社がRFIDが持つビジネスチャンスを認識する
  • 低コストのパッシブセンサータグの利用が広がる
  • RFIDの信頼性や設置の容易さが着実に上昇する
  • ベンチャーキャピタリストがRFID市場に戻ってくる
  • ドローンやロボットへのRFID機能の統合が進む
  • RFIDと画像分析を統合した斬新なアプリケーションを提供するベンダーが登場する
  • RFID Journal LIVE!の入場者数が過去最高を記録する

How Retailers Can Extract Value From Location Data

小売店が各種の位置情報を取得するための技術はRTLSのほかGPSやスマートフォン、ビーコン、UHFパッシブなどさまざまなものが利用できるようになり、適用範囲も在庫管理から顧客優待プログラムまで広がりつつあります。

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