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2016/01/17

イオンがRFID棚卸ロボットを試験導入

今年は年明け早々に大きなニュースが飛び込んできた。イオンリテールがRFIDの試験導入を行うというものだ(チェックポイント社プレスリリースマイナビニュース:イオンリテールがRFIDと棚卸用ロボットを試験導入)。その内容は以下のようなものだった。

  • RFIDソリューションの導入目的は在庫精度の向上とレジ業務の改善、万引き防止。
  • ソリューションはチェックポイントシステムズが導入し、タグはEASに対応した「UNO RF/RFID」ラベル、ソフトウェアはOATエンタープライズ製品をそれぞれ採用。
  • ソースタギングの取り組みが「アパレルサプライヤーおよび一般消費財メーカー」であることから、対象商品ジャンルもアパレルと一般消費財と考えられる。
  • 循環棚卸しを行うためにRFIDロボットを利用する。

昨年からRFIDの大型案件がいくつか報道されたこともあり、今回もその一つか、と思われるかもしれないが、従来の大型案件とは違う興味深い点がいくつかある。

ロボットの利用

一番分かり易いのはこれだろう。RFID棚卸しロボットは海外でも注目を集めているが、多くはまだ研究レベルにとどまっている。プレスリリースにもチェックポイントで初となる、と書かれている通りの状況だ。一定規模以上の企業で試験導入が行われているという報道は管見では半年前のTescoの取り組みぐらいだと思う(RFID Journal:Tesco Deploys Tag-Reading Robot at Five Stores to Track F&F Clothing)。世界的にも先端の取り組みなのだ。

ソースタギングでのサプライヤーとの連携

日本でも昨年から大手アパレル企業による大規模導入が報告されてきたが、それらの企業は広義のSPA業態(セレクト型も含む)だった。今回のイオンのRFID導入がどこまでをスコープにしているかは現時点ではまだ分からないが、もしナショナルブランドをもソースタギングのターゲットにしているのであれば、日本の大型案件としてはヨドバシカメラ以来になるのではないだろうか。実に10年ぶり、ということになる。

海外大手ベンダーがシステム導入を担当

従来の日本の大型案件で公開されているものは日系の大手SIerによるものが多かった。ソリューションの先進性では日系SIerも決して引けを取っている訳ではないのだけれど、やはり海外への発信力という面では海外ベンダーに比べて劣っていたように感じる。そもそも海外への発信は必要か、と言われると困るが、今回のような先進的な案件であれば、やはり発信力のあるベンダーによってどんどん海外にも伝わり、それが世界のRFIDシーンを主導するようになってほしい、と部外者としては思ってしまう。

つらつらと書いたが現時点では試験導入の段階で、今後本当に導入されるのか、 導入されるとしたらどのような規模で、どういうスケジュールで導入されるのか、ということは現時点では不明だ。過剰な期待は禁物、なのだが、これほどの案件なのでやはりワクワクしてしまう。

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