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2015/11/30

RFID World Watcher Monthly October 2015

今月は製品の記事が少なく、パッシブのソリューションが多かった印象。一方でフォルクスワーゲンのインダストリー4.0への取り組みの記事もあり、IoT的な分野と同距離を取っていこうかと模索していることが伺えます。

RFID World Watcher Monthly October 2015 (PDF形式、210KB)

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2015/11/26

RFID Journal 抄訳 2015/11/19号

今週は空港手荷物関連の記事が2本載りました。空港手荷物システムはソリューションがある程度確立して、費用対効果があると考えた空港が導入していると思っていたのですが、まだそういう状況ではないようですね。空港から空港までの情報の接続とか、まだまだやることはありそうです。

今週の編集後記は、現在のRFIDシステムが正しく動作するかどうかはRFID技術ではなくプロセスやヒューマンエラーにかかっているという話。本文に出てくるラベル読み取り率が異常に悪い会社で原因を分析していく話は非常に興味深かったです。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Goes to Bat Against Gray Market for DeMarini Sports

スポーツ用具メーカーのDeMarini Sports社はバットの偽造防止にRFIDを利用しています。同社は最初にRFIDタグを直接バットに貼付することを検討しましたが、技術的に困難であるため断念。バットには2Dバーコードを貼付し、ケースにUHFパッシブタグを貼付してバット本体と同じIDをセットすることにしました。

Beacons Give Treats to Voodoo Festival Attendees, On and Off Site

ニューオーリンズで開催された音楽フェスVoodoo Music + Arts Experienceではビーコンを用いた参加者への情報配信を行いました。利用されたのはGimbal社のビーコンで、ビーコン単体だけでは無くTouchTunes社のジュークボックスに内蔵されたビーコンも利用されました。

Longest Chance Offers RFID Baggage-Handling Technology as Service

香港のRFIDソリューションベンダーLongest ChanceがIATA向けに空港手荷物システムのパイロットを実施しました。このパイロットはモスクワ、プラハ、ボローニャ、タリンの4つの空港でアエロフロート便を対象に行われたもので、従来は空港ベースで実施されていたRFID手荷物管理を行程全体に拡張するために必要な情報を得ることが目的でした。

Mackenzie Health's Innovation Unit Assesses RTLS

カナダの病院運営会社Mackenzie Health社はスタッフや機材の管理を行うRTLSシステムのトライアルを実施しました。利用したのはCenTrak社の複合タグで、部屋に配置したIRビーコンのIDを読み取りタグIDと合わせて900MHz帯の電波で送信します。同社は病院内に設置したイノベーションユニットでパイロットを行いました。

RFID News Roundup

  • Impinj社がDetego、InMotion、Nedapの各社と共にRAIN RFIDの小売向けソリューションを開発
  • SML社が小売り向け在庫管理システムのClarityをバージョンアップ
  • Vizinex RFID社が小型のUHFパッシブ金属タグSentry Slim Skinnieを発表
  • MEPS Real-Time社が薬局向け自動化、在庫管理アプリをバージョンアップ
  • Giant Eagle社が食品業界向けにPowershelf社の在庫切れセンサーをテスト
  • Sensoro社が中国で11万個のビーコンのネットワークを展開

Stress Relief for Air Travelers(有償記事)

航空業界は手荷物管理でのRFID利用を広げています。従来のUHFパッシブタグを使ったハンドリングの他、Bluetoothビーコンを使って顧客に手荷物の状況を知らせることも行っています。

RFID, People and Process

数年前まではRFIDシステムが正しく動作するかどうかはRFID技術の側にありましたが、今では正しく動作しない理由のほとんどがヒューマンエラーとプロセス設計の誤りです。RFIDシステムを正しく利用するためには適切なプロセスを設計しそれをユーザーにきちんと教育する必要があります。

The Current Problem With Value Creation in the IoT Smart Lighting Industry

IoT技術を利用した照明であるスマートライトが注目を集めています。ですがスマートライトは単にセンサーをいくつか接続すれば実現できるものではありません。照明を適切に管理し、作業効率や健康状態を改善するためには照明の専門家の知見が必要で、その専門家たちがスマートライトの開発に参加すべきです。

Reducing Roadside Construction Accidents

Volvo社の建設機械部門は道路工事中の事故を防ぐためにカーネギーメロン大学の研究施設と共同でRFIDを用いたシステムを開発しています。これは、作業員にRFIDタグを貼付したIDカードを持たせ、建機から危険な範囲にいるときに警告を発するものです。

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2015/11/19

RFID Journal 抄訳 2015/11/12号

今週気になった記事は特集記事のIoTデータのストリーミング分析です。ただ、内容は薄く、アクティブセンサータグのユースケースとしてIoTブーム以前からこの分野を追いかけてきた同誌としてはちょっと物足りませんでした。昔からのユーザーはノウハウを外に出すメリットが無く、新規のユーザーはまだ試行錯誤中という、端境期のような状態なのかもしれません。

Impinj社のRFIDプラットフォームItemSense、具体的にどんな機能なのかが気になります。ERPとLLRPとのギャップが大きすぎるというのは従来から指摘されてきたことですが、さてそのギャップをどのように埋めているのでしょうか。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Brings Work-in-Progress Visibility to Paint Shop

サーバの筐体などを製造するRittal社は塗装工場の仕掛品管理にRFIDを利用しています。同社は全長10kmになる工場のベルトコンベアの上で仕掛品がどこにあるかを管理するため、ハンガーにIdentec社のUHFパッシブ金属タグを取り付けました。ソリューションはドイツのSIベンダーIdentPro社が開発しました。

With ItemSense, Impinj Aims to Simplify "Always On" RFID Deployments

Impinj社が開発したリリースしたRFIDシステムのプラットフォームItemSenseは、同社のUHFパッシブRTLSリーダーxArray RAIN RFIDと組み合わせて利用されるもので、LLRPよりも上位のインタフェースを提供することで業務システムとの連携を開発しやすくするものです。

Episcopal Senior Communities Expands RTLS Deployment

老人介護施設のEpiscopal Senior CommunitiesではRFIDの利用を拡大しています。4年前は独居老人の緊急呼び出しのために導入されましたが、その後は徘徊の監視、そして冷蔵庫の温度確認へと利用を広げています。導入しているのはStanley Healthcare社のWiFiタグです。

Taggalo's Customer-Analysis Platform Marries Video, Wi-Fi, Bluetooth Beacons

イタリアのベンチャー企業Taggalo社はビデオカメラによる顔認識とBluetoothビーコン、スマホのWiFiのMACアドレス収集機能を統合した顧客監視デバイスを発売しました。このデバイスは10cm角で厚みが5cmで、顧客の店内の動線を分析することができます。

New RFID for Medical Device Management Seminar to Be Co-Located With RFID in Health Care 2015

12月2日・3日にサンフランシスコで開催されるRFID in Health Careでは、RFIDを用いた医療機器管理のセミナーが同時開催されます。セミナーのスポンサーは富士通とTerso Solutions社、Zebra Technologies社です。

RFID News Roundup

  • Jamison RFID社とCybra社がリテール向け個品管理ソリューションを発表
  • HID Global社とOmni-ID社が特許紛争を終結
  • AIMが医療器材を対象にしたRFIDリーダーの性能評価テスト標準のドラフトを策定
  • Reveal Mobile社とDigital2GO Media Networks社がビーコンのデータを共有
  • View Technologies社がinViewソリューションパートナープログラムを設立
  • DecaWave社とTime Domain社がマイクロロケーション市場で協業

What Is Real-Time Data Streaming and Why You Should Care(有償記事)

企業がInternet of Thingの導入を大規模化するにあたり、多量のデータをリアルタイムで処理したいというニーズが出てきます。現時点ではこのようなアプリケーションは黎明期にありますが、IBMやMicrosoft、Oracle、SAPなどの大手ベンダーがソリューションを提供しており、GoogleやAmazonのクラウドベースのサービスを利用することもできます。

Creating Confidence in RFID Data

「RFIDが読み取った在庫データは100%正しいのか」という質問の答えは「手作業の棚卸し結果が100%正しいと言えないのと同様、RFIDのデータも100%正しいとは言えない」になります。実際RFIDの導入前後を比較して棚卸しの精度が上昇することも珍しくありません。KPIとして必要な在庫精度を明示化する、トライアルを実施してRFIDの読み取り精度を体感してもらう、などによりRFIDの読み取り精度についての自信を持たせることが出来ます。

The Obvious-and Hidden-Benefits of RFID Hand-Hygiene Solutions

医療関連感染(HAI)の大きな原因の一つがスタッフの手洗い不励行です。RFIDを用いてスタッフの手洗い状況を監視することで、手洗い励行率を90%以上に引き上げ、HAIの発生率を2割以上削減することが出来ます。

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2015/11/13

RFID Journal 抄訳 2015/11/05号

今週気になったのはミシュランのタイヤへのRFID貼付プロジェクトです。2012年にトライアルをやっているという記事を読んでいたので既に結果が出ていたと思っていたのですが、今でも継続中ということで驚きました。社内で閉じないプロジェクトなのでこの程度の息の長さは不自然ではないのかもしれませんが。

識者投稿はEPCISの普及に関する記事。地味にいろいろな努力が進められているのですね。ただ、今回の社説と併せて読むと、このような努力がユーザーに受け入れられるためにはベンダーのもう一段の努力が必要なのかもと感じます。

なお、元記事はこちらになります。

Michelin Ramps Up Tagging Program, Launches RFID-based App

大手タイヤメーカーのミシュラン社はバスやトラック向けの大型タイヤにUHFパッシブタグを貼付するプロジェクトのトライアルを進めています。同社は2012年から各種のトライアルを行っていますが、タグの取り付け前に動作確認を行うプロセスと、タグを用いた空気圧検査システムのトライアルを新たに開始しました。

BJC Healthcare Adopts RFID Cabinets to Track Surgical Devices

アメリカ中西部で12ヶ所の病院を営むBJC HealthCare社はRFIDを利用して医療器材の管理を行っています。同社が利用しているのはHFパッシブタグで、UHFタグと比較すると無関係のタグを読んでしまう事故が起こりにくいことや、金属や水分に強いことがメリットです。

Lucky Brand Uses RFID-Enabled Touchscreens to Provide Info, Assistance to Shoppers

カジュアル衣料品チェーンのLucky Brand社はRFIDを用いて商品情報を確認できる店舗をオープンしました。これらの店舗には46インチの大型タッチスクリーンが設置され、そこに組み込まれたRFIDリーダーが商品のUHFパッシブタグを読み取ることでモデルが商品を着用したところや各サイズの在庫の詳細などを確認することが出来ます。

Redpoint Positioning Launches High-Precision RTLS

Redpoint Positioning社は高精度のRTLS製品を開発しました。この製品はDecaWave社のUWBモジュールを利用したもので、タグやアクセスポイントが測位だけでは無く通信も行えることからWiFiネットワークが存在しない環境でも利用することが出来ます。

RFID News Roundup

  • GuardRFID社が部屋・ベッドレベルの位置管理を行う近接タグのエキサイターを発表
  • Bluewater Health社がAwarepoint社のRTLS製品を採用
  • Texas A&M大学が士官候補生団の制服管理にApptricity社のRFIDソリューションを採用
  • ノルウェー郵便がNedap社のRFIDソリューションの利用を拡大
  • Thinfilm社とYpsomed社がNFC対応の患者自己利用の注射システムで協業
  • 富士通がRFIDやGPS、各種センサーを搭載したミニバンを発表

Automating Compliance Processes(有償記事)

過去10年間、RFIDはさまざまなコンプライアンス対応のためのプロセスの自動化に利用されてきました。RFIDの利用により、コンプライアンス対応プロセスのリスク管理やよりスマートな戦略への提要が可能になります。

What Could Slow RFID Adoption?

RFIDの導入が進まない一つの理由はRFID導入の複雑性です。これは、電波の特性として導入ごとに読み取り状況が異なること、あるいはベンダーが統合ソリューションを提供していないことが原因です。もう一つの理由はベンダーの情報管理が不十分なことで、成功事例の成功だけではなく、製品の特徴の紹介すらも潜在的な利用者に十分に伝わっていません。

Three Boosts for EPCIS

EPCISのISO標準としての認証、導入ガイドラインの公表、無料のツールの提供など、EPCISの普及を促進する環境が整いつつあります。

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2015/11/06

RFID Journal 抄訳 2015/10/29号

今回気になったニュースはBluetoothビーコンの測位を精度数cmで行うソリューション。記事の解説を見るとMojixのアクティブタグ版のような印象で、実は驚くほどのテクノロジーではないのかもしれませんが、汎用性が高い技術はこうやって用途が増えていくのですね。

Xerafy社の超小型UHF耐熱金属タグも興味深かったです。ここまで小さくなるともう「RFIDは金属は苦手だから」という話は出来なくなりますね。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Journal誌のRFPページ、今まで気付いていませんでした。業界動向を知るためちょっと眺めてみようかと思います。

Xerafy Releases Its Smallest On-Metal RFID Tags

Xerafy社は超小型の金属タグ2種類を発表しました。Dash XXSは直径6.8ミリで厚さ2.1ミリ、Dot XXSは直径4.1ミリで厚さ2.6ミリ。それぞれ50cm程度の距離で読み取りが可能です。これらのタグは高温やX線照射に耐えるように設計されており、そのような手法で殺菌を行う医療・手術器材での利用が想定されています。

Quuppa's Beacon-based RTLS Sees Adoption by Health Care and Retail

フィンランドのQuuppa社はBluetoothビーコンで精度数センチメートルの測位を行うRTLSソリューションを販売しています。このソリューションは天井に設置したアンテナでビーコンが発信する信号の入射角を計測することで高い精度を実現しています。同社はこのソリューションをヘルスケアや小売分野に販売しようとしています。

RFID Weaves Service, Marketing and Inventory at House of Blue Jeans

オランダの衣料品店House of Blue Jeansでは店舗でRFIDを利用しています。同店では棚卸しの他にスマートミラーでの顧客への情報提供やレジでの精算などにもRFIDが利用されています。

Milwaukee Cylinder Offers RFID Tags for Documenting Maintenance

水圧シリンダーのメーカーMilwaukee Cylinder社はRFIDを利用してシリンダーの保守スケジュールを管理する機能を提供しています。同社はシリンダーにHFパッシブタグを貼付し、それを専用のリーダーで読み取ることにより保守が必要な部品を事前に知ることが出来ます。

Fast-Track RFID Certified Associate Training to Be Featured at RFID Journal LIVE! Europe 2015

11月9日・10日にロンドンで開催されるRFID Journal LIVE! Europe 2015では、RFIDの業界資格RFID Certified Associate向けの1日集中トレーニングコースが開講されます。実施者はRFID4U社です。

Cardinal Health to Cornerstone-Sponsor RFID in Health Care 2015

12月2日・3日にサンフランシスコで開催されるRFID in Health Care 2015でCardinal Health社がコーナーストーンスポンサーになることが決定しました。このカンファレンスでは器材管理や在庫管理、患者の安全などヘルスケア分野でのさまざまなRFIDのユースケースが発表されます。

RFID News Roundup

  • Identec社が石油・ガス業界の資材管理向けにRFID、GPS、衛星通信を統合したソリューションを発表
  • Beaconinside社が第二世代のビーコンのソフトウェア・ハードウェアを発表
  • Thinfilm社がセンサープラットフォームの拡張のためFlexTech Allianceから35万ドルを調達
  • Technavioが世界のリテールのRFID市場のレポートを発表。2019年に40億ドルに到達
  • Schreiner LogiData社がAndroidスマートフォン向けNFCラベルを発表

Medical University of South Carolina Expands RFID Solution(有償記事)

サウスカロライナ医科大学ではRFIDを用いて器材の管理を行っています。2万個の器材にUHFパッシブタグが貼付されました。

RFPs Yet Another Sign of Growing Demand for RFID Solutions

RFID Journal誌はRFIDソリューション購入希望者のRFPを掲載するページを2年前から運営しており、RFIDの普及に伴い毎日のように新しいRFPが投稿されるようになっています。RFIDベンダーはこのページをチェックして顧客の獲得に役立ててください。

Beyond Inventory Visibility

RFIDデータを在庫管理の精度向上だけではなくオムニチャネルの実現など経営革新を行うために利用するには、データの持ち方を変える必要があります。個品単位での在庫管理の実現や取引先とのデータ共有のためにはデータをGS1準拠のEPCデータとして持つ必要があります。

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