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2015/09/25

RFID Journal 抄訳 2015/09/18号

今週興味深かったのは特集記事のビッグデータです。書かれている内容は正直それほどの深みは無かったのですが、RFIDはビッグデータ的な「何か戦略的に面白い結果が出せそう」というバブル状態とその崩壊から、確実なユースケースを必要十分なデータで実現することで立ち直りました。今またビッグデータ的なものが求められるようになったということは時代を流れを感じさせます。

識者寄稿はRAINの取り組みを取り上げたもの。RFID開発者のオンラインコミュニティを作ろうという話、面白そうだなと思う一方、どこかにもう存在するのではないかな、という気もします。いずれにせよ動向を注視していきたいですね。

なお、元記事はこちらになります。

French Handball Team Trains With Wearable RFID Sensors

フランスのハンドボールのプロチームChambery Savoieは選手が高精度のRTLSタグを装着してトレーニングを行うことでトレーニングの効果を上昇させようとしています。利用しているのはBeSpoon社のUWBタグで、Mac-lloyd社のSport-Tracking Fusionソフトウェアを用いて動きの記録と分析を行っています。

Dutch Hospital Uses Beacons to Track Treatment for Cardiac Patients

オランダの病院 Leiden University Medical Centerでは、心臓病患者のバルーン治療の管理にRFIDを用いています。同病院が導入したのはZebra Technologies社のクラウドソリューションで、患者が病院に到着するとBLEビーコンを内蔵したリストバンドを装着し、処置の状況が自動的に記録されるようにします。

Herman Kay Gains Packing Accuracy Via RFID

世界的なコートのメーカーHerman Kay社は製造・出荷工程でのRFID利用を進めています。主な目的は注文に対応する出荷を正確に行うことで、採用した技術はUHFパッシブ。SML GroupとAvery Dennison社のタグを使用しています。

Australian Cotton Gin Tracks Product to Boost Efficiency

オーストラリアの綿花処理会社Southern Cotton社はRFIDを用いて収穫した綿花ロールの管理を行っています。収穫した綿花ロールには既にUHFパッシブタグが貼付された状態で入荷するため、同社はそのタグのデータを利用するシステムを開発しました。

RFID to Bring Literacy to Down Syndrome Children

エクアドルの研究者はRFIDを用いてダウン症児童の言語学習を支援するアプリケーションを開発しました。これは、おもちゃの中にHFタグを仕込み、そのおもちゃをタブレットに接続したリーダーに近づけると画面に単語を表示させその単語を読み上げるものです。NFCでは読み取り距離が短すぎて児童がうまく操作できないため、10~15cmの読み取り距離がある通常のHFタグが採用されました。

RFID News Roundup

  • HID Global社が駐車場ゲート向けのUHFパッシブリーダーiClass SEを発表
  • Smartrac社が電子ドキュメント向けeID対応のUHFパッシブプラットフォームSmart-Loop Prelamを発表
  • Impinj社がハンドヘルドリーダーの新製品を発表
  • ISOがGS1 EPCISとCore Business Vocabulary (CBV)をISO/IEC 19987:2015として承認
  • ペンシルバニア州立大学が相互学習スペースでGimbal社のビーコンを採用
  • Optivity Groupが美術館向けのRFID資産管理システムを発表

Big Data(有償記事)

RFIDはビッグデータを生成するツールとなります。活用のための戦略を立て、必要なデータをリンクさせます。

Reversing the Decline in Productivity

アメリカ労働省の発表によると2015年第1四半期にアメリカの労働生産性は1.9%低下しました。アメリカの労働生産性の伸びは2000年をピークに低下傾向にあり、その大きな理由はITを含む生産性改善投資の減少です。投資の減少は企業が慎重になったという側面もありますが、以前のような大きな業務改善効果を持つ技術が無くなってきたことが主な理由です。RFIDはその中で残された大きなポテンシャルのある技術の一つです。

An Online Community for RFID Software Developers

先月開催されたRFID業界団体RAINの委員会で、RFIDソフトウェア開発者を支援する3つの方策が話し合われました。一つ目は開発のオンラインコミュニティを整備すること、二つ目はベンダーが提供するSDKをスクリプト言語やクラウドに対応した最新のレベルに改善すること、三つ目はリーダーのインタフェースを既存のLLRPより高いレベルで標準化することです。

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