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2015/08/30

RFID World Watcher Monthly June 2015

7月のニュースでも採用されている技術はやっぱりさまざま。これは!という方向性を示してくれるニュースはなかなか出てこないものです。

RFID World Watcher Monthly July 2015 (PDF形式、245KB)

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2015/08/28

RFID Journal 抄訳 2015/08/21号

今週の記事で興味深かったのがAeroScoutの産業分野からの撤退です。ヘルスケア業界というキャッシュカウもあり、その成果を横展開していくことは十分に可能だと考えていたのですが、競争環境は私の予想以上に厳しかったのですね。

今週の編集後記はIoTがハイプの山を越えたのではないかという話。日本ではメディアの扱いを見るとまだまだこれから煽っていくぞという感じですが、アメリカの様子がそうだとちょっと気になります。

なお、元記事はこちらになります。

Norwegian Truck-Body Manufacturer Offers RFID-enabled Trailers

ノルウェーの自動車車体メーカーBussbygg社は、冷蔵トレイラーの荷台にあるパレットの位置をRFIDで検知し、クラウドで通知するトライアルを実施しています。利用されている技術はUHFパッシブで、ソリューションはHRAFN社が開発しました。

Stanley Black & Decker to Shutter Its AeroScout Industrial Division

Stanley Black & Decker社はAeroScoutブランドのWiFiタグの産業分野(工場、運輸、倉庫など)向けソリューションの提供を終了し、今後はヘルスケア分野に集中します。産業分野はマーケットが小さく、かつBluetoothビーコンやUHFパッシブなどの他の技術との競合が激しくなったことが理由です。

In Dunwoody, Ga., Police Use RFID to Open Gates

ミネソタ州ダンウッディ市の警察署では車両の駐車場への出入り時の確認にRFIDを利用しています。利用されているのは433MHzのアクティブタグです。

Chinese RFID Adoption Takes Many Forms

上海にあるImpinj Chinaによると、中国では最近UHFパッシブRFIDへの関心が高まっています。小売業での偽造防止のほか、車両の識別なども有望なマーケットです。

Zebra to Be Cornerstone Sponsor of RFID Journal LIVE! Europe 2015

11月9日~10日にロンドンで開催されるRFID Journal LIVE! Europe 2015のコーナーストーンスポンサーにZebra社が選出されました。

RFID News Roundup

  • Siemens社がHFパッシブRFIDのハンドヘルドリーダーを発表
  • Voyantic社がNFCとUHF RFIDのオールインワンの検査器材を発表
  • Time Domain社のRTLSモジュールがDecaWave社のUWBチップを採用
  • IDTechEx社が中国RFID市場のレポートを発表。2020年に28億ドルに
  • RFIDやBluetooh、NFCアプリの開発を促すためのハッカーの協議会が開催
  • PCTEL社がRFID対応の貨物追跡システムと互換性のある空港ネットワークのテストを実施

RFID Connects Remy Martin With Its Consumers(有償記事)

レミー・マルタン社はブランデーの偽造防止のためにNFC内蔵のキャップシールを採用しました。このキャップを採用したボトルはClub Connectedというブランドで中国向けに出荷されており、ナイトクラブで開栓時にNFCでタップすることで偽造判定を行うと共にポイントが付与されます。キャップはSelinko社が開発しました。

The Internet of Hacked Things

Internet of Thingsは昨年秋に騒がれていたころの熱気を失いつつあります。最近New York TimesはIoTデバイスにはハッキングされる危険があるという記事を掲載しました。ですがすべての新技術はハイプの盛り上がりとその反動の幻滅を乗り越えて普及していくもので、IoTもかならずそうなるでしょう。

How to Be a Successful Label Leader

RFIDラベルを活用するための秘訣は以下のようなものです。

  • 値段だけでサプライヤーを決めない
  • サプライヤーの品質管理プロセスを調査する
  • 複数のサプライヤーと契約する
  • あなたが利用できるソリューションをベンダーが提供しているか確認する
  • RFID一体型ラベルが必要か、インレーをどこかに貼れれば済むのかを決める

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2015/08/18

RFID Journal 抄訳 2015/08/14号

今週の記事ではパッシブセンサータグから情報を収集する自律移動器材(ドローン、ラジコンカー)の記事が興味深かったです。この用途、環境電池で低消費電力アクティブタグを駆動するのと競合するのでしょうが、当面は両方の動きを眺めていく必要がありそうですね。

寄稿記事はIoTオープンソースミドルウェアの優位性。書いてあることはオープンソースについての一般的なお話ですが、Kaaというミドルウェアを実際に提供している会社の中の人のお話。ちょっと調べてみたいところです。

なお、元記事はこちらになります。

Carrefour Puts Beacons in Its Romanian Hypermarkets

カルフール社はルーマニアの28店舗にBluetoothビーコンを導入しました。このビーコンと対応アプリケーションはOnyx Beacon社のもので、顧客のスマホに店内位置に応じたクーポンを配信するために利用されます。

Heal's Boosts Sales With NFC System, Links Store With Online Purchases

イギリスの高級家具チェーンHeal社はロンドンにある一店舗にNFCを用いた商品紹介システムを導入しました。商品紹介プレートにNFCタグを貼付し、店舗で貸し出すNexus 7でタッチすることで、商品をウイッシュリストに追加したりオンラインで追加情報を提供したりします。ソリューションはCloudTags社が提供しました。

Flexstr8 Offers NFC-Enabled Labels for Hazardous Chemicals, Consumer Products

ベンチャー企業のFlexstr8社は危険物対応の薬瓶用NFCラベルを提供しています。アメリカでは労働安全衛生管理局が今年の6月に危険物取り扱いの規則を改定し、薬品の性質を瓶ラベルに記載するほかに詳細な取り扱い方法を記載したシートの添付を義務付けました。Flexstr8社はこのラベル・シートをNFC経由でクラウド上でアクセスするためのソリューションを提供しています。

Researchers Tinker With Flying, Rolling RFID-Sensorized Robots

RFIDを利用して広域のセンサー情報を収集するロボットの研究が行われています。この研究はGoogle社とワシントン大学が後援しているもので、ラジコンカーやドローンにGPSモジュールやUHFパッシブRFIDリーダー、各種センサーを搭載し、Farsens社のセンサータグから自動的にデータの収集を行えるようにしたものを試作しました。

RFID News Roundup

  • Tesco社のファッション部門がSML社のRFIDソリューションを採用して在庫管理を改善
  • NFLがZebra社のUWB RTLSで選手の位置を測定し、Xboxなどでリアルタイム表示するサービスを提供
  • NFCフォーラムが公認検査機関にULを指名
  • Apple社がNFCフォーラムに加入
  • InvoTech社が需要拡大に合わせてオフィスとスタッフを増強

French Biopharmaceutical Group Tracks Blood Plasma(有償記事)

フランスの生物薬剤企業LFB社は血漿のトラッキングをRFIDで行っています。利用されている技術はHFパッシブです。

Marketing Mistakes By RFID Vendors

RFID企業が犯しているマーケティング上の大きな間違いは、規模は大きいけれどRFIDに興味を持つ人が少ないマーケティングチャネルを重視することです。規模は小さくてもRFIDに具体的な関心を持つ人が多いマーケティングチャネルを使わなければキャズムは超えられません。

Why Open-Source Middleware Will Rule the Internet of Things

Internet of Thingsを活用するためには、セキュリティ、パフォーマンス、コスト、サポートなどの面から、オープンソースのミドルウェアを利用することが正しい選択です。

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2015/08/12

RFID Journal 抄訳 2015/08/07号

今週の記事で目を引いたのがOmni-ID社のUHFパッシブ小型耐熱タグです。こういう分野ではまだまだ技術の進歩が進んでいるんですね。

一方でアイデアの鮮やかさに唸ったのがMITの研究者による凍結検知センサー。凍結による膨張でアンテナが断線することを利用するというのはコロンブスの卵でした。

Skoubee社のNFCペットタグもほっこりする話です。広く普及するといいなと思います。

なお、元記事はこちらになります。

New Omni-ID Passive UHF Tags Endure 225 Degrees Celsius

Omni-ID社は小型の耐熱金属UHFパッシブタグFitシリーズを発表しました。従来の耐熱金属タグは大型であり、手術器具などに取り付けることは困難でした。シリーズ最小のFit 100は直径7mm弱・厚さ2mmと従来より大幅に小型化されています。これら製品は225℃までの温度に耐えることができ、加熱消毒する手術器具などでの利用が想定されています。

Scripps Memorial Hospital Encinitas Expands RFID System to Manage Location of Drug Trays

サンディエゴの病院Scripps Memorial Hospital Encinitasでは薬品トレイの所在をRFIDで管理するソリューションを導入しました。利用されている技術はUHFパッシブで、MEPS Real-Time社が提供するソリューションです。

MIT Researchers Use RFID to Diagnose Freeze-damaged Vaccines

マサチューセッツ工科大学の研究者はRFIDを使ってワクチンの凍結を検知するセンサーを開発中です。これはワクチンが凍結すると膨張することを利用したもので、膨張によりアンテナが断線し読み取りが行えなくなることで判定を行います。

Density Brings Traffic Counting to New Venues

ベンチャー企業のDensity社は低価格のゲート通過システムを提供しています。同社のシステムは2本の赤外線センサーを発するシステムで方向を含んだ人のゲート通過を判定し、WiFi経由でクラウドにアップロードします。このシステムは小規模店舗向けに開発されたものですが、それ以外の業種からも多くの問い合わせを受けています。

RFID News Roundup

  • Checkpoint Systems社のRFIDラベルの売上が前年比20%増加
  • アメリカ海軍が沿海域戦闘艦インディペンデンスの艦上でRFIDを使った在庫管理のデモに成功
  • リゾート施設SteamboatとWinter ParkでRFIDチケットを導入
  • Target社が50店舗でビーコンのトライアルを実施
  • インドのプールリゾートがRFIDソリューションを導入
  • Bluetoothビーコンの出荷数が2020年に4億個を超えるとのレポートをABI Researchが発表

NFC Tags on Collars Identify Lost Pets(有償記事)

スイスのSkoubee社はNFCの首輪タグを提供しています。ペットの識別にはLFパッシブタグが広く用いられていますが、このタグは獣医や保護施設などの専門機関でしか読み取ることができません。NFCを用いることで迷子のペットを見かけた多くの人が飼い主の情報などにアクセスできるようになります。

Hooking Up End Users and Solution Providers

RFIDベンダーの多くはエンジニアが経営しており、自分たちの製品は素晴らしいのでマーケティングは必要ないと考えています。ですが、製品を潜在的なユーザーに知ってもらうためには適切なマーケティングが不可欠です。

How the IoT Will Impact Corporate IT Organizations

Internet of Thingsの本格的な普及によりIT部門に求められる役割は大きく変わります。アドレスの付与や機材故障に対する対応などの純粋に技術的なものから、取得できるデータをどのようにビジネスの変革に結びつけるかまで変革は多岐にわたり、ITスタッフのマインドセットも大胆な切り替えが必要です。

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2015/08/06

RFID Journal 抄訳 2015/07/31号

今週面白かった記事はボイラーのスラッジ排出機の設定をNFC経由でスマホで読み取り・変更するというものです。こういう用途ではNFCを使う余地が多くあるのでしょうね。

編集後記はMicrosoft社へのRFID戦略のエール。本誌では、というか編集長のMark Roberti氏は、Microsoft社にRFIDを頑張れ!とエールを送る記事が多く、他の大手ITベンダに対してのものと比べて突出している印象があります。何かMicrosoft社への思い入れがあるのかな。

なお、元記事はこちらになります。

Clean-Room Services Provider Uses RFID to Keep Things Orderly

クリーンルームの貸し出しサービスを行っているMicro-Clean社は器材の管理にRFIDを利用しています。利用しているRFIDはHFパッシブです。

Italian Reproductive Medicine Center Uses RFID to Track In Vitro Fertilization

イタリアの生殖医療機関GeneraはRFIDを用いて体外受精のトラッキングを行っています。採用されているのはResearch Instruments社のRI WitnessというHFパッシブを用いたソリューションです。

RFID Helps Heating Systems Stay Sludge-free

ボイラーメーカーのTemiq社はスラッジ(ボイラー内の沈殿物)排出機の読み取り・設定をNFCで行う製品を開発しました。スラッジ排出機の設定は従来はケーブルを繋いで行わねばならず、顧客が運用状況に合わせて適切な設定を行うことは困難でした。NFCを用いてスマホで設定を行うことで作業が大幅に簡便化されます。

Cryogatt Releases Cryogenics Solution

Cryogatt Systems社はマイナス200℃で動作する組織片のトラッキングソリューションを販売しています。これはHFパッシブのソリューションで、同社が開発したリーダーと、HID Global社のPiccolinoタグを組み合わせたものです。このソリューションは既にいくつかの機関で利用されています。

RFID News Roundup

  • Beta Layout社がプリント基板埋め込み向けのUHFパッシブタグで認証を取得
  • Feig社が非接触支払システムcVENDの提供開始を発表
  • Balluff社が産業向けRFIDシステムBIS Vをバージョンアップ
  • 研究チームがセンサータグ内蔵のミルク瓶の蓋を3Dプリンタで製造
  • Embarcadero社が開発者向けゾーン管理ソフトBeaconFenceを発表

Visualize This - Detroit Diesel Goes Green With RFID(有償記事)

エンジンメーカーのDetroit Diesel社は紙の伝票による仕掛品管理を電子ペーパータグに置き換えました。同社が採用したのはOmni-ID社のView 10タグで、10インチの表示エリアを持ちます。

Wither Microsoft?

Microsoft社が今後成長するためには新たな製品カテゴリーで新たなマーケットを作り出す必要があります。RFIDはそのためにもっとも適しており、Microsoft社は資金や既存製品など十分なリソースを持っています。同社は現時点でRFIDに本腰を入れているように見えませんが、今後どのように進んでいくのか注視したいと思います。

An RTLS Self-Exam

適切なRTLS技術を選定するのは難しい作業ですがプロジェクト視点で適切な分析を行うことで対応できます。最初に組織横断チームを設立し、RTLS導入で得られる利益を明確化、そして利益を達成するために必要な技術仕様を詰めていくのです。

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2015/08/01

RFID Journal 抄訳 2015/07/24号

今週興味深かった記事はNSAによるRFID向け軽量ブロック暗号規格の公開です。10年ほど前に調べたときには処理能力などの面から現実的ではないのではとも感じたのですが、着実に進歩していたのですね。Gen2v2では暗号の利用が当たり前、という時代が来るのでしょうか。

コンシューマー向けの小型分光計SCiOの記事は不思議な記事で、何度も読み返したのですがRFIDとの関連性が分かりませんでした。ただ単に担当者の趣味やコネで載ったのでしょうか、それとも何か深慮遠謀があるのでしょうか?

なお、元記事はこちらになります。

U.K. Construction Company Collects Inspection Data Onsite With NFC

イギリスの建設会社McGee Group社はトラックの検査にNFCを利用します。同社ではトラックの検査が必要な個所にNFCステッカーを貼付し、Nexus 7でステッカーを読み取り検査結果を入力させます。このソリューションはMobilengine社が開発しました。

NSA Offers Block Ciphers to Help Secure RFID Transmissions

アメリカ国家安全保障局(NSA)は軽量のブロック暗号SIMONとSPECKを公開しました。これはRFIDの認証や偽造防止に利用されることを想定したもので、軽量暗号の国際規格ISO 29192-2に含められるよう提案されています。これら2つの暗号は現在広く使われているAESに比べ回路規模が6割で済むなど軽量化が図られているのが特徴です。

HidroMares Helps Port Managers See the Seas to Better Manage Boat Traffic

ブラジルの海洋機器メーカーHidroMares社は港の水温や塩分濃度などの測定にワイヤレスセンサーを利用し、クラウドで管理するSISMOを販売しています。

Consumer Physics Begins Shipping SCiO Pocket Molecular Sensors

イスラエルのベンチャー企業Consumer Physics社はコンシューマー向けの小型分光計SCiOを開発しました。同社はKickstarterで13,000人の参加者を集めて開発を行ったものです。参加者向けの価格は250ドルで、一般向け価格は未定です。

RFID News Roundup

  • Thinfilm社とG World社がワイン向けスマートボトルのソリューションで提携
  • Smartrac社がMonza R6チップ搭載のDogBone、ShortDipoleタグを発表
  • カナダのUniversity Health NetworkがHaldor社のRFID手術器材管理システムを採用
  • 帝人がRFID医療機器管理ソリューションの新製品を開発
  • タイヤの業界団体がタイヤのリコール業務にRFIDを利用することを提言
  • NeWave社がNew Horizons社の技術を採用してWave RFIDアンテナを改善

Small Repair Business Streamlines Processes(有償記事)

アメリカの時計修理会社Stoll社はRFIDを用いて作業管理を行っています。時計はUHFパッシブRFIDラベルを貼付した袋の中に入れられ、作業の進捗が管理されます。

RFID Is Not Just for Big Companies

従来はRFIDは大企業が導入するものだと考えられていました。RFIDは新技術であり、それを用いたソリューションの開発負担、およびソリューションの費用対効果を満たすための業務スケールは、大企業でしか満たすことが出来なかったからです。ですが現在では、今週紹介したStoll社の事例のように、小規模企業でもRFIDの導入により多大なメリットを得ることが出来ます。

Big RFID Data Software

現在RFIDソリューションは業界ごとの専用パッケージとして既存業務の改善に開発の重点が置かれています。ですが、RFIDの本当の可能性はサプライチェーン全体で行われた読み取りをビッグデータの手法で解析する点にあります。現在先進的なユーザはその方向に動こうとしています。

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