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2015/07/02

RFID Journal 抄訳 2015/06/26号

今月興味深かったのはデンマークでの交通混雑の把握にBluetoothタグを利用する事例でした。節約のためにトラックドライバーのスマホのBluetooth機能をタグとして利用する話、プライバシーとかの際どい部分はありますがそこをクリアできれば他にも面白い応用が多そうです。

不動産情報サービスのBluetoothビーコン対応も面白いですね。確かに看板を外に出すと差し障りがあるが本気で物件を探している人には情報を知らせたい、というケースもあるでしょう。こういったピンポイントの部分にニーズは隠れているのですね。

医療機器向けスマートトランク、数年前はスマートコンテナに驚いていたのですが、もうスマートトランクの時代になりました。月日の経つのは速いものです…。

なお、元記事はこちらになります。

Sensors Track Traffic Congestion at Port of Aalburg

デンマークのオールボー港ではトラックの交通量計測のためにBluetoothを利用しています。同港では交通量の増加により近隣地域でも混雑が発生するようになり、交通量の把握が必要になりました。カメラを用いてナンバープレートを撮影する方式も検討されましたが、コストやプライバシーの問題で採用されませんでした。今回導入されたのはBluetoothリーダーを計測地点に設置し、トラックの運転手にスマホのBluetoothをオンにしてもらってタグとして利用するというものです。

Refrigerator Magnet Brings Medical Data to Emergency Responders

オハイオ州モントゴメリー市の消防署では冷蔵庫マグネットに埋め込んだNFCタグから医療用情報にアクセスするソリューションを導入しています。この仕組みを利用する市民はWebサイトから個人情報や医療情報を登録し、NFCマグネットを受けとります。市民が自宅で倒れて救急車がやってくると、スタッフは冷蔵庫のマグネットにスマホをタッチし、市民の情報登録ページへのリンクを開きます。登録済みのスマホであればページがそのまま表示され、そうでなければ消防士がIDとパスワードを入力します。

EasyView's Beacon Solution Reaches Out to House Hunters

不動産情報サービスのEasyView社はBluetoothビーコンを用いた売家広告の提供を開始しました。従来の売家広告は短縮URLやQRコードを掲載した看板を出すものでしたが、同社の広告はアプリをダウンロードしたスマホに広告を送信するものです。看板を出すことに規制がある、本気で探している人以外には買い手を探していることを知られたくない、といったニーズは強く、このソリューションには世界中から問い合わせが集まっています。

West African Examinations Council Manages Student Testing Via RFID

ナイジェリアなど西アフリカ諸国で学校の試験を監督する共同機関West African Examinations Councilでは試験の不正防止にICカードを利用します。同地域では220万人の受験者が1万5千か所の施設で試験を受け、紙ベースでの本人確認が行われてきました。これは膨大な手間がかかるうえ、不正を発見するのが困難でした。このため、HID Global社のISO 15693準拠のICカード学生証を発行し、写真を含む個人情報をICカードに格納することで、試験会場ではハンドヘルドリーダーで読み込むだけで本人確認を行えるようにしました。

Terso Makes a Case for Mobile Tracking of Medical Devices

医療機関向けスマートキャビネットのメーカーTerso Solutions社は携帯タイプのスマートトランクを開発しました。このトランクは移植パーツや医療器具の管理を目的としたもので、25個から100個の器材を格納可能。Impinj社のRS500リーダーと4G通信モジュールを組み込んでいます。

RFID News Roundup

  • Fox IV社がRFIDラベルプリンター・アプリケーターの新製品を発表
  • Imagotag社が大手小売業と数億円の電子棚札の契約を締結
  • Cisco社とIdentiv社がRFIDを利用した物理アクセスセキュリティで協業
  • Gimbal社とPlaceWise Media社が小売向けビーコンとアプリケーションで提携
  • 航空会社によるビーコンやIoTの採用が増加とSITAが報告
  • AIMが食品業界のトラッキングを取り扱う委員会を設立

RFID Helps Interstate Batteries Remain No.1(有償記事)

自動車用バッテリーの北米トップメーカーInterstate Batteries社は販売店での在庫管理にRFIDを利用しています。同社がRFID導入を検討した時点では市販ソリューションは無く、またバッテリーに貼付したRFIDタグの読み取りにも困難があったため、Seeonic社と共同でソリューションを開発したもので、データは携帯電話モデムで直接同社に送付されます。

Betting Your Career on RFID

私が2002年にRFID Journalを創刊した時、キャリアをRFIDに賭けることは大きな冒険でした。ですが、Airbus社のRFIDプロジェクトリーダーだったCarlo Nizam氏がデジタル化推進責任者に昇進したように、RFID技術は成熟し、キャリアをRFIDに賭けることはもはや冒険ではなくなりました。

Shopping the Planet

RFIDの利用は正確な店舗在庫管理に必須で、正確な店舗在庫管理はオムニチャネルリテーリングに必須です。ある店で顧客が求める商品が在庫切れで顧客ががっかりして店を去る一方で、同じ商品が別の店舗で売れ残っているかもしれません。アメリカのMacy's社、イギリスのMarks & Spencerはこのことを理解している数少ない企業です。このことを理解できない企業はオムニチャネルリテーリングで成果を挙げられないでしょう。

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