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2015/07/30

RFID World Watcher Monthly June 2015

6月はニュースがちょっと少な目。でも取り上げられている技術は様々で、RFID Journal誌も次はどこに重点を移していこうかと模索しているのかもしれません。

RFID World Watcher Monthly June 2015 (PDF形式、230KB)

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2015/07/23

RFID Journal 抄訳 2015/07/17号

今週は事例記事は比較的地味なものが並びました。

目を引いた記事はGoogleの検索統計の分析記事。RFIDというキーワードそのものへの検索は減っているが、RFID Journalへの誘導はむしろ増えているというものです。記事の対象になっている期間に同誌のライバルが減ったという訳ではない(その前に淘汰されてしまっていた)ので、記事にある通り専門的な知識を求める層は増えているということなんでしょうね。

なお、元記事はこちらになります。

Spectech Brings RFID Kanban System for Aerospace to the United States

ヨーロッパの航空宇宙サービスプロバイダーSpectech社は航空部品の管理をRFIDを用いて行うソリューションを提供しています。従来同社はヨーロッパで営業していましたがこのたびシアトルにもオフィスを開設することになり、またiPhoneに対応するクラウドソリューションを導入しました。

UK Hospital Pilots RFID for Bed and Hoist Tracking

イギリスの病院Good Hope Hospitalでは、2000個のベッドと介護用吊り具(ホイスト)の管理のためにRFIDを利用しています。利用されているのはHarland Simon社の2.4GHzアクティブタグで、スタッフはBluetooth対応のハンドヘルドリーダーを使って棚卸しを行います。

Italian Schools Automate Lunch Payments, Orders

イタリアのカザマッシマ市の学校では児童の昼食の手配をRFIDを用いて行っています。これは、自動のリュックサックにUHFパッシブタグを貼付し、校門で読み取って昼食の手配を自動的に行うというものです。このソリューションはCadan社が開発しました。

Adored Helps Gunstock Mountain Market to Loyal Customers, Attract New Ones

スキーリゾートのGunstock Mountain Resort社はBluetoothビーコンを用いて見込み客へのアプローチを行っています。同社はリゾート内のマーケティングに用いるだけではなく、都市部に提携先を見つけ潜在顧客へのプロモーションを行うことにしました。このため、同社のユーザ1万人のうちスキーヤーは1割のみです。同社はAdored社のソリューションを採用しています。

RFID Journal Announces Exhibitors Participating at RFID in Retail and Apparel Event

9月17日にニューヨークで開催されるRFID in Retail and Apparelの出展社が発表されました。Checkpoint Systems社がメインスポンサーとして出店するほか、Avery Dennison Retail Branding社、Information Solutions社、BoingTech社、SML Group社、Tyco Retail Solutions社、Zebra Technologies社などが出展します。

RFID News Roundup

  • Jadak社が医療分野向けBluetooth RFIDリーダーを発表
  • 2015年のRFID市場は95.6億ドルになる見込み。IDTechEx社のCEOが発言
  • RFIDリーダー搭載のカメラで展示会ブース訪問者を自動撮影
  • Google社がBluetoothビーコンの規格Eddystoneを公表
  • ParkerVision社のPV5870復調器がRFID製品で採用
  • Skytron社がMobile Aspects社のスマートキャビネットの販売契約に調印

Solving NASA's Water Problem(有償記事)

NASAは宇宙船で利用する浄水器をより効率化するため、タンクの内部にパッシブUHFセンサータグを取り付けて処理状況を監視することにしました。このタグは高温や真空、腐食に堪えるために特殊なケーシングを行っており、Phase IV Engineering社が開発しました。

IOT Hype Begins to Fade

Argus Groupの調査によると、消費者のスマート家電への関心は過去一年で15%減と、前年の140%増から大きく落ち込みました。これはガートナーのハイプサイクルと呼ばれる新技術への注目と幻滅に関する理論と合致しています。

Turn Traditional 'Reserved Book' Management Into an Intelligent Service

大学図書館へのRFID導入において、予約図書コーナーでの取り置き・貸し出し管理を自動化するというのは有効な手法になりえます。

Searching for Meaning in Google's RFID Statistics

Googleの検索統計によるとRFIDの検索件数は2008年から低下傾向にあります。その一方で、Googleの検索結果からRFID Journalのページがクリックされた件数はむしろ増加しています。これは一般にはRFIDに対する関心が低下している一方で実際にビジネスでの活用を考えている人はむしろ増加していることを示しています。

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2015/07/18

RFID Journal 抄訳 2015/07/10号

今週一番おもしろかったのは有識者寄稿記事で、RFIDの導入を本気で増やすためにはソリューションに必要な広い意味での標準の不在や、バーコードとの互換性不足による高額なインフラ入れ替えコスト、また電波環境に応じたカスタマイズの発生といった問題に取り組まなければいけないという主張。現状を踏まえた良い内容だと思います。

Kuehne + Nagel社の医薬品輸送RFIDモニタリングシステムはずいぶん昔から取り上げられてきたテーマですが、今週号で特集になりました。今のタイミングでというのには何か隠された意味があるのでしょうか?

なお、元記事はこちらになります。

Camera Robot Tracks Its Moving Pictures Via RFID

フランスの自動撮影ビデオ会社Move 'N See社は、運動選手の撮影を自動化するためにRTLS機能を自社製品に追加しました。同社では従来GPSリストバンドを利用して運動選手の位置を検出していましたが、屋内での利用やより高い精度への対応のためにDecaWave社のUWB RTLSを採用しました。

Hanjin Newport Co. Expedites Loading and Unloading With RFID

韓進海運の釜山新港コンテナターミナルでトレーラーの所在管理にRFIDが利用されています。ターミナル内で作業を行うトレーラーのフロントガラスにUHFパッシブタグのステッカーを貼付し、Mojix STAR 3000でトレーラーの所在を把握します。

Panvista's Beacons Track Trade Show Traffic

Panvista社はトレードショウでの訪問者の行動分析をBluetoothビーコンで行うソリューションAnalytics 360を開発しました。Analytics 360には、顧客のバッヂにBluetoothタグを組み込み展示ブースのリーダーで読み取るバージョンと、顧客のBluetooth対応スマホでアプリを動作させ展示ブースにタグを配置するバージョンの2種類があります。同社は当初UHFパッシブタグを用いたソリューションを検討しましたが、リーダーが効果で読み取り範囲が限られるためBluetoothビーコンに切替えました。

RFID Speeds Up Service at Chicago Eatery

シカゴのレストランLabriola Ristoranteでは配膳にRFIDを利用しています。個々のテーブルにHFパッシブタグを埋め込み、注文時にHFリーダー搭載のZigBeeタグを顧客に渡します。顧客がZigBeeタグをテーブルの指定の場所に置くことで、HFタグのIDが読み取られZigBeeで送信されます。このシステムはLong Range Systems社が開発しました。

RFID News Roundup

  • Gimbal社がUSB給電Bluetoothビーコンのラインアップを拡大
  • EnvisionWare社がタブレット向けRFIDタグを発表
  • Camelback Resort社が山荘とプールリゾートでPDC社のRFIDリストバンドを採用
  • Sandia National Labが「アクティブ認証」技術の商業化パートナーを募集
  • より多くの薬局が器材管理の自動化を求める、Kit Check社が調査結果を発表

Kuehne + Nagel Monitors Pharmaceuticals to Improve Customer Service(有償記事)

大手ロジスティクス企業Kuehne + Nagel社は、温度に敏感な医薬品の輸送サービスKN PharmaChainを提供しています。これはアクティブセンサータグを使って輸送中の温度変化をモニターするもので、CartaSense社のU-Sensorシリーズのリーダーやタグを利用しています。

One Small Retailer Abandons RFID

本誌では2010年にPeltz Shoesという靴の小売店でのRFID利用を記事に取り上げましたが、このお店がRFIDの利用を取りやめたというプレスリリースを出しました。プレスリリースはラベルプリンタが不良なタグを作成することを利用取りやめの理由として挙げており、こういった処理を自動で行う新しいプリンタを導入できなかったと考えられます。

Disappointed in RFID Adoption?

RFIDの普及の遅れをタグ価格のせいにすることは従来も間違っていましたし、今後タグ価格が下落する余地が少なくなっていることを考えるとますます不適切になります。タグ価格以外の、ソリューションに必要な広い意味での標準の不在や、バーコードとの互換性不足による高額なインフラ入れ替えコスト、また電波環境に応じたカスタマイズの発生など、本当に意味のある問題点に注目することが必要です。

Spare the Sensor, Spoil the Food

フィンランドの研究機関VTT Technical Research Centreでは野菜や果物の鮮度をRFIDタグで検出する研究に取り組んでいます。野菜や果物は腐り始めるとエタノールの放出を始めるため、エタノールを検出するセンサーをNFCタグに接続し、それをスマホで読み取るというものです。最大の課題は価格です。

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2015/07/02

RFID Journal 抄訳 2015/06/26号

今月興味深かったのはデンマークでの交通混雑の把握にBluetoothタグを利用する事例でした。節約のためにトラックドライバーのスマホのBluetooth機能をタグとして利用する話、プライバシーとかの際どい部分はありますがそこをクリアできれば他にも面白い応用が多そうです。

不動産情報サービスのBluetoothビーコン対応も面白いですね。確かに看板を外に出すと差し障りがあるが本気で物件を探している人には情報を知らせたい、というケースもあるでしょう。こういったピンポイントの部分にニーズは隠れているのですね。

医療機器向けスマートトランク、数年前はスマートコンテナに驚いていたのですが、もうスマートトランクの時代になりました。月日の経つのは速いものです…。

なお、元記事はこちらになります。

Sensors Track Traffic Congestion at Port of Aalburg

デンマークのオールボー港ではトラックの交通量計測のためにBluetoothを利用しています。同港では交通量の増加により近隣地域でも混雑が発生するようになり、交通量の把握が必要になりました。カメラを用いてナンバープレートを撮影する方式も検討されましたが、コストやプライバシーの問題で採用されませんでした。今回導入されたのはBluetoothリーダーを計測地点に設置し、トラックの運転手にスマホのBluetoothをオンにしてもらってタグとして利用するというものです。

Refrigerator Magnet Brings Medical Data to Emergency Responders

オハイオ州モントゴメリー市の消防署では冷蔵庫マグネットに埋め込んだNFCタグから医療用情報にアクセスするソリューションを導入しています。この仕組みを利用する市民はWebサイトから個人情報や医療情報を登録し、NFCマグネットを受けとります。市民が自宅で倒れて救急車がやってくると、スタッフは冷蔵庫のマグネットにスマホをタッチし、市民の情報登録ページへのリンクを開きます。登録済みのスマホであればページがそのまま表示され、そうでなければ消防士がIDとパスワードを入力します。

EasyView's Beacon Solution Reaches Out to House Hunters

不動産情報サービスのEasyView社はBluetoothビーコンを用いた売家広告の提供を開始しました。従来の売家広告は短縮URLやQRコードを掲載した看板を出すものでしたが、同社の広告はアプリをダウンロードしたスマホに広告を送信するものです。看板を出すことに規制がある、本気で探している人以外には買い手を探していることを知られたくない、といったニーズは強く、このソリューションには世界中から問い合わせが集まっています。

West African Examinations Council Manages Student Testing Via RFID

ナイジェリアなど西アフリカ諸国で学校の試験を監督する共同機関West African Examinations Councilでは試験の不正防止にICカードを利用します。同地域では220万人の受験者が1万5千か所の施設で試験を受け、紙ベースでの本人確認が行われてきました。これは膨大な手間がかかるうえ、不正を発見するのが困難でした。このため、HID Global社のISO 15693準拠のICカード学生証を発行し、写真を含む個人情報をICカードに格納することで、試験会場ではハンドヘルドリーダーで読み込むだけで本人確認を行えるようにしました。

Terso Makes a Case for Mobile Tracking of Medical Devices

医療機関向けスマートキャビネットのメーカーTerso Solutions社は携帯タイプのスマートトランクを開発しました。このトランクは移植パーツや医療器具の管理を目的としたもので、25個から100個の器材を格納可能。Impinj社のRS500リーダーと4G通信モジュールを組み込んでいます。

RFID News Roundup

  • Fox IV社がRFIDラベルプリンター・アプリケーターの新製品を発表
  • Imagotag社が大手小売業と数億円の電子棚札の契約を締結
  • Cisco社とIdentiv社がRFIDを利用した物理アクセスセキュリティで協業
  • Gimbal社とPlaceWise Media社が小売向けビーコンとアプリケーションで提携
  • 航空会社によるビーコンやIoTの採用が増加とSITAが報告
  • AIMが食品業界のトラッキングを取り扱う委員会を設立

RFID Helps Interstate Batteries Remain No.1(有償記事)

自動車用バッテリーの北米トップメーカーInterstate Batteries社は販売店での在庫管理にRFIDを利用しています。同社がRFID導入を検討した時点では市販ソリューションは無く、またバッテリーに貼付したRFIDタグの読み取りにも困難があったため、Seeonic社と共同でソリューションを開発したもので、データは携帯電話モデムで直接同社に送付されます。

Betting Your Career on RFID

私が2002年にRFID Journalを創刊した時、キャリアをRFIDに賭けることは大きな冒険でした。ですが、Airbus社のRFIDプロジェクトリーダーだったCarlo Nizam氏がデジタル化推進責任者に昇進したように、RFID技術は成熟し、キャリアをRFIDに賭けることはもはや冒険ではなくなりました。

Shopping the Planet

RFIDの利用は正確な店舗在庫管理に必須で、正確な店舗在庫管理はオムニチャネルリテーリングに必須です。ある店で顧客が求める商品が在庫切れで顧客ががっかりして店を去る一方で、同じ商品が別の店舗で売れ残っているかもしれません。アメリカのMacy's社、イギリスのMarks & Spencerはこのことを理解している数少ない企業です。このことを理解できない企業はオムニチャネルリテーリングで成果を挙げられないでしょう。

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