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2015/06/28

RFID World Watcher Monthly May 2015

RFID Journal LIVE! 2015の余韻もさめ、少し静かになってきた号です。今号の注目記事はTargetの店舗RFID導入。Zaraと同様、RFID業界側での発表は大きくないかもしれませんが、やはり普及を牽引するような形で事例報告などがなされていくことを期待したいですね。

RFID World Watcher Monthly May 2014 (PDF形式、224KB)

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2015/06/23

RFID Journal 抄訳 2015/06/19号

事例記事の中ではNFC IDカードを利用したマスコミ向け試乗イベントの管理。もっとハイテクな管理が可能で効果もありそうにも思うのですが、運営規模からしてこの程度がちょうどよいのかもしれません。

編集後記はAirbus社のCarlo Nizam氏がビジネスプロセス全体の改善を担当することになったことへのエール。AirbusのRFIDプロジェクトが優れている評価の基準は、現在のRFID Journal誌のスタンスを考える上でも参考になります。ぜひ原文を読んでみてください。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Helps Keep Utah Transit Authority on Track

ユタ州交通局はソルトレークシティ市の路面電車の車両管理にRFIDを利用します。それぞれの車両にOmni-ID社の UHFパッシブタグDura 1500を貼付し、整備場への入出場を記録します。同局では今後バスなどにも利用を広げていく予定です。

Car Journalists Take RFID for Test-Drive

自動車のマスコミ向け試乗会の運営会社Driving Events社はRFIDを利用して試乗会の管理を行います。このようなイベントでは地元警察に事前申請したドライバーと走行ルートを守る必要がありますが、実際には様々な違反が発生し、かつ誰が違反を起こしたかが分からなくなります。同社では記者にNFCのIDカードを発行し、乗車時にハンドヘルドリーダーで読み取りを行って管理を行います。

Harvard Museum, Remy Martin and Tulip Theme Park Adopt LabWerk's Beacon Solution

オランダのソリューションベンダーLabWerk社はBluetoothビーコンを使ったソリューションを提供しています。同社のソリューションは美術館・博物館の展示のガイドを行うもので、コンテンツを帰宅後に確認したりSNSでシェアしたりすることもできます。同社のソリューションの顧客にはハーバード大学の博物館やレミーマルタンなどがあります。

Agilent Launches RFID-enabled Lab-Equipment Inventory Service

医療・科学機器のプロバイダーAgilent Technologies社は実験機材のRFID在庫管理サービスCrossLabの提供を開始しました。世界各地に拠点を持つ大規模組織では実験機材の在庫管理の負担は大きくなりますが、CrossLabを利用することでその負担を軽減できます。利用される技術はUHFパッシブです。

RFID News Roundup

  • IDTronics社がアンテナ一体型の産業用UHFリーダーを発表
  • オランダのGroninger Museumがビーコン対応のアプリを導入
  • Tadbik社の靴タグがNike社主催の女性ランニングイベントで採用
  • GuardRFID社がTotGuardソリューションに温度計測機能などを追加
  • Palex社が新規デザインの病院向けスマートキャビネットを発表
  • Royal Caribbean社の客船Anthem of the Seas号がASSA Abloy社のRFIDリストバンドを採用

Hospital Defines Its Problem, Then Deploys RFID Technology(有償記事)

テキサス州の病院University Hospitalでは、医療用ポンプの管理の強化を目的に、業務ワークフローの改善を行ったうえでRTLSを導入しました。RTLSはUHFパッシブを利用します。

Airbus Continues to Innovate

Airbus社でRFIDプロジェクトを率いてきたCarlo Nizam氏がビジネスプロジェクト改善全体を統括することになりました。彼が実施したRFIDプロジェクトは、共通のITプラットフォームに基づき、現実的な目標を掲げ、成功後は横展開するという理想的な形で進められてきました。彼のプロジェクトはRFID活用のお手本です。

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2015/06/18

RFID Journal 抄訳 2015/06/12号

今週はやや地味目の記事が並びました。

キャンベルスープが工場の設備検査の為にRFIDを使っている話、具材の内部に仕込みパイプから温度を読み取るなんてことが、アクティブタグでは無くLFパッシブタグで可能なんですね。いろいろ面白い使い方ができそうな気がします。

フランスの博物館での展示情報提供の件、NFCやBluetoothを押さえUWB RTLSが使われているというのが興味深いです。いずれも有益な技術なのですが、ちょっとしたエクスペリエンスの違いによって向き不向きが出てくるのでしょうね。

なお、元記事はこちらになります。

Campbell Uses RFID Sensor Tags to Test Cooking Equipment

Campbell Soup社は自社工場の無菌調理システムの検査のためにRFIDを利用します。同社では温度センサー付きのLFパッシブタグをサンプルの具材に挿入し、パイプの中にリーダーを取り付けることで、食材の内部が想定された温度に加熱されていることを確認します。このソリューションはPhase IV Engineering社が提供しています。

U.K.'s Newcastle NHS Trust Adopts RFID to Help Track Patient Records

イギリスのNewcastle upon Tyne Hospitalsでは患者の記録の管理の為にRFIDを利用します。同院では、患者の記録を収めたファイルにUHFパッシブタグを貼付し、固定リーダーとハンドヘルドリーダーで読み取って所在を管理します。ソリューションは6PM Group社が開発しました。

Telecom Museum Calls on UWB RTLS to Provide Location-Based Content

フランスの通信博物館Cite des telecomsは3千㎡の広大な敷地を持ちます。同館では来訪客への情報提供のために展示にNFCを用いていましたが、使い方が良く分からないという来館者の声がありました、このため、同館ではiBeaconの利用も検討しましたが、測位精度が十分ではありませんでした。最終的に同館ではUWB RTLSタグを貼付したタブレットを来館者に貸し出し、情報を提供することにしました。

Gimbal Wants to Turn Vending Machines, Jukeboxes and Other Devices Into Beacons

BluetoothビーコンのベンダーGimbal社は自社のファームウェアを外販しています。同社のファームウェアを組み込むことで、Bluetooth4.0モジュールを搭載している機器をBluetoothビーコンとして動作させることができます。

Carlo Nizam to Lead ICT Digital Transformation at Airbus Group

Airbus社のビジビリティ担当副社長としてRFID導入を率いてきたCarlo Nizam氏がグループCIOとしてICT全体を統括することになりました。RFIDユニットのリーダーにはNizam氏の部下だったTrevor Stone氏が昇格します。

RFID News Roundup

  • BluVision社が電池寿命6年のBluetoothビーコンiBEEK+を発表
  • Zebra社がRFID器材の保守サービスOnecareを発表
  • Readymix社がLogiTag社のアクティブRFIDソリューションを採用
  • Stanley Healthcare社が小型のRTLSバッヂを発表
  • Impinj社がリーダー用ソフトウェアとサポートパッケージを更新

RFID for All

ある会社がオフィスの備品をRFIDで管理したい、と思い立ったときに、それを単一で実現できるパッケージは現在存在せず、リーダーやタグ、アプリケーションを個別に購入する必要があります。これはRFIDの普及の妨げになっています。

Making Sense of Sensor Integration in Retail

小売店がセンサーデータを活用するには、店舗内で即座に利用することに加え、将来の分析の為にデータを格納し、分析を行って改善につなげていくためのプラットフォームを整備する必要があります。

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2015/06/14

RFID Journal 抄訳 2015/06/05号

先週が休刊だったこともあり、今週は通常の2倍のニュースが並びました。

今週一番面白かったのはTescoのRFID棚卸しロボットです。ディスプレイを搭載して接客をさせることも検討しているとのこと。現時点で想像する以上に面白いユースケースがあるのかもしれません。

オーバーン大学RFIDラボの開所式のニュースも興味深かったです。Amazonが配送センターの入庫でのRFID利用で同ラボと提携するというニュースも興味深かったですが、開所式に参列した企業の中にアーカンソー大学時代のスポンサーだったWal-Martの名前が無いのが気になります。噂が流れている通り、Wal-MartではRFIDの利用を休止しているのでしょうか。

編集後記の"Strategy Rules: Five Timeless Lessons from Bill Gates, Andy Grove, and Steve Jobs"は面白そうですね。まだ英語版が出たばかりのようですが、機会があれば読んでみたいと思います。

なお、元記事はこちらになります。

Tesco Deploys Tag-Reading Robot at Five Stores to Track F&F Clothing

イギリスの大手スーパーTesco社は店舗内を自動で巡回して商品のRFIDタグを読み取るロボットをF&Fブランドの衣料品店5店舗でトライアル導入しています。ロボットにはLCD画面が搭載されており、同社ではこのロボットを経由して店舗の顧客とテレビ電話でコンタクトすることも検討しています。このロボットはシリコンバレーのベンチャー企業RFspot社が開発したもので、他にも世界中の小売店数社がトライアルを行っているとのことです。

Amazon Announces Program With Auburn RFID Lab

Amazon社はオーバーン大学RFIDラボと共同で配送センターでのRFIDの活用可能性の調査を実施します。これはオーバーン大学RFIDラボの開所式で発表されたもので、同ラボの学生と配送センターの入庫業務でRFIDを活用するための研究を行います。

New York Hotels Use RF Technologies' RTLS to Secure Staff

ニューヨークではキタノホテルなど45のホテルでRFIDを利用した従業員の緊急通報システムが利用されています。これは2年前にホテル従業員組合が求めた安全要求に応えるもので、RF Technologies社がWiFiタグを利用して開発したシステム、HelpAlertが利用されています。

Blacksburg Transit Installs Beacons to Boost Ridership, Adjust Service

バージニア州ブラックスバーグではBluetoothビーコンを用いたバスの運行情報提供システムを導入しました。これは、バスとバス停にBluetoothビーコンを設置、利用者がスマホに対応アプリを導入し、自分の目的地を入力することで、バスの時刻表を見たり、到着したバスがその目的地に向かうのかどうかを知ることができるものです。また、どのバス停で何人の利用者が待っていたかという統計情報も取得することができます。

Beacons Bring Visibility to Cleaning Service Staff Work

iBeaconを使ったソリューション開発を行うオーストラリアのLighthouse社がアメリカに事務所を開設しました。同社のソリューションの一つに、清掃業者の活動を頻繁な巡回が必要とされる施設の中で自動的に記録するというものがあります。

Identiv Offers NFC RFID Temperature-Tracking Solution

Identiv社はNFC温度センサータグuTrust SenseをAndroidから利用するアプリケーションuTrust Sense Temperature Trackerの配布を開始しました。uTrust Senseはクレジットカード大で30~90日の電池寿命を持ち、小ロットでは単価10ドル程度です。最初に読み取ったところから温度センサーの動作が始まります。

RFID Market for Retailers Forecast to Grow 39% Annually

調査会社Frost & Sullivan社が小売向けRFID市場のレポート"Analysis of the Global RFID Market in Retai"を発行しました。このレポートによると、2014年に7.38億ドルだった小売向けRFID市場は2020年には54.09億ドルとなり、年率38.9%で成長します。現在主な導入は欧米で起こっていますが、今後はインドや中国が伸びるとしています。

Brazil's Von Braun Labs Brings New Secure UHF Chip, Solutions to U.S.

ブラジルのVon Braun Labs社は高速道路料金徴収システム向けのUHFパッシブタグのマーケティングをアメリカで開始します。同社が開発したRFIDチップ2014BはEPC Gen2v2に準拠しており、AES 128ビットの暗号化に対応しています。

Stauff Markets RFID-Based Hydraulic Pressure Measurement System

油圧機器検査機メーカーのStauff社はRFIDを利用した油圧検査システムを開発しました。これは、電池不要で動作する油圧センサー機能付きのLFパッシブタグをハンドヘルドリーダーで読み取るものです。

Auburn RFID Lab Holds Grand Opening

オーバーン大学RFIDラボの開所式が5月に開催されました。これは2005年にBill Hardgrave教授がアーカンソー大学でArkansas RFID Research Centerとして開設した施設で、同教授のオーバーン大学への移籍に伴いオーバーン大学に移ったものです。開設式にはMacy's社、Target社、Saks Fifth Avenue社、Lockheed Martin社、Boeing社などから200名以上が出席しました。

RFID News Roundup

  • SML Group社がImpinj社のMonza R6チップを使った新しいインレーを発表
  • Trimble社がThingMagic社のMercury APIを使った自律オペレーションを導入
  • Nedap社がマイクロ波RFIDリーダーの新世代製品を導入
  • Tadbik社がMuhlbauer社のRFIDスマートラベル製造設備を導入
  • DataSource Mobility社がRFID対応の資産管理アプリケーションを発表
  • Aucxis社が漁業向け通箱のトラッキングソリューションを受注

Copper Cable Provider Improves Inventory Management and Security(有償記事)

カナダの金属会社SCI社の物流子会社Progistix社では銅線ケーブルリールの管理をRFIDで行っています。同社は4万平方メートルの保存エリアに3千個のリールの在庫を持っており、それぞれにGuard RFID社の433MHzアクティブタグを取り付けて所在の管理を行っています。

Lessons From the Titans of Technology

私は最近"Strategy Rules: Five Timeless Lessons from Bill Gates, Andy Grove, and Steve Jobs"という本を読みました。この本の最大のメッセージは"Look Forward, Reason Back"、つまり、未来の世界とその中で自社が果たすべき役割をクリアにイメージし、そこに向けて今から計画を立て行動していくことです。RFIDの世界はPCが立ち上がろうとしているのと同様の黎明期にあるため、RFIDベンダーはこの本を読むと自社がやるべきことへの多くのヒントを得られるでしょう。

Securing the Internet of Things in an Insecure World

2014のHewlett-Packard Internet of Things Research Studyによると、IoTデバイスの70%がデータを暗号化せずに送受信しています。これは非常に危険な状況です。一方でIoTデバイスはしばしば攻撃者が物理的なアクセスが可能であることなど、さまざまな脆弱性を持っています。暗号化や認証、物理的な保護などを組み合わせたセキュリティを設計段階から作り込み、それを外部からの意見も取り入れながら改善していくことが重要です。

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