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2015/05/28

RFID Journal 抄訳 2015/05/22号

今週一番気になった記事はやはりTarget社のRFID導入です。技術面の詳細はこれから出てくるのでしょうが、現時点で興味深いのはオンライン購入・店舗受け取り(Buy Online, Pickup In-Store: BOPIS)への対応の強化が重要な目的だということ。現時点で売上げの15%がBOPISだそうで、そりゃ店舗での在庫管理精度の向上が死活的な問題になるだろうなと思います。

フォードのエンジン生産ラインへの大容量UHFパッシブタグ導入の話も興味深かったです。この用途はHFパッシブタグの牙城だという認識はありましたが、メモリ容量が重要な理由の一つだとは不勉強で知りませんでした。生産ラインの自由度はUHFのほうが大きくなるはずで、今後どうなっていくかが気になります。

なお、元記事はこちらになります。

Target Announces Nationwide RFID Rollout

小売り大手のTarget社がRFIDを導入します。同社は婦人・子供服やインテリア用品を対象とした個品タグ付けを年内に数十店舗で開始、2016年中に全米1,795店舗に拡大します。

Ford Motor Co. Uses Omni-ID 64-kbit Tag to Monitor Engine Production

Ford Motor社はOmni-ID社の大容量UHFパッシブタグをエンジンの生産管理に利用します。同社が採用したのはAdept 850タグで、64キロビットのメモリを持ち、4mの距離で書き込み、8.5mの距離で読み取りができます。同社はこのタグをエンジンの指示台に貼付し、生産工程全体で読み取りを行います。従来生産ラインでのこのような用途には大容量のHFタグが利用されてきましたが、UHFタグを用いることでより柔軟なラインの設計を行うことができます。

Dominion East Ohio Uses RFID to Inspect Natural Gas Pipes

エネルギー企業Dominion社はパイプの検査点検のためにRFIDを利用します。パイプの点検ポイントに打たれている杭にHFパッシブタグを貼付し、IDBlue社の小型BluetoothリーダーをiPhoneと接続してタグ情報を読み取り、iPhoneで自動的にレポートが作成されます。

RFID Tracks Radioactive Materials Used by Oil Services Providers to Explore New Well Sites

米国エネルギー省の研究施設は油田・ガス田の開発に用いられる放射性物質の管理を行うソリューションを開発しました。433MHzアクティブタグを放射性容器に取り付け、その容器を格納するコンテナにBluetoothリーダーを取り付けて読み取り結果を送信します。油田・ガス田産業では計測機器との干渉を避けるため低い周波数帯のRFID製品が好まれる傾向にあります。

RFID News Roundup

  • Ams社がセンサー等への給電機能を持つNFCチップを発表
  • Manchester大学とBGT Materials社がグラフェンによるアンテナを印刷で製造
  • NXP社のエンジニアがEuropean Inventor Award 2015にノミネート
  • Proxama社がExterion Media社のビーコン契約を獲得
  • Intergraph社がacquires Blue Iron Systems社を買収

RFID Saves an EMS With Inventory Challenges(有償記事)

コロラド州の消防署South Metro Fire Rescue Authorityでは救急医療用の器材の管理にRFIDを利用しています。17ヶ所の拠点にある救急医療用の器材にUHFパッシブタグを貼付し、管理を行っています。

End Users Must Balance Interests

エンドユーザーがRFIDの導入事例の公開を行う際には短期的な利益と長期的な利益のバランスを取る必要があります。ライバル企業が自社のRFID導入を参考にすることは短期的な不利益になりますが、自社のRFID導入を秘密にした結果、採用したRFID技術が普及せず標準から外れたソリューションになってしまうことは長期的な不利益です。

Maximizing Big Data's Potential With the Internet of Things

Internet of Thingsの導入に当たっては、導入によって得られるビッグデータをどのように収集し、どのように分析して利益を出すかを事前に想定しておくことが、価値の最大化のために重要です。

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