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2014/12/19

RFID Journal 抄訳 2014/12/12号

今週気になった記事はBluetooth 4.2の発表です。通信速度の向上やセキュリティの改善もさることながら、何と言ってもIP通信の直接サポートがInternet of Thingsの観点からは重要でしょう。センサータグ・デバイスの世界はBluetoothが主導していくのでしょうか。

今週の編集後記は、RFIDがいよいよ本格的な普及期に入りつつあるという話。実は編集長のMark Roberti氏はこの種の言い回しをここ数年避けていたので、この記事を読んでかなり驚きました。見通しが当たることを切に願います。

Audi Launches RFID Deployment for Tracking Assembled Vehicles Worldwide

Audiは工場で完成車の所在を管理するRFIDシステムを全世界で導入します。このシステムは、完成車のバンパーにUHFパッシブタグを貼付して製造エリアで所在管理を行うと共に、出荷エリアの駐車ロットにやはりUHFパッシブタグを貼付し、作業員のハンドヘルドリーダーで両方のタグを読み取って紐付けします。

Texas Instruments Unveils NFC RFID Sensor Chips, Demo Kit

TI社はセンサー用途向けNFCチップの新製品RF430FRL15xHを発表しました。このNFCチップはISO 15693互換で通信が可能なほか、MCUとADコンバータ、内蔵温度センサー、SPI/I2Cインタフェースを搭載しています(一部機能を外した廉価版も存在します)。また、チップはパッシブモードとセミパッシブモードの両方に対応しています。小ロットでのチップの単価は2.50ドル。開発キットは19.90ドルです。

Swiss Food Co-op Deploys RFID to Automate Shipment Tracking

スイスのスーパーマーケットチェーンMigros Ostschweiz社では店舗への商品配送にRFIDを利用しています。同社は輸送器材とフォークリフトにUHFパッシブタグを貼付し、ドックドアにリーダーを配置することで、トラックに正しい輸送機材が積み込まれたことを確認します。同社はEPCIS対応のデータベースを利用しています。

Welsh Museums Deliver Extra Content Via Bluetooth Beacons

イギリスのウェールズ国立博物館はBluetoothビーコンを用いた展示品解説システムを導入しました。ウェールズにはローマ時代の遺跡・遺品などを展示する博物館が多くあり、それらの展示品の意味や意義を文書や図解で説明するためには展示エリアのスペースだけでは不足することが課題になっていました。同博物館は無料のiPhone/iPadアプリケーションを作成し、訪問者がアプリをダウンロードして展示品の前に行くことで、解説をiPhone/iPadで見ることができるようにしました。

What the New Bluetooth Low Energy Standard Means for Your Business

12月3日にBluetooth規格の新バージョン4.2がリリースされました。この規格ではIP通信をサポートする新プロファイルInternet Protocol Support Profile (IPSP)が追加されたほか、128ビットAES対応の暗号化通信のサポート、通信速度の2.5倍の高速化などが導入されました。

RFID News Roundup

  • NISTがRFIDの犯罪証拠品管理への適用に関するレポートを公開
  • オーストラリアの精神病院がスタッフと患者の反故にEkahau社のRTLSを利用
  • Checkpoint Systems社がメンフィス大学のオートIDラボに65万個のタグを寄贈
  • Atlas RFID社が自社の建設管理アプリJovixに機能を追加
  • MEPS Real-Time社がヘルスケア業界向けのRFID対応薬品棚を発表
  • 富士通研究所が金属・IDカード向け小型UHFパッシブタグを開発
  • GuestDriven社とEstimote社がホテル業界向けにビーコンソリューションを提供

RFID in Health Care 2014 Report(有償記事)

11月20日にシカゴでRFID in Health Care 2014が発表され、ユーザやベンダから様々な発表がなされました。発表資料を掲載します。

The Next Challenge for the RFID Industry: Rapid Growth

RFIDはいよいよ本格的な普及期に入ろうとしており、急速な成長の中でユーザもベンダも翻弄される可能性があります。これに対応するためには、ユーザは事前に調査を行い信頼できるベンダとの関係を深めておくこと、ベンダは成長が見込め自社のブランドを維持できるマーケットを見極めてそこにマーケティングを集中することが必要です。

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