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2014/04/08

RFID Journal 抄訳 2014/04/04号

今週はRFID Journal LIVE!が開催されるということで、製品のニュースが通常の週より多くなっています。

この時期ならではのニュースがGen2チップの新製品でしょう。Impinj社のMonza R6、新たに搭載されたAutoTune機能は読み取り状況に合わせリアルタイムでアンテナのチューニングを変更できる機能だそうで、従来のチップではアンテナの小型化が難しかった用途での利用が期待されます。

HID Trustedのワンタイムパスワード方式のタグ認証。理屈を聞いてみるとコロンブスの卵ですが、面白いですね。この方式であれば通信部分がUHFでも使えそうです。

帝人のRFID棚管理システム「Recopick」の導入事例も記事になっています(帝人のプレスリリース)。RFID Journalは日本の事例を取り上げることが少ないので嬉しいですね。取り上げられるケースでも米国拠点からのパブリシティがほとんどなのですが、記事を読む限りは今回はそういうルートでは無いようで、どのようなきっかけで取材を受けたのかが気になります。

New Impinj Chip Promises Higher Sensitivity, Read Range and Flexibility

Impinj社はUHFパッシブタグ向けチップの新製品Monza R6を公表しました。この製品は書込速度や読取距離が従来の製品から向上したほか、各種の新機能を搭載しています。AutoTune機能はアンテナの受信感度を読み取りごとに自動的に修正する機能で、リーダーの周波数や貼付先の素材による読取距離の変化を最小化します。その他、IDのエンコーディングが可能かどうかをチェックするIntegra機能、チップのタグへの固定をより安定させるためのEnduro機能が追加されました。

HID Trusted Tag Offers Secure NFC Connection Without App

HID Trusted社は独自アプリを必要とせずにNFCタグが偽造されていないことを確認するためのソリューションを開発しました。従来、独自アプリを使わずにタグの認証を行うためにはURLが利用されていましたが、この方法にはURLをコピーすることで偽造が可能になるという問題がありました。HID Trusted社は、タグに読取回数方式のワンタイムパスワード生成機を埋め込むことでこの問題を解決しました。タグは読取時に認証のためのURLを返しますが、このURLにはワンタイムパスワードが含まれるためにコピーして再利用することはできません。

Johnson Space Center Seeks Partners to Market NASA-Developed RFID Technologies

NASAは宇宙ステーションでの物品管理のためにRFIDを利用します。宇宙ステーションでは無重力のため物品が空中に浮遊して不適切な場所に紛れ込んでしまうことがあるため、小さな物品でも厳密な管理をおこないます。以前はこの管理をバーコードで行っていましたが、無重力の中物品を袋から取り出してハンディリーダーで読んでいくことは手間のかかる作業でした。NASAは物品にUHFパッシブタグを貼付することで袋に入れたまま物品のタグを読み取ることを可能にしました。現在NASAではこのソリューションを外販するためのパートナーを探しています。

Asahi Glass Co. Tracks Documents via Smart Shelves

旭硝子が機密文書の管理のためにRFIDシステムを導入しました。導入したのは帝人の開発した棚管理システムで、UHFパッシブタグの読み取りを安定して行うために東京大学からスピンオフしたセルクロス社が開発したシート型リーダーを利用しています。このシステムは旭硝子の他に中央区立図書館などで採用されています。

Canadian Oil and Gas Company to Monitor Evacuations via RFID

カナダ・ニューファンドランド州の匿名の石油ガス会社は、建設現場での作業員の所在確認のためにRFIDを利用します。この現場は変化が激しいためRTLSの利用が現実的では無く、作業員の通過ポイントでの読み取りを行うことで所在確認が行われます。採用されたのはGuardRFID社の433MHzアクティブタグで、125kHzのエキサイターを搭載しています。

RFID Technology's Use in Retail to Be Highlighted at LIVE! 2014

4月8日から10日まで開催されるRFID Journal LIVE! 2014では、キーノートスピーカーであるMarks & Spensorのほか、Macy's、Saks Fifth Avenue、Alex and Aniなど多くのユーザー企業から事例発表が行われます。事例はUHFパッシブタグによる個品管理からBluetoothビーコンによる販売促進まで多岐にわたります。

RFID News Roundup

  • HID Global社が電子シールタグSeal Tagを発表
  • InSync社がRFID・IoT向け開発プラットフォームiApp Cobaltをリリース
  • Farsens社がバッテリーレスで動作する温度計付きUHFパッシブタグPyrosを公開
  • Nomi社がイースターエッグにBluetoothビーコンを入れた街歩きイベントで採用
  • フランス国立RFIDセンターとConvergent社がRFIDプライバシー評価アプリで提携
  • NFC ForumがAgilent Technologies社のアナログテストシステムを認可
  • Beaconic社のビーコン技術がApple社のiBeacon認証を取得

How to Choose a Passive UHF Handheld Reader(有償記事)

UHFハンドヘルドリーダーを選ぶ際には以下のポイントを検討する必要があります。

  • 形状、取り回しの容易さ、使いやすさ
  • 性能
  • 利用できるアプリケーション
  • 電池の持ち時間
  • 無線通信の方法(WiFi/Bluetooth)
  • 内蔵メモリ
  • 価格

Where We Are Going

50年前にメインフレームがビジネスの世界に登場した時は、それはごく限られた業務を省力化するためのものでした。現在のRFID導入もそれと同じような状態になります。現在、コンピュータは、PCやスマートフォン、インターネットによりビジネスのすべてを変えてしまいました。RFIDも同様の変革を起こすでしょう。

The Renaissance of RFID Among Retailers

Tyco Retail SolutionsとChainLink Researchは共同で現在の欧米小売業でのRFID利用状況の調査を行いました。多くの企業は在庫切れの防止を主要なユースケースとし、そこでの利用が成熟するについて関係業務への適用拡大を図っています。また、色やサイズなど製品のバリエーションが多岐にわたるケースでRFIDは最大の価値を発揮します。

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